小倉大賞典2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by kanagen
2019年2月17日(日)
小倉大賞典(GⅢ)
小倉競馬場・芝1800m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

中京競馬場で行われた2010年を除いた、2008~2018年の過去10年分のデータになります。クロコスミアやタニノフランケル、マイスタイルなど逃げ・先行タイプの有力馬が揃いました。

小倉大賞典の傾向をまとめると

  • 1枠が有利
  • 前走中山・京都の重賞組が優勢
  • ディープ産駒、グレイソヴリンの血が相性○

それでは2019年小倉大賞典のデータ分析を行なっていきます。

小倉大賞典 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 3.6倍 スティッフェリオ
  • 4.2倍 マイスタイル
  • 4.5倍 タニノフランケル
  • 7.0倍 エアアンセム
  • 8.3倍 マウントゴールド

エリザベス女王杯2着のクロコスミア、福島記念上位のスティッフェリオやマイスタイル、中山金杯3着のタニノフランケルあたりが人気になりそうですがかなりの混戦模様です。

※クロコスミアは回避予定(2/14)

小倉大賞典のコース分析

小倉芝1800mの特徴


1コーナーまでの距離は300m弱と短めでスムーズに位置を取れる内枠の先行馬が有利です。コーナー4つの小回りコースのためあまりペースは速くなりません。

重賞ナビ

小倉競馬場・芝1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、小倉芝…

小倉芝1800m 種牡馬データ


ディープ産駒は2017年8番人気2着のヒストリカル、2015年、2016年のダコールはそれぞれ11番人気3着、6番人気2着と人気薄・また高齢馬であっても注意が必要です。

また父系、母系に限らずグレイソヴリンの血を持つ馬が好走しやすく昨年1着のトリオンフ、2着のクインズミラーグロもグレイソヴリンの血を引いていました。

具体的にはフォルティノ、カロ、ゼダーン、トニービンあたりでケイティクレバー、サーブルオール、タニノフランケル、ブラックスピネル、マイスタイルが該当します。

小倉大賞典 種牡馬別成績

  • ディープインパクト【2-3-1-8】
  • キングカメハメハ【1-1-1-11】
  • ダイワメジャー【1-0-2-4】

主な出走馬の血統分析

重賞ナビ

種牡馬ステイゴールドの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ステイゴールド産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…

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種牡馬ハーツクライの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ハーツクライ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまとめて…

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種牡馬ハービンジャーの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ハービンジャー産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…

小倉芝1800m 母父データ


小倉大賞典では母父ミスプロ系の相性が良く、ダコールやカレンブラックヒル、ラストインパクトなどサンデー系×ミスプロ系が好成績。アメリカズカップ、マイスタイルがこの配合です。

また母父サンデーサイレンスは(0-2-1-18)ですが、3着以内に入った3頭は全て父ミスプロ系でした。父ハービンジャー×母父サンデーは2016年、2017年のベルーフがそれぞれ3番人気6着、2番人気12着と敗れています。

小倉大賞典 母父別成績

  • ダンシングブレーヴ【1-0-0-2】
  • ダンスインザダーク【1-0-0-2】
  • アンブライドルド【0-2-1-1】

小倉大賞典の傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-2-2-420.0%60.0%
2番人気1-1-0-711.1%22.2%
3番人気1-0-0-910.0%10.0%
4番人気1-0-2-710.0%30.0%
5番人気1-0-4-510.0%50.0%
6番人気3-2-0-530.0%50.0%
7-9番人気1-3-1-253.3%16.7%
10-番人気0-2-1-650.0%4.4%

1番人気の複勝率60%はまずまずですが、2~4番人気よりも5~6番人気の成績が良いのが特徴です。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠2-4-2-1110.5%42.1%
2枠1-2-1-165.0%20.0%
3枠2-1-1-1610.0%20.0%
4枠2-0-1-1710.0%15.0%
5枠1-0-0-185.3%5.3%
6枠0-0-4-150.0%21.1%
7枠1-2-1-165.0%20.0%
8枠1-1-0-185.0%10.0%

