2022/2/27(日)
阪神競馬場・芝1400m
過去8年分の阪急杯のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
阪急杯 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ダイアトニック
3番人気 エイティーンガール
4番人気 クリノガウディー
5番人気 タイセイビジョン
参考:netkeiba.com
GⅠ馬不在で混戦模様ですが、予想オッズでは前走新春Sを好タイムで勝ったグレイイングリーンが1番人気。2番人気には休み明けの京都金杯で4着に入ったダイアトニック、3番人気には昨年の京阪杯勝ち馬エイティーンガールが推されています。
以下福永騎手へ乗り替わり想定となっているクリノガウディー、2歳時に京王杯2歳Sを勝っているモントライゼ、中山記念にも登録していますが藤沢厩舎のラスト重賞制覇が懸かるコントラチェックなどが続きます。
阪急杯 コース&血統分析
阪神芝1400mの特徴
阪神芝1400mは内回りコースを使用。スタート位置は1200mから200m分直線で後ろに下がります。コーナーまでの距離が長くなることで内枠が揉まれる可能性が低くなるため、内枠が有利なコースです。
2歳戦では先行有利ですが3歳以上になるとクラスが低くても差し馬の成績が比較的良いコースです。
阪急杯 父系統別データ
- サンデーサイレンス系【4-2-1-32】
- ディープインパクト系【2-2-1-11】
- キングカメハメハ系【1-1-1-12】
- リファール系【1-0-0-3】
- ダンジグ系(欧)【0-1-1-3】
- サドラーズウェルズ系【0-1-1-1】
ダイワメジャー産駒はレシステンシア、ダイワマッジョーレ、コパノリチャードで3勝を挙げており人気馬は堅実。ディープインパクトやキングカメハメハも悪くありません。
近年はフィアーノロマーノやモズアスコット、ダイアナヘイローなど欧州型ノーザンダンサー系が好調。ミスプロ系やストームキャット系など米国型の血統は苦戦しています。
阪急杯 母父系統別データ
- ダンジグ系(欧)【2-2-0-5】
- サンデーサイレンス系【1-1-3-18】
- リファール系【1-1-0-2】
- セントサイモン系【1-1-0-4】
- ストームキャット系【0-2-0-1】
- ミスタープロスペクター系【0-1-2-10】
- サドラーズウェルズ系【0-0-2-4】
母系も欧州型ノーザンダンサー系の成績が良く昨年10番人気2着のミッキーブリランテ、2019年11番人気1着のスマートオーディンなど穴でも狙えます。
好走馬の血統表で比較的目立つのはノーザンテーストとリファール、またはノーザンダンサーのクロス。
リファール持ちの穴馬はミッキーブリランテ、スマートオーディン、ダイアナヘイロー、トーキングドラム、ノーザンテースト持ちの穴馬はベストアクター、ナガラオリオンと毎年人気薄で好走しているのはどちらかの血を持っている馬です。
阪急杯 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-1-0-13 | 6.7% | 13.3% |
2枠 | 1-0-3-11 | 6.7% | 26.7% |
3枠 | 0-4-2-9 | 0.0% | 40.0% |
4枠 | 1-1-1-11 | 7.1% | 21.4% |
5枠 | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 0-1-0-15 | 0.0% | 6.3% |
7枠 | 4-0-1-15 | 20.0% | 25.0% |
8枠 | 1-1-1-18 | 4.8% | 14.3% |
複勝率の高い3枠、勝率の高い7枠と枠ごとにバラつきはありますが中枠よりも内外離れた枠からの好走馬が多めです。
馬番データ
- 偶数馬番【3-4-3-55】
- 奇数馬番【5-4-5-53】
馬番では6番が(0-3-2-3)、13番が(3-0-1-3)、3番が(0-0-3-5)。またダイアナヘイローは13番、スマートオーディンは17番、ベストアクターは14番と近年人気薄で優勝しているのは外寄りの馬番が多めです。
4歳馬
- 1~4枠【2-1-2-2】
- 5~8枠【0-1-0-14】
4歳馬は5枠以降の成績が悪くミスターメロディ、モズアスコット、シュウジが1番人気でしたが2着に入ったのはモズアスコットのみ。グレイイングリーン、マリーナ、モントライゼ、リンゴアメ、ヴィジュネルが4歳馬です。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 4-0-0-4 | 50.0% | 50.0% |
先行 | 0-3-3-26 | 0.0% | 18.8% |
差し | 2-4-3-44 | 3.8% | 17.0% |
追込 | 2-1-2-34 | 5.1% | 12.8% |
逃げて優勝した4頭は1400m以下の重賞勝ちの実績がありました。1200mまでは11秒台前半のラップを刻み最後の1ハロンで12秒くらいに落ちるパターンが多く、内回りコースですが差し馬も十分届きます。
