2023/1/15(日)
中山競馬場・芝2000m
過去8年分の京成杯のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
京成杯 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ソールオリエンス
3番人気 シャンパンカラー
4番人気 シーウィザード
5番人気 シルヴァーデューク
参考:netkeiba.com
登録9頭と小頭数になりましたが、ホープフルSで3番人気6着だったセブンマジシャンが予想オッズでは1番人気。2番人気はヴァンドギャルドの半弟でキタサンブラック産駒のソールオリエンス、3番人気は新馬戦・ベゴニア賞と連勝中のシャンパンカラーが推されています。
以下芙蓉S勝ちでホープフルSは9着だったシーウィザード、サウジアラビアRC・デイリー杯2歳Sとマイル重賞で好走しているシルヴァーデューク、サウジアラビアRCで2着のグラニットなどが続きます。
京成杯 コース&血統分析
中山芝2000mの特徴
中山芝2000mは内回りコースを使用し、直線入り口あたりからのスタート。コーナーまでの距離が十分にあることから1800mよりも位置争いが激しくなりますが、道中のペースは落ち着く傾向にあります。
父系統別データ
- ダンジグ系(欧)【2-1-1-9】
- ロベルト系【1-1-2-4】
- レッドゴッド系【1-1-0-0】
- ディープインパクト系【1-0-1-14】
- キングカメハメハ系【0-4-1-12】
ディープ系などを含めサンデー系全体では(2-1-3-43)と出走数の割に成績が悪く、狙うならクリスタルブラック、ガンサリュート、メートルダールなど母系にニジンスキーやサドラーズウェルズを持つ馬。
優勝馬の父を見るとハービンジャー、バゴ、ノヴェリストと欧州の2400mのGⅠ優勝馬が多く、内国産ではハーツクライ(キングジョージ3着)、キズナ(ニエル賞優勝)とこちらも欧州好走馬が目立ち、過去8年の優勝馬の父は全て2400mのGⅠ優勝馬。
近年はヴェローナシチー、テンバガー、スカイグルーヴとロベルト系が人気問わず好走しています。
母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-2-2-24】
- ダンジグ系(欧)【2-0-0-2】
- ディープインパクト系【1-1-1-1】
- ロベルト系【1-0-1-3】
- ヘイロー系【1-0-0-2】
母父はサンデー系が馬券圏内の半数近くを占め、ダンジグ系(欧)やロベルト系は母系に入っても好相性。上で触れたニジンスキー、サドラーズウェルズの他にはトニービンやノーザンテースト持ちにも注意。
京成杯 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-1-2-6 | 10.0% | 40.0% |
2枠 | 0-1-2-10 | 0.0% | 23.1% |
3枠 | 2-1-1-9 | 15.4% | 30.8% |
4枠 | 0-1-1-11 | 0.0% | 15.4% |
5枠 | 2-1-1-12 | 12.5% | 25.0% |
6枠 | 1-1-1-13 | 6.3% | 18.8% |
7枠 | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 2-2-0-13 | 11.8% | 23.5% |
昨年は16頭立てで馬番では⑩-⑮-⑧での決着。人気薄は真ん中から内寄り優勢ですが人気馬なら枠順は不問です。ただし今年は9頭立てなのであまり意識しなくても良さそうです。
馬番データ
- 偶数馬番【3-1-4-47】
- 奇数馬番【5-7-4-43】
馬番では1番が(1-1-2-4)、7番が(1-1-1-5)、5番が(0-2-1-5)。また関東馬は偶数馬番の複勝率14.5%に対して奇数馬番は複勝率27.1%。
前走枠順データ(当日4番人気以下)
- 1~4枠【3-3-5-37】
- 5~8枠【1-0-1-40】
当日4番人気以下+前走5~8枠だった馬は成績が悪く、特に前走時の馬番が1~4番だった馬の好走が多いのが特徴。前走外枠で優勝したのは昨年のオニャンコポンで前走はホープフルSでした。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% |
先行 | 4-3-2-24 | 12.1% | 27.3% |
差し | 3-2-4-35 | 6.8% | 20.5% |
追込 | 1-2-2-24 | 3.4% | 17.2% |
前半は緩めに流れ残り1000~800mからペースアップすることが多く、近年は先行馬がやや優勢。
前走4角位置(前走中山)
- 4番手以内【1-1-0-20】
- 5番手以下【3-3-3-16】
前走4角位置(前走中山以外)
- 4番手以内【2-4-5-32】
- 5番手以下【2-0-0-22】
前走中山組は差し・中山以外だった馬は先行していた馬が狙い目。前走中山+4角4番手以内、前走中山以外で4角5番手以下から好走した計4頭はいずれも当日4番人気以内でした。
