シリウスS2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

2019年9月28日(土)
シリウスステークス(GⅢ)
阪神競馬場・ダート2000m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

JBCクラシックなど秋のダートGⅠに向けて重要な一戦。昨年は1着オメガパフュームが東京大賞典を制覇、2着ウェスタールンドはチャンピオンズCで2着に入り、3着サンライズソアもJBCクラシック、チャンピオンズCで3着と健闘しています。

シリウスSの傾向
  • 3番人気以内は堅実
  • 1着馬は内枠から、2着馬は外枠から出やすい
  • 前走上がり上位馬が優勢

それでは2019年シリウスSのデータ分析を行なっていきます。

シリウスS 登録馬

1番人気予想はエルムSを勝ったモズアトラクション。前走は超ハイペースとなり展開の利もありましたが、確実に差してくる末脚は昨年のオメガパフュームやウェスタールンドを彷彿とさせます。

差のない2番手はグリム。エルムS以前は重賞で7戦連続馬券圏内。中央だと勝ち切れない所もありますが先行有利なレースということもあり脚質的にも売れそうです。

以下初ダートのエルムSで見せ場充分のタイムフライヤーや仁川Sを勝っているテルペリオン、休み明けですが1600万・オープン特別と連勝中のロードアルペジオあたりが続きます。

シリウスSのコース分析

阪神ダ2000mの特徴


スタート後100m弱が芝コースになりますが、芝を走る距離が短いため芝スタートによる影響は大きくありません。最初のコーナーまで約500mと距離があるのでポジション取りはそこまで激しくならず、道中のペースは落ち着くことが多いです。

重賞ナビ

阪神競馬場・ダート2000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪…

阪神ダ2000m 種牡馬データ


ストームバード系以外のノーザンダンサー系は相性が悪いレースですが、それ以外は大きな差はありません。キングカメハメハ産駒が(1-3-2-10)、他にはアグネスデジタル、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイあたりが相性が良さそうです。

シリウスS 種牡馬系統別データ

  • ミスタープロスペクター系【3-3-1-15】
  • サンデーサイレンス系【2-4-5-32】
  • キングマンボ系【1-3-2-11】

主な出走馬の血統分析

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重賞ナビ

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阪神ダ2000m 母父データ


母父サンデーサイレンスが(2-2-1-5)と優秀ですが近年は産駒数が少なめ。2017年は母父ダンジグ系のメイショウスミトモ、ドラゴンバローズが1、2着で馬連は27000円でした。

ジョーダンキングが母父サンデーサイレンスです。

シリウスS 母父別系統別データ

  • サンデーサイレンス系【4-2-2-13】
  • ミスタープロスペクター系【2-2-1-18】
  • ノーザンダンサー系【1-1-0-3】
  • ダンジグ系【1-1-0-4】
  • エンドスウィープ系【0-1-1-1】

シリウスSの傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-1-1-530.0%50.0%
2番人気2-2-1-520.0%50.0%
3番人気2-3-2-320.0%70.0%
4-6番人気2-3-3-226.7%26.7%
7-9番人気0-2-2-260.0%13.3%
10-番人気1-0-0-492.0%2.0%

2017年は11番人気のメイショウスミトモが優勝しましたが、基本的には固めに決まりやすいレースで軸は3番人気以内からが無難です。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠3-0-1-1120.0%26.7%
2枠3-0-1-1120.0%26.7%
3枠1-1-1-126.7%20.0%
4枠1-0-0-156.3%6.3%
5枠0-1-2-160.0%15.8%
6枠0-3-1-160.0%20.0%
7枠1-4-3-125.0%40.0%
8枠1-1-1-175.0%15.0%

1~2枠が過去10年で6勝を挙げています。また6~7枠の2着も7回と枠ごとに特徴があります。

馬番データ

  • 偶数枠【7-5-3-54】
  • 奇数枠【3-5-7-56】

2番(3-0-1-6)、4番(3-0-0-7)がそれぞれ3勝を挙げており、1~4番は過去10年で8勝を挙げています。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-0-0-109.1%9.1%
先行4-8-6-1811.1%50.0%
差し5-0-3-449.6%15.4%
追込0-2-1-360.0%7.7%
マクリ0-0-0-20.0%0.0%

