福島牝馬S2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by Goki [CC BY-SA 4.0]
2019年4月20日(土)
福島牝馬ステークス(GⅢ)
福島競馬場・芝1800m

過去10年分のデータ分析と予想です。新潟で行われた2011年を除く2008年以降の10年分のデータになります。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

デンコウアンジュやミナレット、ブラボーデイジーなどこのレースの好走馬がヴィクトリアマイルで穴を空けています。今年は登録10頭と昨年に続いてやや小頭数になりました。

福島牝馬Sの傾向をまとめると

  • 内寄りの偶数枠が優勢
  • 前走中山牝馬Sで0.5秒差以内が中心
  • 近年は5歳以上が強い

それでは2019年福島牝馬Sのデータ分析を行なっていきます。

福島牝馬S 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 3.7倍 ランドネ
  • 4.0倍 フローレスマジック
  • 4.8倍 デンコウアンジュ
  • 6.3倍 ダノングレース
  • 9.4倍 カワキタエンカ

ランドネは中山牝馬Sで大敗しましたがこのレース最下位のミッキーチャームが次走で巻き返していることもあり、また先行有利なレースなので上位人気が予想されます。

同じ中山牝馬S組のデンコウアンジュ、フローレスマジックや1800m巧者のダノングレースが続く人気。

福島牝馬Sのコース分析

福島芝1800mの特徴


直線スタンド前からスタートしコースを1周するコース。直線が短く前に行く馬が有利なので先行争いが激しくなり、テンが速くなりがちです。

重賞ナビ

福島競馬場・芝1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、福島芝…

福島芝1800m 種牡馬データ


福島牝馬Sではサンデー産駒は2~3着が多めでゼンノロブロイ産駒が2着3回、ディープインパクト産駒が2着2回。

相性が良いのはデピュティミニスター系とサドラーズウェルズ系。またミスプロ系は2016年15番人気1着のマコトブリジャール、2015年13番人気3着のメイショウスザンナと大穴狙い。

福島牝馬S 種牡馬別成績

  • タニノギムレット【2-0-0-5】
  • メイショウサムソン【1-1-1-1】
  • クロフネ【1-1-0-2】

メイショウサムソン産駒は昨年は1、3着、一昨年は2着と近年好調。この頭数ならデンコウアンジュは確実に差してくるか。

主な出走馬の血統分析

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種牡馬ディープインパクトの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ディープインパクト産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…

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福島芝1800m 母父データ


母父サンデーサイレンスは人気馬、穴馬関係なく要注意。相性が良い系統はカーリアン系、ボールドルーラー系、グレイソヴリン系。ミスプロ系やキングマンボ系はあまり相性が良くありません。

ウインファビラス、ペルソナリテが母父グレイソヴリン系、ランドネが母父ボールドルーラー系、デンコウアンジュが母父カーリアン系。

福島牝馬S 母父別成績

  • サンデーサイレンス【5-3-2-19】
  • シングスピール【0-2-0-0】
  • クロフネ【0-1-0-2】

福島牝馬Sの傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-2-2-420.0%60.0%
2番人気0-1-1-80.0%20.0%
3番人気3-1-1-530.0%50.0%
4番人気0-4-1-50.0%50.0%
5番人気2-0-0-820.0%50.0%
6番人気0-0-0-100.0%0.0%
7-9番人気2-1-0-276.7%10.0%
10-番人気1-1-5-581.5%10.8%

2番人気馬の成績が良くありませんが、5番人気以内の信頼度はまずまず。3着に10番人気以下の馬が入ることが多いため、3連系やワイドを買う人は穴狙いでも面白そうです。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-2-1-145.6%22.2%
2枠1-0-1-175.3%10.5%
3枠3-0-2-1415.8%26.3%
4枠4-3-0-1221.1%36.8%
5枠0-0-3-170.0%15.0%
6枠1-3-0-165.0%20.0%
7枠0-0-2-180.0%10.0%
8枠0-2-1-170.0%15.0%

3~4枠の成績が良く1着馬を狙うなら真ん中から内寄り。2~3着は外寄り枠からも出ています。

馬番データ

  • 偶数番号【8-8-5-56】
  • 奇数番号【2-2-5-69】

偶数枠に入った馬が圧倒的な成績。6番(4-0-1-5)、8番(3-1-0-6)が特に勝ち馬を多く出しており9番以降に入った馬は過去10年1着がありません。今年は登録10頭ですが、それでも内寄りから入る方が良さそうです。

