東京スポーツ杯2歳S2019予想|過去10年の傾向とデータ分析

by Goki [CC BY-SA 3.0]
2019年11月16日(土)
東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)
東京競馬場・芝1800m

過去10年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。

ワグネリアンやディープブリタンテ、イスラボニータなどクラシック馬を多数輩出している2歳牡馬の最重要レース。今年は登録11頭と少なくなりましたが、中京2歳Sを勝ったラインベックや新馬戦を単勝1倍台で勝ち上がったアルジャンナやコントレイルなどの有力馬が登録。ジャパンC前日ということで騎手も豪華な一戦になります。

東スポ杯2歳Sの傾向
  • 1番人気馬は堅実
  • 前走3番人気以内+1着馬が強い
  • 前走上がり3位以下は割引き

それでは2019年東スポ杯2歳Sのデータ分析を行なっていきます。

東スポ杯2歳S 登録馬

ディープインパクト産駒3頭が予想オッズ上位。1番人気予想は中京2歳Sを勝ったアパパネの仔ラインベック。2番手に阪神2000mの新馬戦を勝ったアルジャンナ、阪神芝1800mの新馬戦を勝ったコントレイルが並んでいます。

他にはフェニックス賞2着、小倉2歳S4着などオープンクラスでも好走しているゼンノジャスタ、アイビーS3着のショコラブリアンなどが続きます。

東スポ杯2歳Sのコース分析

東京芝1800mの特徴


東京芝1800mは2コーナー付近にあるポケットからスタート。スタート後すぐに2コーナーに斜めに進路を取るため内枠が有利なコース形態となっています。

3コーナーまでの距離が長いため前半は比較的ゆったり流れ、直線の瞬発力勝負になることが多いです。

重賞ナビ

東京競馬場・芝1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、東京芝…

東京芝1800m 種牡馬データ


ディープインパクト産駒が(2-2-3-12)、キングカメハメハ産駒が(2-0-1-2)と好成績。バトルプランやマルジュ、ハービンジャーなど近年はサンデー系以外も優勝しています。

東スポ杯2歳S 種牡馬系統別データ

  • サンデーサイレンス系【5-7-7-60】
  • キングマンボ系【2-0-1-8】
  • ミスタープロスペクター系【1-1-1-3】
  • ダンジグ系【1-0-0-6】

主な出走馬の血統分析

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東京芝1800m 母父データ


母父はどの系統でも走っていますが、複勝率ではコジーンやトニービンなどのグレイソヴリン系が高め。ソウルトレインの母父チチカステナンゴがグレイソヴリン系です。

東スポ杯2歳S 母父別系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-1-3-22】
  • ミスタープロスペクター系【1-2-1-14】
  • グレイソヴリン系【1-2-1-4】
  • サドラーズウェルズ系【0-1-2-3】

東スポ杯2歳Sの傾向データ①

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-1-1-350.0%70.0%
2番人気2-2-0-620.0%40.0%
3番人気0-3-1-60.0%40.0%
4-6番人気2-2-3-226.9%24.1%
7-9番人気1-1-4-223.6%21.4%
10-番人気0-1-1-450.0%0.0%

1番人気馬は勝率50%、複勝率70%と堅実。過去10年で11頭立て以下で行われたのは3回ありましたが、4番人気以内が(3-3-2-4)と頭数が減るほど人気馬は安定しています。

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠5-0-2-638.5%53.8%
2枠0-2-0-140.0%12.5%
3枠1-0-3-126.3%25.0%
4枠0-0-0-170.0%0.0%
5枠0-1-2-130.0%18.8%
6枠1-0-2-155.6%16.7%
7枠2-2-1-1410.5%26.3%
8枠1-5-0-135.3%31.6%

過去10年では1枠が5勝を挙げていますが、11頭立て以下の年は3枠・6枠・8枠の馬が優勝しているのであまり気にしなくても良さそうです。

馬番データ

  • 偶数枠【5-4-4-50】
  • 奇数枠【5-6-6-54】

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-0-1-110.0%8.3%
先行5-2-1-2813.9%22.2%
差し2-3-5-334.7%23.3%
追込3-5-3-327.0%25.6%

上がり勝負になることが多く、レースの上がり2位以内が(7-7-4-8)と上がり順位が着順に直結します。

前走上がり3F

  • 1位【4-5-6-42】
  • 2位【6-3-2-22】
  • 3位以下【0-1-2-39】

前走上がり3位以下は昨年のアガラスなど近年好走馬が増えていますが、アイビーSなど3頭とも前走オープン特別でした。上がり3位以下はショコラブリアン、ジェラペッシュ、ソウルトレイン、マイネルデステリョの4頭。

また前走新馬・未勝利は上がり1位馬の成績が良く、前走オープンクラスは上がり2位馬の成績が良いのが特徴。

東スポ杯2歳Sの傾向データ②

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
1戦3-1-3-2310.0%23.3%
2戦4-9-3-269.5%38.1%
3戦3-0-1-308.8%11.8%
4戦-0-0-3-250.0%10.7%

キャリア3戦以上になると複勝率は落ち、ニシノデイジーやブレスジャーニーなど重賞好走馬が中心。オーロラフラッシュ、ジェラペッシュ、ゼンノジャスタ、ソウルトレインがキャリア3戦以上。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦5-6-6-596.6%22.4%
栗東5-3-4-448.9%21.4%
地方0-1-0-10.0%50.0%