先行馬有利ですが逃げ馬は3着以内に残れないことが多く、1番人気だったマスクゾロやサトノプリンシパルも敗れています。

前走4角位置

  • 4番手以内【5-7-6-46】
  • 5~9番手【4-2-2-49】
  • 10番手以下【1-1-2-25】

前走4角4番手以内の有力馬はジョーダンキング、タイムフライヤー、テルペリオン、リアンヴェリテ

前走上がり3F

  • 1~2位【6-5-5-23】
  • 3~5位【2-2-3-30】
  • 6位以下【1-2-2-48】

前走上がり順位が高いほど成績が良く、特に前走上がり1位馬は複勝率50%と優秀です。マッスルビーチ、メイプルブラザー、モズアトラクションが前走上がり1位。キングズガード、ジョーダンキング、ロードアルペジオが前走上がり2位です。

シリウスSの傾向データ②

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳3-1-1-627.3%45.5%
4歳1-1-4-154.8%28.6%
5歳4-3-1-359.3%18.6%
6歳2-4-4-285.3%26.3%
7歳-0-1-0-260.0%3.7%

3歳馬は複勝率50%近いものの人気を吸って飛ぶこともあり、3番人気以内に絞ると5歳馬の成績がトップです。5歳で最も人気になりそうなのはモズアトラクション

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦0-0-1-190.0%5.0%
栗東10-10-9-918.3%24.2%

今年の登録馬は全て関西馬です。

騎手データ

  • 継続騎乗【8-5-4-41】
  • 乗り替わり【2-5-6-69】

継続騎乗+当日3番人気以内は(6-3-3-7)と安定しています。4番人気以下は特に継続騎乗と乗り替わりでそれほど差はありません。モズアトラクション、グリムは恐らく継続騎乗になります。

生産者データ

  • ノーザンF【2-6-1-4】

昨年7番人気のウェスタールンドが2着に入っており、ノーザンF生産馬は人気薄でも要注意。今年はピオネロのみ登録しています。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4591-0-0-614.3%14.3%
460-4792-1-2-198.3%20.8%
480-4990-4-3-300.0%18.9%
500-5194-4-2-3010.0%25.0%
520-3-1-3-259.4%21.9%

昨年は馬体重450kgのオメガパフュームが優勝しましたが、全体的には馬格のある馬がやや優勢。

当日3番人気以内+500~519kgが(3-4-2-2)と堅実な一方、当日4番人気以下+500~519kgは(1-0-0-28)と不振。500kg以上の馬は人気優先で良さそうです。

前走との馬体重差

  • +体重【6-7-6-50】
  • 増減無【0-1-1-18】
  • -体重【4-2-3-42】

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
-51.50-0-0-10.0%0.0%
52.0-53.02-0-1-1710.0%15.0%
54.0-55.04-3-2-487.0%15.8%
56.0-57.03-5-1-307.7%23.1%
57.5-1-2-6-144.3%39.1%

57kg以上を背負った馬は複勝率は高いものの勝ち切れず、昨年のグレイトパールも11着と大敗しています。1着固定なら56kg以下がお勧め。

前走との斤量差

  • +斤量【1-4-6-20】
  • 増減無【2-3-2-41】
  • -斤量【7-3-2-49】

4番人気以下+斤量増減無しor今回増になる馬は(0-2-3-50)と1着がありません。4番人気以下で1着を狙うなら今回斤量が軽くなる馬。

モズアトラクションは前走で重賞を勝っているので今回は斤量増になりそうです。

シリウスSの前走データ

前走クラスデータ

前走クラス着度数勝率複勝率
GⅠ・GⅡ0-1-1-30.0%40.0%
GⅢ3-4-4-268.1%29.7%
オープン2-2-4-622.9%11.4%
1600万4-2-0-633.3%50.0%
地方1-1-0-99.1%18.2%

GⅢ組は近年3着までが多く、1600万組とオープン特別組が優勢です。特に相性が良いのは阪神ダ1800mで行われるオークランドRCTですが今年は登録馬無し。

主な前走

  • オークランドRCT【3-1-0-2】
  • エルムS【1-1-2-12】
  • 平安S【0-3-2-7】
  • BSN賞【0-2-0-9】
  • 阿蘇S【0-0-3-14】

