北九州記念予想|過去の傾向とデータ分析

G3
無断転載禁止
北九州記念【GⅢ】
2022/8/21(日)
小倉競馬場・芝1200m

過去8年分の北九州記念のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

北九州記念 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 ナムラクレア
2番人気 テイエムスパーダ
3番人気 タイセイビジョン
4番人気 アネゴハダ
5番人気 ジャンダルム

参考:netkeiba.com

予想オッズでは桜花賞3着・函館スプリントSでは2馬身半差の完勝だった3歳馬ナムラクレアが1番人気。2番人気には同じく3歳馬でCBC賞を日本レコードで逃げ切ったテイエムスパーダ、3番人気にはそのCBC勝で2着だったタイセイビジョンが推されています。

以下CBC賞3着のアネゴハダ、今年のオーシャンS優勝馬ジャンダルム、佐世保Sを勝ったディヴィナシオン、昨年の2着馬ファストフォースなどが続きます。

北九州記念 コース&血統分析

小倉芝1200mの特徴

小倉芝1200mは2コーナーのポケットからのスタート。最後の直線より前半の直線が長く、スタート後下り坂になっているため前傾ラップになるのが特徴です。

昨年、今年のCBC賞ではそれぞれ日本レコードが生まれたように、、コースも下りと平坦な直線のみなのでスピードの絶対値が重要になります。

重賞ナビ

小倉競馬場・芝1200mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、小倉芝…

北九州記念 父系統別データ

  • プリンスリーギフト系【2-3-1-8】
  • リファール系【2-1-0-5】
  • サンデーサイレンス系【1-1-2-26】
  • ミスタープロスペクター系【1-1-1-12】
  • キングカメハメハ系【0-2-1-10】

プリンスリーギフト系はサクラバクシンオーからショウナンカンプと共に成績が良く、キングヘイロー産駒もダイメイプリンセス、ダイアナヘイローと3年連続で連対しています。

ただこれらの産駒は近年は数が減っており、最近ではミスプロ系やキングマンボ系(特に牝馬)が好調。昨年の1~3着もミスプロ系、キングマンボ系でした。

北九州記念 母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【2-3-1-23】
  • ミスタープロスペクター系【1-1-1-14】
  • ボールドルーラー系【1-1-0-1】
  • グレイソヴリン系【1-0-1-9】
  • ダンジグ系(米)【0-1-1-2】

母系は様々ですが直近で見るとサンデー系や米国型ノーザンダンサー系が好調。またトニービンやサクラバクシンオー、ボールドルーラーなどナスルーラ系の血を持っている馬は穴でも注意。

北九州記念 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-0-0-146.7%6.7%
2枠2-0-0-1313.3%13.3%
3枠1-3-0-116.7%26.7%
4枠0-2-1-130.0%18.8%
5枠1-1-1-136.3%18.8%
6枠1-2-4-96.3%43.8%
7枠0-0-1-200.0%4.8%
8枠2-0-1-208.7%13.0%

牝馬は枠の影響はありませんが、牡馬は馬番4~9番あたりに好走馬が多いのが特徴で馬番10番以降は(0-1-1-32)。直近4年で見ても好走した牡馬はファストフォース(6番)、レッドアンシェル(4番)、アレスバローズ(5番)と固まっています。

馬番データ

  • 偶数馬番【2-4-3-58】
  • 奇数馬番【6-4-5-55】

全体的に奇数馬番の成績が良く5番が(1-3-0-4)、9番が(2-0-1-5)、11番が(0-1-2-5)。当日5番人気以内は偶数馬番が(0-2-2-9)、奇数馬番が(3-4-2-18)。

5歳馬

  • 1~2枠【1-0-0-11】
  • 3~6枠【0-6-1-10】
  • 7~8枠【0-0-0-11】

年齢データでも触れますが5歳馬は2着が多く、その中でも3~6枠に集中しています。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-1-1-60.0%25.0%
先行4-5-2-2311.8%32.4%
差し3-2-2-495.4%12.5%
追込1-0-2-352.6%7.9%
マクリ0-0-1-00.0%100.0%

スタート後に下り坂になっているため前傾ラップになりやすく、逃げ粘ったのはGⅠ優勝の実績があったモズスーパーフレアのみ。優勝馬を見ると牡馬は4角6~8番手くらいの差し馬が多く、牝馬は4角2~4番手くらいの先行馬が目立ちます。

当日5番人気以内+前走4角位置

  • 4番手以内【3-4-2-13】
  • 5番手以下【0-2-2-14】

人気馬は前走4角4番手以内の成績が良く、5番手以下で好走した4頭はいずれも小倉芝1200mでの勝利経験がありました。予想オッズ上位ではタイセイビジョンが前走4角5番手以下。

