京阪杯予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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京阪杯【GⅢ】
2022/11/27(日)
阪神競馬場・芝1200m

過去8年分の京阪杯のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

京阪杯 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 トウシンマカオ
2番人気 タイセイビジョン
3番人気 サンライズオネスト
4番人気 テイエムスパーダ
5番人気 エイティーンガール

参考:netkeiba.com

予想オッズではオパールSで古馬相手に快勝したトウシンマカオが1番人気。2番人気は昨年の2着馬で北九州記念、CBC賞などGⅢでは安定しているタイセイビジョン、3番人気はオパールS2着のサンライズオネストが続きます。

4番人気以下はCBC賞を日本レコードで逃げ切ったテイエムスパーダ、昨年の優勝馬エイティーンガール、キーンランドC3着のヴァトレニ、スプリント重賞3勝のビアンフェなどが続きます。

京阪杯 コース&血統分析

阪神芝1200m【3歳上オープンクラス】参考データ

阪神芝1200mの特徴

阪神芝1200mは内回りコースを使用。スタート後すぐコーナーを迎えますが、残り200mまでは緩やかな下り坂が続くためスピードが出やすく外差しが決まる事も多いコースです。

真ん中から内寄りが若干有利ですが、開催が進むに連れて内側が荒れやすいため内枠が常に有利にはなりません。直線は357mで最後に急坂が待ち構えています。

重賞ナビ

阪神競馬場・芝1200mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪神芝…

京阪杯 父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【4-5-4-35】
  • エンドスウィープ系【2-1-1-9】
  • プリンスリーギフト系【2-1-1-7】
  • キングカメハメハ系【1-3-4-21】
  • ダンジグ系(欧)【1-0-1-6】

冬場の時計がかかる時期に施行されることが多く、ダイワメジャーやアドマイヤムーンなどが好調。ロードカナロア産駒は(0-3-4-16)と勝ち切れなく、また人気馬よりも中穴の2~3着が多いのが特徴です。

京阪杯 母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-2-3-42】
  • ネヴァーベンド系【3-0-0-1】
  • ミスタープロスペクター系【2-1-1-26】
  • ダンジグ系(欧)【1-2-0-7】
  • グレイソヴリン系【1-1-2-11】
  • ロベルト系【1-1-2-11】

ネヴァーベンド系はタワーオブロンドンやファインニードルなど重賞でも結果を残しておりナスルーラ系の複勝率が高いコースです。

他の系統は大きな差はありませんが、代替開催で行われた過去2年の3着以内6頭中5頭は5代目までにニジンスキー持ち。CBC賞で大穴をあけたラブカンプーもニジンスキー持ちで、他にはノーザンテースト、ストームキャットを持つ馬も注意。

京阪杯 傾向データ①

阪神芝1200m【3歳上オープンクラス】参考データ

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠2-1-2-169.5%23.8%
2枠3-2-1-1812.5%25.0%
3枠1-5-2-174.0%32.0%
4枠1-1-4-203.8%23.1%
5枠4-3-0-1915.4%26.9%
6枠0-0-0-260.0%0.0%
7枠0-1-2-230.0%11.5%
8枠2-0-2-227.7%15.4%

真ん中から内寄りの成績が良く、特に牝馬は1~2枠の成績が抜群。牡馬は3~5枠の回収値が高めです。

また2020年は10月に京都開催がありましたが2021年は10月から阪神の連続開催。京阪杯の週にBコースに替わり昨年は1枠・3枠・4枠と内寄り決着だったので、今年も似た傾向になる可能性は高そうです。

馬番データ

  • 偶数馬番【9-6-9-74】
  • 奇数馬番【4-7-4-87】

全体的に偶数馬番の成績が良く、馬番では2番が(4-2-2-5)で昨年も10番人気のエイティーンガールが優勝。7番(3-0-2-8)、6番(1-4-0-8)、4番(0-0-4-9)も複勝率は30%台です。

4番人気以下

  • 1~4枠【4-6-7-61】
  • 5~8枠【0-1-4-78】

唯一5枠以降で2着に入ったのも2019年セントウルSのファンタジストで5枠6番。今回集計したレースでは当日4番人気以下+馬番8番以降は連対がなく3着止まりでした。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-2-4-67.7%53.8%
先行4-5-3-407.5%24.5%
差し4-4-5-605.5%17.8%
追込4-1-1-556.6%9.8%