また奇数枠に入った馬で連対したのは前走中山牝馬S組のみ。昨年1着のキンショーユキヒメも7番枠でしたが前走中山牝馬Sでした。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-1-2-88.3%33.3%
先行4-3-5-2112.1%36.4%
差し3-3-2-554.8%12.7%
追込2-3-1-394.4%13.3%
マクリ0-0-0-20.0%0.0%

短い直線の割には後方からも届いていますが、全体的には前で競馬が出来る馬が有利です。穴狙いも差し馬より逃げ・先行馬。

また前走4角2番手以内はマコトブリジャール、フィロパトール、ヤマニンメルベイユなど穴馬が多く回収値も高めです。カワキタエンカ、ビスカリア、フローレスマジック、ミッシングリンクが該当。

前走上がり3F

  • 1位【4-2-0-10】
  • 2~3位【0-2-0-19】
  • 4~5位以下【1-2-1-19】
  • 6位以下【4-4-9-73】

今年は前走上がり1位だった馬が不在。2~3位だった馬はあまり成績が良くなくカレンシリエージョ、デンコウアンジュ、ダノングレース、ビスカリアが該当。

福島牝馬Sの傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳3-5-2-564.5%15.2%
5歳5-5-4-428.9%25.0%
6歳1-0-3-184.5%18.2%
7歳~1-0-1-99.1%18.2%

以前は4歳が強いレースでしたが近年は5歳以上が強く、4歳馬の優勝は2012年のオールザットジャズまで遡ります。また4歳馬は4年連続で2着に入っています。

また中央4場の重賞で4着以内の経験がある馬が強く、昨年の1~3着馬をはじめ過去の好走馬にもかなり当てはまります。カレンシリエージョ、ダノングレース、ビスカリア、ペルソナリテ、ミッシングリンクが中央4場の重賞で4着以内がありません。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦4-5-6-734.5%17.0%
栗東6-5-4-529.0%22.4%

角居調教師が(2-1-0-3)、音無調教師が(1-1-1-0)で全体的にはやや関西馬が優勢。またノーザンF生産馬は(0-1-2-22)と不振ですが、馬券に絡んだ3頭はそれぞれ9、10、13番人気でした。

カレンシリエージョ、ダノングレース、フローレスマジックの3頭がノーザンF生産馬です。

関東馬

  • 1~5番人気【4-4-3-12】
  • 6~9番人気【0-0-0-26】
  • 10番人気以下【0-1-3-35】

また関東馬は人気馬か大穴か極端で、当日6~9番人気だった馬が不振。

ウインファビラス、ダノングレース、フローレスマジック、ペルソナリテ、ミッシングリンクの5頭が関東馬です。今年は小頭数になるので6番人気以下の関東馬は消し。

騎手データ

  • 吉田隼人【2-0-1-5】
  • 北村友一【1-1-0-3】
  • 松岡正海【0-2-0-2】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4392-1-1-237.4%14.8%
440-4592-4-3-344.7%20.9%
460-4792-3-4-453.7%16.7%
480-4991-1-1-184.8%14.3%
500-5192-0-0-528.6%28.6%
520~1-1-1-033.3%100.0%

昨年は512kgのキンショーユキヒメが勝ち、2016年は402kgのマコトブリジャールが勝つなどあまり馬格は関係ありません。

前走との馬体重差

  • +体重【2-4-5-35】
  • 増減無【1-1-1-19】
  • -体重【6-5-4-71】

また今回斤量増になった馬がやや好走しやすく、同斤量か斤量減になった馬は人気よりも着順を落としがちです。ウインファビラス、フローレスマジック、ランドネが今回斤量増。

福島牝馬Sの前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ0-0-0-20.0%0.0%
GⅡ0-0-1-90.0%10.0%
GⅢ10-7-6-6511.4%26.1%
オープン0-1-1-170.0%10.5%
1600万0-1-2-170.0%15.0%
1000万0-1-0-110.0%8.3%
地方0-0-0-40.0%0.0%