当日6番人気以下+前走4角位置

  • 4番手以内【0-1-1-35】
  • 5番手以下【5-1-3-50】

人気薄は逆に差し馬が狙い目。前走4角4番手以内で好走した2頭は前走アイビスSD2着のラブカンプー、前走佐世保S1着のメイショウイザヨイと勢いがある牝馬。

前走上がり3F(牝馬)

  • 1位【0-0-0-5】
  • 2~3位【1-2-2-3】
  • 4~5位【1-1-0-11】
  • 6位以下【3-2-3-28】

前走上がり2~3位の牝馬の複勝率が高く、2020年10番人気3着のアウィルアウェイや2019年9番人気1着のダイメイプリンセスなど穴でも抑えられます。カフジテトラゴン、クリノアリエル、テイエムスパーダ、レジェーロが該当します。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-2-80.0%20.0%
440-4591-0-0-165.9%5.9%
460-4793-1-2-357.3%14.6%
480-4993-2-3-278.6%22.9%
500-5191-2-1-184.5%18.2%
520-0-3-0-90.0%25.0%

スプリント戦ですが大型馬の成績はそれほどでもなく、460kg以上あれば問題ありません。牝馬は480kg以上になると(3-5-2-15)と馬格がある牝馬は○。

前走との馬体重差

  • +体重【6-4-7-53】
  • 増減無【1-1-0-22】
  • -体重【1-3-1-37】

前走からプラス体重になる馬の勝率が高く、牝馬は+2kg以上だと(5-1-5-28)、±0kg以下だと(0-4-0-19)。

北九州記念 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気0-3-0-50.0%37.5%
2番人気1-0-1-612.5%25.0%
3番人気1-1-1-512.5%37.5%
4-6番人気2-2-2-188.3%25.0%
7-9番人気4-0-1-1916.7%20.8%
10番人気-0-2-3-600.0%7.7%

ハンデ戦らしく人気通りには決まりません。当日5番人気以内は牡馬が(0-2-1-13)、牝馬が(3-4-3-14)と牝馬の方が信頼できます。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦1-0-0-420.0%20.0%
栗東7-8-8-1095.3%17.4%

関東馬は2019年を最後に出走がありません。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳1-1-1-136.3%18.8%
4歳2-1-3-1012.5%37.5%
5歳1-6-1-322.5%20.0%
6歳3-0-3-337.7%15.4%
7歳-1-0-0-253.8%3.8%

7歳以上またはキャリア31戦以上は割引きですが3~6歳はどこからでも狙えます。4歳牝馬が(2-0-3-5)と好調で、また3歳馬で好走した3頭はいずれも小倉芝1200mで1着+葵S連対実績がありました。

また5歳馬の2着が目立ちますが、前走1着の5歳馬が(0-5-1-6)。ディヴィナシオンが該当します。

キャリアデータ

  • 10戦以下【1-2-1-14】
  • 11~10戦【4-4-3-25】
  • 21~30戦【3-2-3-43】
  • 31戦以上【0-0-1-31】

クリノアリエル、ディヴィナシオンがキャリア31戦以上。

騎手データ

  • 継続騎乗【2-5-3-41】
  • 乗り替わり【6-3-5-72】

当日6番人気以下は継続騎乗が(1-0-1-26)、乗り替わりが(4-2-3-60)と乗り替わり組が優勢。継続騎乗で好走したレッドアンシェル、アウィルアウェイは同じ騎手でスプリント重賞を勝った実績がありました。

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
-52.01-2-1-243.6%14.3%
53.02-0-1-189.5%14.3%
54.01-0-3-273.2%12.9%
55.02-4-0-169.1%27.3%
56.0-56.51-2-2-184.3%21.7%
57.0-57.51-0-0-614.3%14.3%
58.0-0-0-0-10.0%0.0%

斤量による偏りはなくどこからでも狙えます。

前走との斤量差

  • +斤量【2-4-2-10】
  • 増減無【4-0-6-53】
  • -斤量【2-4-0-50】

今回斤量増+前走1着だと(2-4-1-6)。また今回斤量減+前走4着以内は(2-3-0-15)、5着以下だと(0-1-0-35)。

北九州記念 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ0-1-1-60.0%25.0%
GⅡ0-0-0-30.0%0.0%
GⅢ6-4-5-568.5%21.1%
リステッド0-0-0-50.0%0.0%
オープン1-1-2-322.8%11.1%
3勝1-2-0-117.1%21.4%

アイビスサマーダッシュ、CBC賞とサマースプリントシリーズ組が中心。昨年からCBC賞は中京ではなく同じ小倉芝1200mで行われていますが、昨年はCBC賞組のヨカヨカ、ファストフォースが1~2着でした。

主な前走

  • アイビスSD【3-3-2-21】
  • CBC賞【3-1-3-27】
  • 佐世保S【1-1-0-2】
  • バーデンバーデンC【1-0-2-17】
  • 高松宮記念【0-1-1-3】

