小倉大賞典予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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小倉大賞典【GⅢ】
2023/2/19(日)
小倉競馬場・芝1800m

過去8年分の小倉大賞典のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

小倉大賞典 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 ウイングレイテスト
2番人気 ヒンドゥタイムズ
3番人気 カテドラル
4番人気 レッドベルオーブ
5番人気 レッドランメルト

参考:netkeiba.com

予想オッズでは前走ニューイヤーSを逃げ切り近走は安定しているウイングレイテストが1番人気。2番人気は昨年の小倉記念2着などの実績を持つヒンドゥタイムズ、3番人気は昨年小倉芝1800mで行われた中京記念で2着に入ったカテドラルが推されています。

以下昨年の小倉日経OPでは大逃げで逃げ切ったレッドベルオーブ、条件戦を3連勝し中山金杯では6着だったレッドランメルト、関門橋Sで4着だったバジオウなどが続きます。

小倉大賞典 コース&血統分析

小倉芝1800mの特徴

小倉芝1800mはスタンド前からのスタートでコースを約1周。1コーナーまでの距離が短めなのでスムーズに位置を取れる内枠の先行馬が有利です。

コーナー4つの小回りコースのためあまりペースは速くならず、前後半が極端なラップにはあまりなりません。

重賞ナビ

小倉競馬場・芝1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、小倉芝…

父系統別データ

  • ディープインパクト系【2-4-3-14】
  • キングカメハメハ系【1-1-2-12】
  • サンデーサイレンス系【1-1-2-18】
  • サドラーズウェルズ系【1-1-0-9】
  • ステイゴールド系【1-0-0-4】

ディープインパクト産駒は2020年は1~3着を独占するなど相性が良く、昨年のカデナや2020年のドゥオーモなど人気薄での好走も目立ちます。現在は京都開催がありませんが直線が平坦の小倉や新潟で実績のある馬には注意。

ディープ産駒以外はあまり目立った成績の種牡馬はいませんが、ハービンジャー産駒やハーツクライ系、ロベルト系は過去8年では馬券絡み無し。

母父系統別データ

  • ミスタープロスペクター系【2-1-1-6】
  • サンデーサイレンス系【1-2-3-31】
  • デピュティミニスター系【1-0-1-10】
  • ストームキャット系【1-0-0-3】
  • ロベルト系【0-2-1-8】

2016~2019年の4年間はAコース、2015年と2020~2022年の4年間はBコースですが、Bコースでの4年間は母父ミスプロ系が2頭、デピュティミニスター系、ストームキャット系が1頭ずつといずれも母父米国型が優勝しています。

今年もBコースで行われるため母父米国型に注目。またBコース開催時に人気薄で好走した馬を見るとカデナ、テリトーリアル、ディアンドル、ダコールと3代目までにナスルーラ系を持つ馬が目立ちます。

小倉大賞典 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-2-3-77.7%46.2%
2枠2-0-0-1214.3%14.3%
3枠1-1-0-146.3%12.5%
4枠1-0-1-146.3%12.5%
5枠0-0-0-160.0%0.0%
6枠0-1-2-130.0%18.8%
7枠2-2-0-1212.5%25.0%
8枠1-2-2-116.3%31.3%

内外離れた枠の成績が良く、Bコース使用時は1~6番か12~16番に好走馬が多いのが特徴です。ただ内が有利という訳ではなく、小倉は12日目の開催になるので内ラチ沿いは荒れやすく直線では横にかなり広がります。

馬番データ

  • 偶数馬番【5-5-1-50】
  • 奇数馬番【3-3-7-49】

馬番では1番が(0-1-3-4)、2番が(2-1-0-4)。外寄りでは16番が(1-1-1-3)、12番が(1-2-0-5)。

6番人気以下

  • 1~2枠【1-2-2-12】
  • 3~6枠【0-0-1-41】
  • 7~8枠【0-3-1-21】

中枠は人気馬なら抑えられますが、人気薄を狙うなら内外離れた枠。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ2-0-1-622.2%33.3%
先行3-1-3-2011.1%25.9%
差し2-5-2-384.3%19.1%
追込1-1-2-342.6%10.5%
マクリ0-1-0-10.0%0.0%

昨年は稍重で差し決着、一昨年は良馬場で前残り。馬場状態によってタイムもかなり変わってきますが速い時計が出る馬場の方が先行馬が残りやすく、時計がかかるほど差し馬が届きやすくなります。

前走4角位置

  • 3番手以内【5-5-2-29】
  • 4番手以下【3-3-6-70】

前走が重賞で4角3番手以内だった馬は(4-4-2-18)とまずまず。テリトーリアル、ディアンドル、ドゥオーモ、サイモンラムセスなど10番人気以下での激走も多く紐荒れ狙いなら抑えておきたいです。