ピーチパトロールが前走中山で4角4番手以内、シルバースペード、サヴォーナが前走中山以外で4角5番手以下でした。
前走上がり3F(前走芝1800m以下)
- 2位以内【3-1-1-13】
- 3位以下【0-0-0-25】
距離延長+前走上がり3位以下は過去8年では全滅。オメガリッチマン、グラニット、シャンパンカラー、シルバースペード、シルバーデュークが前走芝1800m以下で上がり3位以下でした。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 2-1-2-17 | 9.1% | 22.7% |
460-479 | 4-3-2-24 | 12.1% | 27.3% |
480-499 | 2-1-2-23 | 7.1% | 17.9% |
500-519 | 0-2-2-14 | 0.0% | 22.2% |
520- | 0-1-0-6 | 0.0% | 14.3% |
人気馬はどちらかと言えば小柄な馬の方が成績が良く、馬格がある馬は回収値もやや低めです。
前走との馬体重差
- +体重【4-7-4-45】
- 増減無【1-0-2-20】
- -体重【3-1-2-25】
京成杯 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-2-0-3 | 37.5% | 62.5% |
2番人気 | 0-3-1-4 | 0.0% | 50.0% |
3番人気 | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
4-6番人気 | 3-1-4-16 | 12.5% | 33.3% |
7-9番人気 | 1-2-2-19 | 4.2% | 20.8% |
10番人気- | 0-0-0-42 | 0.0% | 0.0% |
1~2番人気馬の複勝率はまずまず安定していますが、6~7番人気馬も(2-2-5-7)複勝率56.3%と成績が良いのが特徴。新馬・未勝利上がりの中穴がよく該当します。
8番人気以下は(0-0-1-57)、単勝オッズ30倍以上が(0-0-1-43)とこの辺りが目安になります。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 6-7-3-59 | 8.0% | 21.3% |
栗東 | 2-1-5-30 | 5.3% | 21.1% |
地方 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
直近5年間の連対馬10頭は全て関東馬と近年は関東馬優勢。ただし5~8番人気の関西馬が過去8年中7年で馬券に絡んでいます。ヴェローナシチー、テンバガー、ディアスティマ、ヒンドゥタイムズと4年連続3着に入っており、この4頭はいずれも前走が2000mでした。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 3-1-2-11 | 17.6% | 35.3% |
2戦 | 1-3-3-27 | 2.9% | 20.6% |
3戦 | 4-3-2-24 | 12.1% | 27.3% |
4戦 | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
5戦- | 0-0-1-23 | 0.0% | 4.2% |
近年は2歳ローテの充実もありキャリアが浅い馬の方が好調。直近4年間ではキャリア2戦以下が(3-3-4-20)、3戦以上が(1-1-0-20)。
騎手データ
- 継続騎乗【7-2-3-39】
- 乗り替わり【1-6-5-51】
乗り替わりで好走しているのはノーザンF生産馬が多く、ノーザンF生産馬以外での乗り替わりは(0-2-2-44)。今年はセブンマジシャンがノーザンF生産馬ですが前走がCデムーロ騎手だったので乗り替わりは確定。
生産者データ
- ノーザンF【2-5-5-16】
ノーザンF生産馬は前走2000mだと(1-5-5-9)、1800m以下だと(1-0-0-7)。
京成杯 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
GⅡ | 0-1-1-11 | 0.0% | 15.4% |
GⅢ | 0-1-0-13 | 0.0% | 7.1% |
オープン | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% |
1勝 | 3-1-3-24 | 9.7% | 22.6% |
未勝利 | 0-4-2-22 | 0.0% | 21.4% |
新馬 | 3-1-2-11 | 17.6% | 35.3% |
昨年はホープフルS組のオニャンコポンが優勝しましたが、近年は昇級組が好調です。また前走2000m組が中心で1800m組は慎重に。
また中距離の新馬・未勝利戦は全体時計が遅くなりがちなので、ラスト2Fが11.5秒以内または加速ラップで勝っているかを見ればそれなりに絞り込めます。過去8年の優勝馬はいずれも初勝利時のラスト2Fは11.5秒以内でした。
初勝利時のラスト2Fが11.5秒を切っていたのはシーウィザード、シャンパンカラー、ソールオリエンスの3頭。
主な前走