1枠の複勝率が40%台と抜けていますが、昨年は7枠13番のトリオンフが1着、8枠16番のクインズミラーグロが2着と外枠からも好走馬は生まれています。

馬番データ

  • 偶数番号【5-6-3-64】
  • 奇数番号【5-4-7-63】

馬番でも1枠にあたる1~2番の成績が良く1番(0-2-2-6)、2番(2-2-0-5)となっています。3番以降はそれほど差はありませんが8~9番は過去10年で1度も3着以内はありません。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ3-0-0-827.3%27.3%
先行2-2-4-275.7%22.9%
差し2-6-5-463.4%22.0%
追込2-1-1-434.3%8.5%
マクリ1-1-0-320.0%40.0%

直線が短いコースですが、中団からもよく馬券に絡んでいます。前走逃げていた馬が(3-3-1-12)と成績が良く、昨年のクインズミラーグロや2016年のダコールも前走逃げ→今回差しで好走しています。

前走逃げているのはケイティクレバー、タニノフランケル、ブラックスピネル、マルターズアポジーの4頭。

前走上がり3F

  • 2位以内【3-4-1-14】
  • 3~4位【2-1-2-31】
  • 5位以下【5-5-7-81】

前走上がり2位以内はエアアンセム、ケイティクレバー、ナイトオブナイツの3頭です。

小倉大賞典の傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳3-1-2-2111.1%22.2%
5歳3-2-4-327.3%22.0%
6歳1-2-2-322.7%13.5%
7歳2-3-2-217.1%25.0%
8歳上0-2-0-210.0%8.7%

6歳馬がやや奮いませんが年齢による差はあまり無く、近年はヒストリカルやダコールなど8歳馬も馬券に絡んでいます。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦1-2-2-184.3%21.7%
栗東9-8-8-1096.7%18.7%

関東馬・関西馬の差はありません。

騎手データ

  • 川田将雅【3-0-0-1】
  • 秋山真一郎【2-0-0-3】
  • 丸田恭介【0-2-1-1】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4390-0-0-10.0%0.0%
440-4591-2-0-107.7%23.1%
460-4790-2-1-330.0%8.3%
480-4994-5-3-506.5%19.4%
500-5192-1-6-275.6%25.0%
520-5393-0-0-537.5%37.5%
540~0-0-0-10.0%0.0%

馬体重別では460~479kgが奮いませんが、馬券になった3頭は全て10番人気以下の大穴でした。

前走との馬体重差

  • +体重【6-2-5-51】
  • 増減無【0-4-2-13】
  • -体重【4-4-3-62】

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
~52.00-0-0-180.0%0.0%
53.00-1-0-80.0%11.1%
54.01-0-0-253.8%3.8%
55.03-1-4-317.7%20.5%
56.02-2-2-236.9%20.7%
56.50-0-1-20.0%33.3%
57.02-5-1-1110.5%42.1%
57.51-0-2-710.0%30.0%
58.0~1-1-0-250.0%50.0%

昨年は54kgのトリオンフが優勝、53kgのクインズミラーグロが2着に入りましたが基本的には55kg以上の馬が中心です。56.5kg以上になると複勝率がアップ。

エアアンセム、スティッフェリオ、ブラックスピネル、マルターズアポジーの4頭が57kg以上のハンデになります。

前走との斤量差

  • +斤量【1-3-1-11】
  • 増減無【5-6-7-60】
  • -斤量【4-1-2-56】

小倉大賞典の前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ1-0-0-420.0%20.0%
GⅡ3-4-3-1910.3%34.5%
GⅢ3-4-5-634.0%16.0%
オープン1-2-2-283.0%15.2%
1600万2-0-0-1313.3%13.3%

AJCCや日経新春杯の前走GⅡ組の複勝率が高く、GⅢは中山・京都金杯組がよく馬券に絡んでいるため前走場所は中山・京都が大部分を占めます。オープン特別なら中山か阪神からが好相性。