今年はアルサトワ、レッドランメルトが前走重賞で4角3番手以内。惜しい所ではプライドランドが前走4角4番手。

前走上がり3F

  • 1位【2-2-2-7】
  • 2~3位【2-2-0-17】
  • 4~5位【0-0-1-13】
  • 6位以下【4-4-5-61】

ダンディズム、ヒンドゥタイムズ、フォワードアゲンが前走上がり1位。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-0-30.0%0.0%
440-4591-1-0-810.0%20.0%
460-4792-3-2-285.7%20.0%
480-4992-3-2-354.8%16.7%
500-5191-0-4-204.0%20.0%
520-2-1-0-525.0%37.5%

馬格による差はそれほどありません。また2020年3着のジナンボー(+20kg)や2022年3着のカデナ(-10kg)など2桁増減の馬でも走っています。

前走との馬体重差

  • +体重【3-1-4-41】
  • 増減無【2-3-1-11】
  • -体重【3-4-3-47】

小倉大賞典 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-2-0-425.0%50.0%
2番人気1-0-1-514.3%28.6%
3番人気2-1-0-525.0%37.5%
4-6番人気2-2-3-178.3%29.2%
7-9番人気0-1-1-220.0%8.3%
10番人気-1-2-3-461.9%11.5%

過去5年では1番人気馬は(2-2-0-1)と安定していますが人気馬同士で決まることは少なく、6年連続で8番人気以下から1頭以上馬券に絡んでいます。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦1-2-3-223.6%21.4%
栗東7-6-5-777.4%18.9%

複勝率では関東・関西の差はそれほどありません。5歳の関東馬が(1-0-3-5)と成績が良いのが特徴。バジオウ、ロングランが5歳の関東馬。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳3-1-0-1317.6%23.5%
5歳2-1-4-236.7%23.3%
6歳2-2-0-276.5%12.9%
7歳-1-4-4-362.2%20.0%

8年連続で7歳以上が好走しており、他重賞と比べても高齢馬の成績が良いレースです。

当日6番人気以下は6歳以下が(0-1-1-42)、7歳以上が(1-4-3-32)と穴狙いなら高齢馬。6歳以下で好走した2頭はディアンドル、クインズミラーグロといずれも前走が愛知杯の牝馬でした。

騎手データ

  • 継続騎乗【7-2-1-38】
  • 乗り替わり【1-6-7-61】

1着に継続騎乗組、2~3着に乗り替わり組が多いのが特徴。当日4番人気以内+継続騎乗は(6-0-0-9)と勝つか負けるか極端な成績です。予想オッズ上位ではウイングレイテスト、カテドラル、レッドベルオーブが継続騎乗想定。

生産者データ

  • ノーザンF【2-2-3-30】

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
-52.00-1-0-110.0%8.3%
53.00-1-2-50.0%37.5%
54.02-1-0-199.1%13.6%
55.0-55.51-1-2-189.1%18.2%
56.0-56.52-1-1-266.7%13.3%
57.0-57.52-2-3-178.3%29.2%
58.0-1-1-0-320.0%40.0%

昨年までのデータなので今年と斤量ルールは異なりますが、56.5kg以上を背負った馬は(4-3-4-22)と比較的ハンデの重い馬の方が好成績。ただしこれは関西馬が多く、関東馬は56kg以下の方が好走しています。

当日6番人気以下

  • 53.0kg以下【0-2-2-15】
  • 54.0~56.0kg【0-1-0-45】
  • 56.5kg以上【1-2-2-14】

人気薄を狙うなら中途半端なハンデよりも軽いか重いかどちらかに絞った方がいいかもしれません。

前走との斤量差

  • +斤量【2-2-2-11】
  • 増減無【3-3-2-49】
  • -斤量【3-3-4-39】

小倉大賞典 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ1-1-1-512.5%37.5%
GⅡ1-1-3-116.3%31.3%
GⅢ3-4-3-554.6%15.4%
リステッド0-0-0-50.0%0.0%
オープン1-1-1-136.3%18.8%
3勝2-0-0-918.2%18.2%
2勝0-1-0-00.0%100.0%

前走がオープン特別以下で優勝しているのはアリーヴォ、トリオンフ、アルバートドックといずれも当日2番人気以内。前走重賞組は複回値が100を超えており人気薄を狙うなら重賞組です。

主な前走

  • 中山金杯【2-1-1-19】
  • 寿S【1-0-0-2】
  • 福島記念【1-0-0-4】
  • 有馬記念【1-0-0-1】
  • リゲルS【1-0-0-0】
  • 愛知杯【0-1-1-6】
  • 日経新春杯【0-1-1-5】

前走距離

  • 1400m【0-0-0-3】
  • 1600m【1-1-0-20】
  • 1800m【1-2-1-19】
  • 2000m【5-3-4-43】
  • 2200m【0-1-1-2】
  • 2400m【0-1-2-6】
  • 2500m【1-0-0-2】
  • 3000m【0-0-0-3】

