過去8年分のデータ分析と予想です。
※1週前予想なので回避馬が含まれる場合があります。
昨年は3連単69万馬券、2015年は上位3頭が全て2桁人気馬で決着し3連単は295万馬券。牝馬同士のハンデ重賞ということで荒れることが多いレースです。
- 母父ロベルト系の勝率が高い
- 4枠の成績が良く人気馬は内寄り、人気薄は外寄りの好走が多め
- 前走GⅠ組が中心でGⅡ・GⅢ組は不振
それでは2019年ターコイズSのデータ分析を行なっていきます。
ターコイズS 登録馬
登録22頭とかなり多くなりましたが、人気の中心になりそうなのは桜花賞2着、秋華賞3着のシゲルピンクダイヤと前走同コースの京成杯AHを日本レコードで逃げ切ったトロワゼトワル。
以下今年中山の重賞を勝っているフロンテアクイーン、コントラチェック、京成杯AHで2着に入ったディメンシオン、修学院Sを勝ったエスポワールなどが続きますが、ハンデや枠次第でも人気は変わりそうでかなりオッズは割れそうです。
ターコイズSのコース分析
中山芝1600mの特徴
中山芝1600mは外回りコースを使用。スタート後すぐにコーナーになるため内枠が有利なコースで、序盤は緩やかな下り坂が続くためペースも速くなりがちです。
中山芝1600m 種牡馬データ
昨年、一昨年はダイワメジャー産駒のミスパンテールが連覇。ディープ産駒は昨年1番人気のプリモシーンをはじめ(0-0-0-11)。ステイゴールド産駒も(0-0-0-9)という成績。
人気薄ではアグネスデジタル、キングカメハメハ、メイショウサムソン産駒あたりがよく馬券に絡んでいます。
ターコイズS 種牡馬系統別データ
- サンデーサイレンス系【6-3-2-58】
- キングマンボ系【1-2-1-9】
- ミスタープロスペクター系【1-0-1-7】
- サドラーズウェルズ系【0-1-2-3】
- デピュティミニスター系【0-1-0-2】
中山芝1600m 母父データ
母父ロベルト系は2年連続5番人気のミスパンテールの他、11番人気で優勝したシングウィズジョイなど穴でも強い血統で父サンデー系×母父ロベルト系は(4-0-0-1)。今年はエスポワール、クリノアリエルがこの配合。
血統表でチェックしたいのはロベルト、キングマンボ、ノーザンテースト、欧州系ノーザンダンサーあたり。
ターコイズS 母父別系統別データ
- ロベルト系【4-0-0-3】
- カーリアン系【2-0-3-3】
- グレイソヴリン系【1-1-0-6】
- サンデーサイレンス系【0-3-2-15】
- キングマンボ系【0-2-1-4】
ターコイズSの傾向データ①
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% |
2番人気 | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
3番人気 | 0-3-1-4 | 0.0% | 50.0% |
4-6番人気 | 2-2-2-18 | 8.3% | 25.0% |
7-9番人気 | 1-0-2-21 | 4.2% | 12.5% |
10-番人気 | 2-3-2-42 | 4.1% | 14.3% |
人気馬はアテにならず、10番人気以下も普通に来るレースです。
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-2-10 | 7.7% | 23.1% |
2枠 | 1-0-1-12 | 7.1% | 14.3% |
3枠 | 0-2-1-12 | 0.0% | 20.0% |
4枠 | 3-2-1-9 | 20.0% | 40.0% |
5枠 | 1-2-0-13 | 6.3% | 18.8% |
6枠 | 0-0-1-15 | 0.0% | 18.8% |
7枠 | 0-1-2-13 | 0.0% | 18.8% |
8枠 | 2-1-0-13 | 12.5% | 18.8% |
4枠の成績が抜群です。昨年10番人気2着のリバティハイツなど穴でも問題ありません。
また当日5番人気以内+6~8枠、当日6番人気以下+1~3枠は連対無しとなっています。人気馬は内寄り、人気薄は外寄りというイメージ。
馬番データ
- 偶数枠【6-1-5-48】
- 奇数枠【2-7-3-49】
5番人気以内
- 1~5枠【5-4-2-14】
- 6~8枠【0-0-0-15】
6番人気以下
- 1~3枠【0-0-3-28】
- 4~8枠【3-4-3-40】
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
先行 | 3-2-1-22 | 10.7% | 21.4% |
差し | 3-4-4-40 | 5.9% | 21.6% |
追込 | 1-2-2-29 | 2.9% | 14.7% |
脚質はどこからでも問題ありませんが、回収値が高いのは逃げ・先行馬で差し馬は人気馬優勢。
前走4角位置
- 5番手以内【2-5-1-39】
- 6番手以下【6-3-7-57】
前走4角5番手以内は7番人気以下で(0-1-0-26)と人気薄は割引き。穴狙いなら前走6番手以下です。
前走4角5番手以内はアマルフィコースト、ウインシャトレーヌ、エスポワール、オールフォーラヴ、コントラチェック、トロワゼトワル、ハーレムライン、フィリアプーラ、フロンテアクイーン、ブランノワール、メイショウグロッケ、モアナの12頭とかなり多め。
前走上がり3F
- 1位【0-0-1-13】
