中山で開催された2011年を除く、過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
古くは残念ダービーと言われていた3歳限定の重賞ですが、昨年はこのレース2着のフィエールマンが菊花賞を制覇。スクリーンヒーローやソングオブウインドもこのレース2着から後にGⅠを制しました。
- 1~3枠の人気馬が強い
- 黒鹿毛・青鹿毛○、栗毛×
- 前走東京組が強い(1800m除く)
それでは2019年ラジオNIKKEI賞のデータ分析を行なっていきます。
ラジオNIKKEI賞 登録馬
実績馬では毎日杯優勝のランスオブプラーナ、弥生賞3着のブレイキングドーン、スプリングS3着のディキシーナイトらが登録しています。
他ではマイネルサーパス、ヒシイグアス、ブレイブメジャー、アドマイヤスコールなどかなりの混戦模様。
ラジオNIKKEI賞のコース分析
福島芝1800mの特徴
直線スタンド前からスタートしコースを1週するコース。直線が短く前に行く馬が有利なので先行争いが激しくなり、テンが速くなりがちです。
福島コースは4コーナーから直線にかけて下り坂になっているため、近年のラジオNIKKEI賞ではラスト3~4ハロンで11秒台後半のラップを刻むレースが多く見られます。
福島芝1800m 種牡馬データ
ラジオNIKKEI賞では過去10年の勝ち馬は全てサンデーサイレンス系です。ディープインパクトが(3-1-0-4)、マンハッタンカフェが(2-0-0-6)と好相性。相性が悪いのはダイワメジャー産駒で(0-1-0-12)。ディープ産駒はゴータイミング1頭のみの登録です。
他系統ではバゴ産駒が2018年キボウノダイチ、2015年ミュゼゴーストで好走していますが、非サンデー系は2~3着まで。
ラジオNIKKEI賞 種牡馬系統別データ
- サンデーサイレンス系【10-7-2-62】
主な出走馬の血統分析
種牡馬ディープインパクトの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。ディープインパクト産駒の得意な距離やコースを芝・ダート…
福島芝1800m 母父データ
ブライアンズタイム、シンボリクリスエスなどのロベルト系、エルコンドルパサーなどのキングマンボ系の相性が良さそうです。
また父サンデー系×母父ノーザンダンサー系が今年は7頭いますが、過去馬券に絡んだのは当日3番人気以内の馬のみです。
ラジオNIKKEI賞 母父別系統別データ
- ロベルト系【3-1-0-8】
- キングマンボ系【3-0-0-4】
- ミスタープロスペクター系【1-2-2-11】
- ボールドルーラー系【1-0-2-1】
有力馬ではセントウルが母父キングマンボです。
ラジオNIKKEI賞の傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-3-1-4 | 20.0% | 60.0% |
2番人気 | 3-1-1-5 | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% |
4番人気 | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% |
5番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 40.0% |
6番人気 | 0-1-1-8 | 0.0% | 20.0% |
7-9番人気 | 2-2-3-23 | 6.7% | 23.3% |
10-番人気 | 0-2-2-59 | 0.0% | 6.3% |
1番人気、2番人気が揃って飛ぶことはあまりなく、過去5年間の優勝馬は全て単勝10倍以内なので頭は人気サイドからが無難です。
3番人気以下は人気順はアテになりませんが、3年連続で9番人気馬が馬券に絡んでいます。
単勝オッズ別データ
- 4.9倍以下【4-3-1-5】
単勝オッズ5.0~19.9倍は成績の差はほぼありません。
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-1-16 | 5.6% | 11.1% |
2枠 | 3-3-3-9 | 16.7% | 50.0% |
3枠 | 1-1-2-14 | 5.6% | 22.2% |
4枠 | 0-1-0-18 | 0.0% | 5.3% |
5枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 15.0% |
6枠 | 1-3-0-16 | 5.0% | 20.0% |
7枠 | 1-0-0-19 | 5.0% | 5.0% |
8枠 | 2-1-3-14 | 10.0% | 30.0% |
枠順では2枠の成績が断トツです。当日5番人気以内+2枠に絞ると(2-2-2-1)で唯一3着を外した2016年のアップクォークも4着。
また当日3番人気以内+1~3枠も(4-2-1-3)なので、まずは1~3枠に入った有力馬をチェック。
馬番データ
- 偶数枠【5-7-2-62】
- 奇数枠【5-3-8-61】
馬番では3番(1-0-3-6)、4番(1-3-0-6)、6番(1-2-1-6)が複勝率40%で並んでいます。他では11番(2-1-0-7)、15番(0-1-2-5)あたりもまずまず。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-2-3-7 | 0.0% | 41.7% |
先行 | 5-4-2-30 | 12.2% | 26.8% |
