オープン特別だった2011~2013年を含む、過去8年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
オープン特別時代はエピファネイアやヴィクトワールピサを輩出し、2014年から重賞に昇格。昨年の1着馬クラージュゲリエは皐月賞5着、2着馬ブレイキングドーンはラジオNIKKEI賞優勝、そして3着馬ワールドプレミアは菊花賞を制しており翌年のクラシックに向けて注目の一戦です。
- 小頭数でも内寄りに入った馬が有利
- ノーザンF生産の人気馬が強い
- 乗り替わりは海外騎手のみ抑え
それでは2019年京都2歳Sのデータ分析を行なっていきます。
京都2歳S 登録馬
予想オッズ1番人気はハーツクライ産駒のマイラプソディ。前走野路菊Sは5頭立てでしたが1.47.4の勝ちタイムはレースレコード。抜けた人気が予想されます。
2番手以降は京王杯2歳Sで3着に入り、父エピファネイア×母父ダンスインザダークと距離が伸びて良さそうなヴァルナ。以下ポポカテペトルの全弟で未勝利戦を5馬身差で勝ったミヤマザクラ、同コースの紫菊賞を逃げ切ったロールオブサンダーなどが続きます。
京都2歳Sのコース分析
京都2000mの特徴
京都芝2000mは内回りコースを使用します。1800mと2200mは外回りを使用するため直線は404mありますが、内回りは直線も328mと短めで傾向が異なります。
小回りになるため逃げ・先行馬が有利ですが、秋華賞など重賞クラスになると淀みのないペースで流れることが多く差し馬が台頭します。3コーナーの坂に短い直線とややトリッキーなので、騎手もベテランを狙いたいコースです。
京都2000m 種牡馬データ
このレースに強いのがハーツクライ産駒で(2-1-2-4)。次いでディープインパクト産駒が(2-1-0-4)、キングカメハメハ産駒が(1-1-0-3)、ハービンジャー産駒が(1-0-1-2)となっています。
京都2歳S 種牡馬系統別データ
- サンデーサイレンス系【4-5-6-25】
- キングマンボ系【1-1-0-11】
- ダンジグ系【1-0-1-4】
京都2000m 母父データ
非常に成績が良いのが母父ロベルト系とデピュティミニスター系。他では母父ディープインパクト産駒が2016年ヴァナヘイム、2017年ケイティクレバーの2頭ですが複勝率100%。
マイラプソディは父ハーツクライ、母父がデピュティミニスター系のソルトレイクと血統的には磐石です。
京都2歳S 母父別系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-2-1-19】
- ロベルト系【2-1-1-4】
- デピュティミニスター系【1-1-1-2】
- ダンジグ系【1-0-0-1】
京都2歳Sの傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 4-2-1-1 | 50.0% | 87.5% |
2番人気 | 1-1-1-5 | 12.5% | 37.5% |
3番人気 | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% |
4-6番人気 | 1-3-4-16 | 4.2% | 33.3% |
7-9番人気 | 0-2-2-19 | 0.0% | 17.4% |
10-番人気 | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% |
キャリアの浅い馬もいますが1番人気は堅実です。唯一4着以下に敗れたのは2014年のティルナノーグ。またその年優勝したベルラップ以外の7頭は単勝6.9倍以内で、単勝2.9倍以内だと(4-1-1-1)と堅実です。
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 2-1-1-4 | 25.0% | 50.0% |
2枠 | 0-2-1-5 | 0.0% | 37.5% |
3枠 | 1-1-2-4 | 12.5% | 50.0% |
4枠 | 2-1-0-5 | 25.0% | 37.5% |
5枠 | 0-0-1-8 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 2-2-0-6 | 20.0% | 40.0% |
7枠 | 0-0-2-10 | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 1-1-1-12 | 6.7% | 20.0% |