- 2~3位【2-2-1-11】
- 4~5位【1-1-1-10】
- 6位以下【5-4-5-59】
前走上がり1位馬の連対がなく、クリノアリエルとシゲルピンクダイヤが該当。
ターコイズSの傾向データ②
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
3歳 | 3-4-1-33 | 7.3% | 19.5% |
4歳 | 3-4-2-19 | 10.7% | 32.1% |
5歳 | 2-0-4-32 | 5.3% | 15.8% |
6歳- | 0-0-1-13 | 0.0% | 7.1% |
4~5歳馬が成績はほぼ同じですが出走数の差で率は4歳馬の方が上。
キャリアデータ
- 10戦以下【3-4-1-22】
- 11~15戦【2-0-0-28】
- 16~20戦【0-4-2-14】
- 21戦以上【3-0-5-33】
キャリア11~15戦は複勝率が低めで優勝した2頭は昨年のミスパンテールと2015年のシングウィズジョイでどちらも前走GⅠ。また惜しい4着だった2016年のウキヨノカゼも前走はGⅠのヴィクトリアマイル。
キャリア11~15戦で前走GⅠ以外はアマルフィコースト、オールフォーラヴ、ダノングレース、ディメンシオン、トロワゼトワル、リバティハイツの6頭。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 5-4-4-63 | 6.6% | 17.1% |
栗東 | 3-4-4-34 | 6.7% | 24.4% |
複勝率ではやや関西馬優勢ですが、それほど気にする必要はありません。
騎手データ
- 継続騎乗【2-3-3-27】
- 乗り替わり【6-5-5-70】
乗り替わりが多いレースですが複勝率は継続騎乗が若干優勢。ただ6番人気以下で優勝した3頭は全て乗り替わり組。
生産者データ
- ノーザンF【1-1-1-19】
- 社台F【1-5-2-17】
ノーザンF生産馬が苦手としているレースで、社台F生産馬は昨年のリバティハイツや2015年のシングウィズジョイ、ダンスアミーガなど大穴でも狙えます。
社台F生産馬はアマルフィコースト、トロワゼトワル、ハーレムライン、リバティハイツの4頭。またハーレムライン以外の3頭は馬主でもトップも社台RHの所有馬。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-1-0-11 | 0.0% | 8.3% |
440-459 | 2-3-4-24 | 6.1% | 27.3% |
460-479 | 2-3-3-32 | 5.0% | 20.0% |
480-499 | 1-1-1-25 | 3.6% | 10.7% |
500- | 3-0-0-5 | 37.5% | 37.5% |
500kg以上はミスパンテールの2勝を含み、全体的には440~479kgの複勝率が高めです。
前走との馬体重差
- +体重【3-6-4-49】
- 増減無【1-1-4-13】
- -体重【4-1-0-34】
また前走時がマイナス体重だった馬は(4-5-4-24)複勝率35.1%と優秀。
前走時がマイナス体重だったのはウインシャトレーヌ、エスポワール、デンコウアンジュ、トロワゼトワル、ハーレムライン、フロンテアクイーン、ブランノワール、リバティハイツ。
メイショウショウブは秋華賞取消ですが、ローズS時はマイナス体重でした。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-52.5 | 2-0-2-32 | 5.5% | 11.1% |
53.0 | 3-5-1-23 | 9.4% | 28.1% |
54.0 | 0-2-1-23 | 0.0% | 11.5% |
55.0 | 1-0-4-15 | 5.0% | 25.0% |
56.0 | 2-0-0-4 | 33.3% | 33.3% |
56.5- | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
52.5kg以下で好走したのはオープン特別時に多く、近年は53kg以上の馬が優勢です。
前走との斤量差
- +斤量【2-2-2-25】
- 増減無【2-0-1-17】
- -斤量【4-6-5-55】
ターコイズSの前走データ
前走クラスデータ
前走クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 4-3-2-20 | 13.8% | 31.0% |
GⅡ | 0-0-2-10 | 0.0% | 16.7% |
GⅢ | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
オープン | 0-2-3-21 | 0.0% | 19.2% |
1600万 | 4-2-0-31 | 10.8% | 16.2% |
1000万 | 0-0-1-2 | 0.0% | 33.3% |
オープン特別時も含まれますが、条件戦からの上がり馬かGⅠを使ってきた実績馬の成績が良く、オープン特別~GⅡ組は2~3着が多いのが特徴です。
主な前走
- ユートピアS【2-1-0-14】
- 秋華賞【1-3-0-12】
- 清水S【1-1-0-1】
- エリザベス女王杯【1-0-2-3】
- キャピタルS【0-1-2-3】
- 府中牝馬S【0-0-2-6】
前走距離
