阪神カップ予想|過去の傾向とデータ分析

G2
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阪神カップ【GⅡ】
2022/12/24(土)
阪神競馬場・芝1400m

過去8年分の阪神Cのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

阪神C 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 グレナディアガーズ
2番人気 ダイアトニック
3番人気 ロータスランド
4番人気 バスラットレオン
5番人気 トゥラヴェスーラ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは昨年の優勝馬でイギリス遠征から半年の休み明けとなるグレナディアガーズが1番人気。2番人気は7歳馬ながらスワンS、阪急杯と今年同コースの重賞を2勝しているダイアトニック、3番人気はマイルCS8着のロータスランドが推されています。

4番人気以下は武蔵野S3着のバスラットレオン、7歳ですが高松宮記念では4着に好走したトゥラヴェスーラ、昨年の京王杯2歳S優勝馬キングエルメス、1400mで着実にステップアップしてきたルプリュフォールなどが続きます。

阪神C コース&血統分析

阪神芝1400mの特徴

阪神芝1400mは内回りコースを使用。スタート位置は1200mから200m分直線で後ろに下がります。コーナーまでの距離が長くなることで内枠が揉まれる可能性が低くなり内枠有利になります。

2歳戦では先行有利ですが3歳以上になるとクラスが低くても差し馬の成績が比較的良いコースです。

重賞ナビ

阪神競馬場・芝1400mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪神芝…

阪神C 父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-2-3-34】
  • ディープインパクト系【3-1-3-15】
  • サドラーズウェルズ系【1-0-0-3】
  • リファール系【1-0-0-1】
  • ミスタープロスペクター系【0-2-0-6】
  • キングカメハメハ系系【0-1-0-8】

ディープインパクト系はダノンファンタジー、グランアレグリアなど近年は牝馬の成績が良いのが特徴。ダイワメジャー産駒は2019年10番人気のメイショウショウブ、2018年12番人気3着のスターオブペルシャなど穴馬が好走しており、特に内枠に入った時に注意。

サドラーズウェルズ系など欧州型ノーザンダンサー系も好調ですが、キングカメハメハ系を含めミスプロ系は2着止まり。

阪神C 母父系統別データ

  • グレイソヴリン系【2-2-1-4】
  • ボールドルーラー系【2-0-1-6】
  • ミスタープロスペクター系【1-1-0-13】
  • セントサイモン系【1-0-1-3】
  • キングマンボ系【1-0-1-3】
  • サンデーサイレンス系【0-3-0-22】
  • キングカメハメハ系【0-0-2-0】

グレイソヴリン系、ボールドルーラー系とナスルーラ系が相性抜群。キングマンボ系やキングカメハメハ系も複勝率が高く、相性が悪いのは欧州型ノーザンダンサー系で(0-0-1-22)。今年はトゥラヴェスーラが母父グレイソヴリン系。

以前はセントサイモンやリボーを持つ馬が好調でしたが、特に牡馬はダンジグ、ボールドルーラー、ストームキャット、ニジンスキーあたりを持つ馬が近年好調です。

阪神C 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠2-1-1-1212.5%25.0%
2枠1-1-1-136.3%18.8%
3枠2-1-2-1112.5%31.3%
4枠1-0-1-127.1%14.3%
5枠0-1-1-140.0%12.5%
6枠1-1-1-136.3%18.8%
7枠1-0-0-195.0%5.0%
8枠0-3-1-170.0%19.0%

近年は真ん中から内寄りがやや優勢ですが、特に牝馬はダノンファンタジーやグランアレグリアなど内寄りからの好走が目立ちます。牡馬はそれほど枠による偏りはありません。

馬番データ

  • 偶数馬番【5-6-3-53】
  • 奇数馬番【3-2-5-58】

馬番では2~3番、6番、12番が過去8年中3回馬券に絡んでいます。

当日4番人気以下

  • 1~4枠【4-1-3-41】
  • 5~8枠【0-3-1-58】

当日4番人気以下を頭で狙うなら1~4枠から。

牝馬

  • 1~4枠【3-0-2-8】
  • 5~8枠【0-1-0-12】

前走時の馬番

  • 1~9番【7-7-8-59】
  • 10~18番【1-1-0-52】

前走時に1桁馬番だった馬の成績が良く、前走時10番以降だった馬は割引き。前走時の馬番が10番以降で好走したイスラボニータ、ダンスディレクターは過去に阪神Cで連対実績があり、前走がGⅠでした。