過去8年で最小は8頭、最大でも12頭と多頭数にはなりませんが、それでも京都内回りコースなので内枠有利となっています。
馬番データ
- 偶数枠【4-5-2-26】
- 奇数枠【4-3-6-28】
1番、4番、6番が2勝ずつを挙げています。馬番では1~6番が(7-7-5-29)に対して7~12番が(1-1-3-25)。また7番以降で連対した2頭はどちらも当日1番人気でした。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-2-2-4 | 0.0% | 50.0% |
先行 | 4-3-2-19 | 14.3% | 32.1% |
差し | 3-3-1-12 | 15.8% | 36.8% |
追込 | 1-0-2-19 | 4.5% | 13.6% |
マクリ | 0-0-1-0 | 0.0% | 100.0% |
人気馬は位置取り不問、人気薄を狙うなら前に行った馬です。
前走4角位置
- 2番手以内【4-3-4-15】
- 3~6番手【2-4-3-23】
- 7番手以下【2-0-1-16】
前走4角2番手以内だった馬の複勝率が高く、前走4角2番手以内+新馬戦は(3-2-1-2)ですが今年は新馬組は不在。前走オープンクラスだった馬はどちらかと言えば前走4角3番手以下だった馬の好走が多めです。
前走上がり3F
- 1位【7-3-3-16】
- 2~3位【0-2-3-14】
- 4位以下【1-2-2-23】
1着馬は前走上がり1位だった馬から出ることが多く、4位以下で優勝したのは2015年のドレッドノータス。同コースの新馬戦を勝っていました。また前走上がり6位以下から3着以内に入った3頭は全て前走京都です。
前走上がり1位はマイラプソディ、ミヤマザクラの2頭。
京都2歳Sの傾向データ②
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 5-2-3-10 | 25.0% | 50.0% |
2戦 | 1-3-4-10 | 5.6% | 44.4% |
3戦 | 1-2-0-14 | 5.9% | 17.6% |
4戦 | 1-1-1-11 | 7.1% | 21.4% |
5戦- | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% |
キャリア1~2戦馬の成績が良く、4番人気以下でもキャリアの浅い馬が優勢。今年は全馬キャリア2~3戦なので、迷ったらキャリア2戦馬か。
生月別データ
- 1月【0-2-0-1】
- 2月【2-1-2-10】
- 3月【5-2-2-25】
- 4月【1-2-2-13】
- 5月【0-1-2-5】
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% |
栗東 | 8-7-8-47 | 11.4% | 32.9% |
関東馬の出走は少なく、2015年のリスペクトアースが5番人気2着。
騎手データ
- 継続騎乗【6-6-6-18】
- 乗り替わり【2-2-2-36】
継続騎乗+当日3番人気以内が(6-2-2-6)。該当する馬が1~6番枠に入ると(5-2-2-2)、7番枠以降は(1-0-0-4)となるのでやはり枠順は重要。
また人気関係なく海外騎手への乗り替わりが(2-1-1-3)、関西騎手への乗り替わりは(0-1-0-31)なので、乗り替わりは海外騎手のみ抑えておけば良さそうです。
生産者データ
- ノーザンF【7-2-3-9】
ノーザンF生産馬+3番人気以内で(6-2-2-3)。インザムード、マイラプソディ、ミヤマザクラの3頭がノーザンF生産馬。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-459 | 0-0-1-14 | 0.0% | 6.7% |
460-479 | 3-6-4-20 | 9.1% | 39.4% |
480-499 | 4-1-1-13 | 21.1% | 31.6% |
500-519 | 1-0-2-5 | 12.5% | 37.5% |
520- | 0-1-0-2 | 0.0% | 33.3% |
460kgがボーダーラインで馬格のある馬が優勢。459kg以下で3着に入ったのは2017年5番人気のケイティクレバー。キャリア4戦が全て2000mでした。