前走距離

  • ~1600m【0-1-0-7】
  • 1700m【2-2-5-25】
  • 1800m【6-4-0-50】
  • 1900m【0-3-2-9】
  • 2000m【2-0-0-8】
  • 2100m~【0-0-3-11】

前走場所

  • 中山【1-0-2-16】
  • 京都【0-4-2-11】
  • 中京【1-0-0-5】
  • 阪神【4-1-0-12】
  • 札幌【1-1-1-7】
  • 新潟【1-2-0-25】
  • 小倉【1-1-3-16】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気0-5-3-130.0%38.1%
2番人気2-1-4-1210.5%36.8%
3番人気2-0-0-722.2%22.2%
4-5番人気4-1-1-2214.3%21.4%
6-9番人気1-3-2-312.7%16.2%
10-番人気1-0-0-253.8%3.8%

前走重賞、1600万組は前走人気はあまり影響しません。オープン特別組で好走しているのはほぼ前走2番人気以内です。

前走オープン特別

  • 2番人気以内【1-2-4-11】
  • 3番人気以下【1-0-0-51】

3番人気以下で優勝したのは2017年のメイショウスミトモ、前走ラジオ日本賞で12番人気でした。オープン特別で2番人気以内はアングライフェン、ジョーダンキング、ナムラアラシ、メイショウワザシ、ロードアルペジオの5頭。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着5-5-5-1815.2%45.5%
2着2-1-0-525.0%37.5%
3着1-0-0-137.1%7.1%
4-5着1-1-2-174.8%19.0%
6-9着1-3-2-372.3%14.0%
10-着0-0-1-200.0%4.8%

前走1~2着馬の複勝率が高めですが、重賞組は下位からの巻き返しも見られます。ただし複勝率は前走でつけられたタイム差が大きくなるほど下がっていきます。

1600万、オープン特別組は基本的に前走1着馬のみ。

前走オープン特別

  • 1着【1-2-3-6】
  • 2着以下【1-0-1-53】

オープン特別2着以下から巻き返したのは2017年のメイショウスミトモ、2014年のトウシンイーグルの2頭。1着だったのはロードアルペジオのみです。

シリウスS 注目馬

グリム

エルムSでは見せ場もなく敗れたため前走関連のデータではいい所はありませんが、500kg台の馬体や継続騎乗などそれ以外のデータでは特に問題はありません。斤量は前走57kgでしたが減ることはなさそうなのでその点では2~3着狙いか。

エルムSの時に書きましたがこの馬はミツバにイメージが近く、前走1700mという距離に加えあれほどのハイペースになると未知の領域。なので距離延長となる今回はプラスですが、ここを使うなら白山大賞典の方が確実と思います。

 

ジョーダンキング

父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンスという血統はこのレースに合っており、名鉄杯では4角2番手から上がり2位という内容。オープン特別で2着以下はデータ的には割引きですが、1着がスマハマで3着には3馬身半差をつけているので度外視でいいかと。

また阪神ダート2000mでは(3-1-0-0)というコース巧者。前走が川田騎手なので今回継続騎乗になるかは微妙でnetkeibaの予想オッズでも10番人気前後ですが、ハンデが前走より軽くなれば頭でも狙えます。

 

モズアトラクション

基本的には人気馬が強いレースであり、5歳+当日3番人気以内、前走上がり1位などでグリムよりもプラス要素が多く、継続騎乗となる点も○。前走内容のみを見ればグリムより上の評価になりますが、さすがにあの超ハイペースなので過信は禁物。

不安要素としては斤量を背負った馬、また前走から斤量増となる馬が勝ち切れず近年はGⅢ組自体があまり連対していない点。この馬自身57kg以上になると凡走が多く、枠順やハンデ次第では抑えまで。

 

その他

タイムフライヤーは前走で見せ場充分だったことから人気になりそうですが、前走+18kgでも480kg台の馬体なので、軸にするにはやや不安です。ロードアルペジオは9か月の休み明け+重賞初挑戦になりますが、今年唯一の前走オープン特別で1番人気1着と一応データからは抑えられます。

穴では7歳馬ですが前走58kgから確実に斤量減になるアングライフェン、人気薄は馬格がある馬よりやや小柄な方が走るレースということでロードゴラッソあたりが気になりますが、枠順による偏りや斤量が重要なレースなので、現時点での予想は難しいです。

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