阪急杯予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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阪急杯【GⅢ】
2023/2/26(日)
阪神競馬場・芝1400m

過去8年分の阪急杯のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

阪急杯 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 グレナディアガーズ
2番人気 ホウオウアマゾン
3番人気 ルプリュフォール
4番人気 ダディーズビビッド
5番人気 アグリ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは阪神Cで2回連対するなど実績は抜けているグレナディアガーズが1番人気。2番人気は阪神ではアーリントンC優勝、阪神C2着などの実績を持つホウオウアマゾン、3番人気は昨年スワンSで3着に入るなど1400m巧者のルプリュフォールが推されています。

以下良績は左回りに集中していますが1400mで実績があるダディーズビビッド、1勝クラスから3連勝でオープン入りを果たしたアグリ、一昨年の2着馬で時々穴をあけるミッキーブリランテなどが続きます。

阪急杯 コース&血統分析

阪神芝1400mの特徴

阪神芝1400mは内回りコースを使用。スタート位置は1200mから200m分直線で後ろに下がります。コーナーまでの距離が長くなることで内枠が揉まれる可能性が低くなるため、内枠が有利なコースです。

2歳戦では先行有利ですが3歳以上になるとクラスが低くても差し馬の成績が比較的良いコースです。

重賞ナビ

阪神競馬場・芝1400mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪神芝…

父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-2-2-29】
  • ディープインパクト系【2-2-0-11】
  • キングカメハメハ系【2-1-1-14】
  • リファール系【1-0-0-1】
  • ダンジグ系(欧)【0-1-1-3】
  • サドラーズウェルズ系【0-1-1-1】

複勝率が高いのはサドラーズウェルズ系などの欧州型ノーザンダンサー系。2018年7番人気1着のダイアナヘイローなど中穴での好走も見られ回収値は高めです。

他ではディープインパクト、ダイワメジャー、キングカメハメハ、ロードカナロアあたりの成績が良く、キングカメハメハ系を除くミスプロ系は3着まで。

母父系統別データ

  • ダンジグ系(欧)【2-2-0-6】
  • サンデーサイレンス系【2-1-3-20】
  • リファール系【1-1-0-2】
  • セントサイモン系【1-1-0-4】
  • ストームキャット系【0-2-0-1】
  • グレイソヴリン系【0-1-1-6】

欧州型ノーザンダンサー系は母系としても成績が良く、2021年10番人気2着のミッキーブリランテや2019年11番人気1着のスマートオーディンなど穴でも狙えるのが魅力。またミスプロ系は母父としても3着止まりで過去8年では連対がありません。

好走馬の血統表で比較的目立つのはノーザンテースト、ミスプロ、ダンジグ、リファールあたり。当日7番人気以下で好走した馬を見るとリファールかノーザンテースト持ちが大半です。

阪急杯 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-2-0-120.0%14.3%
2枠1-0-3-107.1%28.6%
3枠0-3-2-100.0%33.3%
4枠1-1-0-136.7%13.3%
5枠0-0-1-150.0%6.3%
6枠1-1-0-146.3%12.5%
7枠4-0-1-1520.0%25.0%
8枠1-1-1-184.8%14.3%

勝率の高い7枠、2~3着が多い内枠など特徴はありますが、人気馬は枠順不問。人気薄は真ん中前後よりも内外離れた枠の方が好走しています。

馬番データ

  • 偶数馬番【4-3-4-54】
  • 奇数馬番【4-5-4-53】

馬番では6番が(0-2-2-4)、13番が(3-0-1-3)。

4歳馬

  • 1~4枠【1-1-1-3】
  • 5~8枠【0-1-0-16】

4歳馬は5枠以降の成績が悪くミスターメロディ、モズアスコット、シュウジが1番人気でしたが2着に入ったのはモズアスコットのみ。

当日6番人気以下

  • 1~3枠【1-2-1-24】
  • 4~6枠【0-0-1-32】
  • 7~8枠【3-0-1-26】

前走時の馬番

  • 1~10番【8-5-5-72】
  • 11~18番【0-3-3-35】

また出走数の違いはありますが、前走時の馬番が11番以降だった馬は勝ち切れていません。有力馬ではグレナディアガーズ、ルプリュフォール、ミッキーブリランテが前走時11番以降。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ3-0-0-537.5%37.5%
先行1-3-4-243.1%25.0%
差し2-4-2-463.7%14.8%
追込2-1-2-325.4%13.5%

逃げて優勝した3頭は1400m以下の重賞勝ちの実績がありました。内回りコースですが差しも割と届いており、昨年のトゥラヴェスーラや2019年のスマートオーディンのように人気薄が激走することも。

