過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
数少ないJRAの3歳ダート重賞で、過去にはトランセンドやホッコータルマエが優勝しています。
昨年は1~3番人気が全滅し3連単67万、一昨年は11番人気・12番人気馬が1~2着に入り3連単80万の高配当。特に前につけた馬が波乱を招きやすいレースです。
- 前走4角4番手以内・先行馬が強い
- 4番人気以下+乗り替わりは不振
- 前走時プラス体重だった馬が優勢
それでは2019年レパードSのデータ分析を行なっていきます。
レパードS 登録馬
人気の中心はジャパンダートダービー2着のデルマルーヴル。UAEダービー4着や全日本2歳優駿2着などコース不問の実績があります。
続くのがユニコーンSは大敗しましたがヒヤシンスSではデルマルーヴルに先着しているヴァイトブリック、他には2勝クラスを勝っているサトノギャロス、アッシェンプッテル、ブラックウォーリアあたりが上位人気予想です。
レパードSのコース分析
新潟ダ1800mの特徴
直線入り口からのスタートでコースを1周。平坦コースで前半は速くなりますが、コーナーの角度がやや急なため道中のペースは落ち着きやすいのが特徴。逃げ・先行馬が有利なコースです。
新潟競馬場・ダート1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、新…
新潟ダ1800m 種牡馬データ
レース相性が良いのはキングカメハメハ、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、ヘニーヒューズあたり。ミスプロ系は不振で、過去の好走馬を見てもスタミナが重要なレースです。
ハヤヤッコがキングカメハメハ産駒、サトノギャロス、トイガーがヘニーヒューズ産駒です。
レパードS 種牡馬系統別データ
- サンデーサイレンス系【5-5-3-39】
- キングマンボ系【1-1-3-11】
- ボールドルーラー系【1-1-1-6】
- ストームキャット系【1-0-1-2】
主な出走馬の血統分析
種牡馬シンボリクリスエスの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。シンボリクリスエス産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…
種牡馬ゴールドアリュールの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ゴールドアリュール産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…
新潟ダ1800m 母父データ
大系統ではナスルーラ系の連対率が非常に高く、サンデーサイレンス系は不振。また母父ミスプロ系の3着が多いのも特徴です。
今年はブラックウォーリアのみが母父ナスルーラ系(レッドゴッド系)。
レパードS 母父別系統別データ
- デピュティミニスター系【2-1-0-9】
- グレイソヴリン系【2-0-0-4】
- ロベルト系【2-0-0-5】
- レッドゴッド系【1-1-0-0】
- ミスタープロスペクター系【1-0-5-18】
レパードSの傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 5-1-3-1 | 50.0% | 90.0% |
2番人気 | 3-1-1-5 | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 0-3-0-7 | 0.0% | 30.0% |
4番人気 | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% |
5番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% |
6番人気 | 0-1-1-8 | 0.0% | 20.0% |
7-9番人気 | 0-1-3-26 | 0.0% | 13.3% |
10-番人気 | 1-1-2-40 | 2.3% | 9.1% |
昨年は1番人気のグレートタイムが6着に敗れるなどここ2年は荒れていますが、1番人気馬の信頼度は高いコースです。ただし以前より人気馬同士の決着は減ってきています。
単勝オッズ別データ
- 3.9倍以下【7-2-3-2】
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-0-1-9 | 0.0% | 10.0% |
2枠 | 1-0-1-15 | 5.9% | 11.8% |
3枠 | 1-3-2-12 | 5.6% | 33.3% |
4枠 | 2-2-1-14 | 10.5% | 26.3% |
5枠 | 2-2-1-15 | 10.0% | 25.0% |
6枠 | 1-0-3-15 | 5.3% | 21.1% |
7枠 | 3-1-1-15 | 15.0% | 25.0% |
8枠 | 0-2-0-18 | 0.0% | 5.0% |
内の1~2枠、大外8枠は複勝率10%と他の枠より大きく成績を落としています。人気馬であっても1~2枠、8枠は割引きです。