前走4角位置
- 3番手以内【4-1-1-22】
- 4番手以下【3-7-7-86】
前走4角3番手以内は当日7番人気だと(4-1-1-7)、8番人気以下は(0-0-0-15)。有力馬ではコントラチェックが前走4角3番手以内。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 2-0-1-12 | 13.3% | 20.0% |
460-479 | 2-1-4-25 | 6.3% | 21.9% |
480-499 | 2-2-0-24 | 7.1% | 14.3% |
500-519 | 2-3-3-27 | 5.7% | 22.9% |
520- | 0-2-0-19 | 0.0% | 9.5% |
520kg以上は人気薄が多かった影響もありますが成績が悪く、小柄な馬でも問題ありません。
前走との馬体重差
- +体重【4-7-3-42】
- 増減無【0-0-2-19】
- -体重【4-1-3-47】
阪急杯 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-1-1-4 | 25.0% | 50.0% |
2番人気 | 2-1-2-3 | 25.0% | 62.5% |
3番人気 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
4-6番人気 | 1-4-3-16 | 4.2% | 33.3% |
7-9番人気 | 2-1-1-20 | 8.3% | 16.7% |
10番人気- | 1-1-1-57 | 1.7% | 5.0% |
3番人気の成績が悪いものの、1~2番人気と4番人気は複勝率50%以上。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-1-1-22 | 7.7% | 15.4% |
栗東 | 6-7-7-86 | 5.7% | 18.9% |
関東馬の出走は多くありませんが、好走した4頭はいずれも6歳以上でした。今年はコントラチェック、リンゴアメが関東馬。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 2-2-2-16 | 9.1% | 27.3% |
5歳 | 2-2-2-26 | 6.3% | 18.8% |
6歳 | 3-2-2-31 | 7.9% | 18.4% |
7歳- | 1-2-2-35 | 2.5% | 12.5% |
年齢ではそこまで差はありませんが、このレースは年齢よりもキャリアの少ない馬の勝率が高いのが特徴。
キャリアデータ
- 20戦以下【7-6-6-43】
- 21戦以上【1-2-2-65】
キャリア21戦+当日5番人気以下は(0-1-1-58)。好走したのは同コースで重賞3勝を挙げていたサンカルロ、初芝だったナガラオリオン。エイティーンガール、クリノガウディー、ザイツィンガー、トゥラヴェスーラ、ミッキーブリランテがキャリア21戦以上。
騎手データ
- 継続騎乗【4-3-4-31】
- 乗り替わり【4-5-4-77】
継続騎乗組の複勝率が高く、乗り替わりは前走4角4番手以内だと(0-0-0-26)。昨年2番人気のダノンファンタジーも5着に敗れています。
一方継続騎乗組は前走4角4番手以内が(4-1-2-11)、5番手以下は(0-2-2-20)。
生産者データ
- ノーザンF【2-2-2-10】
- 社台F【2-1-3-17】
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
54.0 | 2-1-2-8 | 15.4% | 38.5% |
55.0 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
56.0 | 4-5-4-87 | 4.0% | 13.9% |
57.0 | 2-0-1-8 | 18.2% | 27.3% |
58.0 | 0-1-1-2 | 0.0% | 5.0% |
牡馬の58kg、牝馬の55kgは人気以下の着順になることが多く苦戦しています。
前走との斤量差
- +斤量【2-3-2-25】
- 増減無【3-2-4-51】
- -斤量【3-3-2-32】
阪急杯 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 1-1-2-7 | 9.1% | 36.4% |
GⅡ | 2-4-1-19 | 7.7% | 26.9% |
GⅢ | 2-2-3-44 | 3.9% | 13.7% |
リステッド | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
オープン | 1-0-2-25 | 3.6% | 10.7% |
3勝 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
