クイーンカップ2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by Goki [CC BY-SA 3.0]
2019年2月9日(土)
クイーンカップ(GⅢ)
東京競馬場・芝1600m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

阪神JF上位のクロノジェネシス、ビーチサンバや新馬戦以来半年ぶりとなるミリオンドリームズなどが登録していますが、今年は登録馬が11頭とかなり珍しい小頭数になりました。

クイーンCの傾向をまとめると

  • ノーザンF生産馬、サンデーR所属馬が強い
  • 前走1番人気馬が強い
  • 早生まれや芦毛馬が好走しやすい

それでは2019年クイーンCのデータ分析を行なっていきます。

クイーンC 登録馬と予想オッズ

予想オッズ
  • 1.8倍 クロノジェネシス
  • 2.3倍 ビーチサンバ
  • 7.4倍 ジョディー
  • 9.0倍 ミリオンドリームズ
  • 11.2倍 マドラスチェック

クロノジェネシスとビーチサンバはそれぞれ東京経験もあり2強ムードになりそうです。同コースの赤松賞で1、2着のジョディーやマドラスチェック、半年ぶりですが素質馬ミリオンドリームズなどが上位人気か。

クイーンCのコース分析

東京芝1600mの特徴


スタート後直線が続くため枠順による有利不利は小さいコースです。他の競馬場ならペースが落ち着く3ハロン目辺りから下り坂になってコーナーに入るため、息が入らない流れになりがちです。

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東京競馬場・芝1600mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、東京芝…

東京芝1600m 種牡馬データ


サンデー系が得意なコースで出走数も断トツですが、近年はクロフネ産駒やハービンジャー産駒などノーザンダンサー系の複勝率が高めです。

クイーンC 種牡馬別成績

  • ディープインパクト【1-2-2-11】
  • クロフネ【1-1-1-5】
  • ハーツクライ【1-1-0-6】

主な出走馬の血統分析

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東京芝1600m 母父データ


父サンデー系×母父ノーザンダンサー系の組み合わせが好成績。回収値が高いのもノーザンダンサー系です。カレンブーケドールが父ディープ×母父ノーザンダンサー系です。

クイーンC 母父別成績

  • サンデーサイレンス【2-2-0-15】
  • クロフネ【1-1-0-2】
  • ストームキャット【1-0-1-1】

クイーンCの傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気4-1-1-440.0%60.0%
2番人気3-1-3-330.0%70.0%
3番人気1-3-0-610.0%40.0%
4番人気2-0-1-720.0%30.0%
5番人気0-3-1-60.0%40.0%
6番人気0-0-2-80.0%20.0%
7-9番人気0-1-3-260.0%13.3%
10-番人気0-1-0-670.0%1.5%

昨年は1~2番人気が揃って飛びましたが基本的には8番人気以内の組み合わせで決まります。ただ今年は小頭数なので、人気順はある程度の目安に。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-3-1-150.0%21.1%
2枠0-1-3-160.0%20.0%
3枠4-1-1-1321.1%31.6%
4枠0-0-0-200.0%0.0%
5枠3-2-2-1315.0%35.0%
6枠1-2-1-165.0%20.0%
7枠0-1-3-160.0%20.0%
8枠2-0-0-1810.0%10.0%

4枠が死に枠となっていますが過去10年で2番人気以内の馬が入ったことがありません。3枠が4勝を挙げていますが平均人気も高く、人気より好走しやすいのは5枠より外です。

馬番データ

  • 偶数番号【4-8-6-61】
  • 奇数番号【6-2-5-66】

馬番では6番(4-0-1-5)、9番(3-1-1-5)が複勝率50%。2番(0-3-1-6)や11番(1-1-1-7)、14番(0-1-2-7)あたりが続きます。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-0-2-710.0%30.0%
先行6-2-2-2716.2%27.0%
差し3-5-4-475.1%20.3%
追込0-3-3-460.0%11.5%

速い時計が出る馬場になることが多く、テトラドラクマやメジャーエンブレムのように逃げ・先行馬がそのまま粘り切る事が多いのが特徴です。

前走でも先行している馬が好走しやすく、前走4角1番手で勝ったのはメジャーエンブレム。前走の上がりの速さはあまり結び付きません。

前走4角位置

  • 1番手【1-0-0-14】
  • 2~5番手【6-4-7-43】
  • 6番手以下【3-6-4-70】

クイーンCの傾向データ②

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
1戦0-1-2-120.0%20.0%
2戦3-1-3-1812.0%28.0%
3戦3-3-1-1911.5%26.9%
4戦2-4-2-285.6%22.2%
5戦1-1-1-155.6%16.7%
6戦~1-0-2-332.8%8.3%

キャリア5戦以上になると複勝率が落ちます。またキャリア1~2戦で結果を残しているのは社台FやノーザンF生産馬が中心です。ジョディー、アークヴィグラスがキャリア5戦以上。

生月別データ

  • 1月【2-1-1-8】
  • 2月【3-3-4-24】
  • 3月【4-2-2-41】
  • 4月【0-3-2-33】
  • 5月【0-1-2-21】
  • 6月【1-0-0-0】

6月生まれで優勝したのは2009年のディアジーナでキャリア7戦でした。基本的には生まれが早い方が有利なレースです。

ジョディーが2月生まれ、クロノジェネシスが3月生まれですがビーチサンバは4月生まれです。

毛色別データ

  • 鹿毛【1-4-8-58】
  • 黒鹿毛【2-1-1-20】
  • 栗毛【3-2-1-21】
  • 芦毛【3-3-1-6】
  • 青鹿毛【0-0-0-17】

