過去10年分のデータ分析と予想です。
阪神競馬場で行われた2011年を除く2008年からのデータになります。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
安田記念に向かう馬たちが集まるマイルのハンデ重賞。2015年はモーリスが圧勝しましたが毎年混戦になるレースです。
- 5枠の人気馬は安定
- 5歳以下かキャリア11~15戦が好成績
- 近年は馬格がある馬が強い
それでは2019年ダービー卿CTのデータ分析を行なっていきます。
ダービー卿CT 登録馬と予想オッズ
- 3.9倍 ギベオン
- 4.5倍 フィアーノロマーノ
- 5.1倍 ドーヴァー
- 6.8倍 プリモシーン
- 8.3倍 ロードクエスト
NHKマイルC2着のギベオンが1番人気予想、前走重賞組の成績がイマイチなので前走1600万勝ちのフィアーノロマーノやダイアトニック、前走オープン勝ちのドーヴァーらが上位人気になりそうです。
ダービー卿CTのコース分析
中山芝1600mの特徴
外回りコースを使用。スタート後すぐにコーナーになるため内枠が有利なコースで、序盤は緩やかな下り坂が続くためペースも速くなりやすいのが特徴です。
中山芝1600m 種牡馬データ
キレよりも持続力やパワーの要るレースになることが多く、コースデータではディープインパクト産駒が勝利数1位ですがこのレースでは(0-0-1-12)。
またディープ産駒は2017年までは中山マイル重賞で未勝利でしたが、2018年はプリモシーン、カツジ、ミッキーグローリーで一気に3勝を挙げています。
系統別ではサンデー系、ロベルト系がよく馬券に絡んでおり、欧州ノーザンダンサー系やデピュティミニスター系もまずまず。ミスプロ系は2~3着までが多いです。
ダービー卿CT 種牡馬別成績
- ダイワメジャー【2-1-0-11】
- ハービンジャー【1-0-0-1】
- マンハッタンカフェ【1-0-0-5】
主な出走馬の血統分析
種牡馬ディープインパクトの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ディープインパクト産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…
種牡馬キングカメハメハの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。キングカメハメハ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別に…
種牡馬マツリダゴッホの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。マツリダゴッホ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…
中山芝1600m 母父データ
母父はダンジグ系の複勝率が高く、2年連続2着のキャンベルジュニアや12番人気3着のマヤノライジンなど穴でも狙えます。全体的にノーザンダンサー系が優秀で、ミスプロ系は不振。
今年はプリモシーン、ロードクエストが母父ダンジグ系です。
ダービー卿CT 母父別成績
- サンデーサイレンス【1-1-3-16】
- トニービン【1-0-1-9】
- ブライアンズタイム【1-0-0-1】
また近年の好走馬は殆どがノーザンダンサーのクロス持ち。有力馬で5代目までにノーザンダンサーのクロスを持っていないのはキャプテンペリーとギベオン。
ダービー卿CTの傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-0-6 | 20.0% | 40.0% |
2番人気 | 0-0-3-7 | 0.0% | 30.0% |
3番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% |
4番人気 | 3-3-0-4 | 30.0% | 60.0% |
5番人気 | 3-0-1-6 | 30.0% | 40.0% |
6番人気 | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% |
7-9番人気 | 1-3-4-22 | 3.3% | 26.7% |
10-番人気 | 0-1-2-66 | 0.0% | 4.3% |
人気通りには決まりづらいレースで4~5番人気が過去10年で6勝を挙げています。7~9番人気が2~3着に入ることも多く、下位人気で狙いたいのは近年の傾向から言えば父ミスプロ系か母父サンデーサイレンス。
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-0-19 | 5.0% | 5.0% |
2枠 | 2-1-2-15 | 10.0% | 25.0% |
3枠 | 0-3-2-15 | 0.0% | 25.0% |
4枠 | 2-1-1-16 | 10.0% | 20.0% |
5枠 | 3-2-3-12 | 15.0% | 40.0% |
6枠 | 0-1-0-19 | 0.0% | 5.0% |
7枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 15.0% |
8枠 | 1-1-1-16 | 5.3% | 15.8% |
5枠の複勝率が40%と高く内寄りの2~4枠もまずまず。5枠+当日5番人気以内は(3-1-1-0)で複勝率100%。ただし隣の6枠は当日5番人気以内で(0-0-0-7)と不振です。
馬番データ
- 偶数番号【6-5-5-63】
- 奇数番号【4-5-5-66】