前走4角位置

  • 4番手以内【3-1-2-36】
  • 5番手以下【4-7-6-71】

前走4角好位組は複勝率がやや低めですが、近年好走している馬を見るとレシステンシア、ジャンダルム、ロジクライ、ダイアナヘイローとダンジグ持ちが目立ちます。アグリ、ショウナンアレス、リレーションシップが前走4角4番手以内。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-0-20.0%0.0%
440-4592-0-0-1214.3%14.3%
460-4793-1-4-249.4%25.0%
480-4991-3-1-253.3%16.7%
500-5192-2-3-295.6%19.4%
520-0-2-0-150.0%11.8%

馬格の影響はほぼ無く、小柄な馬の方が回収値が高めに出ています。

前走との馬体重差

  • +体重【3-7-4-43】
  • 増減無【0-0-1-20】
  • -体重【5-1-3-44】

当日4番人気以下はマイナス体重だと(4-1-1-42)、±0kg以上だと(0-5-3-34)。

阪急杯 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-1-1-337.5%62.5%
2番人気1-1-2-412.5%50.0%
3番人気0-0-0-80.0%0.0%
4-6番人気1-4-3-164.2%33.3%
7-9番人気2-1-1-208.3%16.7%
10番人気-1-1-1-561.7%5.1%

3番人気馬は不振ですが1~2番人気、4番人気は複勝率50%以上で安定しています。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦2-0-1-228.0%12.0%
栗東6-8-7-855.7%19.8%

関東馬は人気に推されることは多くありませんが、好走した3頭はいずれも6歳以上でした。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳1-2-1-194.3%17.4%
5歳2-2-3-246.5%22.6%
6歳3-2-2-337.5%17.5%
7歳-2-2-2-315.4%16.2%

年齢による成績の差はありませんが、このレースは年齢よりもキャリアでの差が大きくキャリア21戦以上は割引きです。

キャリアデータ

  • 20戦以下【7-6-6-45】
  • 21戦以上【1-2-2-62】

キャリア21戦以上で好走した5頭中4頭は1400m重賞での連対経験あり。例外は2017年のナガラオリオンでこのレースが初めての芝でした。

キャリア21戦以上・1400m重賞での連対経験が無いのはショウナンアレス、ディヴィナシオン、ホープフルサイン、メイショウケイメイ、メイショウチタン、メイショウベンガル、リレーションシップ、ロードベイリーフ

騎手データ

  • 継続騎乗【4-3-4-34】
  • 乗り替わり【4-5-4-73】

当日5番人気以内は継続騎乗優勢、6番人気以下はどちらでも差はありません。また乗り替わり組は前走4角4番手以内だと(0-0-0-24)、5番手以下は(3-5-4-49)。

生産者データ

  • ノーザンF【2-2-2-13】
  • 社台F【2-2-2-15】

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
54.02-1-1-816.7%33.3%
55.00-0-0-30.0%0.0%
56.05-6-5-874.9%15.5%
57.01-0-1-711.1%22.2%
58.00-1-1-20.0%50.0%

牡馬で58kg、牝馬で55kgを背負った馬は人気を下回る着順になることが多くやや苦戦しています。

前走との斤量差

  • +斤量【1-3-3-26】
  • 増減無【3-3-3-50】
  • -斤量【4-2-2-31】

阪急杯 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ1-1-1-512.5%37.5%
GⅡ1-4-1-194.0%24.0%
GⅢ3-2-3-445.8%15.4%
リステッド0-1-0-120.0%7.7%
オープン1-0-3-214.0%16.0%
3勝1-0-0-614.3%14.3%
海外1-0-0-0100.0%100.0%

GⅠ・GⅡ組の複勝率がやや高めですが人気しやすいこともあり回収値は低く、前走GⅢ以下の人気薄も十分狙えます。

また前走オープン特別以下で優勝したトーキングドラム、ベストアクターは関東馬。関西馬は前走の格が上がるに連れて複勝率も徐々に上がります。

主な前走

  • 京都金杯【2-1-1-5】
  • 阪神C【1-3-1-18】
  • シルクロードS【1-1-0-19】
  • マイルCS【1-0-1-4】
  • 洛陽S【1-0-0-3】
  • 香港スプリント【1-0-0-0】

前走距離

  • 1000m【0-0-0-1】
  • 1200m【2-2-3-43】
  • 1400m【2-4-2-28】
  • 1600m【4-2-3-35】

前走場所

  • 東京【1-1-1-15】
  • 中山【0-1-1-7】
  • 京都【3-3-4-41】
  • 阪神【2-3-2-27】
  • 中京【1-0-0-10】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-2-1-422.2%55.6%
2番人気0-2-1-90.0%25.0%
3番人気0-1-3-40.0%50.0%
4番人気1-0-2-98.3%25.0%
5番人気2-0-0-820.0%20.0%
6-9番人気0-1-1-310.0%6.1%
10番人気-2-2-0-424.3%8.7%

