過去10年分のデータ分析と予想です。
阪神競馬場で行われた2011年を除く2008年からのデータになります。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
昨年は10番人気のロワジャルダンが3着に入り、1番人気のハイランドピークが出遅れるなど波乱が起きやすいダートのハンデ重賞です。
マーチSの傾向をまとめると
- キングカメハメハ産駒が強い
- 2枠・8枠が好成績
- 前走オープン特別は5着・0.5秒差以内が目安
それでは2019年マーチSのデータ分析を行なっていきます。
マーチS 登録馬と予想オッズ
- 2.7倍 テーオーエナジー
- 4.5倍 ヒラボクラターシュ
- 6.1倍 ハイランドピーク
- 6.8倍 サトノティターン
- 7.9倍 センチュリオン
年末年始に中山ダート1800mの師走S、ポルックスSを連勝したテーオーエナジーが1番人気予想。どちらも2着に差をつける完勝でコース適性は抜群。
2番手以下は重賞で安定しているヒラボクラターシュ、昨年1番人気のハイランドピークあたりが続きます。
マーチSのコース分析
中山ダート1800mの特徴
スタート後すぐに直線の急坂を駆け上がり、その後1コーナーの終わりまでが上り坂となります。向こう正面からは下り坂となり、JRAのコースの中で最も起伏の激しいコースになるためスピードよりもスタミナを含めた総合力が問われるコースになっています。
中山競馬場・ダート1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中…
中山ダート1800m 種牡馬データ
キングカメハメハ産駒の相性が良いレースで昨年は2番人気のセンチュリオンが優勝、10番人気のロワジャルダンが3着に入りました。それ以外のミスプロ系は3着止まりが多く成績はイマイチ。
他では昨年5番人気2着のクインズサターン(父パイロ)、2017年10番人気1着のインカンテーション(父シニスターミニスター)と2年続けてボールドルーラー系が好走しています。
マーチS 種牡馬別成績
- キングカメハメハ【2-1-1-10】
- シンボリクリスエス【2-0-0-7】
- ゴールドアリュール【1-0-0-4】
主な出走馬の血統分析
種牡馬キンシャサノキセキの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。キンシャサノキセキ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…
種牡馬キングカメハメハの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。キングカメハメハ産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別に…
中山ダート1800m 母父データ
母父ナスルーラ系は基本的には消し。他系統は複勝率では差はありませんが頭を狙うならサンデー系、ロベルト系、ミスプロ系。
昨年は母父ホワイトマズルのセンチュリオンが勝ちましたが、母父ノーザンダンサー系は2~3着が多いのが特徴です。
マーチS 母父別成績
- サンデーサイレンス【3-1-2-19】
- ブライアンズタイム【2-1-0-3】
- アフリート【1-1-0-2】
今年はクロスケが母父ブライアンズタイム、サンマルデューク、ジョーダンキングが母父サンデーサイレンスです。
マーチSの傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-1-2-6 | 10.0% | 40.0% |
2番人気 | 2-2-2-4 | 20.0% | 60.0% |
3番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% |
5番人気 | 0-2-1-7 | 0.0% | 30.0% |
6番人気 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% |
7-9番人気 | 2-0-1-27 | 6.7% | 10.0% |
10-番人気 | 1-2-2-64 | 0.0% | 0.0% |
過去10年で1番人気は1勝、6~10番人気が5勝を挙げるなどハンデ戦だけに荒れやすいレースです。
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-0-3-17 | 0.0% | 15.0% |
2枠 | 2-3-2-13 | 10.0% | 35.0% |
3枠 | 0-1-1-17 | 0.0% | 10.5% |
4枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 15.0% |