馬番では10番(2-1-1-6)、9番(1-1-2-6)、5番(0-3-1-6)が複勝率40%。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 3-1-0-9 | 23.1% | 30.8% |
先行 | 2-6-3-27 | 5.3% | 28.9% |
差し | 4-1-5-49 | 6.8% | 16.9% |
追込 | 1-2-2-44 | 2.0% | 10.2% |
逃げ馬は2014年のカレンブラックヒルが優勝していますが、それ以降は2016年1番人気のキャンベルジュニアが8着、2018年3番人気のマルターズアポジーが9着。路盤改修前は逃げ馬有利でしたが、改修後は先行・差しが中心です。
前走4角位置
- 4番手以内【1-5-2-45】
- 5番手以下【9-5-7-83】
近年は前走5番手以下だった馬が優勢。過去4年では前走5番手以下+前走3着以内で(4-1-2-4)、4着以下で(0-1-1-27)という成績。
キャプテンペリー、ダイワキャグニー、ドーヴァーの3頭が前走5番手以下+3着以内です。
ダービー卿CTの傾向データ②
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 3-4-2-33 | 7.1% | 21.4% |
5歳 | 6-3-6-26 | 14.6% | 36.6% |
6歳 | 1-2-1-34 | 2.6% | 10.5% |
7歳 | 0-1-0-19 | 0.0% | 5.0% |
8歳上 | 0-0-1-23 | 0.0% | 4.1% |
4~5歳馬が中心で6歳以上になると複勝率が大きく下がります。またキャリア11~15戦が(5-5-3-29)と優秀ですが、5歳馬はキャリア20戦以上でもよく馬券に絡んでいます。キャリア豊富な馬はどちらかと言えば紐狙い。
キャリア11~15戦はエイシンティンクル、ダイワキャグニーの2頭です。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 7-6-8-70 | 7.7% | 23.1% |
栗東 | 3-4-2-59 | 4.4% | 13.2% |
関東馬+当日5番人気以内は(6-4-3-18)、関西馬+当日5番人気以内は(3-1-1-14)なので信頼度は関東馬の方が上です。
生産者データ
- ノーザンF【4-0-2-27】
- 社台F【3-2-2-24】
ノーザンF生産馬は過去5年で4勝を挙げており、社台F生産馬は近年2~3着まで。
今年はヒーズインラブ、プリモシーン、ヤングマンパワーの3頭がノーザンF生産馬、ギベオン、ダイワキャグニー、ミュゼエイリアンが社台F生産馬です。
騎手データ
- 石橋脩【1-2-0-4】
- 内田博幸【1-1-0-6】
- シュタルケ【1-1-0-1】
騎手は継続騎乗の方が好成績。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
~439 | 0-1-0-6 | 0.0% | 14.3% |
440-459 | 0-0-0-12 | 0.0% | 0.0% |
460-479 | 3-0-3-26 | 9.4% | 18.8% |
480-499 | 2-3-1-38 | 4.5% | 13.6% |
500-519 | 2-1-4-30 | 5.4% | 18.9% |
520-539 | 2-4-2-13 | 9.5% | 38.1% |
540~ | 1-1-0-4 | 16.7% | 33.3% |
昨年の3着以内は全て520kg以上で1番人気のグレーターロンドン(470kg)は5着に敗れています。2014年夏の路盤改修後は馬格のある馬が非常に有利で改修後4年間の3着以内12頭中9頭が500kg以上。最軽量は牝馬のマジックタイムで478kgでした。
480kg未満の馬は割引きで、今年の登録馬ではキョウヘイ、ゴールドサーベラス、ショウナンライズ、ダイアトニック、ハクサンルドルフ、マイスタイル、ロードクエストが前走480kg未満です。
前走との馬体重差
- +体重【4-4-2-30】
- 増減無【1-1-2-20】
- -体重【5-5-6-79】
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
~52.0 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
53.0 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
54.0 | 0-1-4-17 | 0.0% | 22.7% |
55.0 | 3-3-2-24 | 9.4% | 25.0% |
55.5 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
56.0 | 3-3-2-36 | 6.8% | 18.2% |
56.5 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
57.0 | 1-2-1-20 | 4.2% | 16.7% |
57.5 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
58.0~ | 0-1-0-10 | 0.0% | 9.1% |
53kgで勝ったのは牝馬のマジックタイム。基本的には1着馬は55kg以上から。
前走との斤量差
- +斤量【3-2-1-28】
- 増減無【1-4-3-43】
- -斤量【6-4-6-58】
昨年は前走より2.0~2.5kg減の3頭で決まっています。ゴールドサーベラス、ストーミーシー、フィアーノロマーノ、ミュゼエイリアンの4頭が前走からマイナス2kgです。
ダービー卿CTの前走データ
前走クラス