関東馬と関西馬で成績の差はありませんが、3番人気以内に絞ると関東馬が(3-4-0-2)、関西馬が(4-2-2-13)と複勝率では関東馬が圧倒的。

騎手データ

  • 継続騎乗【8-4-6-49】
  • 乗り替わり【2-6-4-55】

継続騎乗が優勢ですが、海外騎手への乗り替わりが(1-3-2-11)複勝率35.3%と高いのが特徴。また3番人気以内では継続騎乗が(7-3-1-8)、乗り替わりが(0-3-1-7)となっています。

生産者データ

  • ノーザンF【4-4-1-20】
  • 社台F【0-3-1-13】
  • 社台白老F【2-0-3-4】

ノーザンF生産馬はアルジャンナ、シャインガーネット、ショコラブリアン、ラインベック、リグージェの5頭。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-0-100.0%0.0%
440-4593-0-3-1713.0%26.1%
460-4793-0-3-298.6%17.1%
480-4994-9-2-348.2%30.6%
500-5190-1-2-140.0%17.6%

2着馬に480~499kg台が多いのが特徴ですが、前走時の馬体重ではショコラブリアンが500kg台でそれ以外は450kg前後なのであまり参考にはなりません。

前走との馬体重差

  • +体重【5-4-5-47】
  • 増減無【2-3-3-19】
  • -体重【3-3-2-38】

東スポ杯2歳Sの前走データ

前走クラスデータ

前走クラス着度数勝率複勝率
重賞3-1-0-1615.0%20.0%
オープン3-3-3-278.3%25.0%
500万0-1-0-120.0%7.7%
未勝利1-3-4-253.0%24.2%
新馬3-1-3-2310.0%23.3%

前走クラスはそれほど重要ではありませんが、距離別では前走1800mの勝率が高いのが特徴です。

前走距離

  • 1400m【0-0-0-3】
  • 1600m【2-3-3-30】
  • 1800m【8-3-6-54】
  • 2000m【0-4-1-16】

前走場所

  • 東京【3-3-7-42】
  • 中山【0-1-0-9】
  • 京都【3-1-1-13】
  • 阪神【2-1-2-8】
  • 札幌【2-2-0-10】

前走東京+6番人気以下が(0-1-5-32)と3着が多いので、3連系なら抑えておくといいかもしれません。

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気4-7-4-269.8%36.6%
2番人気2-2-3-149.5%33.3%
3番人気3-1-0-1021.4%28.6%
4-5番人気0-0-2-230.0%8.0%
6-9番人気1-0-1-234.0%8.0%
10-番人気0-0-0-80.0%0.0%

前走新馬戦、未勝利戦前走2番人気以内がほぼ必須。前走オープンクラスは3番人気以内の複勝率が高く、前走下位人気で優勝したのは昨年のニシノデイジー。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着9-8-8-6110.5%29.1%
2着1-2-1-135.9%23.5%
3着0-0-1-60.0%14.3%
4-着0-0-0-240.0%0.0%

新馬、未勝利組は勿論1着必須ですが前走オープンクラスでも1着馬が圧倒的です。

前走1着(新馬・未勝利)

  • 0.1秒差以上【4-4-6-34】
  • タイム差無し【0-0-1-14】

前走新馬、未勝利組は前走タイム差無しだと連対がありません。また0.6秒差以上をつけていても成績は落ち、0.1~0.5秒差がベスト。前走新馬戦をタイム差無しで勝っているのはリグージェ

東スポ杯2歳S 注目馬

コントレイル

人気が予想されるディープ産駒の中では唯一の前走1800m。過去にはワグネリアンやディープブリランテが前走阪神芝1800mから東スポ杯を勝ち、後にダービーを制しています。新馬戦当日はローズSで1.44.4が出る高速馬場だったので勝ちタイム自体は過信できませんが、1番人気で0.4秒差の1着とデータ的には問題なく上がりの速さも抜けています。ラインベックとこの馬は前走から乗り替わりになるのが痛手ですが、この時期なので海外騎手なら。

 

ラインベック

連勝で中京2歳Sを勝っていますが、このレースは2着に未勝利馬スズカデレヤが入るようにレベルは低かったので強調はできません。ただキャリア2戦馬は複勝率が高く、上位人気が予想される中では信頼できます。父ディープ×母父キンカメはワグネリアンやデニムアンドルビーと似た血統構成なので東京コースに変わるのはプラス。このレースと相性の良い金子オーナーの持ち馬という点も魅力的です。

 

アルジャンナ

新馬戦は単勝1.1倍の断然人気に応え楽勝。この時の調教では同厩のサトノルークス、ジャンダルムなどと併せていることから関係者の期待が伺えます。今回も調教の動きは良いようですが、上2頭に比べ前走2000mを使っていた馬は勝ち切れないのが嫌なデータ。ただ上2頭が乗り替わり確定に対して川田騎手が継続騎乗できそうなのはプラス。

 

その他

基本的に人気馬が強いレースなので穴狙いは難しそうですが、上3頭以外なら前走東京のショコラブリアン。アイビーSはワーケアには離されましたが重馬場で1.48.6なら悪くない内容。好位からそこそこ上がりもまとめられるタイプなので展開次第なら。

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