海外 | 1-0-0-0 | 100.0% | 100.0% |
GⅠ・GⅡ組の複勝率が高めですが出走数はそれほど多くなく、GⅢ組以下はほぼ横並びの成績。
主な前走
- 阪神C【2-4-1-18】
- 京都金杯【1-1-1-7】
- シルクロードS【1-1-0-19】
- マイルCS【1-0-2-5】
- 洛陽S【1-0-0-4】
前走距離
- 1200m【2-2-2-43】
- 1400m【3-4-2-28】
- 1600m【3-2-4-37】
前走場所
- 東京【1-0-1-16】
- 中山【0-1-0-6】
- 京都【3-3-5-49】
- 阪神【3-4-2-25】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-1-7 | 16.7% | 41.7% |
2番人気 | 1-2-1-9 | 7.7% | 30.8% |
3番人気 | 0-1-3-4 | 0.0% | 50.0% |
4番人気 | 1-0-1-9 | 9.1% | 18.2% |
5番人気 | 2-0-0-8 | 20.0% | 20.0% |
6-9番人気 | 0-2-1-32 | 0.0% | 8.6% |
10番人気- | 1-1-1-39 | 2.4% | 7.1% |
前走6番人気以下は複勝率が大きく下がりますが、その中で狙うとしたら前走距離が長い馬。前走1200mで5番人気以下だとほぼ消しです。
前走1200m
- 4番人気以内【1-1-2-11】
- 5番人気以下【0-1-0-32】
エイティーンガール、ミッキーブリランテ、リンゴアメが前走1200mで5番人気以下。
前走1400m
- 5番人気以内【3-3-1-11】
- 6番人気以下【0-1-1-17】
タイセイビジョン、トゥラヴェスーラが前走1400mで6番人気以下。
前走1600m
- 5番人気以内【2-1-3-12】
- 6番人気以下【1-1-1-25】
クリノガウディー、ダイアトニック、ヴィジュネルが前走1600mで6番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 1-1-0-11 | 7.7% | 15.4% |
2着 | 0-1-1-5 | 0.0% | 28.6% |
3着 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% |
4着 | 1-3-0-6 | 10.0% | 40.0% |
5着 | 0-1-2-7 | 0.0% | 30.0% |
6-9着 | 2-1-4-27 | 5.9% | 20.6% |
10着- | 3-1-1-43 | 6.3% | 10.4% |
前走3勝クラスは1着馬のみ、オープン特別組は5着以内が目安。前走が重賞で5着以内だった馬は2着が多いのが特徴です。
前走重賞
- 5着以内【1-5-1-19】
- 6着以下【4-2-5-49】
前走オープン特別
- 5着以内【1-1-2-12】
- 6着以下【0-0-0-21】
ザイツィンガー、リレーションシップ、リンゴアメが前走オープン特別で6着以下。
前走タイム差(2着以下)
- 0.9秒差以内【6-7-7-65】
- 1.0秒差以上【1-0-1-32】
クリノガウディー、コントラチェック、ザイツィンガー、ミッキーブリランテ、モントライゼが前走1秒以上負け。
阪急杯 データまとめ
買いデータ
★ノーザンテーストかリファール持ち
★1400m以下で重賞勝ちのある逃げ馬
★馬番6番、13番
★4歳馬+1~4枠
消しデータ
★4歳馬+5~8枠
★当日8番人気以下+前走4角3番手以内
★当日5番人気以下+キャリア21戦以上
★乗り替わり+前走4角4番手以内
★前走1200mで5番人気以下
★前走オープン特別で6着以下
阪急杯 予想
○タイセイビジョン
▲サンライズオネスト
△ダイアトニック
△グルーヴィット
△ミッキーブリランテ
グレイイングリーンは前走3勝クラスでローテ的には強調できませんが、重賞成績の良いディープ産駒に母父マッチェム系と血統は魅力的。池江厩舎も近年のコース成績が良くこの馬自身も阪神芝1400mは(2-0-2-0)と好相性。4歳馬なので1~4枠に入れば買いやすい1頭です。
タイセイビジョンは前走阪神Cでは相手関係から人気を落としていましたが4着に好走。今年はGⅠ馬不在の中阪神Cからのローテ、1400mの重賞勝ち実績など比較的プラス材料が揃っています。ただし今年は逃げそうな馬がいないので近走のように後方一気がハマるかが不安。
サンライズオネストは予想オッズでは下の方ですがダイワメジャー産駒に母父グレイソヴリン系とこちらも血統は○。1200m組なので軸にはしづらいものの、短い距離で先行できているので今回もある程度前で粘れたら面白い存在です。
ダイアトニック、グルーヴィットは共に大きな割引き要素はありませんが、ロードカナロア産駒はこのコースの重賞では勝ち切れないのがネック。最後に前走ダートですが昨年の2着馬でリファール持ち、母父ダンジグ系と血統は文句無しのミッキーブリランテ。