前走がJRAだった馬ではカイザーミノル、キングエルメス、スノーテーラー、トリプルエース、ミッキーブリランテ、メイショウチタン、ラウダシオン、ルチェカリーナ、ルプリュフォールが前走馬番10番以降。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-0-0-712.5%12.5%
先行2-5-2-226.5%29.0%
差し5-3-3-449.1%20.0%
追込0-0-3-380.0%7.3%

極端な追い込みは届きませんが、人気馬は先行・差しどちらでも問題ありません。また近年人気薄で好走しているのは逃げ・先行馬が目立ちます。

前走4角位置(当日4番人気以下)

  • 3番手以内【4-2-0-18】
  • 4番手以下【0-2-3-81】

人気馬は前走での位置取りは不問ですが、4番人気以下は前走4角3番手以内の連対率が高いのが特徴です。

前走上がり3F

  • 5位以内【1-2-6-47】
  • 6位以下【7-5-1-63】

前走4角好位組が優勢ということもあり、前走上がり順位が6位以下だった馬の連対率が高く5位以内だった馬は3着が多いのが特徴。

前走上がり5位以内だった馬は当日5番人気以内だと(1-2-5-11)、6番人気以下では(0-0-1-35)なので人気馬なら特に問題なく買い目には入れられます。人気薄は前走で差して届かずのタイプよりも前で沈んだタイプが狙い目。

予想オッズ上位ではダイアトニック、トゥラヴェスーラが前走上がり5位以内。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-0-20.0%0.0%
440-4590-3-1-80.0%33.3%
460-4794-0-0-2912.1%12.1%
480-4991-3-4-322.5%20.0%
500-5192-1-2-246.9%17.2%
520-1-1-1-165.3%15.7%

馬格による複勝率の差はありませんが、2018~2021年は470kg前後の馬が4連勝。

前走との馬体重差

  • +体重【3-6-3-69】
  • 増減無【3-1-3-21】
  • -体重【2-1-1-21】

阪神C 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-0-2-512.5%37.5%
2番人気1-2-1-412.5%50.0%
3番人気2-2-1-325.0%62.5%
4-6番人気1-3-2-184.2%25.0%
7-9番人気2-1-0-218.3%12.5%
10番人気-1-0-2-601.6%4.8%

人気馬の信頼度はあまり高くありませんが、直近3年は1~4番人気から2頭は馬券に絡んでいます。以前はマイルCS組の人気馬がよく飛んでいましたが、阪神開催となった2020年~2021年は人気のインディチャンプ、グレナディアガーズが好走しています。

また単勝オッズ50倍以上は(0-0-0-50)なので極端な穴馬はお勧めできません。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦4-2-1-2711.8%20.6%
栗東4-6-7-844.0%16.8%

関東馬も健闘していますが関東騎手は(0-1-1-20)なので関東馬×関西騎手か海外騎手が狙い目です。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳3-3-2-1712.0%32.0%
4歳2-1-1-179.5%19.0%
5歳1-3-4-302.6%21.1%
6歳2-0-0-238.0%8.0%
7歳-0-1-1-240.0%7.7%

6歳以上の好走は2017年が最後で近年は3~5歳馬が優勢。3歳馬は昨年のグレナディアガーズ、ホウオウアマゾンなど阪神重賞実績を持つ馬はプラス。今年の3歳馬ではキングエルメスがアーリントンC3着に好走していますが、過去好走した3歳馬に比べると実績不足。

