フェアリーステークス2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

2019年1月12日(土)
フェアリーステークス(GⅢ)
中山競馬場・芝1600m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

ライジングリーズンやノットフォーマルなど荒れることが多い3歳牝馬限定の重賞。ウオッカの仔タニノミッションやサウジアラビアRC3着のアマーティなど25頭が登録しています。

フェアリーSの傾向をまとめると

  • 460~479kgが不振
  • 前走東京マイル組が強い
  • 2枠の先行馬に注意

それでは2019年フェアリーSのデータ分析を行なっていきます。

フェアリーS 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 3.6倍 タニノミッション
  • 4.2倍 アマーティ
  • 4.5倍 コントラチェック
  • 6.7倍 アクアミラビリス
  • 9.0倍 ホウオウカトリーヌ

キャリア1戦で阪神JFに挑み7着のタニノミッションが1番人気予想。マイル戦で一定の実績があるアマーティ、コントラチェックが続きます。

ホウオウカトリーヌは1200~1400mを使われており距離延長で人気を落としそう。その他クイーンズリングの半妹アクアミラビリス、シュプリームギフトの仔ラフェリシテなどが新馬勝ちからここに登録しています。

フェアリーSのコース分析

中山芝1600mの特徴


中山芝1600mは外回りコースを使用。スタート後すぐにコーナーになるため内枠が有利なコースで、序盤は緩やかな下り坂が続くためペースも速くなりがちです。

重賞ナビ

中山競馬場・芝1600mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中山芝…

中山芝1600m 種牡馬データ


父サンデー系が強く昨年は1~3着を独占。父サンデー系でなければ母父サンデー・ロベルト系が好相性。2017年はクロフネ産駒が2頭馬券に絡みましたがどちらも父サンデー系でした。

また出走数がまだ少ないながらルーラーシップ産駒はコース適性が高く、今年はアマーティなど3頭が登録しています。

また今年はチェリーレッドがノットフォーマルと同じ父ヴァーミリアン×母父マンハッタンカフェという配合で、サンデーの3×3のクロスを持っています。サンデーのクロスはキョウヘイやトラストなど2~3歳戦で穴のイメージが強く要注意。

フェアリーS 種牡馬別成績

  • ネオユニヴァース【1-2-0-3】
  • ディープインパクト【1-1-2-5】
  • ダイワメジャー【1-0-2-6】
  • クロフネ【0-1-1-8】

主な出走馬の血統分析

重賞ナビ

種牡馬ロードカナロアの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ロードカナロア産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…

重賞ナビ

種牡馬ルーラーシップの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ルーラーシップ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…

重賞ナビ

種牡馬ディープインパクトの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ディープインパクト産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…

中山芝1600m 母父データ


近年は父サンデー系×母父ミスプロ系が成績・回収値共に優秀でスカーレットカラー、レッドベルローズ、ライジングリーズンなど人気薄での好走が多いのが特徴です。

今年はコントラチェック、ホウオウカトリーヌの2頭が父サンデー系×母父ミスプロ系。コントラチェックは人気にはなりそうですが、父ディープという点からも血統面では有力。

フェアリーS 母父別成績

  • サンデーサイレンス【1-3-2-13】
  • キングカメハメハ【1-0-1-1】
  • ホワイトマズル【1-0-1-1】

母父サンデーはシトラスノキセキ、フィリアプーラの2頭。

フェアリーSの傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-1-1-530.0%50.0%
2番人気1-1-2-610.0%40.0%
3番人気2-0-1-720.0%30.0%
4番人気0-1-1-80.0%20.0%
5番人気0-1-1-80.0%20.0%
6番人気0-1-0-90.0%10.0%
7-9番人気0-2-3-250.0%16.7%
10-番人気4-3-1-625.7%11.4%

新馬・未勝利上がりの500万レベルのメンバーが多いことに加えトリッキーな中山外回りという条件なので、毎年のように10番人気前後が馬券に絡み荒れることが多いレースです。

また過去3年連続で7番人気馬が3着になっています。この3頭は関東馬+関東所属騎手という点が共通点です。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-0-2-175.0%15.0%
2枠2-3-3-1210.0%40.0%
3枠1-1-1-175.0%15.0%
4枠3-0-1-1615.0%20.0%
5枠1-1-0-185.0%10.0%
6枠0-1-0-190.0%5.0%
7枠1-2-2-155.0%25.0%
8枠1-2-1-165.0%20.0%

