関屋記念2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by kanagen
2019年8月11日(日)
関屋記念(GⅢ)
新潟競馬場・芝1600m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

サマーマイルシリーズ第2戦となる関屋記念。第1戦の中京記念からはミエノサクシードやロードクエストが登録していますが、他にも3歳馬ケイデンスコールやマイルCS5着のミッキーグローリーなど好メンバーが揃いました。

関屋記念の傾向
  • 父サンデー系×母父ノーザンダンサー系が強い
  • 7~8枠、5歳以下が好成績
  • 今回斤量増になる馬は消し

それでは2019年関屋記念のデータ分析を行なっていきます。

関屋記念 登録馬

登録時点で24頭となりましたが、上位人気が予想されるのはNHKマイルCで同コースの新潟2歳Sを勝っているケイデンスコール、昨年のマイルCS5着以来となるミッキーグローリー、この夏好調の田辺騎手が騎乗予定のロシュフォールなど。

他にもエプソムC2~3着のサラキア、ソーグリッタリングや連勝中のオールフォーラヴ、近走安定しているリライアブルエースなどが登録しています。

関屋記念のコース分析

新潟芝1600mの特徴


スタート後の直線が長く前半はやや速めのペースになり、コーナーが坂になっているため一旦ペースが緩み659mの直線を迎えます。

枠順ではやや外寄りの枠が有利で差し馬が馬券になりやすいコースで、血統的にはやはりディープインパクトやハーツクライをはじめとするサンデー系が得意としています。

重賞ナビ

新潟競馬場・芝1600mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、新潟芝…

新潟芝1600m 種牡馬データ


サンデー系の中でもディープインパクト産駒が(2-2-1-9)と得意にしています。ハーツクライ産駒は(0-2-1-4)と1着はありませんがまずまず好成績。

それ以外ではスニッツェル産駒のヤングマンパワーが4年連続出走し全て4着以内。ダンジグ系は母父に入った方が良いレースですが、父系でも注意したい血統です。

関屋記念 種牡馬系統別データ

  • サンデーサイレンス系【5-7-3-59】
  • ロベルト系【1-1-3-20】
  • ダンジグ系【1-0-1-5】
  • キングマンボ系【0-2-1-6】

主な出走馬の血統分析

重賞ナビ

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新潟芝1600m 母父データ


大系統では母父ノーザンダンサー系の成績が頭1つ抜けています。その中でもダンジグ系、ストームキャット系、リファール系の成績が良く、母父ミスプロ系はイマイチ。

有力馬ではミッキーグローリーが母父リファール系、ロードクエストが母父ダンジグ系。

関屋記念 母父別系統別データ

  • ダンジグ系【3-1-0-6】
  • サンデーサイレンス系【2-1-2-32】
  • リファール系【2-0-0-3】
  • ボールドルーラー系【1-1-1-9】
  • ストームキャット系【1-0-2-2】

関屋記念の傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-3-1-420.0%60.0%
2番人気2-2-0-620.0%40.0%
3番人気1-0-3-610.0%30.0%
4番人気3-1-0-630.0%40.0%
5番人気0-2-1-70.0%30.0%
6番人気1-1-1-710.0%30.0%
7-9番人気1-1-2-253.4%13.8%
10-番人気0-0-2-690.0%2.8%

長い直線で能力差が出やすいレースのため10番人気以下の大穴は期待できません。過去10年の連対馬20頭は全て7番人気以内です。

また1番人気馬の2勝はプリモシーン、ドナウブルーとどちらも牝馬。5番人気以内の人気サイドなら牝馬の方が信頼度は高めです。

牝馬で人気を集めそうなのはオールフォーラヴ、サラキア、ミエノサクシードあたり。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-0-1-155.9%11.8%
2枠1-1-1-155.6%16.7%
3枠0-0-1-170.0%5.6%
4枠0-2-1-150.0%16.7%
5枠0-1-3-160.0%20.0%
6枠0-3-0-170.0%15.0%
7枠5-0-2-1720.8%29.2%
8枠3-3-1-1812.0%28.0%

