アイビスサマーダッシュ2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by kanagen
2019年7月28日(日)
アイビスサマーダッシュ(GⅢ)
新潟競馬場・芝1000m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

新潟名物の直千重賞。同コースで連勝中のライオンボスに注目が集まりそうですが、過去18回中牝馬の優勝が12回と牝馬が強いレース。また芝が傷みにくい外枠が有利なレースでもあります。

アイビスサマーDの傾向
  • 外枠が圧倒的に有利
  • 牝馬は関西馬、牡馬は継続騎乗が強い
  • 前走0.6秒差以上負けている馬は割引き

それでは2019年アイビスサマーDのデータ分析を行なっていきます。

アイビスサマーD 登録馬

直千で連勝しタイムも優秀なライオンボスが1番人気予想。昨年の覇者ダイメイプリンセス、韋駄天S2着のカッパツハッチ、近走不振続きですが昨年2着のラブカンプーなどが上位人気予想です。

それ以外ではカイザーメランジェ、レッドラウダ、ミキノドラマー、レジーナフォルテあたりが続きますが、外枠に入った馬が人気になりやすいレースです。

アイビスサマーDのコース分析

新潟芝1000mの特徴


JRA唯一の直線コースです。スタート後200mは上り坂で下りに入る2ハロン目が最も速くなり、他のレースで通らない外ラチ沿い(外枠)が有利で馬も騎手も得意不得意が分かれるコースです。

重賞ナビ

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新潟芝1000m 種牡馬データ


サクラバクシンオーが殆どですがプリンスリーギフト系が強く、昨年もショウナンカンプ産駒のラブカンプーが2着に入っています。

他にはエンドスウィープ系やミスプロ系もまずまずの成績ですがサンデーサイレンス系は相性が悪く、馬券に絡んだ2頭は母父ナスルーラ系でした。

また、牡馬はどの系統でもある程度走っていますが牝馬は特にプリンスリーギフト系、ノーザンダンサー系に好走馬が偏っています。昨年1着のダイメイプリンセスがノーザンダンサー系、2着のラブカンプーがプリンスリーギフト系です。

アイビスサマーD 種牡馬系統別データ

  • プリンスリーギフト系【3-2-1-13】
  • エンドスウィープ系【2-0-1-14】
  • ミスタープロスペクター系【1-2-2-13】
  • フェアリーキング系【1-1-1-2】
  • サンデーサイレンス系【0-1-1-26】

主な出走馬の血統分析

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新潟芝1000m 母父データ


母父でも大系統ではナスルーラ系が優勢。特にボールドルーラー系、プリンスリーギフトが強くトウショウピスト、フェルトベルク、レジーナフォルテが該当します。

アイビスサマーD 母父別系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-3-0-23】
  • ミスタープロスペクター系【2-1-2-18】
  • ボールドルーラー系【2-0-1-1】
  • プリンスリーギフト系【1-1-2-7】

アイビスサマーDの傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気6-1-0-360.0%70.0%
2番人気0-2-1-70.0%30.0%
3番人気1-2-2-510.0%50.0%
4番人気0-0-3-70.0%30.0%
5番人気0-3-0-70.0%30.0%
6番人気0-1-1-80.0%20.0%
7-9番人気3-1-1-2510.0%16.7%
10-番人気0-0-2-670.0%2.9%

1番人気馬は6年連続連対中です。上位人気なら牝馬の方が信頼度は高めですが牝馬は9番人気以下で(0-0-0-29)。中穴以下を狙うなら牡馬です。

単勝オッズ別データ

  • 3.9倍以下【6-2-0-2】
  • 4.0~6.9倍【0-1-4-10】
  • 7.0~14.9倍【3-6-3-28】

単勝オッズが4倍を切る馬は堅実ですが4.0~6.9倍は3着止まりが多いのが特徴。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-0-0-170.0%0.0%
2枠2-1-2-1211.8%29.4%
3枠0-0-0-170.0%0.0%
4枠1-1-0-185.0%10.0%
5枠1-1-1-175.0%15.0%
6枠0-3-2-150.0%25.0%
7枠1-1-5-174.2%29.2%
8枠5-3-0-1620.8%33.3%

