過去8年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
昨年はコパノキッキングが目の覚めるような末脚で初重賞制覇。JRA唯一のダートスプリント重賞ということで荒れる年もあり、2014年は12番人気のダノンレジェンドが5馬身差で逃げ切り3連単165万の高配当が出たこともあります。
- 1枠、6~8枠が好成績。馬番2~10番は割引き
- 前走1400mの5歳馬が好成績
- 前走から斤量増は2~3着が多い
それでは2019年カペラSのデータ分析を行なっていきます。
カペラS 登録馬
断然の1番人気予想は昨年の覇者コパノキッキング。58kgが課題になりますが重賞でも1400m以下では全て3着以内と安定感は抜群。
2番手はJBCレディスクラシック2着、同コースのながつきSを5馬身差で逃げ切ったゴールドクイーン。3番手以下はシュウジ、タテヤマ、ヒロシゲゴールド、レッドアネラなどが続きます。
カペラSのコース分析
中山ダ1200mの特徴
向こう正面奥の芝コースからスタート。コーナーまでは500mで緩やかな下り坂が続いています。スタート後長く芝コースを走れる外枠が有利ですが、ハイペースになることも多く展開次第で前が総崩れになることもあります。
中山ダ1200m 種牡馬データ
ダートの短距離戦ということで海外ダート血統が強そうなイメージはありますが、勝率ではサンデー系優勢。ただしコースデータからはミスプロ系の複勝率が優秀です。
ノーザンダンサー系は昨年のコパノキッキング、キタサンミカヅキが馬券に絡んでいますが4番人気以下だと(0-0-0-21)。またパイロ、タピット、シニスターミニスターなどのボールドルーラー系は(0-0-0-17)と人気の割に成績は振るわず。
オールドベイリー、ゴールドクイーン、タテヤマ、レッドアネラがボールドルーラー系。
カペラS 種牡馬系統別データ
- サンデーサイレンス系【4-1-3-24】
- ミスタープロスペクター系【1-0-1-12】
- デピュティミニスター系【1-0-0-12】
- グレイソヴリン系【0-2-0-0】
- キングマンボ系【0-1-2-4】
中山ダ1200m 母父データ
父系ではイマイチですが母系ではノーザンダンサー系が強く(6-1-2-31)。複勝率ではミスプロ系やサンデー系、ロベルト系も拮抗していますがナスルーラ系だけは(0-0-1-15)と割引き。
カペラS 母父別系統別データ
- サンデーサイレンス系【1-3-1-19】
- ミスタープロスペクター系【1-2-2-15】
- デピュティミニスター系【1-1-0-7】
- ダンジグ系【1-0-1-5】
- ヌレイエフ系【1-0-1-3】
カペラSの傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
2番人気 | 1-1-3-3 | 12.5% | 62.5% |
3番人気 | 2-2-0-4 | 25.0% | 50.0% |
4-6番人気 | 3-1-1-19 | 12.5% | 20.8% |
7-9番人気 | 0-3-3-18 | 0.0% | 25.0% |
10-番人気 | 1-1-0-52 | 1.9% | 3.7% |
1番人気馬は昨年コパノキッキングが優勝していますが信頼度は低め。軸としては2~4番人気馬の中から選ぶのが良さそうです。
昨年のサイタスリーレッドは父サンデー系×母父デピュティミニスター系と血統的な裏付けがありましたが、9番人気以下はあまり期待できません。
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 4-1-1-9 | 26.7% | 40.0% |
2枠 | 0-0-1-15 | 0.0% | 6.3% |
3枠 | 0-1-0-14 | 0.0% | 6.7% |
4枠 | 0-1-1-14 | 0.0% | 12.5% |
5枠 | 1-0-0-15 | 6.3% | 6.3% |
6枠 | 0-3-2-11 | 0.0% | 31.3% |
7枠 | 1-1-2-12 | 6.3% | 25.0% |
8枠 | 2-1-1-12 | 12.5% | 25.0% |
内外極端な枠の成績が良く、2~5枠は複勝率が低めです。1枠は12番人気のダノンレジェンド、6番人気のノーザンリバーが優勝するなど人気薄でも注意。
馬番データ
- 偶数枠【3-1-5-54】
- 奇数枠【5-7-3-48】
1枠1番が(3-1-1-3)と断トツの成績。奇数枠の成績が良いのもこの影響が大きく、1番を除けば奇数枠偶数枠はあまり気にしなくて大丈夫です。
4番人気以下(馬番)
- 1番【2-0-0-3】
- 2~10番【0-1-0-47】
- 11~18番【0-3-4-26】
4番人気以下+2~10番は極端に成績が悪く、2着に入ったのは2013年のスノードラゴン。当時はダートを使っていましたが、同年4月の京葉Sで優勝しておりコース実績はありました。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 2-1-0-5 | 25.0% | 37.5% |