毛色データ

  • 鹿毛【5-4-4-52】
  • 黒鹿毛【2-2-0-17】
  • 青毛・青鹿毛【1-1-2-8】
  • 栗毛【0-1-2-30】
  • 芦毛【0-0-0-4】

昨年ホウオウアマゾンが2着に入りましたが、栗毛の複勝率が低めに出ています。

騎手データ

  • 継続騎乗【4-5-3-50】
  • 乗り替わり【4-3-5-61】

人気問わず継続騎乗・乗り替わりでの差はありません。ルメール騎手、デムーロ兄弟など外国人騎手の成績が良いレースです。

生産者データ

  • ノーザンF【4-1-2-18】
  • 社台F【1-0-3-13】
  • 社台白老F【1-1-0-5】

昨年は1~3着、一昨年は1、3着がノーザンF生産馬。グレナディアガーズ、ミッキーブリランテがノーザンF生産馬。

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
54.01-1-1-710.0%30.0%
55.02-0-1-1312.5%18.8%
56.02-2-1-1013.3%33.3%
57.03-5-5-813.2%13.8%

3歳馬は古馬から1kg減になります。前走から斤量増になる馬は苦戦しており、昨年も1番人気のソングラインが15着に大敗しています。

前走との斤量差

  • +斤量【2-1-1-50】
  • 増減無【4-6-5-50】
  • -斤量【2-1-2-11】

近年斤量増で好走したのは2020年のダノンファンタジー(55kg)くらい。この馬は阪神JFを含め阪神では重賞3勝を挙げていました。カイザーミノル、キングエルメス、スノーテーラー、ダイアトニック、トゥラヴェスーラ、トリプルエース、プルパレイ、ミッキーブリランテ、メイショウチタン、ルチェカリーナ、ルッジェーロ、ルプリュフォールが今回斤量増。

阪神C 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ4-5-4-338.7%28.3%
GⅡ1-0-1-165.6%11.1%
GⅢ1-1-2-214.0%16.0%
リステッド0-0-0-130.0%0.0%
オープン2-1-1-218.0%16.0%
3勝0-0-0-50.0%0.0%

京都改修の影響で前走レースのコースが替わっている場合もあるので参考程度に。直近3年はマイルCS、府中牝馬Sなど3着以内はいずれも前走GⅡ以上です。

主な前走

  • マイルCS【2-3-3-19】
  • オーロC【1-1-1-7】
  • スプリンターズS【1-1-0-12】
  • 京阪杯【1-0-1-12】
  • キャピタルS【1-0-0-4】
  • 府中牝馬S【1-0-0-1】
  • 秋華賞【0-1-1-0】

前走距離

  • 1000m【0-0-0-1】
  • 1200m【2-3-1-37】
  • 1400m【1-1-2-30】
  • 1600m【4-3-3-39】
  • 1800m【1-0-1-2】
  • 2000m【0-1-1-1】
  • 2200m【0-0-0-1】

前走場所

  • 東京【4-1-1-22】
  • 中山【1-1-0-19】
  • 京都【2-3-4-31】
  • 阪神【1-1-3-26】
  • 中京【0-1-0-4】
  • 新潟【0-0-0-6】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-2-2-1012.5%37.5%
2番人気2-1-1-425.0%50.0%
3番人気0-1-1-90.0%18.2%
4番人気2-1-0-428.6%42.9%
5番人気1-0-1-99.1%18.2%
6-9番人気0-2-2-310.0%0.0%
10番人気-1-1-0-442.2%4.3%

