過去7年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
2017年から金鯱賞と時期が入れ替わりになったため、2012~2016年の金鯱賞5年分と2017~2018年の中日新聞杯2年分を合わせた7年分のデータ分析になります。
金鯱賞は別定戦で中日新聞杯はハンデ戦と条件が異なるため、参考データとしてご覧ください。
- 人気の4歳馬、人気のディープ産駒が強い
- 当日4番人気以下は5枠より外から
- 馬格のある馬が優勢
それでは2019年中日新聞杯のデータ分析を行なっていきます。
中日新聞杯 登録馬
ハンデ戦ということもあり人気が割れそうなメンバーですが、上位人気が予想されるのは小倉大賞典2着のタニノフランケル、目黒記念2着のアイスバブル、前走で復活の勝利を挙げたサトノソルタスあたり。
以下アンドロメダSを勝ったマイネルサーパス、エリザベス女王杯9着のサトノガーネット、一昨年の3着馬ロードヴァンドールなどが続きます。
中日新聞杯のコース分析
中京芝2000mの特徴
スタンド前からのスタートで1コーナーまでの距離が短めのためやや内寄りの枠が有利なコースです。ペースも緩やかになりやすいため、差しが強い中京芝コースの中では比較的先行馬も健闘しています。
中京芝2000m 種牡馬データ
サンデー系が強いレースで5番人気以内のディープ産駒は(2-2-2-2)と堅実です。他にはステイゴールド、ハーツクライ、ダイワメジャー産駒も相性が良いレースで、他系統ではキングカメハメハ産駒が健闘しています。
ディープ産駒はアイスバブル、サトノガーネット、サトノソルタスの3頭。
中日新聞杯 種牡馬系統別データ
- サンデーサイレンス系【5-4-6-44】
- キングマンボ系【1-2-0-8】
- ロベルト系【1-0-0-6】
中京芝2000m 母父データ
大系統ではナスルーラ系の複勝率が高く、昨年のショウナンバッハや2012年のオーシャンブルーなど人気薄でも好走しています。
母父ナスルーラ系はショウナンバッハ、ジェシー、マイネルサーパス、ランドネの4頭。
中日新聞杯 母父別系統別データ
- ロベルト系【2-0-0-5】
- サンデーサイレンス系【1-2-1-25】
- ミスタープロスペクター系【1-1-0-11】
- ネヴァーベンド系【1-0-0-3】
- グレイソヴリン系【0-1-2-6】
中日新聞杯の傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-0-3 | 28.6% | 57.1% |
2番人気 | 1-0-2-4 | 14.3% | 42.9% |
3番人気 | 1-0-0-6 | 14.3% | 14.3% |
4-6番人気 | 3-2-4-12 | 14.3% | 42.9% |
7-9番人気 | 0-2-2-17 | 0.0% | 19.0% |
10-番人気 | 0-1-0-36 | 0.0% | 2.7% |
3番人気馬の成績はイマイチですが、4~6番人気馬の成績は1~2番人気馬に劣りません。
ただ昨年は12番人気ショウナンバッハが2着、7番人気ストロングタイタンが3着。4着にも51kgの8番人気レイホーロマンスが入っており、ハンデ戦だけに荒れる要素はありそうです。
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
2枠 | 1-0-1-7 | 11.1% | 22.2% |
3枠 | 0-1-2-8 | 0.0% | 27.3% |
4枠 | 0-0-1-11 | 0.0% | 8.3% |
5枠 | 2-1-2-9 | 14.3% | 35.7% |
6枠 | 0-2-1-11 | 0.0% | 21.4% |
7枠 | 3-1-1-10 | 20.0% | 33.3% |
8枠 | 1-1-0-14 | 6.3% | 12.5% |
優勝馬は外寄りの枠から多く出ています。内寄りからも好走馬は出ていますが1~3枠は人気より着順を落とすことが多く、人気以上の着順になりやすいのは7~8枠。
馬番データ
- 偶数枠【3-3-4-39】
- 奇数枠【4-4-4-39】
馬番では13番(2-1-0-2)、10番(1-2-0-4)、12番(0-1-2-4)あたりの複勝率が高めです。
4番人気以下
- 1~4枠【0-1-3-31】
- 5~8枠【3-4-3-34】
3番人気以内は枠はそれほど気にしなくても構いませんが、4番人気以下は1~4枠と5~8枠で大きな差があります。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-0-1-6 | 0.0% | 14.3% |