改めて説明するまでもなく外枠有利、外枠に入った馬の方が人気になりやすい傾向もあります。

馬番データ

  • 偶数枠【3-6-8-61】
  • 奇数枠【7-4-2-68】

13番(2-1-1-5)、15番(2-0-0-5)、17番(1-1-0-3)、12番(0-2-3-5)あたりがよく馬券に絡んでいます。内では4番も(1-1-1-7)とまずまず。

4番人気以下

  • 1~5枠【1-0-2-66】
  • 6~8枠【2-5-5-38】

3番人気以内なら内寄りの枠からでも好走していますが、4番人気以下はほぼ外枠から。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ2-5-0-912.5%43.8%
先行4-3-5-2610.5%31.6%
差し3-1-5-495.2%15.5%
追込1-1-0-452.1%4.3%

脚質データはあって無いようなものですが、スタートの出遅れは致命的です。

前走4角位置

  • 1番手【5-3-2-14】
  • 2~3番手【0-5-2-23】
  • 4番手以下【4-2-5-92】

前走距離では1200m組が最も多いのですが、4角先頭だった馬は非常に優秀。2~3番手だった馬は2着が多いという特徴もあります。また前走の上がり順位は不問です。

有力馬ではカイザーメランジェ、カッパツハッチ、ライオンボスが前走4角1番手、2~3番手はダイメイプリンセス、ラブカンプー、レジーナフォルテあたり。

アイビスサマーDの傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳0-2-1-100.0%23.1%
4歳3-1-1-725.0%41.7%
5歳4-6-4-338.5%29.8%
6歳1-1-3-352.5%12.5%
7歳-2-0-1-444.3%6.4%

牝馬は若い方が成績が良く3~4歳の牝馬は(2-2-2-5)。5歳牝馬は4番人気以内なら買いですが5番人気以下は割引きです。

牡馬は5歳の複勝率が最も高くなっていますが4歳~7歳までそこそこ馬券に絡んでいます。ただし7歳で勝ったラインミーティアとセイコーライコウは同年に新潟芝1000m勝ちがありました。

キャリアデータ

  • 10戦以下【0-2-1-8】
  • 11~15戦【3-0-2-11】
  • 16~20戦【5-5-2-17】
  • 21戦以上【2-3-5-93】

牡馬はキャリア16~20戦、牝馬はキャリア20戦以内が狙い目。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦2-6-3-612.8%15.3%
栗東8-4-7-689.2%21.8%

牡馬はそれほど差はありませんが、牝馬は関東馬が(0-2-2-28)に対して関西馬は(6-2-3-24)と完全に関西有利。関東牝馬は昨年レジーナフォルテ、ペイシャフェリシタが人気に推されましたが揃って馬券外でした。

関西所属の牝馬はオールポッシブル、ダイメイプリンセス、フェルトベルク、ラブカンプーの4頭。

騎手データ

  • 継続騎乗【5-6-4-48】
  • 乗り替わり【5-4-6-81】

こちらも性別で大きな特徴があり、牡馬は継続騎乗が(4-5-1-26)に対して乗り替わりが(0-1-4-51)。牝馬は継続騎乗が(1-1-3-22)に対して乗り替わりが(5-3-2-30)。

牝馬は複勝率では大きな差はありませんが、牡馬の乗り替わりは割引きです。牡馬の有力馬で乗り替わりそうなのはレッドラウダ

騎手別ではデムーロ騎手(2-1-0-0)、西田騎手(2-0-0-5)、柴田騎手(1-0-2-6)あたりが好相性。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-1-0-90.0%10.0%
440-4590-0-0-140.0%0.0%
460-4792-6-4-314.7%27.9%
480-4994-2-6-397.8%23.5%
500-5193-1-0-2610.0%13.3%
520-5391-0-0-614.3%14.3%
540-0-0-0-40.0%0.0%

