2022/2/20(日)
小倉競馬場・芝1800m
過去8年分の小倉大賞典のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
小倉大賞典 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ダブルシャープ
3番人気 ヴァイスメテオール
4番人気 ランブリングアレー
5番人気 スカーフェイス
参考:netkeiba.com
予想オッズでは菊花賞7着を挟んで条件戦を順調に勝ち上がってきたアリーヴォが1番人気。2番人気には7歳馬ですが小倉巧者で前走関門橋Sを勝ったダブルシャープ、3番人気には昨年のラジオNIKKEI賞の勝ち馬ヴァイスメテオールが推されています。
4番手以下は昨年の中山牝馬Sの勝ち馬ランブリングアレー、中山金杯で2着のスカーフェイス、3勝クラスの逆瀬川Sを快勝したスーパーフェザーなどが続きます。
小倉大賞典 コース&血統分析
小倉芝1800mの特徴
小倉芝1800mはスタンド前からのスタートでコースを約1周。1コーナーまでの距離が短めなのでスムーズに位置を取れる内枠の先行馬が有利です。
コーナー4つの小回りコースのためあまりペースは速くならず、前後半が極端なラップにはあまりなりません。
小倉大賞典 父系統別データ
- ディープインパクト系【3-3-2-11】
- サンデーサイレンス系【1-1-3-23】
- サドラーズウェルズ系【1-1-0-9】
- ストームキャット系【1-0-0-1】
- キングカメハメハ系【0-2-2-11】
ディープインパクト産駒は(3-4-2-10)で2020年は1~3着を独占。7歳のドゥオーモや8歳のダコール、ヒストリカルなど高齢馬の好走も目立ちます。
他にはキングカメハメハやダイワメジャーもまずまずの成績ですがミスプロ系は2~3着まで。近年はトリオンフ、テリトーリアルなどノーザンダンサー系の優勝も増えています。
小倉大賞典 母父系統別データ
- ミスタープロスペクター系【3-1-1-6】
- サンデーサイレンス系【1-3-3-32】
- デピュティミニスター系【1-0-0-9】
- ボールドルーラー系【1-0-0-2】
- ロベルト系【0-1-1-9】
父サンデー系×母父ミスプロ系の成績が良く、グレイソヴリンやヌレイエフ、ノーザンテースト持ちに注意。Bコース使用時の4年間では母父ミスプロ、キングマンボ系が(3-0-3-5)と抜群の成績。2着には母父サンデー系が入ることが多いのが特徴です。
また6番人気以下で好走した馬はテリトーリアル、ダコール、クインズミラーグロ、コスモソーンパークなど母系3代目にグレイソヴリン系、ネヴァーベンド系などナスルーラ系を持つ馬が目立ちます。
小倉大賞典 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-3-3-6 | 7.7% | 53.8% |
2枠 | 3-0-0-11 | 21.4% | 21.4% |
3枠 | 1-1-1-13 | 6.3% | 18.8% |
4枠 | 1-0-0-15 | 6.3% | 6.3% |
5枠 | 0-0-0-15 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 0-0-2-14 | 0.0% | 12.5% |
7枠 | 2-2-0-12 | 12.5% | 25.0% |
8枠 | 0-2-2-12 | 0.0% | 25.0% |
過去8年では内外離れた枠からの好走馬が多く、4~6枠は不振。1枠は好走した7頭中5頭が当日6番人気と穴でも狙えます。ただし今年は雨の影響もあり馬場が荒れており、1週前は真ん中から外寄りに入った馬の好走が目立っていました。
馬番データ
- 偶数馬番【5-4-2-49】
- 奇数馬番【3-4-6-49】
馬番では1番が(0-2-3-3)、2番が(2-1-0-4)。馬番8~10番は過去8年では3着以内がありません。
Bコース使用時
- 1~3枠【4-2-2-14】
- 4~6枠【0-0-0-23】
- 7~8枠【0-2-2-20】
2014~2015年、2020~2021年がBコースでの開催。2019年以前の小倉開催は基本的に2月からですが、2020年からは代替開催の影響もあり1月から開催されています。
昨年は枠順で②-⑧-⑧、一昨年は②-⑦-⑧での決着。Bコース使用時は全て1~3枠から優勝馬が出ています。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 2-0-1-6 | 22.2% | 33.3% |
先行 | 3-2-3-19 | 11.1% | 29.6% |
差し | 1-4-3-40 | 2.1% | 16.7% |
追込 | 1-1-1-31 | 2.9% | 8.8% |
マクリ | 1-1-0-2 | 25.0% | 50.0% |
脚質はどこからでも問題ありませんが人気サイドは先行馬の成績が良く、人気薄は差し・追い込み馬が多いのが特徴です。
前走4角位置
- 3番手以内【6-4-3-30】
- 4番手以下【2-4-5-67】
昨年人気薄で好走したテリトーリアル、ディアンドルは前走4角3番手以内。前走で先行していた馬は人気薄での好走が多く、前走4角4番手以下は人気馬優勢。