とにかく外枠が強いレースです。内枠から優勝したのは4角先頭のマルターズアポジー、4角2番手のレッドスパーダ。

馬番データ

  • 偶数枠【4-6-5-64】
  • 奇数枠【6-4-5-66】

馬番では12番が(2-3-0-5)、13番が(2-0-0-6)、3番と9番が(1-1-1-7)、16番が(1-1-0-4)。

1~3番人気

  • 1~3枠【0-0-2-4】
  • 4~6枠【0-3-2-9】
  • 7~8枠【5-2-0-3】

3番人気以内に推された馬は外枠になるほど成績が上がります。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ3-1-0-533.3%44.4%
先行3-4-3-268.3%27.8%
差し3-0-4-624.3%10.1%
追込1-6-2-372.2%19.6%

差し・追い込みで馬券に絡んでいるのはほぼ人気馬。穴馬を狙うなら逃げ・先行馬です。

前走4角位置

  • 4番手以内【5-4-5-39】
  • 5番手以下【5-6-5-91】

前走上がり3F

  • 1~3位【1-6-1-42】
  • 4~5位【1-1-5-23】
  • 6位以下【8-3-4-65】

前走上がり順位にも特徴があり、1~3位だった馬は2着が多く4~5位だった馬は3着が多くなっています。前走上がり3位以内から優勝したのは昨年のプリモシーン。

有力馬で前走上がり3位以内はケイデンスコール、ソーグリッタリング、ミエノサクシード、ミッキーグローリー、リライアブルエースあたり。

関屋記念の傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳1-0-2-611.1%33.3%
4歳3-4-1-1314.3%38.1%
5歳4-5-4-506.3%20.6%
6歳1-1-1-382.4%7.3%
7歳-1-0-2-233.8%11.5%

3~5歳の成績が良く、6歳以上で3着に入っているのは牡馬のみです。

また人気馬も若い馬の方が成績が良く、1~3番人気+4歳以下が(4-3-2-3)に対して5歳以上は(1-2-2-13)と大きな差があります。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦6-1-7-588.3%19.4%
栗東4-9-3-724.5%18.2%

複勝率ではそれほど変わりませんが、6番人気以下の穴馬なら関東馬。

騎手データ

  • 継続騎乗【5-6-6-53】
  • 乗り替わり【5-4-4-77】

騎手別では北村宏騎手が(3-1-2-2)と相性抜群。北村宏騎手は復帰したばかりですがnetkeibaの想定ではランガディアに騎乗予定。内田騎手も(1-1-1-5)と得意なレースです。

生産者データ

  • ノーザンF【3-3-6-23】
  • 社台F【0-1-1-19】

ノーザンFはコンスタントに好走馬を輩出していますが、社台F生産馬が不振。昨年ワントゥワンが久々に好走しましたが、社台F生産馬は後ろから行って届かないという内容が多く見られます。

社台F生産馬はソーグリッタリング、ハーレムラインの2頭。ノーザンF生産馬はケイデンスコール、サラキア、ロシュフォールなど9頭が登録しています。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4391-0-1-612.5%12.5%
440-4590-2-2-160.0%20.0%
460-4791-1-1-233.8%11.5%
480-4994-4-2-516.6%16.4%
500-5191-2-1-233.7%14.8%
520-5392-1-2-914.3%35.7%
540-1-0-1-225.0%50.0%

近年は大型馬が優勢です。ヤングマンパワーやダノンリバティなど大型馬のリピーターもおり、牡馬は480kg以上の大型馬が有利。

有力牡馬で馬格が目立つのはミッキーグローリーロシュフォールケイデンスコールロードクエストはやや小柄な460kg前後の馬体です。

前走との馬体重差

  • +体重【5-4-3-62】
  • 増減無【1-3-3-20】
  • -体重【4-3-4-48】

前走との斤量差

  • +斤量【0-1-0-40】
  • 増減無【1-8-4-49】
  • -斤量【9-1-6-41】

別定戦ですが、前走より斤量が増える馬はほぼ全滅。2着に入ったのは昨年のワントゥワンです。基本的には斤量が同じか軽くなる馬を軸にし、1着固定を狙うなら今回斤量が軽くなる馬です。

今回斤量が増えるのはエントシャイデン、キョウワゼノビア、ストーミーシー、トミケンキルカス、ヤングマンパワー、ロシュフォールの6頭。

関屋記念の前走データ

前走クラス

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ3-1-2-1713.0%26.1%
GⅡ0-0-0-60.0%0.0%
GⅢ4-8-3-605.3%20.0%
オープン1-0-3-365.3%20.0%
1600万2-1-1-915.4%30.8%

