ホープフルステークス予想|過去の傾向とデータ分析

G1
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ホープフルステークス【GⅠ】
2022/12/28(水)
中山競馬場・芝2000m

過去8年分のホープフルSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

2週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

ホープフルS 登録馬

登録馬

予想人気(2週前)

1番人気 ガストリック
2番人気 ファントムシーフ
3番人気 ハーツコンチェルト
4番人気 ミッキーカプチーノ
5番人気 フェイト

参考:netkeiba.com

予想オッズでは東スポ杯2歳Sを好タイムで制したガストリックが1番人気。2番人気は新馬・野路菊Sと連勝しているファントムシーフ、3番人気は東スポ杯では3着でしたが新馬戦を8馬身差で圧勝したハーツコンチェルトが推されています。

以下東スポ杯で3番人気5着だったフェイト、百日草特別を勝ったキングズレイン、黄菊賞を勝ったセブンマジシャン、京都2歳Sの1~2着馬グリューネグリーン、トップナイフなどが続きます。

ホープフルS コース&血統分析

中山芝2000mの特徴

中山芝2000mは内回りコースを使用し、直線入り口あたりからのスタート。コーナーまでの距離が十分にあることから1800mよりも位置争いが激しくなりますが、道中のペースは落ち着く傾向にあります。

重賞ナビ

中山競馬場・芝2000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中山芝…

ホープフルS 父系統別データ

  • ディープインパクト系【4-1-1-12】
  • ハーツクライ系【2-1-1-8】
  • キングカメハメハ系【2-0-2-10】
  • ステイゴールド系【0-2-1-5】
  • ロベルト系【0-1-1-7】

GⅠ昇格後はダノンザキッドやタイムフライヤーなどハーツクライ系の人気馬が安定しており、昨年もフィデルなど3頭が4~6着といずれも人気以上に好走しているのでレース適性○。有力馬ではガストリック、ハーツコンチェルトが父ハーツクライ系。

また今年はディープ産駒不在など過去実績がある種牡馬の産駒が少なくなっていますが、今年の2歳馬の芝2000m成績(全競馬場)だとハーツクライ産駒が10勝、エピファネイア産駒が8勝。3位は4勝なので勝利数ではこの2頭が抜けています。

複勝率ではこの2頭に加えキズナ、シルバーステート、キタサンブラックが40%台、ジャスタウェイ、ドゥラメンテ、ルーラーシップあたりがそれに続きます。

ホープフルS 母父系統別データ

  • ロベルト系【2-0-0-7】
  • ミスタープロスペクター系【1-2-0-9】
  • サンデーサイレンス系【1-1-3-20】
  • デピュティミニスター系【1-0-1-5】
  • ダンジグ系(欧)【1-0-1-4】
  • フェアリーキング系【0-1-1-2】

母系は様々ですがニジンスキーやサドラーズウェルズ、リファールなどの欧州型ノーザンダンサー系、ロベルト系、ボールドルーラー系を併せ持つ馬の好走が比較的目立ちます。

また種牡馬同様今年の2歳馬の芝2000m成績ではディープインパクト、キングカメハメハは母父としても成績が良く、複勝率ではシンボリクリスエスも優秀です。

ホープフルS 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-1-1-80.0%20.0%
2枠2-0-2-718.2%36.4%
3枠1-1-0-108.3%16.7%
4枠2-1-2-1112.5%31.3%
5枠2-1-1-1113.3%26.7%
6枠1-2-1-126.3%25.0%
7枠0-1-1-140.0%12.5%
8枠0-1-0-170.0%5.6%

外枠は不利で馬番11番以降は(0-2-1-34)。好走した3頭中2頭はステイゴールド産駒で、2018年以降の4年間は10番から内に入った馬が3着以内を占めています。

また当日3番人気以内+1~3枠は(3-1-1-0)と複勝率100%。4枠以降は(5-3-3-7)です。

馬番データ

  • 偶数馬番【5-3-3-44】
  • 奇数馬番【3-5-5-46】

馬番では5番が(2-1-0-4)、7番が(1-0-2-4)、次いで2番・10番も過去8年で2勝を挙げています。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-0-0-80.0%0.0%
先行5-5-1-2414.3%31.4%
差し3-3-6-287.5%30.0%
追込0-0-1-300.0%3.2%

直近4年は1角4番手以内だった人気馬が優勝しており、当日3番人気以内+1角4番手以内が(5-2-1-1)、5番手以下は(3-2-3-7)と先行できる人気馬は信頼できます。1角4番手以内で4着以下に敗れたのは2020年のランドオブリバティ(競走中止)。

前走上がり3F

  • 1位【5-5-5-25】
  • 2位【3-1-3-18】
  • 3位【0-2-0-9】
  • 4位以下【0-0-0-35】

前走2000m組は上がり1位馬優勢、1800m組は上がり2位以内が好成績。前走上がり4位以下は人気薄が多かったものの全滅で昨年1番人気のコマンドラインも12着に大敗しています。