先行 | 1-3-1-19 | 4.2% | 20.8% |
差し | 6-4-5-28 | 14.0% | 34.9% |
追込 | 0-0-1-25 | 0.0% | 3.8% |
差し馬が優勢ですが、前走で先行していた馬の勝率が高いのが特徴です。
前走4角位置
- 3番手以内【5-1-0-21】
- 4番手以下【2-6-8-57】
前走4角3番手以内で馬券に絡んだ6頭は全て当日6番人気以内です。前走4角3番手以内はタニノフランケル、パリンジェネシス、ロードヴァンドールの3頭。
前走上がり3F
- 1~3位【2-3-3-18】
- 4~5位【0-0-2-10】
- 6位以下【5-4-3-50】
前走上がり3位以内はアイスストーム、サトノガーネット、サトノソルタス、ショウナンバッハ、ラストドラフトの5頭。
中日新聞杯の傾向データ②
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
3歳 | 1-2-0-6 | 11.1% | 33.3% |
4歳 | 4-2-2-12 | 20.0% | 40.0% |
5歳 | 1-1-5-26 | 3.0% | 21.2% |
6歳 | 0-1-1-22 | 0.0% | 8.3% |
7歳- | 1-1-0-12 | 7.1% | 14.3% |
4歳馬の成績が良く、5番人気以内だと(3-2-2-4)という成績。逆に人気薄は4歳馬よりも3歳もしくは5歳馬の方が馬券になっています。
4歳馬で上位人気が予想されるのはアイスバブル、サトノソルタス、タニノフランケル。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-2-1-14 | 10.5% | 26.3% |
栗東 | 5-5-7-64 | 6.2% | 21.0% |
関東馬の出走は多くありませんが、金鯱賞を含め2015年以降は毎年1頭は3着以内に入っています。
騎手データ
- 継続騎乗【4-4-4-30】
- 乗り替わり【3-3-4-48】
継続騎乗組がやや優勢ですが、乗り替わりでも問題ありません。騎手別では池添騎手、Cデムーロ騎手が2勝ずつを挙げています。
生産者データ
- ノーザンF【3-2-2-21】
- 社台F【2-1-1-17】
- 社台白老F【1-1-0-5】
2016年のヤマカツエース以外の優勝馬は社台系の生産馬です。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% |
440-459 | 0-2-0-10 | 0.0% | 16.7% |
460-479 | 1-0-0-14 | 6.7% | 6.7% |
480-499 | 2-4-1-27 | 5.9% | 20.6% |
500-519 | 3-1-5-14 | 13.0% | 39.1% |
520- | 0-0-2-10 | 0.0% | 16.7% |
馬格がある馬が強いコースで480kg以上ある馬はプラス。昨年はストロングタイタンが+36kgの552kgでしたが3着に入っています。
前走馬体重で500kg以上はアイスストーム、アドマイヤジャスタ、カヴァル、タニノフランケル、パリンジェネシス、ランドネの6頭。
前走との馬体重差
- +体重【4-4-8-50】
- 増減無【2-3-0-11】
- -体重【1-0-0-17】
前走との斤量差
- +斤量【2-2-1-14】
- 増減無【2-1-2-27】
- -斤量【3-4-5-37】
ハンデ戦の過去2年間では57.5kgのミッキーロケットや57kgのストロングタイタンも好走しており、昨年は54kgのショウナンバッハが2着。
また金鯱賞を含めると前走から2~2.5kg減の馬が(1-0-5-15)と3着が多いのが特徴で、2017年3着のロードヴァンドールもこのパターンでした。
中日新聞杯の前走データ
前走クラスデータ
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 1-3-4-23 | 3.2% | 25.8% |
GⅡ | 3-0-2-16 | 14.3% | 23.8% |
GⅢ | 2-1-1-16 | 10.0% | 20.0% |
オープン | 1-1-1-16 | 5.3% | 15.8% |
1600万 | 0-2-0-7 | 0.0% | 22.2% |
前走クラスによる成績の差はありません。ローテとしては秋天が好相性ですがそれ以外は不問。昨年のギベオンは9月のセントライト記念、一昨年のメートルダールは8月の関屋記念以来と間隔が空いている馬でも好走しています。
主な前走
