2022/11/26(土)
阪神競馬場・芝2000m
過去8年分の京都2歳Sのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
京都2歳S 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 エゾダイモン
3番人気 トップナイフ
4番人気 ナイトキャッスル
5番人気 ティムール
参考:netkeiba.com
予想オッズではシュヴァルグランやヴィルシーナの半弟でキタサンブラック産駒のグランヴィノスが1番人気。2番人気はグローリーヴェイズの半弟でハーツクライ産駒のエゾダイモン、3番人気は萩Sを6番人気で勝ったトップナイフが推されています。
以下萩Sで2着だったシルバーステート産駒のナイトキャッスル、新馬戦でグランヴィノスの3着に敗れたものの次の未勝利戦を勝ち上がったティムール、東京の未勝利戦を勝ち上がったシュタールヴィントなどが続きます。
京都2歳S コース&血統分析
阪神芝2000mの特徴
阪神芝2000mは内回りコースを使用。スタート後すぐに直線の上り坂を迎えることとコーナー4つのためあまりペースは速くなりません。
直線も357mと短めなため先行力やコーナリング力、またパワーを要する馬場状態になることが多いのが特徴です。阪神芝1600m~1800mは外回りで行われるので傾向の違いには注意が必要です。
京都2歳S 父系統別データ
- キングカメハメハ系【5-2-0-9】
- ディープインパクト系【2-2-3-20】
- ステイゴールド系【1-2-3-3】
- サンデーサイレンス系【1-2-1-13】
- ハーツクライ系【1-1-2-5】
- ダンジグ系(欧)【1-0-2-4】
冬場の施行になるため時計がかかりやくスタミナ、パワーを問われやすいレースになります。リオンディーズ産駒ジャスティンロックが昨年優勝、ロードカナロア産駒のアドマイヤハダルがエリカ賞優勝などキングカメハメハ系は全体的に好調。今年はグリューネグリーン、シュタールヴィントが父キングカメハメハ系。
サンデー系ではディープインパクトやハーツクライ、オルフェーヴルあたりの成績が良く、好走馬を見てもその後菊花賞や長距離で結果を残している馬が目立ちます。
京都2歳S 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-3-4-20】
- ダンジグ系(米)【2-1-0-2】
- ディープインパクト系【2-1-0-3】
- ストームキャット系【1-1-2-2】
- ヌレイエフ系【1-0-1-0】
ストームキャット系など母父米国型ノーザンダンサー系が(5-2-3-8)複勝率55.6%と断トツでジャスティンパレス、サトノダイヤモンドなど人気馬は堅実です。今年はサイブレーカー、トップナイフ、ヴェルテンベルクが母父米国型ノーザンダンサー系。
サンデー系ではサンデーサイレンス、ディープインパクト、フジキセキ、ネオユニヴァースあたりが好調。ロベルト系は合いそうな印象はありますが2020年1番人気のグロリアムンディが4着、エリカ賞のアカイイトも1番人気8着と人気より着順を落とすことが多いので注意。
京都2歳S 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-0-11 | 8.3% | 8.3% |
2枠 | 0-1-1-11 | 0.0% | 15.4% |
3枠 | 1-3-2-7 | 7.7% | 46.2% |
4枠 | 1-2-2-8 | 7.7% | 38.5% |
5枠 | 1-2-1-9 | 7.7% | 30.8% |
6枠 | 2-1-2-10 | 13.3% | 33.3% |
7枠 | 5-2-2-7 | 31.3% | 56.3% |
8枠 | 1-1-2-13 | 5.9% | 23.5% |
小頭数になりやすい条件ですが外寄りに好走馬が多く、代替開催の2年間は共に7枠8番に入ったジャスティンロック、ワンダフルタウンが優勝しています。
また過去2年で唯一内寄りから好走したビーアストニッシドはその後共同通信杯3着、スプリングS1着。
馬番データ
- 偶数馬番【5-4-6-39】
- 奇数馬番【7-8-6-37】
馬番では8番が(4-0-0-6)、9番が(1-2-1-3)。内寄りでは3~5番も複勝率40%台です。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 3-3-2-4 | 25.0% | 66.7% |
先行 | 3-7-7-27 | 6.8% | 38.6% |
差し | 4-2-2-16 | 16.7% | 33.3% |
追込 | 1-0-1-27 | 3.4% | 6.9% |