- 1200m【0-0-1-6】
- 1400m【1-0-1-19】
- 1600m【5-5-2-30】
- 1800m【0-0-2-21】
- 2000m【1-3-0-8】
- 2200m【1-0-2-13】
前走1800m以上は全て重賞組で2000m以上はGⅠ組。前走オープン特別・1600万組で馬券になっているのは殆ど前走マイル組です。
前走場所
- 東京【3-2-5-51】
- 京都【4-4-3-26】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-1-1-3 | 0.0% | 40.0% |
2番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
3番人気 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
4番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
5番人気 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% |
6-9番人気 | 3-1-3-26 | 9.1% | 21.2% |
10-番人気 | 2-3-4-38 | 4.3% | 19.1% |
前走重賞組は人気不問、オープン特別組は6番人気以下だった馬、1600万組は5番人気以内だった馬の複勝率が高め。
前走1600万下
- 5番人気以内【2-2-0-13】
- 6番人気以下【2-0-0-18】
前走1600万クラスで5番人気以内はエスポワール、モアナの2頭。
前走オープン特別
- 5番人気以内【0-1-0-11】
- 6番人気以下【0-1-3-10】
オープン特別で6番人気以下だった馬はウインシャトレーヌ、ウインファビュラス、メイショウオワラの3頭。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 1-0-1-12 | 7.1% | 14.3% |
2着 | 1-2-0-3 | 16.7% | 50.0% |
3着 | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
4着 | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% |
5着 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
6-9着 | 2-0-3-21 | 7.7% | 19.2% |
10-着 | 3-5-4-46 | 5.2% | 20.7% |
前走着順はアテにならず下位からの巻き返しもよく見られますが、前走京都組は1秒以上敗れていると2~3着までという成績。
前走タイム差(前走京都・2着以下)
- 0.9秒差以内【3-2-2-11】
- 1.0秒差以上【0-2-1-10】
コントラチェック、ブランノワールの2頭が前走京都で1秒以上敗れています。
ターコイズS 注目馬
過去8年では6歳以上の連対がありませんが、出走した13頭中当日12頭は当日8番人気以下。3番人気のカフェブリリアントが3着に好走しています。この馬も今年初重賞制覇、府中牝馬Sでも2着と能力は衰えておらず前走エリザベス女王杯も好ローテ。
血統面はそれほど強調できませんが一昨年の2着馬で昨年も外枠から見せ場充分の4着。同父のデンコウアンジュに比べてローテーション的にはこちらの方が良く、あとは56kgの斤量克服と枠順次第。
前走は52kgの斤量や9月中山の高速馬場の恩恵はありましたが同コースを日本レコードで圧勝。前走GⅢで間隔がやや空いたのはマイナスで、キャリア11~15戦の前走GⅠ以外など割引きデータもありますが、鞍上横山典騎手はミスパンテールでこのレース2連覇。
血統面ではロードカナロア産駒の出走はこのレース初めてになりますが、キングカメハメハ系統ということで父以上にレース適性がある可能性も。このレースに強い社台F生産馬という点は期待できます。
桜花賞2着、秋華賞3着の実績がありますが重賞勝ちが無いためか斤量は恵まれた54kg。ただ54kgを背負った馬が不振なレースでもあります。前走秋華賞からの距離短縮・ダイワメジャー産駒と言う点では誰が見てもここは狙い目。血統は今年のメンバーの中では相対的に高めの評価。
不安要素はコース適性と脚質。追い込みタイプで秋華賞も含めコーナーでの加速というよりは直線に入ってから全開というレースが多く、緩やかなカーブが続く中山外回り+短い直線でこれまで通り追い込めるかが疑問。
それ以外では社台F生産馬のリバティハイツは昨年2着馬で血統的にも魅力的。ただキャリア11~15戦の前走GⅠ以外、前走1400mなどローテは昨年より劣ります。
エスポワールは父サンデー系×母父ロベルト系にノーザンテースト持ちは大きな強調材料ですが、重賞実績もなくオルフェーヴル産駒なのでマイルは短いか。ただ成績の良い53kg組の中ではこの馬がやはり1番手評価。
ディープ産駒はこれまで1頭も馬券になっていませんが、大系統で見ると母父ノーザンダンサー系が9頭、ナスルーラ系が2頭。それならレース相性自体は良い母父キングマンボ系のオールフォーラヴ、年明けの菜の花賞を好タイムで勝っているコントラチェックあたりが抑え。
※注目馬で挙げたメイショウショウブ、アマルフィコーストが除外となったため修正しました。