先行 | 1-1-1-2 | 3.2% | 9.7% |
差し | 2-4-4-38 | 4.2% | 20.8% |
追込 | 3-2-3-31 | 7.7% | 20.5% |
基本的に前傾ラップで最後1ハロンは坂もありラップが大きく落ちます。そのため昨年のコパノキッキングのような差し・追い込みが決まりやすいコースですが、直近5年で3頭逃げ馬が馬券に絡んでいます。軸は差し馬から選び、ハナを切れたらしぶとい逃げ馬を抑えるイメージ。
前走4角位置(当日5番人気以内)
- 4番手以内【2-3-0-10】
- 5番手以下【4-0-3-11】
当日5番人気以内の馬は前走4角位置が下がるほど少しずつ複勝率がアップします。逆に6番人気以下は前走4角5番手以内から。
コパノキッキングは近走は前で競馬をしていますが、今回はどう出るか。
前走上がり3F
- 1位【1-1-1-2】
- 2~3位【3-0-0-11】
- 4~5位【1-1-2-14】
- 6位以下【3-3-3-49】
前走上がり3位以内はゴールドクイーン、ダノングッド、テーオージーニアス、ドリュウ、ハニージェイドの5頭。
カペラSの傾向データ②
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
3歳 | 2-0-0-4 | 33.3% | 33.3% |
4歳 | 2-0-1-5 | 11.1% | 16.7% |
5歳 | 2-5-4-30 | 4.9% | 26.8% |
6歳 | 2-2-0-23 | 7.4% | 14.8% |
7歳- | 0-1-3-30 | 0.0% | 11.8% |
7歳以上になると1着がありませんが、複勝率では5歳馬が安定しています。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-2-2-24 | 3.4% | 17.2% |
栗東 | 7-5-4-72 | 8.0% | 18.2% |
地方 | 0-1-2-6 | 0.0% | 33.3% |
関東馬の出走は多くなく、成績・回収値共に関西馬がやや優勢です。
騎手データ
- 継続騎乗【0-3-5-21】
- 乗り替わり【8-5-3-81】
同日に阪神JF、香港国際競走があるため乗り替わりの成績が良く見えますが、複勝率では継続騎乗組の方が上です。内田騎手や津村騎手、横山典騎手など関東の中堅以上の騎手が安定しています。
有力馬ではコパノキッキング、ゴールドクイーンが継続騎乗予定。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-459 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
460-479 | 3-1-2-15 | 14.3% | 28.6% |
480-499 | 2-1-1-31 | 5.7% | 11.4% |
500-519 | 2-4-3-30 | 5.1% | 23.1% |
520-539 | 0-2-2-16 | 0.0% | 20.0% |
540- | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
480kg未満の馬の好走は2014年以前に多く、2015年以降480kg未満は(0-0-0-12)。
前走との馬体重差
- +体重【2-8-6-48】
- 増減無【1-0-0-15】
- -体重【5-0-2-37】
前走との斤量差
- +斤量【0-4-3-24】
- 増減無【6-0-4-36】
- -斤量【2-4-1-42】
カペラS自体は別定戦ですが、前走と同斤量だった馬の勝率が高いのが特徴。また前走から斤量増になる馬は2~3着は多めですが1着がありません。コパノキッキングが前走から1kg増。
カペラSの前走データ
前走クラスデータ
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-1-4 | 0.0% | 20.0% |
GⅡ | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ | 2-0-2-5 | 22.2% | 44.4% |
オープン | 5-5-3-56 | 7.2% | 18.2% |
1600万 | 1-0-0-11 | 8.3% | 8.3% |
地方 | 0-3-2-23 | 0.0% | 17.9% |
重賞なら武蔵野SかJBCスプリント組、オープン特別組はオータムリーフSや霜月S組が好相性。京都の室町Sは2017年1番人気ブルミラコロや2014年1番人気のダッシャーワンなど上位人気馬が結構いますが(0-0-0-17)と全滅。
主な前走
- 武蔵野S【2-0-2-2】
- オータムリーフS【2-0-1-12】
- 霜月S【1-3-2-11】
- JBCスプリント【0-2-3-12】
前走距離
- 1200m【2-3-2-61】
- 1400m【4-5-4-34】
- 1600m【2-0-2-3】
JBCスプリントを除く前走1200m組は苦戦しています。前走1200mで優勝した2頭は昨年のコパノキッキングと一昨年のディオスコリダーでどちらも3歳馬でした。