馬番データ
- 偶数枠【5-3-5-53】
- 奇数枠【5-7-5-60】
馬番では5番(1-2-1-6)、6番(2-0-2-5)、9番(1-2-0-7)あたりが比較的優秀です。
6番人気以下+前走枠順
- 1~2枠【1-2-2-16】
- 3~5枠【1-3-3-31】
- 6~8枠【0-1-1-46】
近年穴馬がそこそこ馬券に絡んでいますが、当日6番人気以下に絞ると前走の枠順が内寄りになるほど複勝率が高くなっています。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-4-0-5 | 10.0% | 50.0% |
先行 | 6-4-6-19 | 17.1% | 45.7% |
差し | 3-2-1-51 | 5.3% | 10.5% |
追込 | 0-0-3-38 | 0.0% | 7.3% |
ほぼ平坦な小回りコースのため前に行った馬がなかなか止まりません。4角4番手以内の馬が(7-8-6-24)複勝率46.7%と高く、穴をあけるのも大体が逃げ・先行馬です。
前走4角位置
- 4番手以内【6-9-6-60】
- 5番手以下【4-1-3-53】
前走4角5番手+当日4番人気以下は(0-0-1-45)。3着に入った1頭はデータの中では最も古い2009年3着のスタッドジェルランなので、人気馬以外は全消しでも良さそうです。
昨年1番人気6着のグレートタイムのように人気馬であっても差しタイプの馬は過信は禁物です。
前走4角5番手以下はエルモンストロ、サトノギャロス、トイガー、ハヤヤッコ、ビルジキール、フーズサイド、ブルベアイリーデ、ヴァイトブリックの8頭です。
レパードSの傾向データ②
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-4戦 | 0-1-0-15 | 0.0% | 6.3% |
5戦 | 0-3-1-11 | 0.0% | 26.7% |
6戦 | 4-2-3-13 | 18.2% | 40.9% |
7戦 | 2-1-1-15 | 10.5% | 21.1% |
8戦 | 2-2-1-13 | 11.1% | 27.8% |
9戦 | 1-0-1-16 | 5.6% | 11.1% |
10戦- | 1-1-3-30 | 2.9% | 14.3% |
複勝率ではキャリア5~8戦が高く、当日3番人気以内+キャリア6戦は(3-1-2-1)と堅実です。キャリア6戦はゲンパチルシファー、ブリッツェンシチーの2頭。
毛色別データ
- 鹿毛【6-5-2-42】
- 黒鹿毛【0-2-3-31】
- 青鹿毛【1-0-0-5】
- 栗毛【2-3-3-27】
- 芦毛【1-0-2-7】
暑い時期のため毛色が黒っぽい馬の複勝率は低めです。昨年1番人気のグレートタイム、一昨年1番人気のエピカリスも黒鹿毛でした。
有力馬ではデルマルーヴル、ヴァイトブリックが青鹿毛です。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 3-1-3-57 | 4.7% | 10.9% |
栗東 | 7-9-7-54 | 9.1% | 29.9% |
地方 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
関西馬優勢ですが、3番人気以内の人気馬の成績は互角です。
騎手データ
- 継続騎乗【4-3-4-42】
- 乗り替わり【6-7-6-71】
こちらも人気馬は互角ですが4番人気以下+継続騎乗は(0-0-1-36)に対して乗り替わりは(2-5-5-64)。ただし唯一3着に入ったのが昨年のビッグスモーキーでした。
個別では戸崎騎手(2-1-0-2)、武豊騎手(1-1-0-1)、内田騎手(1-0-2-4)あたり。
生産者データ
- ノーザンF【2-2-1-12】
- 社台F【1-1-2-13】
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-0-0-6 | 14.3% | 14.3% |
440-459 | 1-2-2-5 | 10.0% | 50.0% |
460-479 | 3-1-2-27 | 9.1% | 18.2% |
480-499 | 2-2-3-34 | 4.9% | 17.1% |
500-519 | 2-2-1-28 | 6.1% | 15.2% |
520-539 | 1-2-1-10 | 7.1% | 28.6% |
540- | 0-1-1-3 | 0.0% | 40.0% |
小柄な馬も大型馬もそれほど偏りはありません。
前走との馬体重差
- +体重【6-5-4-60】
- 増減無【0-1-2-12】
- -体重【4-4-3-41】
前走時の馬体重差
- +体重【9-7-6-59】
- 増減無【1-1-0-18】
- -体重【0-2-3-35】
皐月賞でも似たようなデータがありましたが、前走時にプラス体重で出走していた馬の成績が抜群です。
前走時にマイナス体重+当日5番人気以内が(0-0-1-9)なので、軸は前走時プラス体重の馬から選んだ方が無難です。