昨年は外寄りの3頭で決まりましたが内外で大きな差はありません。2枠はダイワドレッサー、ノットフォーマルと人気薄での好走が多く、昨年も14番人気のハトホルが4着に入りました。

馬番データ

  • 偶数番号【6-2-5-67】
  • 奇数番号【4-8-5-63】

馬番では4番が(2-1-2-5)複勝率50%でトップ。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ3-0-2-725.0%41.7%
先行1-6-4-302.4%17.1%
差し6-2-3-4011.8%21.6%
追込0-1-1-510.0%3.8%
マクリ0-1-0-20.0%33.3%

4角10番手以下が(0-1-2-58)と後ろからは届きません。特に2枠の馬が4角5番手以内で回ると(2-2-3-2)で複勝率は80%近く、2枠に入った馬は人気に関係なく先行できるかに注目。

フェアリーSの傾向データ②

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
1戦2-3-1-198.0%24.0%
2戦2-1-1-266.7%13.3%
3戦1-2-3-322.6%15.8%
4戦2-4-4-177.4%37.0%
5戦1-0-1-194.8%9.5%
6戦~2-0-0-170.0%0.0%

キャリア4戦の複勝率が37%と抜けており、昨年6番人気2着のスカーレットカラーをはじめ10番人気以下だったニシノアカツキやマイネエポナなどもキャリア4戦でした。

今年ははアカネサス、ウィンターリリーの2頭が該当。

生月別データ

  • 1月【0-1-1-10】
  • 2月【2-1-4-26】
  • 3月【6-4-3-40】
  • 4月【2-3-1-38】
  • 5月【0-1-1-16】

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦9-8-7-1086.8%18.2%
栗東1-2-3-223.6%21.4%

生産者データ

  • 社台F【3-3-3-21】
  • ノーザンF【1-2-5-21】

近年は社台FよりノーザンFの方が優勢ですが、他の重賞ほど社台系はこのレースは狙っていない模様。NF生産馬でGⅠ級なのはアエロリットくらいですが今年はアマーティを始め10頭がNF生産馬。

社台F生産馬はアクアミラビリスブリッツアウェイ

騎手データ

  • 戸崎圭太【2-1-0-2】
  • 石橋脩【2-0-0-3】
  • 三浦皇成【1-1-0-6】

戸崎騎手は昨年のプリモシーン、2015年のローデッドと外枠から結果を残している点は見事。厩舎も騎手も基本的には関東が優勢です。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4390-3-4-380.0%15.6%
440-4597-3-2-3814.0%24.0%
460-4790-1-4-340.0%12.8%
480-4993-3-0-1613.6%27.3%
500~0-0-0-40.0%0.0%

シンザン記念では480~499kgが奮わないというデータがありましたが、フェアリーSでは460~479kgがデータの谷間になっています。昨年人気のテトラドラクマ、トロワゼトワルも敗れています。

前走時の馬体重

  • 440~459kg【4-5-3-37】
  • 460~479kg【6-0-4-40】
  • 480~499kg【0-3-1-13】

ただし前走460~479kgの馬は過去10年で6勝を挙げています。前走460~479kgで今回480kg以上か459kg以下となった馬に要注意。

有力馬ではアマーティが前走472kg、コントラチェックが前走468kg、ホウオウカトリーヌが前走474kgとなっており当日の馬体重には注目。

前走との馬体重差

  • +体重【4-5-0-56】
  • 増減無【1-2-1-17】
  • -体重【5-3-9-57】

フェアリーSの前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ3-0-1-1416.7%22.2%
GⅡ0-0-0-30.0%0.0%
GⅢ1-0-0-420.0%20.0%
オープン0-0-1-80.0%11.1%
500万2-5-4-553.0%16.7%
未勝利2-2-3-266.1%21.2%
新馬戦2-3-1-198.0%24.0%

主な前走

  • 阪神JF【3-0-1-13】
  • 赤松賞【2-0-1-11】
  • アルテミスS【1-0-0-3】
  • サフラン賞【0-2-0-3】

阪神JFと赤松賞からの好走馬が多く、新馬戦・未勝利戦は牝馬限定戦の方が複勝率が高めです。また新馬勝ちで馬券になった7頭中6頭が東京マイルの新馬戦を勝っていました。

