アイビスサマーダッシュ予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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アイビスサマーダッシュ【GⅢ】
2022/7/31(日)
新潟競馬場・芝1000m

過去8年分のアイビスサマーダッシュのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

アイビスサマーダッシュ 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 マリアズハート
2番人気 オールアットワンス
3番人気 ライオンボス
4番人気 オヌシナニモノ
5番人気 トキメキ

参考:netkeiba.com

登録26頭と例年に比べ多くなりましたが、予想オッズでは実質的な前哨戦の韋駄天Sを勝ったマリアズハートが1番人気。2番人気には昨年の優勝馬オールアットワンス、3番人気にはこのレース3年連続連対のライオンボスとコース実績馬が上位人気に推されています。

4番人気以下はルーキー今村騎手に乗り替わり想定のオヌシナニモノ、直千の駿風Sを勝ったトキメキ、函館スプリントSで2番人気7着のヴェントヴォーチェ、2勝クラス・3勝クラスと連勝中のマウンテンムスメなどが続きます。

アイビスサマーダッシュ コース&血統分析

新潟芝1000mの特徴

アイビスサマーダッシュが行われる新潟芝1000mはJRA唯一の直線コースです。

スタート後200mは上り坂で下りに入る2ハロン目が最も速くなり、他のレースで通らない外ラチ沿い(外枠)が有利。馬も騎手も得意不得意が分かれるコースです。

重賞ナビ

新潟競馬場・芝1000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、新潟芝…

アイビスサマーダッシュ 父系統別データ

  • ミスタープロスペクター系【2-2-2-11】
  • プリンスリーギフト系【2-1-0-7】
  • デピュティミニスター系【1-0-2-4】
  • ヘイロー系【1-0-0-5】
  • キングカメハメハ系【1-0-0-3】

近年はミスプロ系の成績が良く、サンデー系は(0-2-1-25)で特に牡馬は(0-1-0-14)と不振。個別ではサクラバクシンオー、バトルプラン、クロフネ、ヨハネスブルグあたりが好調です。

アイビスサマーダッシュ 母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-2-1-23】
  • ボールドルーラー系【2-0-1-6】
  • ステイゴールド系【1-2-0-0】
  • ディープインパクト系【1-0-0-0】
  • プリンスリーギフト系【0-1-2-4】
  • ヘイロー系【0-1-1-3】

ボールドルーラー系やプリンスリーギフト系などナスルーラ系の成績が良く、サンデー系も全体的に安定しています。成績が悪いのはミスプロ系で(0-1-0-20)。

また近年の好走馬は血統表にニジンスキー、ストームバード、ノーザンテースト、サドラーズウェルズを持つ馬が比較的目立ちます。

アイビスサマーダッシュ 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-0-1-120.0%7.7%
2枠1-1-0-117.7%15.4%
3枠0-0-0-140.0%0.0%
4枠1-1-0-146.3%12.5%
5枠1-1-1-136.3%18.8%
6枠1-2-2-116.3%31.3%
7枠1-2-3-125.6%33.3%
8枠3-1-1-1316.7%27.8%

コースデータ通り外ラチ沿いを通りやすい6~8枠が好成績。当日3番人気以内なら内枠からでも買えますが、4番人気以下で好走しているのはほぼ6枠以降です。

馬番データ

  • 偶数馬番【3-3-7-48】
  • 奇数馬番【5-5-1-52】

馬番では15番が(2-0-0-3)、12番が(0-1-3-4)、13番が(1-2-0-4)。

4番人気以下

  • 1~5枠【0-0-1-59】
  • 6~8枠【1-2-5-33】

当日4番人気以下+内寄りで3着に入ったのは昨年1頭だけ内ラチ沿いを走ったバカラクイーン。また6~8枠の3着5回は12番、14番、16番といずれも偶数馬番。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ2-5-0-615.4%53.8%
先行3-2-5-1910.3%34.5%
差し2-1-2-414.3%10.9%
追込1-0-1-342.8%5.6%

脚質データはあって無いようなものですが、スタートの出遅れは致命的です。性別で見ると牝馬は斤量的に有利ということもありとにかく逃げ・先行馬。牡馬は比較的差し馬も馬券に絡んでいます。

前走4角位置(牝馬・前走1200m)