前走時プラス体重だったのはエルモンストロ、カフジロッソ、サトノギャロス、トイガー、フーズサイド、ブリッツェンシチー、メスキータ、リープリングスター、ワシントンテソーロの9頭。
レパードSの前走データ
前走クラス
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
GⅡ | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ | 3-0-0-16 | 15.8% | 15.8% |
オープン | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
1000万 | 2-5-3-39 | 4.1% | 20.4% |
500万 | 0-2-0-23 | 0.0% | 8.0% |
地方 | 5-2-5-23 | 14.3% | 34.3% |
中心になるのは前走ジャパンダートダービーかユニコーンS組。相手としては前走1000万組ですが、1000万組で馬券になっているのはほぼ前走1800mです。
主な前走
- ジャパンダートダービー【5-2-2-14】
- ユニコーンS【3-0-0-13】
- 麒麟山特別【1-1-0-2】
- 濃尾特別【1-1-0-7】
前走距離
- ~1600m【3-1-2-33】
- 1700m【0-0-2-15】
- 1800m【2-7-2-33】
- 2000m【5-2-2-16】
- 2100m~【0-0-1-11】
前走人気
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 4-3-5-21 | 12.1% | 36.4% |
2番人気 | 1-3-1-16 | 4.8% | 23.8% |
3番人気 | 1-1-2-9 | 7.7% | 30.8% |
4番人気 | 2-1-0-10 | 15.4% | 23.1% |
5番人気 | 0-1-1-13 | 0.0% | 13.3% |
6-9番人気 | 2-1-0-29 | 6.3% | 9.4% |
10-番人気 | 0-0-0-15 | 0.0% | 0.0% |
前走上位人気だった馬が優勢です。前走6番人気以下から優勝した2頭はどちらも前走ジャパンダートダービーでした。
前走ユニコーンS
- 3番人気以内【3-0-0-2】
- 4番人気以下【0-0-0-11】
前走1000万
- 1番人気【2-1-3-6】
- 2番人気【0-2-0-7】
- 3番人気以下【0-2-0-26】
前走1000万組で1番人気だったのはサトノギャロス、ブルベアイリーデの2頭。
前走着順
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 2-5-4-39 | 4.0% | 22.0% |
2着 | 2-2-0-8 | 16.7% | 33.3% |
3着 | 1-0-2-9 | 8.3% | 25.0% |
4着 | 1-1-1-10 | 7.7% | 23.1% |
5着 | 1-0-2-8 | 9.1% | 27.3% |
6-9着 | 2-2-0-18 | 9.1% | 18.2% |
10-着 | 1-0-0-21 | 4.5% | 4.5% |
前走好走馬が優勢ですが、ジャパンダートダービーやユニコーンS組は下位からの巻き返しも見られます。
前走1000万
- 4着以内【2-5-3-22】
- 5着以下【0-0-0-17】
レパードS 注目馬
最も相性の良いジャパンダートダービーの最上位で、海外・地方含め5着以下が無いという堅実な成績。前走4角4番手以内などある程度データは揃っていますが、前走時馬体重の増減無しだったことや黒っぽい毛色などがデータ的な不安要素。
またパイロ産駒は新潟ダートは最も苦手にしています。世代戦なので血統面のマイナスは地力でカバーできるかもしれませんが、頭で買うには心許なく3連単なら2~3着付けにしておきたい馬です。
ユニコーンSではスタートで出遅れ大敗しましたが、前回の条件よりは今回の方が合っているはず。馬体重の増減が大きい馬なので当日の状態や馬体重次第ですが、クリソベリルを物差しにすれば十分やれます。
こちらも前走からマイナス体重、また前走4角8番手と不安要素はありますが前走のような出遅れが無ければ好位で競馬を進められるタイプ。このレース得意な戸崎騎手が乗れたらさらにプラスです。
予想オッズでは下から2~3番目ですが父サンデー系×母父キングマンボ系という血統は面白く、新潟は初めてになりますが左回りの中京ダートで2勝を挙げています。
特に前走は中京ダート1900mを1.55.9のレコードで逃げ切る内容。前日ブラックウォーリアが勝ったインディアTが1.57.6なのでこちらに比べて人気が無いようなら穴で狙いたい1頭です。
サトノギャロスはレース相性の良いヘニーヒューズ産駒で前走プラス体重という点は買い要素ですが、これまで1400mまでしか使っていない点がやはり不安要素。
それ以外では今回のメンバー同士の対戦成績から相対的にエルモンストロ、血統面で魅力的なハヤブサナンデクン、ブラックウォーリアなど。ただし今年はデータがかっちり当てはまる馬が少ないため穴狙いでも面白いと思います。