昨年フィニフティ、アルーシャが馬券に絡みましたが芦毛馬の成績が非常に良く複勝率は50%超え。好走するのは人気サイドですがクロノジェネシスには心強いデータ。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦8-8-6-956.8%18.8%
栗東2-2-4-246.3%25.0%
地方0-0-1-80.0%11.1%

関西馬は7番人気以下が(0-0-0-15)、また関西馬×関東騎手は(0-0-0-14)。関西馬はある程度の人気で関西騎手か外国人騎手が騎乗するというのが好走条件です。

生産者データ

  • ノーザンF【4-4-4-20】
  • 社台F【1-3-3-24】

また馬主別ではサンデーレーシングが(3-2-2-8)という成績で2014年以降は毎年1頭は3着以内に入っています。ノーザンF+サンデーRはクロノジェネシス、ミディオーサの2頭。

騎手データ

  • 蛯名正義【2-2-0-4】
  • ルメール【2-0-1-1】
  • 田辺裕信【1-1-0-3】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
~4190-1-1-140.0%12.5%
420-4392-3-1-207.7%23.1%
440-4591-4-2-461.9%13.2%
460-4793-1-5-337.1%21.4%
480-4994-1-2-1122.2%38.9%
500~0-0-0-30.0%0.0%

3歳牝馬なので小柄な馬も多いですが複勝率が高いのは480~499kgです。420kg未満の馬はやや厳しめ。

前走との馬体重差

  • +体重【5-3-2-35】
  • 増減無【2-0-1-29】
  • -体重【3-7-8-63】

クイーンCの前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ3-4-1-1215.0%40.0%
GⅡ0-0-1-00.0%100.0%
GⅢ3-2-4-258.8%26.5%
オープン0-1-1-110.0%15.4%
500万4-1-1-398.9%13.3%
未勝利0-1-1-200.0%9.1%
新馬戦0-1-2-120.0%20.0%

1勝馬は2~3着までですが、今年の重賞ではヴァルディゼールやラストドラフトがキャリア1戦で優勝するなどノーザン・社台生産馬や外厩帰りの馬はデータをあっさりクリアすることが多いです。

主な前走

  • 阪神JF【3-4-1-12】
  • フェアリーS【3-2-3-22】
  • 菜の花賞【1-1-1-11】

前走距離

  • 1200m【0-1-0-11】
  • 1400m【0-0-1-14】
  • 1600m【8-9-9-91】
  • 1800m【0-0-1-7】
  • 2000m【2-0-0-3】

前走1400m以下が馬券に絡んだのは2010年が最後ですが今年の登録馬は全て前走1600m以上。

前走場所

  • 東京【1-0-2-24】
  • 中山【5-4-7-64】
  • 京都【0-1-1-11】
  • 阪神【4-5-1-15】

前走中山、阪神組の成績が良く阪神JF組以外ではカレンブーケドールが該当します。

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気4-3-6-1912.5%40.6%
2番人気1-0-2-194.5%13.6%
3番人気1-1-0-165.6%11.1%
4番人気1-0-0-811.1%11.1%
5番人気1-2-0-89.1%27.3%
6-9番人気2-4-2-305.3%21.1%
10-番人気0-0-1-270.0%3.6%

前走の格には関係なく前走上位人気馬が優勢です。過去5年では前走1番人気馬が(3-3-3-8)と抜群の成績。また前走新馬・未勝利で2番人気以下は消しです。

前走1番人気はカレンブーケドール、マジックリアリズム、ミリオンドリームズ、レッドベルディエスの4頭。

前走新馬・未勝利戦

  • 1番人気【0-2-3-8】
  • 2番人気以下【0-0-0-24】

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着5-2-4-508.2%18.0%
2着3-3-2-917.6%47.1%
3着1-1-2-126.3%25.0%
4着0-1-1-70.0%22.2%
5着0-1-0-70.0%12.5%
6-9着1-2-2-253.3%16.7%
10-着0-0-0-170.0%0.0%

前走4着以下からの巻き返しは重賞組のみ。前走500万1着馬は(4-0-0-11)ですが2着以下は割引きです。マドラスチェック、ミディオーサ、ロカマドールは割引きですがマドラスチェックは前走タイム差無しの2着です。

前走タイム差(2着以下)

  • タイム差無し【3-0-2-3】
  • 0.1~0.2秒差【1-4-2-15】
  • 0.3~0.5秒差【1-4-1-23】
  • 0.6秒差以上【0-0-2-36】

クイーンC データ注目馬

注目馬① クロノジェネシス

阪神JFでは出遅れながら上がり最速で2着。3着ビーチサンバと比較して今回は誕生月が早いこと、サンデーR所属馬であること、またオカルトデータですが芦毛馬であることなど強調要素が多めです。登録10頭なのでアイビーSのようにノビノビ走ることができそうなのもプラス。

 

注目馬② ビーチサンバ

こちらも人気馬ですが今回は仕方ない所。好走データはクロノジェネシスに比べ少なめですが、父クロフネ×母父サンデーサイレンスはホエールキャプチャと同じなので東京マイルはベストの舞台。クロノより1kg軽いのは好材料です。

 

注目馬③ カレンブーケドール

2強以外は団子状態ですが、父ディープ×母父ノーザンダンサー系という血統や前走中山マイルという点などが他馬とちょっと違う点。新馬戦ではダノンキングリーと接戦を演じており、この時は3F33.0という上がりを使っています。

 

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