過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
サマースプリントシリーズ第4戦となる北九州記念。昨年は6番人気アレスバローズが優勝、一昨年は2~3着に人気薄が飛び込み3連単は100万馬券と荒れ要素の多い重賞です。
- 母父ノーザンダンサー系が大不振
- 人気の先行馬、穴の差し馬
- 前走1番人気馬、前走1着馬が強い
それでは2019年北九州記念のデータ分析を行なっていきます。
北九州記念 登録馬
人気の中心になりそうなのはモズスーパーフレア。高松宮記念は馬場が合わず大敗しましたが高速馬場は歓迎です。重賞常連組では昨年1、2着のアレスバローズ、ダイメイプリンセスあたりが上位人気予想。
また今年は5連勝で葵Sを制したディアンドル、条件戦から4連勝中のミラアイトーンの2頭の連勝馬が注目を集めそうです。他にも朝日杯4着のファンタジスト、小倉巧者エイシンデネブなど多彩なメンバーが揃いました。
北九州記念のコース分析
小倉芝1200mの特徴
2コーナーのポケットからのスタート。前半の直線が長く、スタート後下り坂になっているためかなりの前傾ラップになるのが特徴。コースも下りと平坦な直線のみなのでスピードの絶対値が重要になります。
小倉芝1200m 種牡馬データ
抜群に相性が良いのがプリンスリーギフト系、特にサクラバクシンオー1頭で(4-3-2-16)。ショウナンカンプ産駒も2017年はナリタスターワンが14番人気2着、2018年はラブカンプーが7番人気3着と相性の良さを見せています。
逆に相性が悪いのはミスプロ系。エンドスウィープ系はスウェプトオーヴァーボード産駒はまずまずの成績ですが他は不振です。キングマンボ系は2011年トウカイミステリーでこのレースを勝っています。
北九州記念 種牡馬系統別データ
- プリンスリーギフト系【4-4-3-18】
- サンデーサイレンス系【2-1-4-40】
- リファール系【2-1-0-8】
主な出走馬の血統分析
種牡馬ロードカナロアの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ロードカナロア産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…
種牡馬ディープインパクトの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ディープインパクト産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…
種牡馬ルーラーシップの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ルーラーシップ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…
小倉芝1200m 母父データ
父系で相性の悪かったミスプロ系は母系に入ると安定感があります。その他の系統も満遍なく走っていますが、全く買えないのがノーザンダンサー系で(0-1-2-54)。出走数は多い割にさっぱりなので軸にはできません。
母父ノーザンダンサー系はアンヴァル、イエローマリンバ、エイシンデネブ、タマモブリリアン、ナインテイルズ、モズスーパーフレア、ラインシュナイダーの7頭。
北九州記念 母父別系統別データ
- ミスタープロスペクター系【2-1-4-17】
- ロベルト系【2-1-0-6】
- グレイソヴリン系【2-0-2-9】
- サンデーサイレンス系【1-4-1-17】
- キングマンボ系【1-2-0-4】
北九州記念の傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-2-2-6 | 0.0% | 40.0% |
2番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 40.0% |
3番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 0-1-1-8 | 0.0% | 20.0% |
5番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
6番人気 | 2-0-2-9 | 20.0% | 40.0% |
7-9番人気 | 5-0-1-24 | 16.7% | 20.0% |
10-番人気 | 0-3-2-71 | 0.0% | 6.6% |
上位人気馬の信頼度は低めで、過去10年では8番人気馬が5勝を挙げています。2017年は③-⑭-⑮人気で決まり三連複でも24万馬券になりました。
単勝オッズ別データ
- 4.9倍以下【0-3-2-5】
- 5.0~9.9倍【3-4-4-23】
- 10.0~19.9倍【6-0-2-29】
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-0-17 | 5.6% | 5.6% |
2枠 | 2-0-1-16 | 10.5% | 15.8% |
3枠 | 1-1-2-15 | 5.3% | 21.1% |
4枠 | 1-4-1-14 | 5.0% | 30.0% |
5枠 | 2-0-1-17 | 10.0% | 15.0% |
6枠 | 1-2-1-16 | 5.0% | 20.0% |
7枠 | 0-2-1-21 | 0.0% | 12.5% |
8枠 | 2-1-3-20 | 7.7% | 23.1% |
近年は内外極端な枠は成績が悪く、真ん中前後の枠が比較的好成績。また性別の特徴としては牝馬はどの枠からでも走っていますが、牡馬は3~6枠あたりに好走馬が偏っています。
馬番データ
- 偶数枠【2-4-7-68】
