2022/7/16(土)
函館競馬場・芝1200m
過去8年分の函館2歳Sのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
函館2歳S 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 スプレモフレイバー
3番人気 オマツリオトコ
4番人気 アスクドリームモア
5番人気 ニシノシークレット
参考:netkeiba.com
予想オッズでは函館芝1200mの新馬戦を1.09.5の好タイムで勝ち上がったクリダームが1番人気。2番人気は同じく函館芝1200mの新馬戦を勝ったスプレモフレイバー、3番人気にはダートの新馬戦を圧勝したオマツリオトコが推されています。
4番人気以下は新馬戦からの連闘で臨むアスクドリームモア、ダートの新馬戦を勝ち上がったニシノシークレット、ビッグアーサー産駒のブトンドールなどが続きます。
函館2歳S コース&血統分析
函館芝1200mの特徴
向こう正面のポケットからスタートで3~4コーナーまでの約800mが上り坂、そこからゴールまでの400mまでが下りとなっています。直線が短いため先行有利ですが、洋芝で馬場が重いため開催後半は差しが届きやすくなります。
同じ洋芝ですが、北海道の札幌競馬場と比べるとコーナーの角度が急で起伏に富んだコースです。
函館2歳S 父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-3-4-27】
- ストームキャット系【2-0-2-7】
- ディープインパクト系【2-0-0-6】
- ミスタープロスペクター系【1-1-1-7】
- デピュティミニスター系【0-1-0-3】
牡馬はストームキャット系やミスプロ系の相性が良く、サンデー系ではキンシャサノキセキやダイワメジャーがコース相性○。コースデータからはヨハネスブルグやロードカナロア、ストロングリターンあたりも好成績。
牝馬はダイワメジャー産駒の複勝率が高く、コースデータからはジョーカプチーノ産駒の成績が抜群。他にはリオンディーズやアイルハヴアナザー、キンシャサノキセキも安定しています。
函館2歳S 母父系統別データ
- プリンスリーギフト系【2-2-2-4】
- サンデーサイレンス系【2-2-2-25】
- ミスタープロスペクター系【1-2-0-11】
- デピュティミニスター系【1-1-0-4】
- ダンジグ系(欧)【1-0-0-1】
プリンスリーギフト系はほぼサクラバクシンオーですが相性は抜群。今年はアスクドリームモア、クリダーム、スプレモフレイバーが母父サクラバクシンオー。
近年の好走馬は3~4代目までにナスルーラ系、特にプリンスリーギフト系かボールドルーラー系を持つ馬が多く、昨年未勝利馬ながら10番人気で3着に入ったグランデの他にもプリンスリターン、リンゴアメなどが人気薄で好走しています。
函館2歳S 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-1-12 | 7.1% | 14.3% |
2枠 | 0-0-1-14 | 0.0% | 6.7% |
3枠 | 1-3-3-8 | 6.7% | 46.7% |
4枠 | 0-1-2-12 | 0.0% | 20.0% |
5枠 | 1-1-0-12 | 7.1% | 14.3% |
6枠 | 3-2-0-11 | 18.8% | 31.3% |
7枠 | 1-1-0-13 | 6.7% | 13.3% |
8枠 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
3枠は特に牡馬の成績が良く(1-3-2-4)複勝率60%。牝馬は1~3枠に入ると(0-0-2-19)と連対が無く、真ん中から外寄りに好走馬が多いのが特徴です。
馬番データ
- 偶数馬番【3-6-3-47】
- 奇数馬番【5-2-5-49】
馬番では6番が(1-3-1-3)、12番が(2-1-0-5)、11番が(2-1-0-5)、5番が(0-1-2-5)。
当日6番人気以下
- 1~2枠【0-0-1-19】
- 3~4枠【0-2-3-15】
- 5~6枠【0-1-0-18】
- 7~8枠【1-0-0-20】
人気薄は3~4枠からの好走が多く、好走した5頭は全て10番人気以下と大穴も狙えます。
前走時の馬番
- 1~6番【7-6-7-54】
- 7番~【1-2-1-42】
前走時の馬番が1~6番だった馬の成績が良く、当日3番人気以内+前走1~6番は(5-3-3-3)、7番以降は(0-1-0-9)と人気馬でも注意。特に前走の馬番が4番だった馬は(5-1-0-7)。