前走1400m+5歳馬+当日8番人気以内は(2-4-3-2)と成績が良く、2014年3着のメイショウノーベルや2013年1着のノーザンリバーなど中穴でも狙えますが、今年の登録馬で前走1400mの5歳馬はオールドベイリーのみ。
前走場所
- 東京【3-3-4-18】
- 京都【4-1-2-54】
- 地方【0-3-2-23】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-0-0-15 | 11.8% | 11.8% |
2番人気 | 1-2-0-12 | 6.7% | 20.0% |
3番人気 | 3-0-2-10 | 20.0% | 33.3% |
4番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-0-2-11 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 1-5-2-25 | 3.0% | 24.2% |
10-番人気 | 0-0-1-19 | 0.0% | 5.0% |
前走重賞組は人気不問ですが、オープン特別組は4番人気以内と5番人気以下で複勝率は大きな差があります。
前走オープン特別
- 4番人気以内【5-2-1-20】
- 5番人気以下【0-3-2-36】
また前走が東京のオープン特別+4番人気以内だった馬は(1-2-1-1)。京都組は4番人気以内でも(3-0-0-19)と飛ぶ可能性が高く、信頼度が高いのは前走東京組です。
前走オープン特別で4番人気以内はシュウジ、タテヤマ、テーオージーニアス、ドリュウ、ヒロシゲゴールドの5頭。この中で前走東京はドリュウのみ。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-2-1-22 | 10.7% | 21.4% |
2着 | 1-1-0-9 | 9.1% | 18.2% |
3着 | 0-0-4-4 | 0.0% | 50.0% |
4着 | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% |
5着 | 2-1-0-6 | 22.2% | 33.3% |
6-9着 | 1-2-2-22 | 3.7% | 18.5% |
10-着 | 1-1-1-30 | 3.0% | 9.1% |
前走重賞組は下位からの巻き返しも見られますが、オープン特別組は5着以内だった馬の成績が優秀です。
前走オープン特別
- 5着以内【5-3-2-20】
- 6着以下【0-2-1-35】
前走オープン特別6着以下から巻き返した3頭は全て前走1400m。そのうち2頭が5歳馬でした。前走オープン特別で5着以内はタテヤマ、テーオージーニアスの2頭。
前走1200m
- 3着以内【2-2-2-24】
- 4着以下【0-1-0-37】
前走1200m4着以下から巻き返したのは2017年のスノードラゴン。前走JBCスプリントで7着でした。前走1200mで3着以内はコパノキッキング、ゴールドクイーン、タテヤマ、ダノングッド、テーオージーニアス、ハニージェイド、レッドアネラの7頭。
カペラS 注目馬
このレース不振の父ボールドルーラー系がネックですが、9月のながつきSは非常に強い内容で5馬身差の圧勝。継続騎乗組は2~3着が多いレースですが、1番人気馬より2~4番人気馬の成績が良いレースで前走と同斤量などが強調材料です。
あとは昨年のサイタスリーレッドのようにハナを切れたらしぶとい逃げ馬という点にも当てはまるので枠順と他馬との兼ね合い。
昨年のコパノキッキングと同じオータムリーフSからのローテで、前走2番人気2着で上がり上位という内容は評価できます。差し・追い込みが決まりやすいレースで鞍上も乗り替わり予定、勝率の高い父サンデー系で馬格もあるのはプラス。
今年はゴールドクイーンなど前が例年通り速くなりそうなので展開は向きそうですが、前走1200m組はやや成績が悪いのが不安材料。
昨年1番人気で優勝していますが、元々1番人気馬の成績が悪いレースで今年は前走からプラスとなる58kg。JBCスプリントでは2着ですがタイム的にゴールドクイーンの方が良く、斤量差も開くことから絶対視はできません。
また地方では近走先行して結果を残していますが、中央では基本的に追い込みだった馬。レース傾向からも極端な競馬が良いレースなので、中途半端な先行策は避けて欲しい所です。
ドリュウは相性の良い霜月Sからのローテ。前走東京+4番人気以内という好データにも当てはまります。霜月S組はカジキやシセイオウジなど掲示板を外していた馬の巻き返しもあり、コース問わず常に上がり上位という安定感も魅力的。
タテヤマは昨年8番人気で4着。パイロ産駒なので血統面では強調出来ませんが前走内容や5歳馬の複っ勝率が高いという点から一応抑え。
穴は前走1400mの5歳馬オールドベイリー。今年は間隔を空けつつ3走しかしておらずプロキオンSでも外枠発走になるなどいい所はありませんが昨年は4番人気。昨年の室町Sではヴェンジェンスを破っており、立て直してくれば怖い1頭。