前走場所

  • 東京【0-0-2-10】
  • 中山【3-2-2-37】
  • 京都【1-1-1-20】
  • 阪神【1-2-1-13】
  • 中京【1-2-2-8】
  • 福島【1-0-0-4】
  • 小倉【1-1-0-4】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-0-0-516.7%16.7%
2番人気2-1-0-818.2%27.3%
3番人気2-0-0-433.3%33.3%
4番人気0-0-2-70.0%22.2%
5番人気1-0-0-811.1%11.1%
6-9番人気1-7-2-252.9%28.6%
10番人気-1-0-4-422.1%10.6%

当日5番人気以内に推された馬は前走人気不問、当日6番人気以下の場合は前走6~9番人気だった馬の複勝率が高いのが特徴です。

当日6番人気以下

  • 前走5番人気以内【1-0-0-18】
  • 前走6~9番人気【0-5-1-19】
  • 前走10番人気以下【0-0-3-37】

予想オッズ6番手以下で前走6~9番人気だったのはテイエムスパーダ、アルサトワ、サトノエルドール、ナイママ

前走ハンデ戦

  • 9番人気以内【4-6-2-29】
  • 10番人気以下【0-0-1-28】

フォワードアゲン、プライドランドが前走ハンデ戦で10番人気以下。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着3-3-0-1613.6%27.3%
2着0-0-1-50.0%16.7%
3着1-1-0-711.1%22.2%
4着0-1-0-40.0%20.0%
5着1-0-2-710.0%30.0%
6-9着1-2-2-213.8%19.2%
10着-2-1-3-394.4%13.3%

前走3勝クラス以下は1着、オープン特別組は3着以内が目安。関西馬は前走5着以内・また敗れている場合0.5秒差くらいが目安になります。

また年齢別データで7歳以上の2~3着が多い点に触れましたが、7歳以上で好走しているのもほぼ前走0.5秒差以内です。

関西馬

  • 5着以内【5-4-3-29】
  • 6着以下【2-2-2-48】

ダンディズム、トーホウディアスが前走5着以内の関西馬。

前走タイム差(関西馬・2着以下)

  • 0.5秒差以内【3-3-3-24】
  • 0.6秒差以上【1-1-2-41】

アルサトワ、カテドラル、スーパーフェザー、テイエムスパーダ、プライドランド、レッドベルオーブが前走0.6秒差以上負けている関西馬。

前走タイム差(7歳以上・2着以下)

  • 0.5秒差以内【1-2-3-10】
  • 0.6秒差以上【0-0-1-21】

イーサンパンサー、インテンスライト、カテドラル、スーパーフェザー、ナイママ、プライドランド、プリンスリターンが前走0.6秒差以上負けている7歳以上馬。

小倉大賞典 データまとめ

買いデータ

ディープインパクト産駒
母父ミスプロ系、米国型ノーザンダンサー系
馬番1~6番、12~16番
5歳の関東馬
前走5着以内かつ0.5秒差以内の関西馬

消しデータ

当日6番人気以下+3~6枠
当日6番人気以下+6歳以下(牝馬を除く)
当日6番人気以下+54~56kg(昨年までの斤量)
前走ハンデ戦で10番人気以下
関西馬または7歳以上でで前走0.6秒以上負け

小倉大賞典 予想

1週前の登録時点での予想です
◎レッドランメルト
○カテドラル
▲レッドベルオーブ
△ヒンドゥタイムズ
△アルサトワ
△ホウオウエミーズ

レッドランメルトはレース相性の良い父ディープインパクトに母父は米国型ダンジグ系。芝1800mの実績は豊富で前走が中山金杯というローテも問題ありません。前走4角好位だったことなども強調できますが、関東馬で乗り替わり想定になっているので1着候補というよりは2~3着狙い・複軸候補。

カテドラルは前走1.3秒差で負けている7歳馬という点は割引きですが、前走は福島で適性外の2000mということもありある程度度外視。小倉は同コースで行われた中京記念で2年連続2着するなど相性の良いコースで、継続騎乗想定という点は○。

レッドベルオーブは昨年の小倉日経OPは大逃げを打ち優勝しましたが、以降はハイペースで飛ばす形しか出来なくなっています。一応実績のあるコースでディープ×母父米国型・継続騎乗想定とハマれば優勝も狙えるデータはありますが、データが示す通り勝つか大敗かという結果になりそうです。

ヒンドゥタイムズは7歳馬ですが前走チャレンジCでは0.5秒差以内、小倉実績もありと過去好走した高齢馬に近い部分があり問題なく買えます。ただし乗り替わりの7歳馬という点からは2~3着候補。

アルサトワは勝ち切れないもののこの時期のコース複勝率は高いルーラーシップ産駒。前走重賞で4角好位、3代目にナスルーラ系を持つなど穴の要素はあります。同じく穴狙いなら重賞組ということで前走エリザベス女王杯7着、右回りの芝1800mでは安定しているホウオウエミーズ

テキストのコピーはできません。