  • 4番手以内【2-2-2-17】
  • 5番手以下【1-0-2-14】

前走1200mだった牝馬は前走4角4番手以内が優勢。唯一前走4角5番手以下で優勝したのは2018年1番人気だったダイメイプリンセス。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-1-0-50.0%16.7%
440-4591-0-0-118.3%8.3%
460-4792-3-3-265.9%23.5%
480-4993-2-5-346.8%22.7%
500-5191-0-0-185.3%5.3%
520-1-2-0-611.1%33.3%

ある程度の馬格は必要で、460kg未満で好走した2頭・また460kgちょうどで好走した馬も2頭いましたがいずれも当日2番人気以内でした。

また当日4番人気以下は460~499kgのみ馬券に絡んでおり(1-2-6-54)。460kg未満または500kg以上は(0-0-0-37)。

前走との馬体重差

  • +体重【3-4-3-34】
  • 増減無【2-2-0-23】
  • -体重【2-2-5-42】

牡馬は前走から±0kg以上になる馬、牝馬は前走から±0kg以下になる馬の勝率が高いのが特徴です。

アイビスサマーダッシュ 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気6-2-0-075.0%100.0%
2番人気1-3-0-412.5%50.0%
3番人気0-1-2-50.0%37.5%
4-6番人気0-1-2-210.0%12.5%
7-9番人気1-1-3-194.2%20.8%
10番人気-0-0-1-510.0%1.9%

1番人気馬は過去8年で連対率100%で全体的に人気馬優勢ですが、5年連続で当日8番人気以下が1頭馬券に絡んでいます。そのうち直近4年は3着なので、3連系なら1~2着を絞って3着を手広く流すのもアリ。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦4-5-3-496.6%19.7%
栗東4-3-5-516.3%19.0%

成績はほぼ変わりませんが関東馬は牡馬の成績が良く、関西馬は牝馬の成績が良いのが特徴。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳1-2-1-610.0%40.0%
4歳2-1-0-1511.1%16.7%
5歳3-4-4-219.4%34.4%
6歳0-1-2-260.0%10.3%
7歳-2-0-1-325.7%8.6%

3歳で好走したのは全て牝馬で(1-2-1-2)。ただし牝馬は6歳以上になると(0-0-1-19)と連対無し。また7歳で優勝した2頭は同年に直千のレースを勝っていました。

キタイ、ビリーバー、マリアズハートが6歳以上の牝馬。トウショウピスト、ムスコローソ、ライオンボス、ルッジェーロが7歳以上でこの4頭は今年直千のレースは勝っていません。

騎手データ

  • 継続騎乗【4-5-4-43】
  • 乗り替わり【4-3-4-57】

牝馬は継続騎乗・乗り替わりで複勝率は変わりませんが、牡馬は継続騎乗が(2-4-1-22)に対して乗り替わりは(1-0-2-31)。唯一優勝したのは2019年1番人気のライオンボス。

アイビスサマーダッシュ 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ0-0-0-20.0%0.0%
GⅡ0-0-0-20.0%0.0%
GⅢ4-0-2-2612.5%18.8%
リステッド0-0-0-40.0%0.0%
オープン4-7-2-456.9%22.4%
3勝0-1-2-120.0%20.0%
2勝0-0-2-40.0%0.0%
1勝0-0-0-40.0%0.0%

同じコースで行われる韋駄天SかCBC賞・函館スプリントS組が中心。前走1400m以上だった馬は過去8年では馬券絡みはありません。

主な前走

  • 韋駄天S【3-5-1-23】
  • CBC賞【3-0-0-12】
  • 葵S【1-1-0-1】
  • 函館スプリントS【1-0-2-9】
  • バーデンバーデンC【0-1-1-12】

前走距離

  • 1000m【3-5-1-25】
  • 1200m【5-3-7-60】
  • 1400m【0-0-0-14】
  • 1600m【0-0-0-1】

前走場所

  • 東京【0-0-0-8】
  • 中山【0-0-0-2】
  • 京都【0-1-0-7】
  • 阪神【0-0-1-7】
  • 中京【4-0-0-14】
  • 函館【1-0-3-10】
  • 福島【0-2-3-23】
  • 新潟【3-5-1-26】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-3-0-511.1%44.4%
2番人気1-1-1-98.3%25.0%
3番人気1-1-0-320.0%40.0%
4番人気0-1-2-60.0%33.3%
5番人気2-1-0-622.2%33.3%
6-9番人気2-1-3-285.9%17.6%
10番人気-0-0-2-420.0%4.5%