クラス問わず前走5番人気以内なら問題なく買えます。前走6番人気以下は複勝率が多く落ちますが、拾うとしたら前走が1400m以上だった馬。

前走1200m

  • 4番人気以内【1-1-3-9】
  • 5番人気以下【0-1-0-34】

ディヴィナシオン、ホープフルサイン、メイショウケイメイ、メイショウチタン、リレーションシップ、ロードベイリーフが前走1200mで5番人気以下。

前走1400m

  • 5番人気以内【2-3-1-11】
  • 6番人気以下【0-1-1-17】

ホウオウアマゾン、ルプリュフォールが前走1400mで6番人気。

前走1600m

  • 4番人気以内【2-1-3-10】
  • 5番人気以下【2-1-0-25】

ミッキーブリランテが前走1600mで5番人気以下。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着1-1-1-136.3%18.8%
2着0-2-1-40.0%42.9%
3着1-0-0-712.5%12.5%
4着2-2-0-718.2%36.4%
5着0-1-2-50.0%37.5%
6-9着2-1-3-266.3%18.8%
10着-2-1-1-454.1%8.2%

前走3勝クラスは1着馬のみ、オープン特別組は5着以内が目安です。

重賞組は前走下位着順でも巻き返し可能ですが重賞で1秒以上離されていると(1-0-1-23)。前走での着差が小さいほど買いやすくなります。

前走重賞

  • 5着以内【2-5-1-20】
  • 6着以下【3-2-4-48】

今年は前走重賞で5着以内だったのはグレナディアガーズのみ。

前走オープン特別

  • 5着以内【1-0-3-8】
  • 6着以下【0-0-0-13】

ホープフルサイン、リレーションシップが前走オープン特別で5着以内。

前走タイム差(2着以下)

  • 0.9秒差以内【6-7-6-62】
  • 1.0秒差以上【1-0-1-32】

ホウオウアマゾン、メイショウベンガルが前走1秒以上負け。

阪急杯 データまとめ

買いデータ

父or母父欧州型ノーザンダンサー系
ノーザンテースト、リファール持ち
馬番6番、13番
1400m以下で重賞勝ち実績のある逃げ馬
当日1~2番人気

消しデータ

5~8枠の4歳馬
当日6番人気以下+4~6枠
前走4角4番手以内+ダンジグを持たない馬
キャリア21戦以上(1400m重賞で連対経験のある馬を除く)
前走1秒以上負け

阪急杯 予想

1週前の登録時点での予想です
◎グレナディアガーズ
○アグリ
▲ルプリュフォール
△リレーションシップ
△ミッキーブリランテ
△サトノラムセス

グレナディアガーズは父欧州型ノーザンダンサー系で阪神Cで2年連続連対、このコースでは2歳戦の時点で1.20.4を出すなどコース実績・スピード共に今年のメンバーでは上位。母父ミスプロ系が勝ち切れない点や前走時外枠だった点などデータ的に完璧という訳ではありませんが、他登録馬を見てもここでは連は外せない所です。

今年はオープンクラス組が少ない手薄なメンバーなので、アグリは前走内容からは十分期待できそうです。特に前走は先行して上がり3位を出す強い勝ち方。前走4角好位組は複勝率が低いものの母父がダンジグ系なので問題なく、今年は先行馬が少ないのですんなり番手を確保できれば。4歳馬なので1~4枠なら更に期待できます。

ルプリュフォールは前走阪神Cでは後方のまま敗れましたが阪神芝1400m経験は豊富。血統的にもコース巧者ダイアトニックと近いのは魅力です。スタートがあまり速くないので脚質的に軸にはしづらいものの、7歳馬ながらキャリア20戦と馬は若く2~3着候補なら。

リレーションシップは前走内容や位置取りからは例年だと買いづらいですが、ノーザンテーストとリファールを持ち穴の資質はあります。昨年の阪急杯では4着に健闘、スワンSや京王杯SCでも人気以上には走っており1400mの持ちタイムも上位。1週前の想定では10番人気前後とオッズ的にも面白そうです。

ミッキーブリランテは2年前の2着馬で今年唯一の母父欧州型ノーザンダンサー系。こちらも1400mの持ちタイムがあり昨年の阪神Cも0.2秒差の7着と得意な条件なら紐候補としては十分狙えます。最後にルーラーシップ産駒でノーザンテースト、リファール持ちと血統がリレーションシップに近く、さらに母系にダンジグを持つサトノラムセス

テキストのコピーはできません。