前走GⅢと言うか中山牝馬Sからの出走馬が非常に多く、中山牝馬Sが馬券の中心です。

主な前走

  • 中山牝馬S【9-7-4-51】
  • 愛知杯【1-0-0-5】
  • 京都牝馬S【0-0-2-2】

前走距離

  • ~1400m【0-0-0-12】
  • 1600m【0-0-4-27】
  • 1800m【9-8-4-69】
  • 2000m【1-2-1-11】
  • 2200m~【0-0-1-3】

前走場所

  • 東京【0-1-0-7】
  • 中山【9-7-5-79】
  • 京都【0-0-2-7】
  • 阪神【0-1-3-19】

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-0-0-614.3%14.3%
2番人気0-2-0-130.0%13.3%
3番人気0-0-1-50.0%16.7%
4番人気0-2-0-100.0%16.7%
5番人気0-2-1-100.0%23.1%
6-9番人気3-4-6-287.3%31.7%
10-番人気5-0-2-538.3%11.7%

中山牝馬Sが中心になりますが、オープン特別や1600万を含め前走下位人気だった馬が良く走っています。

前走中山牝馬S

  • 5番人気以内【1-3-1-13】
  • 6~9番人気【3-4-3-11】
  • 10番人気以下【4-0-0-27】

特に成績が良いのが中山牝馬Sで6~9番人気だった馬です。中山牝馬S10番人気以下から優勝した4頭は全て当日5番人気以内でした。

中山牝馬Sで6~9番人気だったのはフローレスマジック、ランドネの2頭。10番人気以下はデンコウアンジュ、ウインファビラス、カワキタエンカの3頭です。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着0-4-0-160.0%20.0%
2着3-1-2-333.3%66.7%
3着1-0-1-108.3%16.7%
4着0-0-0-110.0%0.0%
5着1-1-0-810.0%20.0%
6-9着3-4-3-297.7%25.6%
10-着1-0-4-481.9%9.4%

こちらもオープン特別や1600万含め、下位着順だった馬の巻き返しが多いのが特徴です。

前走中山牝馬S

  • 3着以内【4-3-2-6】
  • 4~5着【1-1-0-10】
  • 6~9着【3-3-1-16】
  • 10着以下【0-0-1-19】

中山牝馬Sで3着以内だった馬は堅実ですが人気になりやすく、穴狙いなら6~9着馬が面白いです。

前走タイム差(中山牝馬S・2着以下)

  • 0.2秒差以内【6-1-2-7】
  • 0.3~0.5秒差【2-4-0-17】
  • 0.6秒差以上【0-0-2-26】

また中山牝馬Sで0.6秒差以上負けている馬は2着以内が無く、カワキタエンカランドネには厳しいデータ。0.2秒差以内はデンコウアンジュフローレスマジック。0.3~0.5秒差がウインファビラス

ただし中山牝馬S組以外は僅差よりも0.6秒~1.9秒差で敗れている馬の巻き返しが割と多いのが特徴です。中山牝馬S組と別路線組で真逆なので注意。

ダート組は難しいですが、前走マイル組が3着に入ることが多い事を考えると前走0.7秒差で敗れているペルソナリテは3着狙いで面白いかもしれません。

福島牝馬S データ注目馬

注目馬① デンコウアンジュ

2017年は4着、2018年は3着。過去2年は阪神牝馬Sからのローテでしたが今年は相性の良い中山牝馬Sからとなる点が大きなプラス。その中山牝馬Sの内容も0.1秒差の4着と上々で血統もこのコースに合っています。差しタイプなので小頭数も追い風になりそうですが、タテ長になった時は不安。

 

注目馬② フローレスマジック

こちらも中山牝馬S組で7番人気5着、0.1秒差という内容はデンコウアンジュに匹敵。過去10年で5勝を挙げている5歳馬という点や前走から斤量増になるという点はプラス要素。ただノーザンF生産馬がこのレースを非常に苦手としているのが不安要素で、血統もこのレース向きではありません。

 

注目馬③ ウインファビラス

3頭目も中山牝馬Sからですが、データ的にはやはりこのレースから。9着ですが勝ち梅とのタイム差は0.3秒で、上位馬と比べて脚色はそれほど変わりませんでした。父ステイゴールドはそれほど強調できませんが今年は血統面で推せる馬が少なく、母父グレイソヴリン系という点で期待。

 

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