前走重賞組・特に左回りのマイル戦を使ってきた馬が中心になります。

主な前走

  • 中京記念【2-4-2-36】
  • 安田記念【2-1-0-6】
  • NHKマイルC【1-0-1-3】
  • エプソムC【0-3-0-9】

前走距離

  • 1200m【0-0-1-6】
  • 1400m【1-0-3-10】
  • 1600m【6-6-5-83】
  • 1800m【1-3-1-22】
  • 2000m【2-1-0-7】

前走場所

  • 東京【5-4-2-38】
  • 中京【2-4-3-39】
  • 福島【2-0-1-15】

前走人気

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-1-1-816.7%33.3%
2番人気4-1-1-1420.0%30.0%
3番人気1-2-3-68.3%50.0%
4番人気0-2-1-110.0%21.4%
5番人気2-2-1-815.4%38.5%
6-9番人気0-2-2-310.0%11.4%
10-番人気1-0-1-521.9%3.7%

前走オープン特別以下だった馬は5番人気以内くらいが目安。前走GⅢ組は下位人気だった馬でも抑えられますが、成績はあまり良くありません。

前走中京記念

  • 5番人気以内【2-4-2-9】
  • 6番人気以下【0-0-0-27】

特に出走数の多い中京記念組ですが、馬券になっているのは前走5番人気以内のみ。ミエノサクシード、ロードクエストが該当します。

前走着順

着順着度数勝率複勝率
1着3-2-2-1414.3%33.3%
2着0-3-1-90.0%30.8%
3着0-0-1-90.0%10.0%
4着0-2-1-80.0%27.3%
5着1-2-1-97.7%30.8%
6-9着4-0-4-349.5%19.0%
10-着2-1-0-474.0%6.0%

前走1600万は1着のみ、前走オープン特別は4着くらいまでが目安です。

前走重賞(1600m)

  • 1~4着【0-2-0-17】
  • 5~9着【4-2-5-23】
  • 10着以下【1-1-0-19】

前走重賞組は上位だった馬よりは5~9着くらいからの巻き返しが多く見られます。タイム差では0.2秒差以内で敗れていた場合(1-0-0-13)に対して0.3~0.9秒差で敗れていると(3-3-5-30)。

前走マイル重賞で5~9着、かつタイム差0.3~0.9秒差はエントシャイデン

関屋記念 注目馬

ケイデンスコール

登録馬も多く外枠有利なレースなので現時点での予想は難しいですが、前走左回りの重賞で今回斤量がマイナスになるのはこの馬のみ。新潟2歳Sを勝っているコースでもありコース適性、季節は問題ありません。

4歳以下+3番人気以内の成績は安定しているため外枠+人気になればより信頼できそうですが、関屋記念が近年大型馬が強いレースであり、460kg前後の成績がイマイチなのが不安要素。前走上がり3位以内が勝ち切れないレースでもあり、1着固定は避けた方が良さそうです。

 

ミッキーグローリー

昨年のマイルCSから剥離骨折を挟み9か月の休み明けというのは割引きですが、父ディープインパクト×母父リファール系という血統、また540kg前後という雄大な馬格は過去の好走馬に近い部分があります。ケイデンスコール同様斤量減となるのも好材料。

関屋記念では6歳以上の成績はイマイチですが、キャリアは12戦と馬は若いため成長の余地も感じられます。大型馬なだけに休み明けよりは叩いて2戦目の方が狙い目ですが、調教と枠次第では抑えたいです。

 

フローレスマジック

牝馬戦を中心に使われており前走も大敗しているので人気は無いと思われますが、こちらも父ディープという血統面では魅力。牝馬にしてはそこそこ馬格があり、前走好位で競馬をし上がり下位という点はこのレースの好走傾向に合っています。

3歳春まではアルテミスSやクイーンCで好走しておりそれ以降は中山など小回りを中心に使われていましたが、広い新潟コースになることで一変する可能性も考えられます。

 

その他

それ以外ではソーグリッタリングは前走はスローペースの影響で3着が精一杯でしたが、マイル戦でも好位から競馬が出来るのは強み。

リライアブルエースは昨年は枠に恵まれず6着でしたがロードクエスト、ヤングマンパワーとは僅差。近走は充実しており外寄りの枠を引ければ期待できます。

穴でもやはりディープ産駒のディメンシオン。近走不振から人気は落としそうですが、新潟でも2勝を挙げており夏場も問題ありません。

テキストのコピーはできません。