また7番以降で連対した3頭はビアンフェ、ルーチェドーロ、カイカノキセキの3頭で前走はいずれも逃げ切り勝ち。今年は前走時馬番7番以降だったのはアスクドリームモア、オボロヅキヨ、クリダーム、ゴキゲンサン、ロッソランパンテの5頭。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% |
先行 | 3-5-4-18 | 10.0% | 40.0% |
差し | 2-1-3-36 | 4.8% | 14.3% |
追込 | 1-2-1-36 | 2.5% | 10.0% |
直線が短いコースなのでどちらかと言えば先行優勢ですが、差しも届きます。ただし差しで馬券に絡んでいるのは真ん中から内寄りの枠に入った馬が多く、馬番12~16番に入った差し馬は割引き。
前走4角位置
- 3番手以内【8-8-8-80】
- 4番手以下【0-0-0-16】
大半が函館芝1200m組ですが、コース問わず前走4角4番手以下だった馬は割引き。特に前走4角3番手以内+上がり1位だった馬は(4-5-3-19)と安定しています。
イコサン、オマツリオトコ、ニシノシークレット、ブトンドールが前走4角3番手以内+上がり1位。
前走上がり3F(当日3番人気以内)
- 1位【3-3-2-3】
- 2~3位【0-0-0-8】
- 4~5位【2-1-1-1】
- 6位以下【0-0-0-0】
当日3番人気以内+前走上がり2~3位は不振。この9頭の中には昨年1番人気のポメランチェなど1番人気馬も5頭含まれていますが全て4着以下でした。
オボロヅキヨ、ゴキゲンサン、スプレモフレイバー、ニーナブランド、ミシェラドラータ、ミスヨコハマ、ロッソランパンテが前走上がり2~3位。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-419 | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
420-439 | 2-0-2-20 | 8.3% | 16.7% |
440-459 | 0-2-1-22 | 0.0% | 12.0% |
460-479 | 3-5-4-25 | 8.1% | 32.4% |
480-499 | 2-1-1-13 | 11.8% | 23.5% |
500- | 1-0-0-6 | 14.3% | 14.3% |
牝馬は馬格による差はそれほど無く、牡馬は好走しているのは460kg以上が多いものの昨年3着のグランデ、2019年のプリンスリターンと小柄な馬でも抑えられます。
前走との馬体重差
- +体重【3-3-5-44】
- 増減無【1-3-1-12】
- -体重【4-2-2-40】
函館2歳S 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-1-0-5 | 25.0% | 37.5% |
2番人気 | 2-2-1-3 | 25.0% | 62.5% |
3番人気 | 1-1-2-4 | 12.5% | 50.0% |
4-6番人気 | 2-1-1-20 | 8.3% | 16.7% |
7-9番人気 | 0-1-0-23 | 0.0% | 4.2% |
10番人気- | 1-2-4-41 | 2.1% | 14.6% |
当日4番人気以内が(7-5-4-16)と人気馬が揃って崩れることは少ないものの、昨年は未勝利馬グランデが3着に入るなど直近3年では10番人気以下の穴馬が1頭馬券に絡んでいます。
また当日7番人気以下で好走した馬の血統を見るとリボー系、ミスプロ系を持つ馬が大半です。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-4-3-44 | 1.9% | 15.4% |
栗東 | 7-4-5-36 | 13.5% | 30.8% |
地方 | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
当日5番人気以内の関東馬は(0-2-1-9)、関西馬は(7-3-3-15)と人気の関西馬はまずまず安定しています。また過去8年では中竹調教師が3勝を挙げています。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 5-7-7-61 | 6.3% | 23.8% |
2戦 | 3-1-1-22 | 11.1% | 18.5% |
3戦- | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% |