5枠 | 0-1-1-18 | 0.0% | 10.0% |
6枠 | 3-0-0-17 | 15.0% | 15.0% |
7枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 15.0% |
8枠 | 3-3-1-13 | 15.0% | 35.0% |
2枠と8枠の複勝率が高く、5~6枠は過去5年で1度も3着以内がありません。
馬番データ
- 偶数番号【5-3-5-66】
- 奇数番号【5-7-5-63】
馬番では4番(2-1-1-6)、15番(2-2-0-6)が複勝率40%でトップ。
特に4番は3年連続で馬券に絡んでいるだけでなく、2018年ロワジャルダン(10番人気3着)、2017年インカンテーション(10番人気1着)、2016年ショウナンアポロン(8番人気1着)、2013年バーディバーディ(6番人気2着)と全て人気薄。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-1-0-9 | 9.1% | 18.2% |
先行 | 5-4-4-24 | 13.5% | 35.1% |
差し | 3-4-6-44 | 5.3% | 22.8% |
追込 | 1-0-0-51 | 1.9% | 1.9% |
マクリ | 0-1-0-1 | 0.0% | 50.0% |
先行・差しが半々くらい馬券に絡んでいますが、直線一気は届きません。
前走4角位置
- 3番手以内【7-3-2-39】
- 4番手以下【3-7-8-89】
前走上がり3F
- 1~2位【4-4-7-19】
- 3~5位【0-3-1-24】
- 6位以下【4-2-1-66】
マーチSの傾向データ②
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 2-4-2-25 | 6.1% | 24.2% |
5歳 | 2-1-4-32 | 5.1% | 17.9% |
6歳 | 4-4-2-33 | 9.3% | 23.3% |
7歳 | 2-1-2-22 | 7.4% | 18.5% |
8歳~ | 0-0-0-17 | 0.0% | 0.0% |
4~7歳まで複勝率ではそれほど変わりませんが、人気より好走しやすいのは6~7歳です。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 4-3-4-55 | 6.1% | 16.7% |
栗東 | 6-7-5-71 | 6.7% | 20.2% |
地方 | 0-0-1-3 | 0.0% | 25.0% |
関西馬が優勢。回収値も関西馬の方が高く、穴狙いも関西馬の方がお勧め。
騎手データ
- 松岡正海【2-0-1-5】
- 津村明秀【1-1-0-3】
- 田辺裕信【0-2-0-2】
乗り替わり・継続騎乗では成績はほぼ変わりません。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
~459 | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% |
460-479 | 1-1-2-21 | 4.0% | 16.0% |
480-499 | 3-1-5-42 | 5.9% | 17.6% |
500-519 | 5-3-3-34 | 11.1% | 24.4% |
520-539 | 1-2-0-23 | 3.8% | 11.5% |
540~ | 0-2-0-5 | 0.0% | 28.6% |
480kg未満で馬券に絡んだ5頭は全て当日5番人気以内でした。穴馬を狙うなら480~519kgの間。
前走との馬体重差
- +体重【2-4-3-33】
- 増減無【1-1-1-19】
- -体重【7-5-6-77】
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
~53.0 | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% |
54.0 | 1-1-1-22 | 4.0% | 12.0% |
55.0 | 2-4-2-31 | 5.1% | 20.5% |
56.0 | 2-3-3-27 | 5.7% | 22.9% |
56.5 | 0-0-1-4 | 0.0% | 20.0% |
57.0 | 1-1-1-20 | 4.3% | 13.0% |
57.5 | 2-0-0-7 | 22.2% | 22.2% |
58.0~ | 2-1-2-9 | 0.0% | 35.7% |
斤量による成績の差はあまりありませんが、58kgを背負った馬の複勝率がやや高め。