- 天皇賞・秋【1-3-2-8】
- アルゼンチン共和国杯【1-0-1-12】
- 福島記念【1-0-0-9】
- アンドロメダS【1-0-0-9】
前走距離
- 1600m【1-0-0-1】
- 1800m【0-2-1-3】
- 2000m【2-5-4-39】
- 2200m【1-0-2-13】
- 2400m~【3-0-1-21】
前走場所
- 東京【2-4-4-28】
- 中山【1-0-0-2】
- 京都【1-2-2-27】
- 阪神【0-0-1-4】
- 函館【1-0-0-0】
- 福島【1-0-0-9】
- 新潟【1-0-0-6】
- 小倉【0-1-1-2】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-0-0-6 | 33.3% | 33.3% |
2番人気 | 0-1-1-7 | 0.0% | 22.2% |
3番人気 | 2-2-1-7 | 16.7% | 41.7% |
4番人気 | 0-1-1-3 | 0.0% | 40.0% |
5番人気 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% |
6-9番人気 | 0-0-3-26 | 0.0% | 10.3% |
10-番人気 | 1-2-2-24 | 3.4% | 17.2% |
前走5番人気以下から馬券に絡んだのは全て重賞組です。
前走GⅡ・GⅢ
- 5番人気以内【5-1-1-15】
- 6番人気以下【0-0-2-17】
前走GⅡ・GⅢで5番人気以内はアイスバブル、カヴァル、タニノフランケルの3頭。6番人気以下はアドマイヤジャスタ、パリンジェネシス、ランドネの3頭。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 1-1-1-9 | 8.3% | 25.0% |
2着 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% |
3着 | 0-0-1-4 | 0.0% | 20.0% |
4着 | 0-1-2-2 | 0.0% | 60.0% |
5着 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
6-9着 | 1-2-1-19 | 4.3% | 17.4% |
10-着 | 3-2-3-34 | 7.1% | 19.0% |
前走着順はあまりアテにならず2017年、2018年の1~3着馬は全て前走10着以下でした。
中日新聞杯 注目馬
前走アルゼンチン共和国杯は11着に敗れましたが、前走着順がアテにならないレースなので不問。GⅡ・GⅢ組は前走5番人気以内の成績が良く、左回りが得意で人気のディープ産駒+4歳馬という点がプラス要素。
不安要素としては馬格に欠ける点。この時期の中日新聞杯・金鯱賞で好走した小柄な馬はオーシャンブルーやショウナンバッハなどステイゴールド産駒が多く、一応好走データに当てはまる数は多めですが危険な人気馬の可能性も。
新潟記念は大敗しましたが、アイスバブルと同じく前走11着でも5番人気と好走条件は満たしています。人気はサトノソルタスに譲りそうですが、夏に同コースで行われたマレーシアCではサトノソルタスやアフリカンゴールド相手に勝利とコース実績があるのはプラス。
馬格も500kg前後とレース傾向に合っており、高速馬場よりも若干時計を要する中京コースは合っていそうです。恐らく4番人気以下になると思うので、枠は外寄りが欲しい所。
父サンデー系が強いレースなので父系は強調できませんが、母父ロベルト系は○。5番人気以内が有力な4歳馬、前走4角3番手以内、500kg以上の馬体と1着に必要なデータはある程度揃っています。
休み明けはあまり良いタイプではありませんが、前走小倉記念は昨年のストロングタイタンと同じでこのレースは間隔が空く馬でも好走できるレースです。ただし差し優勢なレースなので展開面からは2~3着までか。
サトノソルタスは馬格があるのはプラス要素で人気のディープ産駒・4歳馬にも当てはまりそうですが、前走は勝ったと言っても8頭立てで相手関係からもそこまで強調はできません。
ショウナンバッハは昨年は12番人気2着。それ以降連対こそありませんが宝塚記念やオールカマーなどレベルの高いレースでしっかり走っています。今年のメンバーなら上位争いも可能。
穴ではジェシーは480kg台の馬体を持ち、エイシンフラッシュ産駒は中京2000mの成績は悪くなく、母父トニービンが魅力的。金鯱賞で4度馬券に絡んだサトノノブレスが母父トニービンです。ランドネも愛知杯3着の実績があります。この辺りは人気薄は間違いないので、枠次第で抑え。