- 葉牡丹賞【2-1-1-3】
- ホープフルS【1-1-1-10】
- エリカ賞【1-0-2-6】
- 萩S【1-0-0-1】
- 京都2歳S【0-1-0-3】
前走距離
- 1400m【0-0-0-1】
- 1600m【0-0-0-12】
- 1800m【3-1-1-26】
- 2000m【5-7-7-51】
前走場所
- 東京【2-2-0-21】
- 中山【4-4-3-36】
- 京都【1-2-0-6】
- 阪神【1-0-4-19】
- 小倉【0-0-1-0】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-5-0-10 | 11.8% | 41.2% |
2番人気 | 2-0-3-15 | 10.0% | 25.0% |
3番人気 | 1-1-2-13 | 5.9% | 23.5% |
4番人気 | 1-1-0-4 | 16.7% | 33.3% |
5番人気 | 0-0-0-9 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 2-1-3-27 | 6.1% | 18.2% |
10番人気- | 0-0-0-12 | 0.0% | 0.0% |
前走下位人気で拾えるのは前走が2000mだった関東馬。関西馬や距離延長組は前走上位人気馬が優勢です。
前走1800m以下
- 3番人気以内【3-1-0-14】
- 4番人気以下【0-0-1-25】
オメガリッチマン、グラニット、シルバースペード、シルバーデュークが前走1800m以下で4番人気以下。
関西馬
- 2番人気以内【2-1-3-8】
- 3番人気以下【0-0-2-22】
サヴォーナが前走2番人気以内の関西馬。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 5-5-5-38 | 9.4% | 28.3% |
2着 | 1-1-2-3 | 14.3% | 57.1% |
3着 | 0-1-1-7 | 0.0% | 22.2% |
4着 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
5着 | 1-1-0-11 | 7.7% | 15.4% |
6-9着 | 0-0-0-15 | 0.0% | 0.0% |
10着- | 1-0-0-11 | 8.3% | 8.3% |
前走1勝クラスは2着以内がほぼ必須、前走オープンクラス組は敗れている場合0.5秒差以内がほぼ必須です。
新馬・未勝利組も多いため前走1着馬が多いものの、前走0.3秒差で勝っていると2~3着までが多いのが特徴です。
前走1勝クラス
- 2着以内【3-1-2-7】
- 3着以下【0-0-1-17】
今年の1勝クラス組はシャンパンカラーのみで前走は1着でした。
前走タイム差(1着)
- 0.3秒差以上【0-2-1-14】
- 0.2秒差以内【5-3-4-24】
今年の前走1着馬はサヴォーナ、シャンパンカラー、ソールオリエンスでいずれも前走0.2秒差以内で勝利。
前走タイム差(2着以下)
- 0.5秒差以内【2-3-3-16】
- 0.6秒差以上【1-0-0-36】
前走0.6秒差以上負けから巻き返したのは昨年のオニャンコポンで前走はホープフルS。オメガリッチマン、グラニット、シーウィザード、シルバースペードが前走0.6秒以上負けています。
京成杯 データまとめ
買いデータ
★ニジンスキー、サドラーズウェルズ、トニービン持ち
★キャリア2戦以内
★初勝利時のラスト2Fが11.5秒以内
★前走2番人気以内の関西馬
消しデータ
★当日4番人気以下+前走時5~8枠
★前走中山で4角4番手以内、中山以外で4角5番手以下(人気馬を除く)
★前走1800m以下で上がり3位以下
★当日8番人気以下または単勝オッズ30倍以上
★ノーザンF生産馬以外で乗り替わり
京成杯 予想
○セブンマジシャン
▲シーウィザード
△シルバースペード
△シャンパンカラー
ソールオリエンスはキャリア1戦ですが新馬戦はラスト3Fが11.5-11.0-11.0と優秀な内容。今年は登録馬が父サンデー系、キングマンボ系しかいないのですがその中で母系にサドラーズウェルズを持ち、前走での位置取りや上がり順位などデータ的にもひととおりクリアしていますが、非ノーザンF生産馬で乗り替わりになる点は割引き。
セブンマジシャンは黄菊賞勝ち、ホープフルS6着と実績は最上位。ノーザンF生産馬ですが関西馬で乗り替わり確定、2400mGⅠを勝っていないジャスタウェイ産駒と頭よりは2~3着候補の筆頭という形ですが、こちらも母父はサドラーズウェルズ系で今年の登録馬の中では血統面でも相対的には上位。
シーウィザードはデータからはまずまず。新馬戦でラスト2Fを11.3-11.4で逃げ切り、芙蓉Sも1000m通過65.1秒とを先行し優勝とスローの上がり勝負になればチャンスはありそうですが、今年は小頭数ながらマイル組の先行馬が揃ったので展開次第。
他では新年中山芝での好走が目立っていたシルバーステート産駒から関東馬で前走1800mだったシルバースペード、1600m組は例年なら割引きですがキャリアが浅く新馬戦・ベゴニア賞共に内容の良かったシャンパンカラー。