前走との斤量差
- +斤量【3-5-3-31】
- 増減無【3-0-3-33】
- -斤量【4-5-4-65】
マーチSの前走データ
前走クラス
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 3-0-1-11 | 20.0% | 26.7% |
GⅡ | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ | 1-1-0-16 | 5.6% | 11.1% |
オープン | 3-7-6-60 | 3.9% | 21.1% |
1600万 | 1-1-2-15 | 5.3% | 21.1% |
地方 | 2-1-1-19 | 8.7% | 17.4% |
前走フェブラリーS組が3勝を挙げていますが今年は不在。毎年前走オープン特別組がよく馬券に絡んでおり、総武Sか仁川Sを使ってきた馬の成績が良いのが特徴です。
主な前走
- フェブラリーS【3-0-0-8】
- 総武S【2-4-0-12】
- 仁川S【1-1-4-14】
前走距離
- ~1400m【0-1-0-13】
- 1600m【3-1-1-14】
- 1800m【4-6-4-45】
- 1900m【0-0-0-8】
- 2000m【2-1-5-33】
- 2100m~【1-1-0-11】
前走場所
- 東京【3-1-1-20】
- 中山【2-5-1-33】
- 京都【2-1-0-15】
- 阪神【1-2-7-28】
前走人気
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-1-2-12 | 16.7% | 33.3% |
2番人気 | 0-1-3-15 | 0.0% | 21.1% |
3番人気 | 2-2-2-13 | 10.5% | 31.6% |
4番人気 | 0-1-1-7 | 0.0% | 22.2% |
5番人気 | 1-1-0-13 | 6.7% | 13.3% |
6-9番人気 | 0-3-1-31 | 0.0% | 11.4% |
10-番人気 | 4-1-1-38 | 9.1% | 13.6% |
前走重賞組は下位人気だった馬も好走しています。前走オープン特別は3番人気以内だった馬の複勝率が高めです。有力馬ではコスモカナディアン、ハイランドピーク、ローズプリンスダムが前走オープン特別で3番人気以内でした。
前走オープン特別
- 3番人気以内【2-4-5-15】
- 4番人気以下【1-3-1-45】
前走着順
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-4-4-24 | 8.6% | 31.4% |
2着 | 0-0-4-10 | 0.0% | 28.6% |
3着 | 2-1-1-11 | 13.3% | 26.7% |
4着 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% |
5着 | 0-2-0-7 | 0.0% | 22.2% |
6-9着 | 2-0-0-28 | 6.7% | 6.7% |
10-着 | 2-1-1-42 | 4.3% | 8.7% |
前走6着以下からの巻き返しは重賞組が多く、前走オープン特別は5着以内かつタイム差0.5秒以内だった馬の複勝率が高めです。
総武S組では勝ったマイネルオフィール、4着クロスケ、5着ハイランドピークまで。仁川S組では4着コスモカナディアンが残ります。それ以外ではBSN賞3着のローズプリンスダム、ポラリスS4着のヒロブレイブあたり。
前走オープン特別
- 5着以内【2-6-5-23】
- 6着以下【1-0-0-36】
マーチS データ注目馬
前走の佐賀記念ではヒラボクラターシュに1.5秒差で大敗しましたが中山実績は抜群で、特に師走Sでは大外16番枠から先行しチュウワウィザード、クインズサターンに2馬身半差をつける完勝。馬格や血統なども特に問題ありませんが、予定していたシュタルケ騎手が騎乗停止で誰になるのかが不安。
昨年は断然人気に推されましたが出遅れ大敗。半年振りの休み明けとなった総武Sは5着に敗れましたが内容は問題ありません。ローテとしては昨年よりも今年の方が良くこの馬も中山は合っています。ただ鞍上が前走雑な乗り方だったのでそこが不安。
前走は阪神2000mの甲南Sを5馬身差で圧勝。前走阪神からは3着が多いのですがこのレースに強いキングカメハメハ産駒で母父もサンデーサイレンスと血統的にはこのレースに合っています。
他では総武S4着のクロスケは前走内容と母父ブライアンズタイムという血統は○ですが、450kg前後と馬格が無いのがネックです。エイシンセラードは前走内容が良く馬格もあり、昨年クインズサターンで2着に入った津村騎手というのは楽しみ。