前走距離

  • 1000m【3-3-2-21】
  • 1200m【5-5-6-79】
  • 1400m~【0-0-0-13】

前走場所

  • 東京【0-0-0-6】
  • 京都【0-1-0-8】
  • 阪神【1-1-1-7】
  • 中京【1-1-3-27】
  • 函館【0-0-0-5】
  • 福島【1-0-2-28】
  • 新潟【3-3-2-22】
  • 小倉【2-2-0-7】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-4-1-615.4%53.8%
2番人気2-0-1-916.7%25.0%
3番人気1-0-0-146.7%6.7%
4番人気1-0-1-108.3%16.7%
5番人気0-0-1-90.0%10.0%
6-9番人気2-3-3-295.4%21.6%
10番人気-0-1-1-350.0%5.4%

前走1番人気馬の成績が良く、特にサマースプリントシリーズ組や牝馬は前走人気馬が好成績。

前走アイビスサマーダッシュ

  • 2番人気以内【2-2-1-2】
  • 3番人気以下【1-1-1-18】

シンシティが前走アイビスサマーダッシュで2番人気以内。

前走CBC賞

  • 4番人気以内【3-0-0-7】
  • 5番人気以下【0-1-3-20】

アネゴハダ、テイエムスパーダ、タイセイビジョン、ファストフォースが前走CBC賞で4番人気以内。

牝馬

  • 2番人気以内【4-3-2-7】
  • 3番人気以下【1-2-3-40】

アネゴハダ、カフジテトラゴン、シンシティ、ナムラクレアが前走2番人気以内の牝馬。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着3-7-1-1810.3%37.9%
2着0-0-2-90.0%18.2%
3着2-0-0-528.6%28.6%
4着1-0-1-810.0%20.0%
5着1-0-1-612.5%25.0%
6-9着1-1-2-302.9%11.8%
10着-0-0-1-360.0%2.7%

クラス関係なく前走1着馬が好成績。敗れている場合は前走でのタイム差が小さいほど巻き返せる可能性もアップします。

前走アイビスサマーダッシュ

  • 4着以内【2-2-1-4】
  • 5着以下【1-1-1-16】

シンシティ、レジェーロが前走アイビスサマーダッシュで4着以内。

前走CBC賞

  • 5着以内【3-1-1-13】
  • 6着以下【0-0-2-14】

アネゴハダ、タイセイビジョン、テイエムスパーダ、メイショウチタンが前走CBC賞で5着以内。

牝馬

  • 5着以内【4-5-4-22】
  • 6着以下【1-0-1-25】

前走6着以下から巻き返したのはアウィルアウェイ、ダイメイプリンセスでいずれもスプリント重賞勝ちの実績がありました。

前走タイム差(2着以下)

  • 0.2秒差以内【3-1-3-14】
  • 0.3~0.9秒差【3-1-4-63】
  • 1.0秒差以上【0-0-0-17】

北九州記念 データまとめ

買いデータ

父ミスプロ系(牝馬)、プリンスリーギフト系
前走1着+3~6枠の5歳馬(2着狙い)
前走上がり2~3位の牝馬
480kg以上の牝馬
前走1着+今回斤量増
前走アイビスSDで2番人気+4着以内
前走2番人気+5着以内の牝馬

消しデータ

馬番10番以降の牡馬
当日6番人気以下+前走4角4番手以内
7歳以上またはキャリア31戦以上
当日6番人気以下+継続騎乗
前走5着以下+スプリント重賞勝ちのない牝馬

北九州記念 予想

1週前の登録時点での予想です
◎テイエムスパーダ
○ナムラクレア
▲シンシティ
△アネゴハダ
△タイセイビジョン
△チェアリングソング

テイエムスパーダはCBC賞では斤量48kgとは言えテンの3Fを31.8秒で入り3馬身半差の完勝。コース実績があり前走上がり3位での1着+今回斤量増になる点、有力牝馬の中では馬格がある点など強調材料が多めです。国分恭騎手へ手綱が戻る形での乗り替わりも○。

ナムラクレアは1200mでは3戦3勝と底を見せておらず、小倉2歳S勝ちの実績があり前走函館スプリントSも古馬相手に完勝。前走ローテ、馬格など好走データの該当数ではテイエムスパーダにやや劣りましたが、父ミッキーアイル×母父ストームキャットはコース実績◎。

シンシティは芝は直千の2戦のみしか使っておらず予想オッズでも下位ですが、馬格がありアイビスSDで2番人気2着という内容からは充分買えます。ただアイビスSDはタイムやレースレベル的には疑問も。

他ではアネゴハダも前走は悪くない内容ですがCBC賞、小倉2歳Sと3着止まりで勝ち鞍が無い点は割引き。タイセイビジョンは前走トップハンデの57kgを背負い2着は評価できますが、前走位置取りからは2着まで。最後にプリンスリーギフトやボールドルーラーを持つチェアリングソング

テキストのコピーはできません。