中山金杯2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

2018年1月5日(土)
中山金杯(GⅢ)
中山競馬場・芝2000m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

新年初重賞の中山金杯。昨年秋は3歳世代がGⅠを席巻しましたが、その明け4歳世代からはステイフーリッシュやタイムフライヤー、コズミックフォースなどが出走予定。

上の世代も昨年2着のウインブライト、前走久々の勝利を挙げたアドマイヤリード、チャレンジC2着のマウントゴールドなどメンツが揃い混戦模様となりそうです。

中山金杯の傾向をまとめると

  • 人気馬は堅実
  • 内枠が有利
  • 前走5着以内の成績が良い

それでは2019年中山金杯のデータ分析を行なっていきます。

中山金杯 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 3.5倍 ステイフーリッシュ
  • 4.4倍 マウントゴールド
  • 4.8倍 タイムフライヤー
  • 6.2倍 エアアンセム
  • 7.5倍 コズミックフォース

オッズはかなり割れそうですが、中山金杯と相性の良いステイゴールド産駒のステイフーリッシュ、マウントゴールドが人気の中心になりそうです。

3歳馬では中山2000mのホープフルSを勝っているタイムフライヤーやダービー3着のコズミックフォース。5歳以上では昨年このレース2着のウインブライトや中距離重賞で安定しているエアアンセムが中心。

中山金杯のコース分析

中山芝2000mの特徴


中山芝2000mは内回りコースを使用。直線入り口あたりからのスタートになりコーナーまでの距離が十分にあることから1800mよりも位置争いが激しくなりますが、道中のペースは落ち着く傾向にあります。

重賞ナビ

中山競馬場・芝2000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中山芝…

中山芝2000m 種牡馬データ


コース適性としてはディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライが優秀ですがこの時期はディープ産駒が(0-0-1-8)と不振。

中山金杯 種牡馬別成績

  • ステイゴールド【2-1-1-10】
  • キングカメハメハ【2-0-1-5】
  • ジャングルポケット【0-2-0-3】

ステイゴールド産駒はステイフーリッシュを含め5頭、キングカメハメハ産駒はコズミックフォースなど2頭が登録しています。

主な出走馬の血統分析

重賞ナビ

種牡馬ステイゴールドの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ステイゴールド産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…

重賞ナビ

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種牡馬ハービンジャーの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ハービンジャー産駒の得意な距離やコースを芝・ダート別にまと…

中山芝2000m 母父データ

中山金杯 母父別成績

  • サンデーサイレンス【1-5-1-16】
  • グラスワンダー【1-1-0-2】

母父サンデーサイレンスは2014年8番人気2着のカルドブレッサなど穴でも期待できます。エアアンセムサンマルティン、ランガディアなどが母父サンデーサイレンス。

近年はグラスワンダーやブライアンズタイムなどロベルト系も相性が良く、タイムフライヤータニノフランケルも血統面では魅力的。

中山金杯の傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気4-1-3-240.0%80.0%
2番人気2-2-0-620.0%40.0%
3番人気1-0-0-910.0%10.0%
4番人気2-2-1-520.0%50.0%
5番人気1-2-3-410.0%60.0%
6番人気0-1-0-90.0%10.0%
7-9番人気0-1-0-290.0%3.3%
10-番人気0-1-3-620.0%6.1%

ハンデ戦ですが1番人気をはじめ5番人気以内に推された馬は堅実です。以前は10番人気以下の好走もありましたが、路盤改修後は人気馬がより馬券に絡みやすくなっています。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠2-1-1-1411.1%22.2%
2枠3-4-0-1116.7%38.9%
3枠3-0-2-1415.8%26.3%
4枠1-0-1-185.0%10.0%
5枠0-2-2-160.0%20.0%
6枠1-3-4-115.3%42.1%
7枠0-0-0-200.0%0.0%
8枠0-0-0-220.0%0.0%

内枠が完全有利で1~3枠に入った馬が中心になります。また7~8枠は過去10年で1度も3着以内がありません。

馬番データ

  • 偶数番号【6-5-5-61】
  • 奇数番号【4-5-5-65】

馬番では4番(2-2-0-6)、12番(1-1-2-6)が複勝率40%で13番以降は過去10年で3着以内無し。

また過去5年では1~5番が複勝率40%で横並びで連対馬10頭は全て7番より内、8番以降に入った馬は3着までが多め。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-1-1-80.0%20.0%
先行6-5-2-2316.7%36.1%
差し4-3-6-516.3%20.3%
追込0-1-1-420.0%4.5%
マクリ0-0-0-20.0%0.0%