前走4番人気以内だった馬の複勝率が高く、前走5番人気以下で好走しているのはGⅠ組が目立ちます。また過去8年では関東馬で好走しているのは全て当日4番人気以内。

前走オープン特別以下

  • 4番人気以内【2-1-1-11】
  • 5番人気以下【0-0-0-28】

カイザーミノル、スノーテーラー、ルチェカリーナが前走オープン特別以下で4番人気以内。

関東馬

  • 4番人気以内【4-2-1-6】
  • 5番人気以下【0-0-0-21】

前走4番人気以内の関東馬は2020年6番人気2着のマルターズディオサ、2018年12番人気3着のスターオブペルシャなど回収値も優秀です。今年はオパールシャルム、ルッジェーロはいずれも前走5番人気以下。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着1-0-1-185.0%10.0%
2着0-2-2-60.0%40.0%
3着1-0-2-316.7%50.0%
4着1-0-0-910.0%10.0%
5着2-2-1-520.0%50.0%
6-9着2-2-1-246.9%17.2%
10着-1-2-0-462.0%6.1%

前走6着以下から巻き返しているのはGⅠ・GⅡ組が大半で、前走がGⅢ以下だった馬は5着以内が目安になります。

前走GⅢ以下

  • 5着以内【2-2-3-29】
  • 6着以下【1-0-0-31】

唯一前走6着以下で優勝したのは2014年のリアルインパクトで前年の優勝馬でした。トリプルエース、バスラットレオン、メイショウチタン、ライトオンキュー、ルチェカリーナ、ルッジェーロが前走オープン特別以下で5着以内。

前走タイム差(2着以下)

  • 0.5秒差以内【5-5-6-42】
  • 0.6秒差以上【2-3-0-51】

前走0.6秒以上負けから巻き返しているのも前走GⅡ以上だった馬。昨年のグレナディアガーズ、一昨年のダノンファンタジー、マルターズディオサと近年はよく馬券に絡んでいます。

阪神C データまとめ

買いデータ

母父グレイソヴリン、ボールドルーラー系
ダンジグ、ボールドルーラー、ストームキャット、ニジンスキー持ち
1~4枠の牝馬
3~5歳馬(3歳馬は阪神重賞実績がある馬)
当日4番人気以内の関東馬

消しデータ

母父欧州型ノーザンダンサー系
前走時の馬番が10番以降
当日6番人気以下+前走上がり5位以内
単勝オッズ50倍以上
今回斤量増になる馬(阪神重賞実績がある馬を除く)
前走オープン特別で5番人気以下
前走GⅢ以下で6着以下

阪神C 予想

1週前の登録時点での予想です
◎グレナディアガーズ
○ダイアトニック
▲ロータスランド
△トゥラヴェスーラ
△キングオブコージ
△バスラットレオン

グレナディアガーズは昨年の優勝馬ですがリピーターが多いレースなのでその点がまずプラス。今年は海外遠征から半年振りになるので調整面での不安はありますが、12月の回収値が高いフランケル産駒にコース成績トップの中内田厩舎、昨年見事なコース取りだったCデムーロ騎手の継続騎乗あたりが強調要素です。

ダイアトニックは7歳という年齢と斤量増になる点は割引きですが、今年同コースの重賞を2勝・またスプリンターズSも4着に好走しているようにまだ一線級。母系にもアレミロードを持つなど阪神Cらしい血統を持っており、またスワンS後しっかり間隔を取ってきたのもロードカナロア産駒の傾向からは○。

ロータスランドは2月の京都牝馬Sは56kgを背負いながら先行し1.19.7で押し切っています。京都改修の影響があった2年間はマイルCS組の好走馬が多いという点も良く、ニジンスキー、ストームキャット、ヒズマジェスティなどこちらも阪神Cらしい血統を持っています。牝馬なので内寄りの枠を引けば頭も狙えます。

トゥラヴェスーラもダイアトニックと同じ7歳馬ですが、阪神重賞実績に欠ける点で抑えまでの評価。ただしレース相性の良い母父グレイソヴリン系という強調要素もあります。データ的には当日5番人気以内なら買いやすい1頭。

他ではスワンSでは芝では初めての1400mながら2着馬とはタイム差無しの5着に健闘したキングオブコージ、前走ダートですが斤量減で臨め川田騎手想定のバスラットレオンあたり。

テキストのコピーはできません。