前走時の馬体重ではジャストナウ、トウカイデュエル、ミヤマザクラの3頭が460kg未満。
前走との馬体重差
- +体重【2-3-2-28】
- 増減無【2-3-1-11】
- -体重【4-2-5-15】
京都2歳Sの前走データ
前走クラスデータ
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
重賞 | 1-1-1-8 | 9.1% | 27.3% |
オープン | 0-5-0-13 | 0.0% | 27.8% |
500万 | 2-0-1-12 | 13.3% | 20.0% |
未勝利 | 0-0-3-11 | 0.0% | 21.4% |
新馬 | 5-2-3-10 | 25.0% | 50.0% |
今年は登録がありませんが前走新馬組の成績が断トツでオープン特別は萩S、重賞は札幌2歳Sが好成績。またクラス関係なく前走京都組が中心です。
前走距離
- 1600m【0-1-0-16】
- 1800m【4-5-4-23】
- 2000m【4-2-4-14】
人気馬は前走1800m、中穴以下は前走2000mだった馬の複勝率が高めです。
前走場所
- 東京【1-1-0-12】
- 京都【6-5-7-30】
- 阪神【0-1-0-3】
- 札幌【1-0-1-0】
前走東京で連対した2頭はどちらも2000mのレースを使っていました。ヒシタイザンが前走東京芝2000mの百日草特別。
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 6-3-3-6 | 33.3% | 66.7% |
2番人気 | 0-2-1-9 | 0.0% | 25.0% |
3番人気 | 1-1-1-3 | 16.7% | 50.0% |
4-5番人気 | 1-1-1-16 | 5.3% | 15.8% |
6-9番人気 | 0-0-1-17 | 0.0% | 5.6% |
10-番人気 | 0-0-1-3 | 0.0% | 25.0% |
クラス関係なく前走1番人気馬は好成績。前走新馬戦から優勝した5頭はいずれも新馬戦で1番人気でした。また前走オープンクラスは2番人気以内だった馬が抜群の成績で、3番人気以下は不振。
連対の無い前走6番人気以下はインザムード、ショウナンバレリオ、トウカイデュエル、ロールオブサンダーの4頭。
前走重賞・オープン特別
- 2番人気以内【1-4-1-2】
- 3番人気以下【0-1-0-19】
マイラプソディが前走オープン特別で1番人気、インザムード、ヴァルナが前走重賞で3番人気以下です。
前走新馬戦
- 1番人気【5-0-1-3】
- 2番人気以下【0-2-2-7】
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 6-4-7-28 | 13.3% | 37.8% |
2着 | 1-1-1-2 | 20.0% | 60.0% |
3着 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% |
4-着 | 0-2-0-20 | 0.0% | 9.1% |
前走オープンクラスは3着以内が優勢で、前走4着以下から2着に入った2頭はどちらも前走京都です。
京都2歳S 注目馬
このレースに強い父ハーツクライ×母父デピュティミニスターの血統、前走オープン特別の野路菊Sを1番人気で上がり最速の1着、ノーザンF生産のキャリア2戦で馬格もありとほぼ減点がありません。唯一前走阪神で初の京都になるのはプラスではありませんが、最初に書いたようにこのコース向きの血統に加え武豊騎手の継続騎乗となりそうなのでほぼ問題無いかと思われます。
札幌の新馬戦は1000m通過66.1秒という超スローペースで4着に敗れましたが、2戦目の未勝利は5馬身差の圧勝。この時のタイムが2.02.1でミヤマザクラの上がりは35.3秒。同日の札幌2歳Sと比較しても非常にっ優秀な内容でした。前走上がり1位やノーザンF生産馬、また今回乗り替わりでマーフィー騎手を予定しているのはプラス要素ですが、前走未勝利戦や若干馬格に欠けるのは不安要素。
前走京都組が優勢なレースですが、今年の前走京都組はデータ的にやや微妙なのでコチラ。前走東京は芝2000m組は一応抑えられます。血統面ではこのレースに相性が良いロベルト系という点はプラス要素。過去3戦とも先行してある程度の上がりでまとめているので、コーナー4つの内回りに変わる今回はプラスになりそうです。