- 奇数枠【8-6-3-68】
奇数枠の連対率が偶数枠の2倍以上あり、9番(3-0-1-6)、5番(1-2-0-7)あたりが若干好成績。またフルゲート時の18番は数は多くありませんが(0-1-2-2)となっており、2017年には15番のラインスピリットが3着に入っています。
5番人気以内+前走馬番データ
- 偶数枠【0-3-1-15】
- 奇数枠【3-4-4-20】
枠順・馬番でこれといったデータが無いため、人気馬に絞って前走馬番を調べてみました。
人気馬は前走奇数枠に入った方が複勝率がやや高く、昨年1~2番人気のダイアナヘイロー、アサクサゲンキ、一昨年1番人気のファインニードルも前走偶数枠→北九州記念では4着以下に敗れています。
有力馬で前走奇数枠だったのはエイシンデネブ、ファンタジスト、ディープダイバー、モズスーパーフレア。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
先行 | 4-5-4-30 | 9.3% | 30.2% |
差し | 5-4-4-53 | 7.6% | 19.7% |
追込 | 1-1-1-43 | 2.2% | 6.5% |
マクリ | 0-0-1-0 | 0.0% | 100.0% |
良馬場なら1分7秒を切ることも珍しくない高速馬場ですが、逃げ馬は持ちません。近年追い込みが決まったのは12頭立てだった2016年のバクシンテイオー。
前走4角位置+5番人気以内
- 5番手以内【3-6-3-20】
- 6番手以下【0-1-2-15】
前走4角位置+6番人気以下
- 4番手以内【0-2-2-36】
- 5番手以下【7-1-3-64】
人気馬は前走5番手以内の成績が良く、6番人気以下で頭を狙うなら前走5番手以下。
1週前なので人気も予想がつきませんが、前走4角6番手以下の有力馬はアレスバローズ、エイシンデネブ、ディープダイバー、ファンタジスト、ミラアイトーンあたり。
前走上がり3F
- 1~3位【5-5-4-27】
- 4~5位【2-1-1-24】
- 6位以下【3-4-5-84】
北九州記念の傾向データ②
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
3歳 | 0-2-2-16 | 0.0% | 20.0% |
4歳 | 3-4-3-18 | 10.7% | 35.7% |
5歳 | 3-4-2-38 | 6.4% | 19.1% |
6歳 | 3-0-2-40 | 6.7% | 11.1% |
7歳- | 1-0-1-24 | 3.8% | 7.7% |
牡馬は高齢になってもそれほど成績に差はありませんが牝馬は若い方が優勢。特に4歳牝馬は複勝率50%以上となっています。アンヴァル、イエローマリンバ、エイシンデネブ、シャドウノエル、ラブカンプーが4歳牝馬。
3歳馬は小倉での連対実績が必須、小倉2歳Sの出走歴があればさらにプラスです。今年の3歳馬の中ではファンタジストが小倉2歳Sを勝っています。
キャリアデータ
- 10戦以下【0-2-3-17】
- 11~20戦【3-4-3-29】
- 21~30戦【6-4-2-53】
- 31戦以上【1-0-2-37】
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% |
栗東 | 9-10-10-128 | 5.7% | 18.5% |
関東馬の出走は殆どありません。
騎手データ
- 継続騎乗【3-5-3-46】
- 乗り替わり【7-5-7-90】
全体的に乗り替わりが多いレースですが、6番人気以下は乗り替わりが(6-3-4-71)に対して継続騎乗が(1-0-1-30)。騎手別では武豊騎手(2-0-1-3)、北村友騎手(2-0-0-6)、藤岡康騎手(1-2-0-3)あたりが得意としています。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-2-2-8 | 0.0% | 33.3% |
440-459 | 1-1-1-20 | 4.3% | 13.0% |
460-479 | 3-3-3-41 | 6.0% | 18.0% |
480-499 | 4-1-2-36 | 9.3% | 16.3% |
500-519 | 1-1-1-22 | 4.0% | 12.0% |
520-539 | 0-2-1-7 | 0.0% | 30.0% |
540- | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% |
馬格はそれほど影響しませんが、牝馬で優勝した5頭は460~499kgの範囲でした。
前走との馬体重差
- +体重【7-5-7-66】
- 増減無【1-1-2-27】
- -体重【2-4-1-43】
プラス体重になる馬の方が成績が良く、今回4kg以上マイナスになる馬は(0-1-1-30)。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-51.0 | 0-1-1-24 | 0.0% | 7.7% |
52.0 | 2-3-1-12 | 11.1% | 33.3% |
53.0 | 2-2-2-25 | 6.5% | 19.4% |
54.0 | 2-0-2-28 | 6.3% | 12.5% |
55.0 | 3-3-0-15 | 14.3% | 28.6% |
55.5 | 0-0-1-1 | 0.0% | 50.0% |
56.0 | 1-1-3-19 | 4.2% | 20.8% |
56.5- | 0-0-0-12 | 0.0% | 0.0% |
性別関係なく56.5kg以上背負った馬は3着以内がありません。
前走との斤量差
- +斤量【2-3-3-13】
- 増減無【3-0-5-60】
- -斤量【5-7-2-63】