直線が310mと短い小回りコースのため、先行馬が中心になります。

前走4角位置

  • 3番手以内【2-2-2-35】
  • 4~9番手以内【6-7-6-44】
  • 10番手以下【2-1-2-47】

前走では前すぎず後ろすぎず、中団から競馬を進めた馬が中山金杯では好走しています。前走4角が3番手以内または10番手以下だった馬は前走で連対していれば問題なし。

有力馬で前走4角3番手以内or10番手以下で連対しているのはタニノフランケルマウントゴールド

中山金杯の傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳3-2-1-1613.6%27.3%
5歳2-4-4-236.1%30.3%
6歳2-3-3-305.3%21.1%
7歳3-1-2-288.8%17.6%
8歳上0-0-0-290.0%0.0%

過去10年では7歳での優勝馬も3頭出ており年齢による差はそれほどありませんが、近年は4~6歳が中心で7歳馬が馬券に絡んだのは2013年のタッチミーノットまで遡ります。

エアアンセム、サンマルティン、ナスノセイカン、ブラックバゴ、マイネルサージュ、ヤングマンパワーの6頭が7歳以上です。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦5-7-4-845.0%16.0%
栗東5-3-6-428.9%25.0%

出走数を考えると関西馬がやや優勢ですが、3番人気以内に絞ると関東馬の(5-2-1-9)に対して関西馬が(2-1-2-8)と人気馬は関東馬の方が成績は上。

生産者データ

  • 社台F【3-2-0-19】
  • ノーザンF【2-1-3-22】

昨年様々な記録を更新したノーザンFはここ数年で成績を伸ばしており、今年はアドマイヤリード、コズミックフォース、サンマルティン、ブラックバゴ、ヤングマンパワー、ランガディアの6頭が該当。

騎手データ

  • 関東【5-6-6-109】
  • 関西【3-2-4-15】
  • 海外【2-2-0-2】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4390-0-0-40.0%0.0%
440-4591-1-0-117.7%15.4%
460-4790-2-3-280.0%15.2%
480-4993-4-5-415.7%22.6%
500-5192-3-2-226.9%24.1%
520-5394-0-0-1521.1%21.1%
540~0-0-0-50.0%0.0%

460kg未満での優勝は2014年のオーシャンブルーで、金鯱賞1着や有馬記念2着の実績がありました。それ以外では馬格がある方が有利で、過去5年では480~499kgが(3-3-3-24)、500~519kgが(0-2-1-9)と複勝率が高め。

ステイフーリッシュ、マウントゴールド、タイムフライヤー辺りは460kg以下と比較的軽く、有力馬で480~499kgに該当しそうなのはエアアンセムくらいです。

前走との馬体重差

  • +体重【5-5-5-81】
  • 増減無【3-0-3-18】
  • -体重【2-5-2-27】

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
~53.00-0-0-280.0%0.0%
54.00-1-2-240.0%11.1%
55.02-2-3-236.7%23.3%
56.02-4-1-315.3%18.4%
56.51-0-2-033.3%100.0%
57.03-1-0-1120.0%26.7%
57.51-1-2-79.1%36.4%
58.0~1-1-0-250.0%50.0%

過去10年55kg未満での優勝はなく、55kg以上の斤量を背負った馬が中心です。

また前走より重い斤量を背負った馬が抜群の成績を残しており、今年はウインブライトヤングマンパワーの2頭が前走より斤量増となっています。

前走との斤量差

  • +斤量【9-5-5-12】
  • 増減無【0-3-2-55】
  • -斤量【1-2-3-59】

中山金杯の前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ1-2-1-135.9%23.5%
GⅡ4-1-0-1421.1%26.3%
GⅢ3-4-7-514.6%21.5%
オープン1-3-1-362.4%12.2%
1600万1-0-1-127.1%14.3%