前走上がり4位以下はグリューネグリーン、スカパラダイス、ドゥラエレーデ、フェイトの4頭。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-1-1-30.0%40.0%
440-4591-2-1-155.3%21.1%
460-4793-0-1-347.9%10.5%
480-4991-4-3-243.1%25.0%
500-5193-1-2-1117.6%35.3%
520-0-0-0-30.0%0.0%

馬格による差はそれほどありませんが、コントレイルやレイデオロ、サートゥルナーリアのように春のクラシックでも結果を残しているのはある程度馬格がある馬。

前走との馬体重差

  • +体重【2-6-5-56】
  • 増減無【2-2-1-13】
  • -体重【4-0-2-21】

ホープフルS 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-1-0-262.5%75.0%
2番人気2-1-3-128.6%85.7%
3番人気1-2-1-412.5%50.0%
4-6番人気0-2-1-200.0%13.0%
7-9番人気0-2-3-190.0%20.8%
10番人気-0-0-0-440.0%0.0%

昨年のコマンドラインは敗れましたがGⅠ昇格以降の2017~2020年は4年連続で1番人気馬が優勝、当日3番人気以内に推された馬は安定しており単勝オッズ6.9倍以内が(7-5-4-5)。中穴では当日8番人気馬が(0-2-2-4)で昨年のラーグルフも3着。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦2-4-4-443.7%18.5%
栗東6-4-4-4410.3%24.1%
地方0-0-0-20.0%0.0%

関西馬は当日4番人気以内で(4-4-3-6)、5番人気以下は(0-0-1-38)と人気馬優勢。人気薄を狙うなら関東馬から。

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
1戦2-0-2-915.4%30.8%
2戦4-5-4-289.8%31.7%
3戦1-1-1-233.8%11.5%
4戦1-1-1-175.0%15.0%
5戦0-0-0-110.0%0.0%
6戦-0-1-0-20.0%33.3%

キャリア1戦馬はGⅡ時代の好走馬が多くGⅠ昇格後はキャリア2戦が中心。またGⅠ昇格後にキャリア2戦で好走した9頭はいずれも2戦2勝馬でした。キャリア3戦以上になると昨年のキラーアビリティ、ラーグルフのように5着以下に敗れた経験がある馬でも好走しています。

騎手データ

  • 継続騎乗【5-2-6-46】
  • 乗り替わり【3-6-2-44】

昨年は横山武騎手騎乗のキラーアビリティが優勝しましたが関東騎手は(1-1-3-49)、関西騎手が(5-4-5-35)、海外騎手が(2-3-0-5)と関東騎手は割引き。

生産者データ

  • ノーザンF【6-4-5-17】
  • 社台F【0-0-1-14】

2017年を除く過去8年中7年でノーザンF生産馬は3着以内に2頭入っています。ただし当日4番人気以内が(6-4-4-5)、5番人気以下が(0-0-1-12)と人気馬優勢。

キングズレイン、ジェイパームス、ジュンツバメガエシ、セブンマジシャン、セレンディピティ、ドゥラエレーデ、フェイトがノーザンF生産馬。

ホープフルS 前走データ

前走クラスデータ

 

クラス着度数勝率複勝率
GⅡ0-1-0-10.0%50.0%
GⅢ3-1-1-2211.1%18.5%
リステッド1-2-1-216.7%66.7%
オープン1-0-1-711.1%22.2%
1勝1-3-2-263.1%18.8%
未勝利0-1-1-200.0%9.1%
新馬2-0-2-915.4%30.8%

GⅠ昇格後は前走オープンクラス組が(5-3-3-19)、1勝クラス組が(0-2-1-17)、新馬・未勝利組が(0-0-1-19)と前走の格に比例して好走率が上がります。

近年はキラーアビリティ、オーソクレース、ヴェルトライゼンデなどリステッドを使ってきた人気馬が堅実です。

主な前走

  • 萩S【2-1-0-4】
  • 東スポ杯2歳S【2-0-1-9】
  • 京都2歳S【1-0-0-9】
  • 葉牡丹賞【1-0-0-8】
  • アイビーS【0-1-1-2】

前走距離

  • ~1400m【0-0-0-3】
  • 1600m【0-2-0-6】
  • 1800m【4-3-4-30】
  • 2000m【4-3-4-51】

前走が1勝クラス以下だった馬は前走2000mが(3-3-3-40)、1800m以下が(0-1-2-15)。昨年のジャスティンパレス、一昨年のヨーホーレイクなどGⅠ昇格後も2000m組の方が馬券に絡んでいます。