内回りコースで直線は357mと短めなので基本的には先行有利ですが、2020年は4角7番手のフィアーノロマーノが優勝、1角14番手だったジョーアラビカが3着。2021年は4角10番手前後のエイティーンガール、タイセイビジョンが1~2着。

12月に行われるタンザナイトSも比較的差し・追い込みが決まりやすいレースなので、特に内寄りの枠なら脚質は気にしなくて良さそうです。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-2-1-80.0%27.3%
440-4594-1-1-1916.0%24.0%
460-4794-6-4-476.6%23.0%
480-4991-3-4-521.7%13.3%
500-5193-0-2-279.4%15.6%
520-1-1-1-89.1%27.2%

牝馬は480kg未満が(4-5-3-43)、480kg以上が(0-1-1-29)と比較的小柄な馬の成績が良く、牡馬・セン馬は馬格不問。牝馬ではエイティーンガール、スノーテーラー、ビリーバーが前走時480kg未満。

また良馬場では馬格による差は小さく、道悪時では480kg以上は苦戦しています。

京阪杯 傾向データ②

京阪杯 過去8年のデータ

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-2-0-512.5%37.5%
2番人気2-0-0-528.6%28.6%
3番人気1-3-0-412.5%50.0%
4-6番人気2-1-3-188.3%25.0%
7-9番人気1-0-1-214.3%8.7%
10番人気-1-2-5-551.6%12.7%

別定戦ですがハンデ戦並に荒れやすく、人気馬もあまり信頼できません。阪神開催での2年間も10番人気以下の穴馬が馬券に絡んでいます。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦0-0-1-190.0%5.0%
栗東8-8-8-897.1%21.2%

関東馬は人気馬が少なかったものの穴としても狙いづらいです。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳1-1-0-99.1%18.2%
4歳2-4-1-217.1%25.0%
5歳3-2-4-366.7%20.0%
6歳2-0-3-256.7%16.7%
7歳-0-1-1-170.0%10.5%

連対率では4歳がやや高めですが5歳以上の好走馬も多く、どこからでも狙えます。

騎手データ

  • 継続騎乗【3-2-2-47】
  • 乗り替わり【5-6-7-61】

当日5番人気以内なら複勝率は変わりません。6番人気以下は乗り替わりが(2-3-6-45)に対して継続騎乗は(0-0-2-36)と継続騎乗優勢。

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
53.00-1-0-50.0%16.7%
54.01-1-1-312.9%8.8%
55.02-0-1-916.7%25.0%
56.02-5-7-503.1%21.9%
57.02-1-0-1015.4%23.1%
58.01-0-0-325.0%25.0%

牡馬・牝馬共に斤量による成績の偏りはありません。ただし前走から斤量減になる馬は勝ち切れません。

前走との斤量差

  • +斤量【4-2-4-41】
  • 増減無【4-4-1-44】
  • -斤量【0-2-4-23】

京阪杯 前走データ

京阪杯 過去8年のデータ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ2-1-1-179.5%19.0%
GⅡ1-3-2-273.0%18.2%
GⅢ3-0-0-1615.8%15.8%
リステッド0-0-1-130.0%7.1%
オープン1-2-3-253.2%19.4%
3勝0-2-2-90.0%30.8%

前走クラスは不問ですが距離は1200m組が中心。また昨年の1~3着馬はいずれもスプリンターズS組でした。

主な前走

  • キーンランドC【3-0-0-4】
  • スプリンターズS【2-1-1-16】
  • スワンS【1-3-0-18】
  • 福島民友C【1-0-0-0】
  • JBCスプリント【1-0-0-0】
  • オパールS【0-1-2-15】
  • セントウルS【0-0-2-8】

前走距離

  • 1000m【0-1-0-7】
  • 1200m【7-4-8-72】
  • 1400m【1-3-1-25】
  • 1600m【0-0-0-3】

前走場所

  • 東京【0-0-0-5】
  • 中山【2-1-1-14】
  • 京都【1-5-5-42】
  • 阪神【0-0-3-7】
  • 中京【0-1-0-7】
  • 札幌【3-0-0-5】
  • 福島【1-0-0-3】
  • 新潟【0-1-0-15】
  • 小倉【0-0-0-10】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気0-4-0-60.0%40.0%
2番人気1-0-0-614.3%14.3%
3番人気2-0-0-1115.4%15.4%
4番人気1-0-1-108.3%16.7%
5番人気0-0-1-80.0%11.1%
6-9番人気2-2-6-265.6%27.8%
10番人気-2-2-1-414.3%10.9%