全体的に前走上位人気だった馬の成績が良く、前走下位人気を狙うなら重賞組。

前走1000m

  • 3番人気以内【2-5-1-8】
  • 4番人気以下【1-0-0-20】

唯一前走4番人気以下で優勝したのは2020年のジョーカナチャンで前走韋駄天Sを5番人気2着、当日2番人気でした。ジュニパーベリー、トキメキ、トミケンルーア、マリアズハートが前走1000mで3番人気以内。

前走オープン特別

  • 5番人気以内【3-6-1-14】
  • 6番人気以下【0-0-1-33】

アヌラーダプラ、オールアットワンス、ジュニパーベリー、マリアズハート、ルッジェーロが前走オープン特別で5番人気以内。

牡馬・セン馬

  • 5番人気以内【3-4-0-15】
  • 6番人気以下【0-0-3-38】

ジャスパージャック、テイエムトッキュウ、トミケンルーア、ルッジェーロ、ヴェントヴォーチェが前走5番人気以内の牡馬・セン馬。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着1-2-4-77.1%50.0%
2着1-3-1-411.1%55.6%
3着2-1-0-1213.3%20.0%
4着2-0-0-528.6%28.6%
5着0-1-0-70.0%12.5%
6-9着1-1-2-302.9%11.8%
10着-0-0-1-340.0%2.9%

重賞組は下位からの巻き返しも見られますがクラス関係なく前走好走馬が優勢。また前走敗れていた場合は0.5秒差以内が巻き返しの目安。

前走1000m

  • 2着以内【2-4-1-2】
  • 3着以下【1-1-0-23】

トキメキ、ヒロノトウリョウ、マリアズハートが前走1000mで2着以内。

牡馬・セン馬

  • 4着以内【3-3-2-18】
  • 5着以下【0-1-1-35】

前走人気と同様牡馬は前走である程度走っていないと割引き。前走5着以下で好走した2頭は当日3番人気以内でした。ジャスパージャック、テイエムトッキュウ、トミケンルーア、ヒロノトウリョウが前走4着以内の牡馬・セン馬。

前走タイム差(2着以下)

  • 0.5秒差以内【6-5-2-42】
  • 0.6秒差以上【0-1-2-50】

有力馬ではライオンボス、オヌシナニモノが前走0.6秒以上負けています。

アイビスサマーダッシュ データまとめ

買いデータ

母父プリンスリーギフト系、ボールドルーラー系
6~8枠
当日4番人気以下+6~8枠の偶数馬番(3着狙い)
当日1番人気
3歳牝馬

消しデータ

父サンデー系の牡馬
当日4番人気以下+1~5枠
当日4番人気以下+460kg未満または500kg以上
当日10番人気以下または6歳以上の牝馬
前走1000mで4番人気+3着以下
前走6番人気+5着以下の牡馬・セン馬
前走0.6秒差以上負け

アイビスサマーダッシュ 予想

1週前の登録時点での予想です
◎マリアズハート
○トキメキ
▲ジュニパーベリー
△オールアットワンス
△アヌラーダプラ
△ヴェントヴォーチェ

マリアズハートは6歳牝馬という年齢が気になりますが、前走韋駄天Sを2番人気1着と前走内容は問題ありません。血統的にはそれほど強調できずどちらかと言えば頭より2~3着狙い。内枠なら人気順は分かりませんが外寄りに入り予想オッズ通り1番人気に推されたら特に嫌う理由はありません。

トキメキは昨年のこのレースで11番人気4着。前走駿風Sも2番人気1着と直千の適性は高く、5歳馬の成績が良いレースという点など比較的プラス要素が多め。1番人気馬が強いレースで予想オッズでは5番手くらいということもあり2番手評価ですが、枠次第では十分頭で狙えます。

ジュニパーベリーは前走韋駄天Sは8着と敗れていますが、昨秋のルミエールオータムダッシュではマリアズハートに0.2秒差、稍重の稲妻Sでは3馬身半差の快勝とここでも上位争いは可能。ただし鞍上含め考えるとやや軸にはしづらく紐までか。

他では昨年の優勝馬オールアットワンスは前走の内容がイマイチですが、特殊な条件だけに昨年の実績を評価。

それ以外の直千組はあまり評価できる馬がおらず、1年近い休み明けですが香港のホー騎手想定で夏場に強いアヌラーダプラ。最後に函館SS7着は割引きですが3歳時にコース勝利経験があるヴェントヴォーチェ

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