毎日杯2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by Ogiyoshisan [CC BY-SA 4.0]
2019年3月23日(土)
毎日杯(GⅢ)
阪神競馬場・芝1800m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

トライアルではありませんが春のGⅠへの実質的なステップとなる毎日杯。昨年1~3着のブラストワンピース、ギベオン、インディチャンプはその後重賞を勝っており、レベルの高いメンバーが集まることが多いレースです。

毎日杯の傾向をまとめると

  • 2月生まれ、ノーザンF生産馬が強い
  • 前走12~14頭立てが好成績
  • 前走重賞組が優勢、500万組は2~3着狙い

それでは2019年毎日杯のデータ分析を行なっていきます。

毎日杯 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 2.6倍 ヴァンドギャルド
  • 4.7倍 ケイデンスコール
  • 5.4倍 ウーリリ
  • 7.6倍 ランスオブプラーナ
  • 9.8倍 マイネルフラップ

重賞でそこそこ走れているヴァンドギャルド、前走同コースを勝ったランスオブプラーナあたりが人気にになりそうです。

後はキャリア1戦ですがシンザン記念3着のミッキーブリランテを新馬戦で破っているウーリリ、新潟2歳S勝ちのケイデンスコールなど。

毎日杯のコース分析

阪神芝1800mの特徴


外回りコースを使用。スタート後の直線距離が長くコーナーを2つしか回らないため逃げ粘るのは難しく、決め手のある差し馬が好成績を挙げています。

重賞ナビ

阪神競馬場・芝1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪神芝…

阪神芝1800m 種牡馬データ


父サンデーサイレンス系が(8-6-8-55)と馬券内3頭に2頭の割合で、その中でもディープ産駒が断トツの安定感。他系統で勝ったミュゼエイリアン、ブラストワンピースはどちらも母父キングマンボ系でした。

毎日杯 種牡馬別成績

  • ディープインパクト【3-4-4-12】
  • キングカメハメハ【0-3-0-6】
  • ダイワメジャー【0-1-1-5】

ウーリリ、ダノンテイオー、ルモンド、ヴァンドギャルドの4頭がディープ産駒です。

主な出走馬の血統分析

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種牡馬ヴィクトワールピサの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ヴィクトワールピサ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…

阪神芝1800m 母父データ


父サンデー系が強いレースなので必然的に母父サンデー系の成績は奮いません。それ以外の大系統では大きな差はありませんが、細かく見るとキングマンボ系、グレイソヴリン系、デピュティミニスター系の複勝率が高めです。

今年はウーリリが父ディープ×母父デピュティミニスター系、セントウルルモンドが母父キングマンボ系です。

毎日杯 母父別成績

  • トニービン【1-1-0-5】
  • キングカメハメハ【1-0-1-2】
  • エルコンドルパサー【1-0-1-1】

毎日杯の傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-1-2-250.0%80.0%
2番人気2-1-3-420.0%60.0%
3番人気1-3-2-410.0%60.0%
4番人気0-2-1-60.0%33.3%
5番人気1-1-0-810.0%20.0%
6番人気0-1-0-90.0%10.0%
7-9番人気1-0-2-263.4%10.3%
10-番人気0-1-0-360.0%2.7%

3番人気以内に推された馬は堅実です。コーナーが少なく直線も長いため紛れは少なく、素直に上位人気馬を信頼できます。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠2-1-0-720.0%30.0%
2枠0-3-0-90.0%25.0%
3枠2-0-1-1114.3%21.4%
4枠1-1-2-126.3%25.0%
5枠3-2-1-1018.8%37.5%
6枠0-1-1-150.0%11.8%
7枠0-2-3-150.0%25.0%
8枠2-0-2-1610.0%20.0%

5枠の成績が頭1つ抜けていますが、比較的人気馬が入りやすいこともあり有利な枠とまでは言えません。人気に対して上の着順になりやすいのは1~2枠。

馬番データ

  • 偶数番号【6-4-5-46】
  • 奇数番号【4-6-5-49】

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-0-0-100.0%0.0%
先行3-3-5-209.7%35.5%
差し4-4-1-339.5%21.4%
追込3-3-4-327.1%23.8%