前走場所

  • 東京【3-2-3-27】
  • 中山【1-0-1-14】
  • 京都【3-3-3-18】
  • 阪神【1-1-0-16】
  • 中京【0-0-1-4】
  • 札幌【0-0-0-4】
  • 福島【0-1-0-3】
  • 新潟【0-1-0-1】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気7-6-4-1621.2%51.5%
2番人気1-1-1-145.9%17.6%
3番人気0-0-1-140.0%6.7%
4番人気0-0-1-170.0%5.6%
5番人気0-1-0-60.0%14.3%
6-9番人気0-0-1-170.0%5.6%
10番人気-0-0-0-60.0%0.0%

クラス関係なく前走1番人気の成績が抜群でGⅠ昇格後の5年間は前走1番人気馬が優勝しています。

GⅠ昇格後に前走4番人気以下で好走したのはジャンダルム(デイリー杯2歳Sで5番人気1着)、ニシノデイジー(東スポ杯2歳Sで8番人気1着)、ラーグルフ(芙蓉Sで4番人気1着)といずれもオープンクラスで1着だった馬。今年はガストリック、グリューネグリーンがこのパターンに該当します。

前走1勝クラス以下(GⅠ昇格後)

  • 1番人気【0-2-1-3】
  • 2番人気以下【0-0-1-33】

前走2番人気以下で好走したのは2017年のステイフーリッシュでステイゴールド産駒。キングズレイン、スカパラダイス、ボーンイングランデ、ワンダイレクトが前走1勝クラス以下で2番人気以下。

前走オープンクラス(GⅠ昇格後)

  • 1番人気【5-1-1-3】
  • 2番人気以下【0-2-2-16】

シーウィザード、ハーツコンチェルトが前走オープンクラスで1番人気。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着6-8-8-488.6%31.4%
2着2-0-0-722.2%22.2%
3着以下0-0-0-350.0%0.0%

前走2着以下は大幅に割引きで、前走2着で優勝したのは昨年のキラーアビリティ(前走萩Sで1番人気2着)、2017年のタイムフライヤー(前走京都2歳Sで1番人気2着)。2頭とも当日2番人気以内でした。

また前走3着以下を見るとフィデル、ラインベック、サングレーザーなど重賞好走馬を中心に僅差の4~5着までは来ているケースが多いので、他の条件が揃えば見直す手も。

ホープフルS データまとめ

買いデータ

父ハーツクライ系、エピファネイア産駒
欧州型ノーザンダンサー系、ロベルト系、ボールドルーラー系持ち
当日3番人気以内+1~3枠
当日3番人気以内(単勝オッズ6.9倍以内)
当日4番人気以内のノーザンF生産馬
前走オープンクラスで1番人気+1着

消しデータ

馬番11番以降
前走上がり4位以下
当日10番人気以下(関西馬は5番人気以下)
前走4番人気以下(前走オープンクラス優勝馬を除く)
前走1勝クラス以下で2番人気以下
前走2着以下(当日2番人気以内を除く)

ホープフルS 予想

2週前の登録時点での予想です
◎ミッキーカプチーノ
○ガストリック
▲キングズレイン
△グリューネグリーン
△ファントムシーフ
△シーウィザード

ミッキーカプチーノはレイデオロ以降優勝が無い1勝クラス組で間隔も詰まっている点は割引きですが、今年少ない前走1番人気+1着馬で葉牡丹賞の勝ちタイム・新馬戦のラスト3Fの内容は共に優秀。エピファネイア産駒で母系にもロベルトを持つ血統は○。戸崎騎手はこの時期の2~3歳馬の複勝率が高く、また矢作厩舎もこのコースでは世代戦での成績が良いのが特徴です。

ガストリックはダノンザキッドなどレース実績のあるジャスタウェイ産駒。前走人気など割引き要素もありますが東スポ杯では好タイムで優勝。今年は予想オッズでは混戦模様ですが、重賞優勝馬という実績から当日3番人気以内が濃厚であることはプラス。ただしスタートの出が遅いので脚質的に差し損ねる可能性も十分考えられます。

キングズレインも前走人気では割引きですが、母父ディープは2020年2着のオーソクレースや2019年の京成杯で1~3着を占めるなどこの時期の複勝率は抜群。ルメール騎手も過去5年で3回馬券に絡んでおり、手塚厩舎も直近5年ではマルターズディオサ、ワーケアなど重賞での複勝率は60%前後。実績不足な感はありますが血統・陣営的には魅力があります。

グリューネグリーンは2000mでの回収値が高いラブリーデイ産駒。前走重賞で5番人気1着はガストリックと同じで前で競馬が出来る点も好材料。関東馬なので予想オッズで7~8番手というのも穴で期待できる位置です。

それ以外ではファントムシーフはキャリア2戦2勝で福永騎手の継続騎乗想定という点はプラスですが、近年2~3着までが多いハービンジャー産駒に血統も欧州色が強くサンデーを持たない点は割引き。シーウィザードは3戦全てスローなのでペース対応に不安が大きいものの、オープンクラスで1番人気1着という実績は相対的に評価。

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