差し | 4-2-2-41 | 8.2% | 16.3% |
追込 | 1-2-3-44 | 2.0% | 12.0% |
マクリ | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
人気馬なら脚質による偏りはそれほどありませんが、人気薄を狙うなら前で競馬が出来る馬。
また昨年のメイショウテッコン、キボウノダイチ、2017年のウインガナドル、2016年のクラリティシチーと前走4角先頭だった馬が3年連続で好走しています。
今年は前走4角先頭だったのはサヴォワールエメ、ダディーズマインド、ブラッドストーンの3頭。
前走上がり3F
- 2位以内【5-3-2-36】
- 3~5位【2-3-3-29】
- 6位以下【3-4-5-57】
前走上がり2位以内で信頼できるのは、前走距離が1800~2000mだった馬です。該当するのはギルマ、レッドアネモスの2頭。
前走4角位置
- 3番手以内【1-5-3-45】
- 4番手以下【9-5-7-78】
1着馬は前走4角4番手以下から出ることが多いレースです。前走4角3番手以内から勝ったのは昨年のメイショウテッコン。
また前走4角先頭は(1-3-1-9)ですが、2~3番手は(0-2-2-36)とイマイチ。有力馬ではアドマイヤスコール、セントウル、ディキシーナイト、ヒシイグアス、ブレイブメジャー、ランスオブプラーナ、レッドアネモスが前走4角2~3番手に該当します。
ラジオNIKKEI賞の傾向データ②
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-2戦 | 1-1-1-2 | 20.0% | 60.0% |
3戦 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
4戦 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
5戦 | 3-0-1-13 | 17.6% | 23.5% |
6戦 | 1-3-1-20 | 4.0% | 20.0% |
7戦 | 1-2-2-22 | 3.7% | 18.5% |
8戦 | 1-2-1-18 | 4.5% | 18.2% |
9戦 | 1-0-0-11 | 8.3% | 8.3% |
10戦- | 1-2-3-21 | 3.7% | 22.2% |
キャリアは幅広く出ていますが近年はキャリア6戦以下が優勢。
毛色別データ
- 鹿毛【3-4-7-58】
- 黒鹿毛【4-2-3-15】
- 栗毛【1-3-0-28】
- 芦毛【0-0-0-9】
- 青鹿毛【2-0-0-7】
毛色データは井崎先生が時々やっていますが、このレースは黒鹿毛・青鹿毛が強く栗毛が不振。
昨年9番人気3着のキボウノダイチ、2017年8番人気2着のウインガナドル、9番人気3着のロードリベラルは全て黒鹿毛です。また昨年優勝のメイショウテッコンは青鹿毛でした。
栗毛は2012年のヤマニンファラオ以降は19頭が出走していますが3着以内がありません。
黒鹿毛はショウナンバルディ、セントウル、ブラッドストーン、ブレイキングドーン、マイネルサーパス、ランスオブプラーナの6頭。青鹿毛はヒシイグアス、ヒルノダカールの2頭。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 8-7-8-71 | 8.5% | 24.5% |
栗東 | 2-3-2-52 | 3.4% | 11.9% |
関西馬の出走もそこそこ多いレースですが、成績・回収値共に関東馬優勢です。
騎手データ
- 継続騎乗【6-3-6-41】
- 乗り替わり【4-7-4-82】
騎手別では戸崎騎手、内田騎手など関東騎手の成績が良く関西騎手は割引き。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-0-2-13 | 6.3% | 18.8% |
440-459 | 1-2-4-29 | 2.8% | 19.4% |
460-479 | 1-5-1-38 | 2.2% | 15.6% |
480-499 | 5-3-1-25 | 14.7% | 26.5% |
500-519 | 0-0-1-11 | 0.0% | 8.3% |
520-539 | 2-0-1-6 | 22.2% | 33.3% |
540- | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
複勝率が高いのは480~499kgですが、毛色別の馬体重データにも特徴があります。
黒鹿毛は馬体重による偏りはなし。鹿毛は440~479kgか520kg以上の成績が良く、480~499kgはイマイチ。栗毛は全体的に振るわないと上のデータで紹介しましたが、好走馬は480~499kgに集中しています。
今年は栗毛が2頭しかいないので鹿毛の480~499kgを調べてみると、有力馬ではアドマイヤスコール、ギルマ、ダディーズマインド、ブレイブメジャーあたりが該当しそうです。
前走との馬体重差
- +体重【3-7-3-60】
- 増減無【1-1-1-19】
- -体重【6-2-6-73】
ラジオNIKKEI賞の前走データ
前走クラス
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-2-3-20 | 0.0% | 20.0% |
GⅡ | 2-0-0-11 | 15.4% | 15.4% |