ジュランビル、ダブルシャープ、ノルカソルカ、メイショウテンモン、ランブリングアレー、ヴェロックスが前走4角3番手以内。
前走4角4番手以下
- 斤量54kg以下【0-0-0-23】
- 今回斤量減【0-0-2-24】
- 前走10番人気以下【0-0-1-32】
- 馬番3~10番【0-0-0-36】
また前走4角4番手以下だった馬は割引き条件が多めです。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
460-479 | 2-3-2-32 | 5.1% | 17.9% |
480-499 | 3-3-2-34 | 7.1% | 19.0% |
500-519 | 0-0-4-16 | 0.0% | 20.0% |
520- | 2-1-0-5 | 25.0% | 37.5% |
馬格による差はそれほどありません。また2020年3着のジナンボー(+20kg)やドゥオーモ(-10kg)など大幅な増減がある馬でも問題ありません。
前走との馬体重差
- +体重【3-1-4-38】
- 増減無【2-3-1-10】
- -体重【3-4-3-49】
小倉大賞典 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-0-4 | 25.0% | 50.0% |
2番人気 | 1-0-1-5 | 14.3% | 28.6% |
3番人気 | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% |
4-6番人気 | 2-2-4-16 | 8.3% | 33.3% |
7-9番人気 | 0-2-0-22 | 0.0% | 8.3% |
10番人気- | 1-2-3-45 | 2.0% | 11.8% |
当日5番人気以内は(7-2-5-25)ですが4年連続で10番人気の穴馬が馬券に絡んでいます。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-2-3-21 | 3.7% | 22.2% |
栗東 | 7-6-5-77 | 7.4% | 18.9% |
複勝率では関東・関西の差はそれほどありません。5歳の関東馬は(1-0-3-5)と成績が良いのが特徴。京都牝馬Sにも登録していますがクリノプレミアムが5歳の関東馬。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 3-1-0-15 | 15.8% | 21.1% |
5歳 | 2-1-5-26 | 5.9% | 23.5% |
6歳 | 2-2-0-25 | 6.9% | 13.8% |
7歳- | 1-4-3-32 | 2.5% | 20.0% |
昨年1着のテリトーリアル、一昨年2着のドゥオーモなど2015年以降は7歳以上が毎年1頭以上馬券に絡んでいます。4~5歳+当日6番人気以下は(0-0-1-26)と人気薄を狙うなら高齢馬。
騎手データ
- 継続騎乗【7-2-1-37】
- 乗り替わり【1-6-7-61】
1着に継続騎乗組、2~3着に乗り替わり組が多いのが特徴。当日4番人気以内+継続騎乗は(6-0-0-9)と勝つか負けるか極端な成績です。想定ではヴァイスメテオールが継続騎乗予定。
生産者データ
- 社台白老F【2-0-0-3】
- ノーザンF【1-3-4-26】
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-52.0 | 0-1-0-13 | 0.0% | 7.1% |
53.0 | 0-1-2-5 | 0.0% | 37.5% |
54.0 | 1-1-0-18 | 5.0% | 10.0% |
55.0 | 2-0-3-18 | 8.7% | 21.7% |
56.0-56.5 | 2-1-1-26 | 6.7% | 13.3% |
57.0-57.5 | 2-3-2-15 | 9.1% | 31.8% |
58.0- | 1-1-0-3 | 20.0% | 40.0% |
56.5kg以上を背負った馬は(4-4-3-20)複勝率35.5%と安定しています。また当日6番人気以下は53kg以下か56.5kg以上に好走馬が偏っています。
当日6番人気以下
- ~53.0kg【0-2-2-17】
- 54.0~56.0kg【0-1-0-44】
- 56.5kg~【1-3-1-12】
前走との斤量差
- +斤量【2-3-1-10】
- 増減無【3-3-3-50】
- -斤量【3-2-4-38】
小倉大賞典 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
GⅡ | 1-2-2-12 | 5.9% | 29.4% |
GⅢ | 3-4-4-54 | 4.6% | 16.9% |
リステッド | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
オープン | 1-1-1-14 | 5.9% | 17.6% |
3勝 | 2-0-0-7 | 22.2% | 22.2% |