今年は前走GⅡ組不在のため、金杯組のエアアンセム、タニノフランケル、マイスタイル、マウントゴールドあたりがローテ的には○。

主な前走

  • 中山金杯【3-1-3-13】
  • AJCC【1-0-2-3】
  • 日経新春杯【0-3-1-10】

前走距離

  • ~1600m【1-3-3-45】
  • 1800m【1-1-0-21】
  • 2000m【5-2-4-40】
  • 2200m【1-0-2-5】
  • 2400m~【2-4-1-16】

前走場所

  • 東京【1-1-1-12】
  • 中山【5-3-5-28】
  • 中京【1-1-0-9】
  • 京都【2-4-3-45】
  • 阪神【1-1-1-19】

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-1-1-512.5%37.5%
2番人気1-2-0-98.3%25.0%
3番人気1-1-0-810.0%20.0%
4番人気0-0-2-60.0%25.0%
5番人気2-0-3-1410.5%26.3%
6-9番人気4-5-2-309.8%26.8%
10-番人気1-1-2-541.7%6.9%

前走重賞組は6番人気以下だった馬の好走がよく見られますが、前走オープン特別は上位人気だった馬が優勢です。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着2-2-0-208.3%16.7%
2着0-1-1-50.0%28.6%
3着1-1-2-511.1%44.4%
4着1-1-1-611.1%33.3%
5着1-0-1-117.7%15.4%
6-9着1-2-3-322.6%15.8%
10-着4-3-2-477.1%16.1%

前走重賞

  • 4着以内【1-3-3-14】
  • 5着以下【6-5-5-71】

前走重賞では上位の馬の複勝率が高めですが5着以下からの巻き返しも多く見られます。

前走タイム差(重賞・2着以下)

  • 0.2秒差以内【0-2-1-10】
  • 0.3-0.5秒差【3-2-4-17】
  • 0.6-0.9秒差【1-1-1-17】
  • 1.0-1.9秒差【2-3-2-34】
  • 2.0秒差以上【1-0-0-6】

また前走重賞のタイム差では0.3~0.5秒差で敗れていた馬の成績が良いという傾向があります。今年はマウントゴールドのみ該当。

小倉大賞典 データ注目馬

注目馬① マウントゴールド

前走中山金杯ではスタートが良くなく中団で自分の競馬ができずに12着と大敗しましたが、小倉記念3着の実績もあり小倉コース自体は合っています。前走中山金杯からのローテ・また前走で大敗した馬の巻き返しも多いレースなので前走の結果で人気を落とすようならオッズ的にも魅力的。

 

注目馬② マイスタイル

父サンデー系×母父ミスプロ系という配合やグレイソヴリンの血を持つ血統面で強調材料が多いのがこの馬。前走1600mからの延長は勝率が低いのがマイナスですが、過去には1600m→2000mへの延長となった弥生賞で2着になったこともあり、今回前に行く馬が多い中でしぶとく粘ることができれば。

 

注目馬③ タニノフランケル

夏の小倉で行われた西武スポニチ賞はスムーズに逃げて4馬身差の圧勝、また過去10年でこのレース3勝の川田騎手を予定している点はプラス。マイスタイル同様先行馬が多く自分の競馬ができるかが課題になり、また54kgの斤量も昨年のトリオンフ以外は奮わないのが不安要素です。

 

あとは高齢のディープ産駒が穴をあけるということで小倉巧者のレトロロック。母父シンボリクリスエスのコース成績は素晴らしくこの馬も小倉1800mは(3-1-0-0)という成績。7歳馬ですが重賞を勝てるならこのレースしか無いという感じです。

またケイティクレバーは前走京都のオープン特別からというローテが過去好走歴の少ないパターンになりますが、グレイソヴリンを持つ血統厚生や前走逃げて上がり2位以内、4歳馬で秋山騎手騎乗など買い要素も多いです。

 

重賞の最終予想はコチラ


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