アクアミラビリスグレイスアンが東京マイルの新馬戦を勝っており、アクアミラビリスは牝馬限定の新馬戦でした。

前走距離

  • 1200m【0-0-1-11】
  • 1400m【0-1-1-29】
  • 1600m【9-6-5-73】
  • 1800m【1-1-1-10】
  • 2000m【0-2-2-7】

前走距離は1600mが中心ですが複勝率では1800~2000mも高く最近では2016年のダイワドレッサー、2015年のローデッドが前走2000mから2着に好走しています。

前走場所

  • 東京【6-4-3-57】
  • 中山【1-3-3-37】
  • 阪神【3-0-4-20】

東京マイルか阪神JFからのローテが○ですが近年は阪神JF組が不振。東京マイルは(6-3-2-36)と前走東京の大部分を占めています。中山は1800~2000mで穴馬率が高め。

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-3-4-258.6%28.6%
2番人気2-0-2-1212.5%25.0%
3番人気0-1-3-100.0%28.6%
4番人気1-1-0-612.5%25.0%
5番人気0-0-0-90.0%0.0%
6-9番人気2-2-0-365.0%10.0%
10-番人気2-3-1-325.3%15.8%

前走4番人気以内の複勝率が高めで、牝馬限定戦に絞るとさらに複勝率がアップしますが前走新馬戦や未勝利戦で下位人気だった馬も普通に来ているので絞り込みは難しいかもしれません。

前走牝馬限定戦

  • 4番人気以内【5-3-5-24】
  • 5番人気以下【3-3-0-36】

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着4-5-5-516.2%21.5%
2着0-2-2-40.0%50.0%
3着1-1-0-612.5%25.0%
4着0-0-0-100.0%0.0%
5着0-0-0-60.0%0.0%
6-9着3-1-2-2310.3%20.7%
10-着2-1-1-305.9%11.8%

前走重賞は着順不問、500万は3着以内の複勝率がやや高めです。

前走タイム差(500万下・2着以下)

  • タイム差無し【0-1-2-1】
  • 0.1~0.2秒差【0-2-0-7】
  • 0.3秒差以上【2-2-1-41】

前走500万下で負けている場合、タイム差が小さいほど複勝率は上がりますが1着になっているのは0.3秒差以上で敗れている馬。

フェアリーS データ注目馬

※コントラチェック、チェリーレッドなど挙げた馬が半分くらい除外されてしまったので更新しました。

注目馬① アマーティ

骨折明けですが天栄帰りでしっかり仕上がっていれば、重賞3着の実績は上位。東京マイル組が強いレースでもあり、アクアミラビリスと比較し関東馬ということで1番手に。

初の右回りになりますが父ルーラーシップ産駒の中山外回りも良く、サウジアラビアRCで破った同父のドナウデルタもひいらぎ賞でそこそこ走れています。当日の馬体重には注意。

 

注目馬② アクアミラビリス

新馬戦はスローペースから上がりだけの競馬でしたが内容は楽勝。東京マイルの新馬戦・また牝馬限定戦というローテーションはデータ的にも○。

姉のクイーンズリングも3歳1月の菜の花賞を勝っており、ヴィクトワールピサ産駒も昨年のスカーレットカラーが2着。血統面からも期待できます。

 

注目馬③ エフティイーリス

近年は距離短縮組の成績も悪くなく、ダート1800mのメイプルガーデンを除くと該当馬はこの馬1頭。好走データに当てはまる部分も多くルーラーシップ産駒という血統は魅力。

ただ前走の東京では坂を上がってから他馬との差を広げていて、坂を味方にするタイプではなさそう。その辺りは蛯名騎手が3戦目なので特徴は掴んでいると期待。

 

他にはグレイスアンはアクアミラビリスと同じく東京マイルの新馬戦からの好ローテ、またフェアリーSで2勝を挙げている戸崎騎手という点も○。

アルフレードの半妹フィリアプーラは前走大外一気の追い込みを決めましたが、3F12.0-11.9-12.8と最後は全馬バテバテで展開の利もありました。ただタイムは優秀。

 

重賞の最終予想はコチラ


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