牝馬は馬格に連れて成績が上がりますが、牡馬の500kg以上は(1-0-0-28)と不振。ライオンボスが前走時538kg、レッドラウダが518kgです。

前走との馬体重差

  • +体重【4-4-2-53】
  • 増減無【1-3-0-19】
  • -体重【4-3-7-57】

前走との斤量差

  • +斤量【2-2-4-65】
  • 増減無【5-3-3-38】
  • -斤量【3-5-3-26】

牝馬は前走から同斤量、またはマイナスになる馬が好成績。

アイビスサマーDの前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ0-0-0-50.0%0.0%
GⅡ0-0-0-20.0%0.0%
GⅢ7-2-2-4013.7%21.6%
オープン2-7-3-562.9%17.6%
1600万1-1-2-204.2%16.7%
1000万0-0-2-50.0%28.6%

過去10年で5頭が前走CBC賞から優勝しており、適度に間隔のある1200m戦からというローテが中心です。前走が中央4場だった馬は過去10年で1着はありません。

主な前走

  • CBC賞【5-1-0-15】
  • 函館スプリントS【2-1-2-16】
  • 韋駄天S【1-2-1-13】
  • バーデンバーデンC【0-4-1-27】

前走距離

  • 1000m【2-2-2-20】
  • 1200m【8-8-7-90】
  • 1400m【0-0-0-14】
  • 1600m【0-0-1-5】

前走場所

  • 中京【5-1-1-16】
  • 函館【2-1-2-14】
  • 福島【1-4-2-37】
  • 新潟【2-2-1-20】

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-1-1-611.1%33.3%
2番人気2-1-2-1112.5%31.3%
3番人気2-1-0-720.0%30.0%
4番人気0-2-0-130.0%13.3%
5番人気1-2-0-710.0%30.0%
6-9番人気3-3-4-376.4%21.3%
10-番人気0-0-2-480.0%4.0%

前走クラス関係なく10番人気以下だった馬は割引きです。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着1-1-5-144.8%33.3%
2着1-3-1-87.7%38.5%
3着2-2-0-915.4%30.8%
4着3-0-1-923.1%30.8%
5着0-2-0-70.0%22.2%
6-9着1-2-1-382.4%9.5%
10-着1-0-2-442.1%6.4%

前走オープン特別組は5着以内、重賞組は9着以内が目安です。

前走タイム差(2着以下)

  • 0.9秒差以内【8-9-3-84】
  • 1.0秒差以上【0-0-1-31】

前走着差は小さい方が複勝率はアップします。過去5年で見ると前走で0.6秒差以上負けている馬は(0-0-0-29)と3着以内がありません。

アイビスサマーD 注目馬

ライオンボス

牡馬で馬格のある馬は苦戦しているデータなど多少のマイナス要素はありますが、近2走の内容からデータや血統云々以前にコース適性自体がズバ抜けています。邁進特別は5番枠から圧勝だったので、内枠でも1番人気は間違いなさそう。

前走53kgから今回56kgに斤量が増える点は若干不安ではありますが、コーナーのあるコースはさっぱりなのでこの馬が重賞を獲れる最大のチャンスはここ。日本レコード更新も充分期待できます。

 

ラブカンプー

今年3戦が全くいい所が無いため早熟説もありますが、昨年も適距離外とは言え春先の大敗から夏場に調子を上げ重賞で5戦連続馬券圏内。気分屋ですが牝馬らしく夏場に調子を上げてくる可能性は考えられます。

前走内容などではさすがに割引きになりますが関西所属の牝馬、父ショウナンカンプ、4歳でキャリア20戦以内、乗り替わりなど買える要素はある程度揃っています。

 

ミキノドラマー

前走韋駄天Sはスタートで出遅れましたが外に寄せてよく追い込み3着。全4勝中3勝を直千で挙げているコース巧者です。

今回は人気も無さそうですが直千を得意とする西田騎手の継続騎乗、父ショウナンカンプという血統などプラス要素もそれなりにあり、外寄りの枠に入れば2~3着狙いでは入れておきたい馬。

 

その他

カイザーメランジェは前走函館スプリントSが禁止薬物問題で小頭数になったため評価に難しい所もありますが、破った相手も強く、函館スプリントSからのローテは相性も悪くありません。

ダイメイプリンセスは6歳という年齢が引っ掛かりますが、昨年の覇者でコース適性も高く枠次第では抑えは必要。デムーロ騎手もこのレースは得意としています。

テキストのコピーはできません。