GⅢ | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% |
オープン | 3-5-2-23 | 9.1% | 30.3% |
1000万 | 3-0-2-13 | 16.7% | 27.8% |
500万 | 2-3-3-46 | 3.7% | 14.8% |
クラシック路線を歩んできた馬よりも、秋に向けて素質馬・上がり馬の勢いに期待したいレースです。
主な前走
- プリンシパルS【2-2-1-8】
- 青葉賞【2-0-0-5】
- 白百合S【1-3-0-11】
- NHKマイルC【0-1-3-6】
前走距離
- ~1400m【0-0-1-5】
- 1600m【3-2-5-40】
- 1800m【2-4-2-35】
- 2000m【3-3-2-18】
- 2200m~【2-1-0-24】
前走場所
- 東京【8-6-7-66】
- 中山【0-1-0-10】
- 京都【1-2-2-21】
- 阪神【0-0-1-13】
前走東京組が圧倒的ですが、1600、2000、2400m組は安定しているのに対して1800m組は(0-0-1-12)と不振。
前走人気
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 4-3-2-17 | 15.4% | 34.6% |
2番人気 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
3番人気 | 3-0-0-8 | 27.3% | 27.3% |
4番人気 | 0-2-0-11 | 0.0% | 15.4% |
5番人気 | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 0-2-7-34 | 0.0% | 20.9% |
10-番人気 | 2-3-0-30 | 5.7% | 14.3% |
前走オープン特別以下は人気馬優勢、重賞組は前走5番人気以内が(0-0-0-8)とさっぱりで、6番人気以下だった馬の方が好走しています。
前走着順
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 5-3-3-47 | 8.6% | 19.0% |
2着 | 0-2-0-6 | 0.0% | 25.0% |
3着 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% |
4着 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
5着 | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
6-9着 | 2-2-3-19 | 7.7% | 26.9% |
10-着 | 1-1-3-33 | 2.6% | 13.2% |
500万組は前走1着がほぼ必須です。1000万組は6着以下からの巻き返しが多く、オープン特別組は5着以内が優勢です。
前走重賞
- 9着以内【2-2-1-15】
- 10着以下【0-0-2-25】
前走重賞組は10着以下だと連対がありません。
前走タイム差(2着以下)
- 0.9秒差以内【5-6-3-43】
- 1.0秒差以上【0-1-4-33】
前走で1秒以上タイム差をつけられている馬は3着まで。
また前走東京組の出走が多いレースですが、前走勝っている場合は0.1~0.2秒差をつけていると○。敗れている場合は0.3~0.9秒で敗れている馬の巻き返しが多いのが特徴です。
ラジオNIKKEI賞 注目馬
きんもくせい特別でマイネルサーパスの3着。皐月賞では14番枠から積極的に道中2番手につけて直線見せ場もあり、人気を考えれば大健闘と言える内容。中山1800、福島1800で勝っているように小回り1800mは現状ではベスト。
ディープインパクト系種牡馬が強いレースであり、またレース実績はありませんが母父フレンチデピュティはコース相性が良い血統。netkeibaの予想オッズでは低評価ですが、皐月賞が内容が濃いレースだったのでそこそこの人気にはなると思います。
1週開催が遅れたプリンシパルSから中1週でダービーと厳しいローテだったので、疲れが残っていないかは気になりますが、同コースのきんもくせい特別はダノンチェイサーを破り2歳レコードで勝利。
非サンデー系ですが、2017年は同じくきんもくせい特別を勝ったロードリベラルが9番人気で3着に好走しておりコース実績からは外せません。今年は先行勢の有力馬が多く、前走4角4番手以下なのも○。
昨年のメイショウテッコンと同じ白百合Sからのローテ。ヴィクトワールピサ産駒らしく1800mに距離延長してからは前で粘れる競馬が出来ており、1戦1戦成長を感じさせる内容。関東騎手が強いレースですが、北村友騎手は関西所属の割に福島で乗る機会もそれなりに多く、結果も残しています。
新馬戦ではマイネルサーパスやヴィッテルスバッハ、サフラン賞ではコントラチェックやジョディーを破っており、地力は十分にあります。ここで好走すれば秋華賞でも楽しみな存在。
枠順による偏りも大きいレースなので現時点で絞り込むのは難しいですが、血統面で面白そうなのはディープブリランテ産駒で母父バゴのショーヒデキラと母父メジロマックイーンのヒルノダカール。ローテーションからはプリンシパルS組のインテンスライト。
この3頭は共に前走4角4番手以下で差す競馬をしてきた馬。今年は近年あまり振るわない前走4角2~3番手の有力馬が多いため、枠順次第では人気薄の差し馬が面白そうです。