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
GⅡ | 0-2-3-19 | 0.0% | 20.8% |
GⅢ | 4-3-1-45 | 7.5% | 15.1% |
オープン | 3-3-4-50 | 5.0% | 16.7% |
1600万 | 3-2-1-9 | 20.0% | 40.0% |
前走1600万組は全て前走1着馬ですが、その勢いのまま好走するパターンが多く昨年のヒーズインラブも前走1600万でした。
また休み明けよりは年明けに1~2戦使っている方が良く、過去5年間でこのレースが年明け初戦になり3着以内に入ったのはキャンベルジュニア(前走阪神C)、サトノアラジン(前走香港C)の2頭。
プリモシーン、フィアーノロマーノの2頭が今年初戦になります。
主な前走
- 東風S【3-3-3-22】
- 阪急杯【2-1-0-8】
- 武庫川S【2-0-0-1】
- 東京新聞杯【1-1-1-16】
- 中山記念【0-1-3-11】
東風Sを含め、同じ中山マイル組の成績が(3-5-5-30)と出走数が多い割に複勝率も高いのが特徴。
前走距離
- 1200m【0-1-0-4】
- 1400m【2-2-0-16】
- 1600m【6-6-6-64】
- 1800m【1-1-3-21】
- 2000m【0-0-1-10】
前走場所
- 東京【1-1-1-23】
- 中山【4-7-8-47】
- 阪神【4-2-0-30】
前走は中山か阪神が殆どを占めており、前走東京は東京新聞杯からのみ。前走が上の3場以外だったのはエイシンティンクル、ギベオン、ダイアトニック、ハクサンルドルフ、ヒーズインラブ、マイスタイルと有力馬も含まれます。
前走人気
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-3-1-14 | 5.3% | 26.3% |
2番人気 | 2-2-1-10 | 13.3% | 33.3% |
3番人気 | 3-1-1-10 | 20.0% | 33.3% |
4番人気 | 1-0-1-9 | 9.1% | 18.2% |
5番人気 | 1-4-0-6 | 9.1% | 45.5% |
6-9番人気 | 2-0-1-44 | 4.3% | 6.4% |
10-番人気 | 0-0-4-36 | 0.0% | 10.0% |
前走1600万は3番人気以内、オープン特別は5番人気以内が連対の目安。3着は前走下位人気からも出ています。前走重賞は5番人気以内の複勝率が高め。
1600万組ではダイアトニック、フィアーノロマーノが前走3番人気以内。
オープン特別組はカツジ、キャプテンペリー、ゴールドサーベラス、ダイワキャグニー、ドーヴァーが前走5番人気以内です。
前走重賞
- 1番人気【0-0-0-6】
- 2~5番人気【2-5-2-11】
- 6番人気以下【2-0-2-51】
重賞組は前走2~5番人気の成績が良く、該当するのはエイシンティンクル、マイスタイル、ロードクエストの3頭。プリモシーンは過去6頭が4着以下に敗れている前走1番人気です。
前走着順
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-3-1-19 | 11.5% | 26.9% |
2着 | 2-2-2-6 | 16.7% | 50.0% |
3着 | 2-0-1-6 | 22.2% | 33.3% |
4着 | 0-2-0-14 | 0.0% | 12.5% |
5着 | 1-0-1-3 | 20.0% | 40.0% |
6-9着 | 1-2-1-35 | 2.6% | 10.3% |
10-着 | 1-1-4-45 | 2.0% | 11.8% |
前走1着は1600万組が殆どです。重賞組は着順不問ですがGⅢは0.5秒差以内まで。前走0.6秒差以上から巻き返したのは中山記念や阪急杯などのGⅡが多いです。
前走GⅢで0.5秒差以内はウインファビュラス、ストーミーシー、ヒーズインラブ、プリモシーンの4頭。
前走オープン特別
- 3着以内【3-2-2-16】
- 4着以下【0-1-2-34】
前走オープン特別は0.1~0.2秒差で敗れていた馬が(2-1-1-4)で複勝率50%。該当するのはダイワキャグニー、ミュゼエイリアンの2頭です。
前走タイム差(1600万)
- 0.1秒差以上【2-2-1-5】
- タイム差なし【1-0-0-4】
前走1600万は0.1秒差以上つけて勝っていた馬が優勢。該当するのはフィアーノロマーノのみ。
ダービー卿CT データ注目馬
前走東風Sは緩めのペースで4角大外を回しながら上がり最速で3着。戦績からは完全に東京巧者ですが、前走内容は好走データに多く当てはまります。キャリア15戦の5歳馬という点や馬格も合格ライン。ただ今回重賞未勝利でありながらハンデ57kgと斤量増になるのは予想外で、そこが不安点。
前ターコイズSは直線窮屈になり8着に敗れましたが、タイム差0.3秒は巻き返し可能。父ディープ産駒はイマイチですが母父ダンジグ系は◎。近年強いノーザンF生産であることや牝馬ながら500kg前後の馬体も魅力。休み明けが不安点ですが、重賞2勝はいずれも3か月振りのレースで勝っています。
この馬もプリモシーンと同じく昨年ファイナルSからの休み明けが不安点ですが、トップハンデの57kgを背負って0.2秒差をつける完勝と内容は非常に優秀でした。中山マイルも昨年の春興Sを勝っており馬格も登録馬の中ではトップクラス。前走から2kg減となる斤量も好材料です。
それ以外では母父ダンジグ系のロードクエスト。短距離馬としてはやや小柄な馬体がネックですが前走内容は悪くなく、2~3着狙いで抑えられます。
ドーヴァーも前走ニューイヤーSは0.5秒差の圧勝。田辺騎手はコース相性も良く、この馬も中山マイルでは掲示板を外したことがありません。