直線が長く脚質はどこからでもOK。ただ決めて勝負になりやすいコースなので上がりの速さが結果に直結します。

また前走の上がり順位はあまり関係なく、前走の上がり順位が低かった馬も複勝率ではそれほど差がありません。ただ昨年の1~3着馬は3頭とも前走上がり1位でした。

前走4角位置

  • 3番手以内【1-2-3-32】
  • 4番手以下【9-8-7-62】

前走4角3番手以内で馬券になった6頭中5頭は当日3番人気以内でした。例外は2009年のゴールデンチケットで、この馬は前走船橋を使っていて芝は4戦して未勝利と例外中の例外。

前走4角3番手以内はランスオブプラーナ、ヴァンドギャルドでどちらも人気になりそうです。

毎日杯の傾向データ②

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
1戦0-0-0-70.0%0.0%
2戦2-3-3-515.4%61.5%
3戦2-1-3-159.5%28.6%
4戦3-3-1-1911.5%26.9%
5戦2-3-1-159.5%28.6%
6戦1-0-0-127.7%7.7%
7戦~0-0-2-220.0%8.3%

かつてはキャリア8戦のディープスカイが勝ったこともありますが、近年はキャリア5戦以内が殆どです。

生月別データ

  • 1月【0-0-0-11】
  • 2月【4-4-3-12】
  • 3月【3-4-2-35】
  • 4月【2-1-2-20】
  • 5月【1-1-3-15】
  • 6月【0-0-0-2】

2月生まれの複勝率が高く、2月生まれ+3番人気以内に絞ると(3-2-2-0)で複勝率100%。昨年もギベオン、インディチャンプが人気通りに2~3着に入りました。

今年はケイデンスコール、マイネルフラップ、ヴァンドギャルドの3頭が2月生まれです。

前走頭数データ

  • 11頭以下【1-5-5-30】
  • 12~14頭【7-3-5-27】
  • 15頭以上【2-2-0-38】

前走が15頭立て以上のレースだった馬の成績がイマイチで、前走11頭以下か15頭以上で勝った3頭は全て当日2番人気以内でした。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦3-2-1-1514.3%28.6%
栗東7-8-9-806.7%23.1%

関東馬はここ5年くらいで成績を伸ばしています。

生産者データ

  • ノーザンF【5-6-5-18】
  • 社台F【1-3-2-15】

とりあえずこの2つの生産者を抑えておけばOK。社台白老Fは(0-0-0-8)と相性がイマイチ。人気薄が多いですが、2015年2番人気15着のアッシュゴールドも白老Fの生産馬でした。

ノーザンF生産馬はアントリューズ、ウーリリ、カリボール、ケイデンスコールの4頭。社台F生産馬はダノンテイオー、ヴァンドギャルドの2頭です。

騎手データ

  • 川田将雅【1-1-2-5】
  • シュタルケ【0-1-2-2】
  • 武豊【1-1-0-2】

騎手は継続騎乗でも乗り替わりでも成績に差はありませんが、回収値は乗り替わりの方が高めです。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4391-0-0-712.5%12.5%
440-4590-2-0-250.0%7.4%
460-4793-4-4-258.3%30.6%
480-4993-2-4-249.1%27.3%
500-5190-2-1-120.0%20.0%
520-5393-0-1-250.0%66.7%

ある程度の馬格は必要で、460kg未満は人気馬のみ抑え。また500kg以上の馬は人気になりやすい反面飛ぶことも多く、少し穴狙いで行くなら460~499kgが良さそうです。

前走との馬体重差

  • +体重【4-1-1-20】
  • 増減無【2-1-4-9】
  • -体重【4-8-5-65】

毎日杯の前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ0-0-0-10.0%0.0%
GⅡ1-0-2-414.3%42.9%
GⅢ8-4-1-1925.0%40.6%
オープン0-0-2-90.0%18.2%
500万1-5-5-421.9%20.8%
未勝利0-0-0-120.0%0.0%
新馬戦0-0-0-70.0%0.0%