2勝 | 0-1-0-0 | 0.0% | 100.0% |
前走クラスは様々ですが好走馬の多くは年明け2戦目となる馬。また距離延長で連対した4頭中3頭はディープインパクト産駒です。
主な前走
- 中山金杯【2-1-1-18】
- 寿S【1-0-0-2】
- 福島記念【1-0-0-3】
- 有馬記念【1-0-0-1】
- 愛知杯【0-1-1-8】
- 日経新春杯【0-1-1-6】
前走距離
- 1600m【1-1-1-18】
- 1800m【0-2-0-18】
- 2000m【5-3-4-46】
- 2200m【0-0-1-3】
- 2400m【1-1-2-7】
- 2500m【1-1-0-2】
前走場所
- 東京【0-1-2-11】
- 中山【3-2-2-33】
- 京都【2-1-2-25】
- 阪神【1-1-1-11】
- 中京【1-2-1-9】
- 福島【1-0-0-3】
- 小倉【0-1-0-3】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% |
2番人気 | 2-1-0-8 | 18.2% | 27.3% |
3番人気 | 2-1-0-5 | 25.0% | 37.5% |
4番人気 | 0-0-2-8 | 0.0% | 20.0% |
5番人気 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% |
6-9番人気 | 1-6-2-25 | 2.9% | 26.5% |
10番人気- | 1-0-4-38 | 2.3% | 11.6% |
当日5番人気以内に推された馬は前走人気不問、当日6番人気以下の場合は前走6~9番人気だった馬の複勝率が高いのが特徴です。
当日6番人気以下
- 前走5番人気以内【1-1-0-20】
- 前走6~9番人気【0-5-1-19】
- 前走10番人気以下【0-0-2-33】
エブリワンブラック、スカーフェイス、ブラヴァス、ランブリングアレー、ヴァイスメテオールが前走6~9番人気。
前走ハンデ戦
- 9番人気以内【4-7-2-32】
- 10番人気以下【0-0-2-27】
アールスター、クリノプレミアム、ジュランビル、レッドフラヴィアが前走ハンデ戦で10番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-3-0-13 | 15.8% | 31.6% |
2着 | 0-0-1-5 | 0.0% | 16.7% |
3着 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% |
4着 | 0-1-1-4 | 0.0% | 33.3% |
5着 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
6-9着 | 1-1-2-25 | 3.4% | 13.8% |
10着- | 2-1-3-35 | 4.9% | 14.6% |
前走3勝クラス以下は1着、オープン特別組は3着以内が目安。また前走で0.5秒以上負けていると複勝率は大きく落ちます。前走0.5秒以上負けていて優勝した2頭はいずれも重賞勝ち馬でした。
関西馬
- 5着以内【5-5-3-27】
- 6着以下【2-1-2-49】
アリーヴォ、スーパーフェザー、スカーフェイス、ダブルシャープ、ノルカソルカ、メイショウテンモンが前走5着以内の関西馬。
前走タイム差(2着以下)
- 0.5秒差以内【3-4-4-33】
- 0.6秒差以上【2-1-4-52】
小倉大賞典 データまとめ
買いデータ
★母系3代目にグレイソヴリン系、ネヴァーベンド系持ち
★当日4番人気以内+継続騎乗(1着狙い)
★斤量56.5kg以上
消しデータ
★前走4角4番手以下+馬番3~10番
★前走4角4番手以下+前走10番人気以下
★当日6番人気以下+4~5歳
★当日6番人気以下+斤量54~56kg
小倉大賞典 予想
○ダブルシャープ
▲ランブリングアレー
△スカーフェイス
△アリーヴォ
△レッドフラヴィア
ヴァイスメテオールは予想オッズ通り当日4番人気以内+丸山騎手の継続騎乗なら優勝が多いデータに該当します。父キングカメハメハ系は勝ち切れませんが1週前の大宰府特別ではキングカメハメハ系のワンツー。母系3代目にトニービンも持っており、大きな割引き要素はありません。
ダブルシャープは7歳になりますが小倉は相性抜群。中1週ですが前走4角好位から押し切っているのは好材料で時計がかかる今の馬場も合っています。形としては乗り替わりになりますが、これまでコンビを多く組んできた酒井騎手へ戻る形なので問題ありません。
ランブリングアレーはコース成績が良いディープインパクト産駒で馬場状態を問わないタイプ。近2走は2200mを使い下位に沈んでいますが距離短縮の今回は狙い目。後は6歳牝馬で引退時期が近づいているので仕上げ度合いが鍵。
スカーフェイスは時計のかかる馬場を得意とするタイプという点ではダブルシャープに近く、前走ハンデ戦で7番人気など2着に置きたいデータが多めです。
アリーヴォは全4勝が全て小倉というコース巧者ですが小頭数のレースが多く、ドゥラメンテ産駒の傾向から多頭数の重賞になると割引き。穴はダイワメジャー産駒に母父ミスプロ系のレッドフラヴィア。