重賞組は人気不問。前走がオープン特別以下だった馬は前走3番人気以内なら連対候補、4番人気以下だと3着候補です。ただし前走6番人気以下だった牝馬は割引き。

前走オープン特別以下

  • 3番人気以内【1-4-0-15】
  • 4番人気以下【0-0-6-33】

サンライズオネスト、シャインガーネット、ジャスパージャック、スノーテーラー、トウシンマカオが前走オープン特別以下で3番人気以内。

牝馬

  • 5番人気以内【1-2-2-25】
  • 6番人気以下【1-0-0-20】

前走6番人気以下で優勝したのは昨年のエイティーンガールで前走はスプリンターズS。シャインガーネット、スノーテーラー、テイエムスパーダが前走5番人気以内の牝馬。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着1-3-2-203.8%23.1%
2着1-0-1-711.1%22.2%
3着0-1-3-40.0%50.0%
4着2-2-1-618.2%45.5%
5着0-0-0-50.0%0.0%
6-9着2-1-0-315.9%8.8%
10着-2-1-2-355.0%12.5%

3勝クラス組は1着馬のみ。1200m組は4着以内だった馬の成績が良く、また敗れている場合は0.5秒差以内が目安。大敗からの巻き返しが多いのはオープン特別組です。

前走芝1200m

  • 4着以内【4-3-6-30】
  • 5着以下【3-1-2-42】

サンライズオネスト、ジャスパージャック、スノーテーラー、トウシンマカオが前走芝1200mで4着以内。

前走タイム差(重賞・2着以下)

  • 0.5秒差以内【4-3-1-26】
  • 0.6秒差以上【2-1-2-32】

0.6秒差以上から巻き返した5頭中3頭はスプリンターズS組。残る2頭は2018年のダイアナヘイローと2020年のフィアーノロマーノで、いずれも前走では4番人気以内の人気サイドでした。

今年は前走芝1200mの重賞で4着以内だった馬はいません。0.5秒差以内だとエイティーンガール、キルロード、ファストフォース、マリアズハートが該当します。

京阪杯 データまとめ

買いデータ

ダイワメジャー産駒、母父ナスルーラ系
ニジンスキー、ノーザンテースト持ち
馬番2番
前走オープン特別以下で3番人気以内
前走重賞で4着以内かつ0.5秒差以内

消しデータ

当日4番人気以下+馬番8番以降(3着まで)
480kg以上の牝馬
関東馬
当日6番人気以下+継続騎乗
前走6番人気以下の牝馬

京阪杯 予想

1週前の登録時点での予想です
◎サンライズオネスト
○タイセイビジョン
▲エイティーンガール
△トウシンマカオ
△ジュビリーヘッド
△ファストフォース

サンライズオネストはコース成績上位のダイワメジャー産駒で母父はグレイソヴリン系、オパールSや阪急杯と阪神の短距離では安定しています。オープン特別組は勝率は低いものの前走1番人気2着とローテ的には問題なく、来年に向けてもここで賞金を加算しておきたい所。

タイセイビジョンは斤量58kgが気になりますが昨年の2着馬。北九州記念やCBC賞も軽ハンデの馬が上位を占める中トップハンデで連対しているのでGⅢのここでは上位。ニジンスキー、ノーザンテーストを持つ血統も良く、差しが届きやすいレースという点でも引き続き期待。

エイティーンガールは昨年は内枠から外目を上がり大外一気。秋山騎手の採りやすい戦法に馬がハマった感がありますが、今年も似たような馬場なら十分狙えます。前走スプリンターズSも6着に入っており1200m戦なら能力上位。

トウシンマカオはオパールSを勝っていますが外差しがハマりやすい馬場だったこともあり、関東馬の成績が悪い点も踏まえると予想オッズ1番人気は過剰人気な感も。ただ血統的にはニジンスキーのクロス、ノーザンテーストを持つなど悪くありません。

他ではやや人気薄のロードカナロア産駒が2~3着に入りやすいということで、関西馬の中から冬場の阪神では昨年のファイナルSで2着に好走しているジュビリーヘッド、ニジンスキー持ちで昨年3着のファストフォース。あとはBコース替わり初週になるので内寄りに入った馬を重視。

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