前走で1~2月のGⅢを使っていた馬が非常に強く、特に共同通信杯は左回りと右回りの違いはありますがワンターンで直線が長めと条件が似ているためか相性抜群。

昨年は重賞組が1頭もいなかったため前走500万組で決まりましたが、新馬・未勝利組が3着以内に入っていないことを見ても前走の格は重要と思われます。

主な前走

  • 共同通信杯【4-0-1-1】
  • シンザン記念【2-0-0-2】
  • きさらぎ賞【1-2-0-3】
  • 弥生賞【1-0-2-3】
  • つばき賞【0-2-1-3】

前走距離

  • ~1400m【0-0-0-4】
  • 1600m【3-4-1-26】
  • 1800m【5-5-4-34】
  • 2000m【1-1-4-16】
  • 2200m~【1-0-1-10】

前走場所

  • 東京【5-2-2-11】
  • 中山【1-0-3-16】
  • 京都【3-4-2-22】
  • 阪神【1-3-3-35】

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-6-5-203.1%37.5%
2番人気4-3-1-1319.0%38.1%
3番人気1-0-1-108.3%16.7%
4番人気1-1-2-135.9%23.5%
5番人気0-0-0-90.0%0.0%
6-9番人気3-0-1-2112.0%16.0%
10-番人気0-0-0-80.0%0.0%

前走2番人気以内の成績が良く、重賞組は下位人気でもOK。

前走重賞

  • 4番人気以内【6-4-2-10】
  • 5番人気以下【3-0-1-14】

前走5番人気以下で勝ったのはミュゼエイリアン(共同通信杯8番人気4着)、マイネルフロスト(共同通信杯7番人気4着)、レッドデイヴィス(シンザン記念7番人気1着)の3頭。

前走重賞組ではマイネルフラップ、コパノマーティンが5番人気以下でしたが、マイネルフラップはシンザン記念で2着に食い込んでおり、内容は過去の好走例に近い部分もあります。

前走500万下

  • 2番人気以内【1-5-4-14】
  • 3番人気以下【0-0-1-28】

前走500万組は2番人気以内がほぼ必須。例外は2014年4番人気3着のステファノスで、前走つばき賞を3番人気で勝っていました。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着2-4-5-423.8%20.8%
2着2-3-0-914.3%35.7%
3着0-0-2-80.0%20.0%
4着3-0-2-1118.8%31.3%
5着1-1-0-711.1%22.2%
6-9着2-2-0-1113.3%26.7%
10-着0-0-1-60.0%16.7%

前走重賞は着順不問、前走500万下は1着馬が殆どですが、タイム差無しで勝った馬は(0-1-0-8)に対して0.1秒差以上つけて勝っていると(1-2-4-12)と複勝率が上がります。

ランスオブプラーナは前走0.2秒差で勝っています。

毎日杯 データ注目馬

注目馬① ヴァンドギャルド

このレースに強い父ディープインパクト産駒で、前走きさらぎ賞は重い馬場だったことも影響し1番人気で4着に敗れましたが、5着メイショウテンゲンが次走弥生賞を勝っており、過去のデータからも巻き返し可能。ノーザンF生産+2月生まれというデータにも当てはまります。

 

注目馬② マイネルフラップ

キャリアの多さやヴィクトワールピサ産駒がこのコースを苦手としているのが不安点ですが、ヴァンドギャルドと同じく2月生まれ、前走12頭立てのシンザン記念で人気を大きく上回る結果を残してる点はプラス。ある程度時計のかかる馬場の方が合っています。

 

注目馬③ アントリューズ

シンザン記念は1番人気を裏切って8着と大敗しましたが、福島の新馬戦も大敗しているように速い馬場を得意とするタイプ。毎年時計もそこそこ速く決め手勝負になりやすいレースなので、当日パンパンの良馬場なら巻き返しは十分可能です。

 

ケイデンスコールもアントリューズと同じく速い上がりを使えるので良馬場なら改めて期待。ランスオブプラーナは相手なりに走るタイプですが、デビュー以来休みなく使われてきて今回も中2週と詰まっているのが不安点。

 

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