主な前走

  • ディセンバーS【1-3-1-19】
  • 中日新聞杯【1-1-2-13】
  • 福島記念【1-1-1-16】

前走距離

  • 1600m【0-2-0-10】
  • 1800m【2-4-2-40】
  • 2000m【6-4-8-58】
  • 2200m~【1-0-0-15】

前走は1800~2000mの重賞を使っている馬の成績が良く、前走マイルのヤングマンパワー、前走菊花賞のコズミックフォースタイムフライヤーはやや割引き。

前走1600mから馬券になった2頭はどちらも前走マイルCSでした。

前年の古馬重賞(混合)での最高着順

  • 4着以内【8-9-8-44】
  • 5着以下【2-1-2-82】

前年に混合の古馬重賞で4着以内に入っているのはウインブライト、エアアンセム、ステイフーリッシュ、ストロングタイタン、ナスノセイカン、ブラックバゴ、マイネルサージュ、マウントゴールド、ヤングマンパワーの9頭です。

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-1-2-116.7%26.7%
2番人気2-3-0-520.0%50.0%
3番人気1-0-0-614.3%14.3%
4番人気1-2-0-611.1%33.3%
5番人気0-1-1-70.0%22.2%
6-9番人気5-1-4-3810.4%20.8%
10-番人気0-2-3-530.0%8.6%

過去10年では前走6~9番人気の成績が良く見えますが、過去5年では前走3番人気以内が(4-1-2-9)と前走人気だった馬が堅実です。

前走3番人気以内はアドマイヤリード、エアアンセム、タニノフランケル、ランガディアの4頭です。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着4-2-4-1416.7%41.7%
2着1-1-1-710.0%30.0%
3着2-0-1-916.7%25.0%
4着1-1-1-89.1%27.3%
5着0-3-0-70.0%30.0%
6-9着0-2-2-350.0%10.3%
10-着2-1-1-464.0%8.0%

前走で5着以内だった馬の成績が良く、6着以下は割引き。有力馬ではウインブライト、コズミックフォース、タイムフライヤーあたりが前走6着以下です。

前走タイム差(1着)

  • 0.1秒差以上【4-0-1-10】
  • 0.0秒差【0-2-3-4】

前走1着馬はタイム差無しの場合は2~3着が多く、0.1秒差以上で勝っている場合は1着か4着以下とはっきり分かれています。

タニノフランケルのみが前走タイム差無しで勝っており、アドマイヤリード、クレッシェンドラヴ、ランガディアは0.1秒差以上で勝っています。

前走タイム差(2着以下)

  • 0.5秒差以内【3-6-4-44】
  • 0.6秒差以上【3-2-2-68】

前走0.6秒差以上で敗れている場合は当日5番人気以内が目安。

コズミックフォース、サンマルティン、ステイフーリッシュ、ストロングタイタン、タイムフライヤー、ブラックバゴ、マイネルサージュ、ヤングマンパワーの8頭が前走0.6秒差以上で敗れています。

中山金杯 データ注目馬

注目馬① エアアンセム

8歳という年齢は大きく割引きですが小回りの2000mはベストの条件。重賞実績や馬格など年齢以外では大きな減点がなく、明け4歳馬の人気が先行してこちらが人気落ちするなら馬券的にも旨味がありそう。

前走福島記念も斤量差を考えればよく走っており、条件戦から中山の中距離では安定しています。突き抜けるイメージはありませんが内枠に入れば軸で狙いたい1頭です。

 

注目馬② マウントゴールド

前走チャレンジCでは好位からよく粘り2着。ステイフーリッシュと同じ450kg前後とやや小柄な馬体は気になりますがステイゴールド産駒なのでそれほど問題は無いかと思われます。

6歳馬ながら17戦と馬もフレッシュで池江厩舎の中山芝2000mの成績も非常に良く、タニノフランケルを前に置き好位で競馬が出来ればチャンスがありそうです。

 

注目馬③ ウインブライト

昨年秋はマイル路線に進みましたがキレ不足で見せ場無し。明らかにステイゴールド産駒といった戦績で東京・京都よりは中山や福島が合っているのは間違いありません。

斤量増の馬が強いというデータに当てはまる数少ない1頭でもありますが、57kg以上での実績が無いのは不安要素。ただこのレースに強い松岡騎手なので、こちらも内枠を引ければ期待。

 

4歳ではこの時期に強いキングカメハメハ産駒のコズミックフォース。菊花賞大敗はデータからは微妙ですが中距離実績と脚質は合っています。

他に気になる所では池江厩舎のストロングタイタン。ただデムルメ不在のあおりもあったのか大野騎手への乗り替わりは正直微妙。穴でハマった時は強いタニノフランケル。とにかく内枠有利なレースなので、人気も枠順次第で大きく変わりそうです。

 

重賞の最終予想はコチラ


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