キャリア2戦で好走した5頭はいずれも前走が函館芝1200m。また連対した4頭は前走を1番人気1着かつ継続騎乗でした。
騎手データ
- 継続騎乗【7-5-5-64】
- 乗り替わり【1-3-3-32】
当日3番人気以内+継続騎乗は(5-3-2-9)、乗り替わりは(0-1-1-3)。
函館2歳S 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
未勝利 | 3-1-1-18 | 13.0% | 21.7% |
新馬 | 5-7-7-62 | 6.2% | 23.5% |
前走未勝利戦から馬券に絡んだ5頭は全て前走も函館芝1200m。うち4頭は2戦前の新馬戦でも函館芝1200mでした。
前走コース
- 函館芝1200m【7-4-6-44】
- 函館芝1000m【1-0-0-10】
- 函館ダ1000m【0-1-0-8】
- 函館芝1800m【0-1-0-0】
- 札幌芝1000m【0-1-0-0】
- 阪神芝1400m【0-1-0-0】
- 福島芝1200m【0-0-1-7】
- 阪神芝1600m【0-0-1-0】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 5-5-3-28 | 12.2% | 31.7% |
2番人気 | 1-0-2-25 | 3.6% | 10.7% |
3番人気 | 0-2-0-15 | 0.0% | 11.8% |
4番人気 | 0-1-1-10 | 0.0% | 16.7% |
5番人気 | 2-0-2-6 | 20.0% | 40.0% |
6番人気- | 0-0-0-12 | 0.0% | 0.0% |
前走が新馬戦だった馬は前走5番人気以内なら問題ありません。未勝利組は前走1番人気だった馬の成績が良く2番人気以下は割り引き。
前走未勝利戦
- 1番人気【3-1-0-8】
- 2番人気以下【0-0-1-10】
今年の未勝利組ではイコサンが前走1番人気でした。
前走着差データ
着差 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1.0秒~ | 0-1-0-2 | 0.0% | 50.0% |
0.6~0.9秒 | 2-1-0-10 | 15.4% | 23.1% |
0.3~0.5秒 | 2-3-2-21 | 7.1% | 25.0% |
0.1~0.2秒 | 1-3-3-36 | 2.3% | 16.3% |
タイム差無し | 3-0-2-22 | 11.1% | 18.5% |
ほぼ前走1着馬のみになるため前走のタイム差です。
複勝率ではあまり差はありませんが、前走が良馬場だった馬は着差をつけて勝っている方が成績が良く、前走が道悪だった馬は逆に前走で着差が小さいほど成績が良く、タイム差無しで優勝した3頭はいずれも前走が稍重でした。
前走タイム差(良馬場・1着)
- 0.6秒差以上【4-4-2-17】
- 0.5秒差以下【1-2-4-32】
函館2歳S データまとめ
買いデータ
★3枠の牡馬
★前走時の馬番が1~6番(特に4番)
★当日4番人気以内
★当日3番人気以内+継続騎乗
消しデータ
★前走時の馬番が7番以降(前走逃げ切り勝ちを除く)
★前走4角4番手以下
★当日3番人気以内+前走上がり2~3位
★キャリア2戦+前走2番人気以下
函館2歳S 予想
○イコサン
▲クリダーム
△ニシノシークレット
△ニーナブランド
スプレモフレイバーは父ダイワメジャー×母父サクラバクシンオーとコース実績のある配合。今年は前走芝で着差をつけて勝っている馬が多くありませんが、その中では0.3秒差に勝ち時計1.09.9と全体的に上位の数字。前走上がり2~3位の人気馬が振るわないという傾向は気になりますが、割引き要素は少なめです。
イコサンは未勝利戦からの連闘になりますが新馬戦では稍重で1.10.1、未勝利戦も良馬場で0.4秒差で1.09.9の勝ち時計と内容は上々。血統的にもビッグアーサー産駒は2歳のコース複勝率は高く、予想オッズでは7番人気前後ですが関西馬ということで頭でも狙えます。
クリダームは今年の登録馬の中では函館芝1200mの持ち時計1位。武豊騎手はこのコースでは当日3番人気以内に推された場合の勝率は非常に高く、スプレモフレイバーと同じく母父サクラバクシンオーも◎。ただ前走の馬番が外寄りの8番だったことは割引きです。
それ以外では今年は函館芝1200m組で目立つ内容だった馬が少なく、別コース組から函館ダ1000mを快勝したニシノシークレットと函館芝1000mを好タイムで勝ったニーナブランド。どちらもリボー系とミスプロ系を持っているので人気薄でも抑えられます。