今回斤量増となる馬は複勝率38.1%、今回2.0~2.5kg減となる馬も(4-3-1-13)複勝率38.1%です。
北九州記念の前走データ
前走クラス
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-1-5 | 0.0% | 16.7% |
GⅡ | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ | 4-3-7-79 | 4.3% | 15.1% |
オープン | 4-1-1-28 | 11.8% | 17.6% |
1600万 | 1-5-1-17 | 4.2% | 29.2% |
1000万 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% |
1000万組は近年出走がありませんが、1600万組の複勝率も高く近走で勢いに乗っている馬には要注意。
主な前走
- アイビスSD【3-3-4-38】
- バーデンバーデンC【2-0-1-16】
- 佐世保S【1-1-1-4】
- CBC賞【1-0-3-29】
昨年はCBC賞組のアレスバローズが制しましたが、CBC賞組はあまり相性が良くありません。
前走距離
- 1000m【4-3-4-38】
- 1200m【5-5-5-80】
- 1400m【0-1-0-14】
- 1600m【1-0-0-4】
前走場所
- 中京【1-0-2-32】
- 阪神【1-2-0-5】
- 福島【2-0-1-19】
- 新潟【4-4-4-40】
- 小倉【2-3-1-13】
前走人気
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-6-2-8 | 15.8% | 57.9% |
2番人気 | 2-0-1-10 | 15.4% | 23.1% |
3番人気 | 1-1-1-8 | 9.1% | 27.3% |
4番人気 | 1-0-1-15 | 5.9% | 11.8% |
5番人気 | 0-0-2-13 | 0.0% | 13.3% |
6-9番人気 | 3-2-1-38 | 6.8% | 13.6% |
10-番人気 | 0-1-2-43 | 0.0% | 6.5% |
前走1番人気馬が複勝率60%近く、特に1600万とGⅢで1番人気だった馬は堅実です。アンヴァル、ディアンドル、ミラアイトーンの3頭が前走1番人気。
前走アイビスSD
- 3番人気以内【2-2-3-3】
- 4番人気以下【1-1-1-34】
前走1600万
- 2番人気以内【1-4-1-6】
- 3番人気以下【0-1-0-11】
前走着順
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 4-6-4-18 | 12.5% | 43.8% |
2着 | 0-2-1-11 | 0.0% | 21.4% |
3着 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
4着 | 2-0-1-11 | 14.3% | 21.4% |
5着 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
6-9着 | 2-2-1-37 | 4.8% | 11.9% |
10-着 | 1-0-3-43 | 2.1% | 8.5% |
前走1600万組は2着以内、オープン特別組と重賞組は下位からの巻き返しもありますが基本的には上位着順だった馬の方が優勢です。
出走数の多いアイビスSD組は1番人気、1着馬の成績が良いのですが今年該当するライオンボスはここに出走しません。
前走タイム差(2着以下)
- 0.2秒差以内【3-2-2-15】
- 0.3~0.9秒差【2-2-2-72】
- 1.0秒差以上【1-0-1-6】
前走敗れている場合、タイム差0.2秒差以内が優勢。アレスバローズ、アンヴァル、メイソンジュニアの3頭が該当します。
北九州記念 注目馬
斤量や枠順が決まる前ですが、5番人気以内は間違いないという前提。人気馬は前走4角5番手以内の複勝率が高いことや、同じく人気になりそうなモズスーパーフレアが血統的なレース相性が不安なため相対的にこちらが上位評価。
それ以外にも前走1番人気&1着馬が強いレースで、馬体重も過去の牝馬の優勝馬に近い部分があります。不安要素は3歳馬・またキャリア10戦以下の馬が勝っていない点と持ち時計が無い点。
こちらもディアンドル同様連勝中なので過剰人気になる可能性もありますが、やはり前走1番人気&1着馬は抑えが必要です。前走からやや間隔が空くのは気になりますが、小倉でも3勝を挙げているコース巧者でもあります。
この馬に関しては前走4角8番手なので6番人気以下になった方が頭まで狙えますが、あとは枠次第。あまり見ない母父マンノウォー系ですが、2014年に父マンノウォー系のリトルゲルダがこのレースを勝っています。
母父ノーザンダンサー系の成績が非常に悪いレースですがそれ以外は魅力的。相性の良い佐世保Sは目の覚めるような末脚で差し切り、小倉スプリントは重馬場だった北九州短距離S以外は全て1着。1分6秒台の持ち時計
この馬もキャリア10戦以下ではありますが、複勝率の高い4歳牝馬、前走上がり1位、軽量馬&軽ハンデ馬がよく馬券に絡むということで中穴で期待したい1頭です。
モズスーパーフレアはスプリンターズSでは信頼できそうですが今回は血統的な不安が大きく、小倉2歳Sで大敗しているようにこのコースでは半信半疑。
その他に穴で面白そうなのはコース問わず近走は大きく離されていないメイソンジュニア、アイビスサマーダッシュで2番人気のダイメイプリンセス、昨年のこのレースでスタート後騎手が立ち上がるほど不利があったため参考外のアンヴァル。