マクリ | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% |
全体的には前有利ですが、昨年は1角後方のジャスティンロックがマクって優勝し2着は逃げたビーアストニッシド、一昨年は4角5番手前後の3頭で決まるなど位置取りはそれほど気にしなくても良さそうです。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-1-7 | 0.0% | 12.5% |
440-459 | 2-2-0-15 | 10.5% | 21.1% |
460-479 | 5-6-6-27 | 11.4% | 38.6% |
480-499 | 2-2-2-19 | 8.0% | 24.0% |
500-519 | 3-2-3-5 | 23.1% | 61.5% |
520- | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
500~519kg台の複勝率が優秀。昨年は454kgだった1番人気トゥディイズザデイが敗れているのである程度の馬格はあるに越したことはありません。
京都2歳S 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-1-3 | 25.0% | 62.5% |
2番人気 | 1-3-2-2 | 12.5% | 75.0% |
3番人気 | 3-0-1-4 | 37.5% | 50.0% |
4-6番人気 | 2-2-3-17 | 8.3% | 29.2% |
7-9番人気 | 0-1-1-21 | 0.0% | 8.7% |
10番人気- | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
京都開催では人気馬が堅実でしたが阪神開催では1番人気馬が2年連続4着以下。昨年は9番人気ビーアストニッシド、一昨年は7番人気マカオンドールが馬券に絡んでおり、京都開催時よりは荒れやすくなっています。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% |
栗東 | 8-7-8-46 | 11.6% | 33.3% |
関東馬の出走は多くありません。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 2-1-3-9 | 13.3% | 40.0% |
2戦 | 3-6-3-17 | 10.3% | 41.4% |
3戦 | 2-1-0-15 | 11.1% | 16.7% |
4戦 | 1-0-2-5 | 12.5% | 37.5% |
5戦- | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% |
阪神開催ではキャリア1戦馬は苦戦しており、昨年は2番人気フィデルが3着に入りましたがトゥディイズザデイ、ライラック、キャンデセント、グロリアムンディと5頭全てが人気より着順を落としています。
今年はアイルシャイン、グランヴィノス、スマラグドスがキャリア1戦。
騎手データ
- 継続騎乗【6-5-6-25】
- 乗り替わり【2-3-2-28】
乗り替わりはノーザンF生産馬が(2-3-2-6)、他生産馬が(0-0-0-22)。また過去8年では武豊騎手が(3-1-1-3)。今年はエゾダイモンに騎乗想定となっています。
生産者データ
- ノーザンF【6-4-5-10】
ノーザンF生産馬は一昨年は1~4着まで独占、昨年は唯一出走したフィデルが3着とコースが替わってもノーザンF生産馬は抑え必須。今年はグランヴィノスのみがノーザンF生産馬です。
京都2歳S 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅡ | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ | 1-0-1-4 | 16.7% | 33.3% |
オープン | 2-5-0-6 | 15.4% | 53.8% |
1勝 | 2-0-3-14 | 10.5% | 26.3% |
未勝利 | 1-2-1-14 | 5.6% | 22.2% |
新馬 | 2-1-3-9 | 13.3% | 40.0% |
前走クラスは不問ですが阪神開催での2年間の連対馬4頭の前走は阪神・京都の外回りコースが3頭、東京コースが1頭でした。
有力馬ではトップナイフ、ナイトキャッスルが前走阪神の外回りを使っています。
主な前走
- 萩S【1-3-0-4】
- 野路菊S【1-1-0-0】
- 黄菊賞【1-0-1-4】
- 札幌2歳S【1-0-1-1】
- 百日草特別【1-0-0-2】
- 紫菊賞【0-0-2-4】
前走距離
- 1600m【0-1-0-10】
- 1800m【4-5-3-18】
- 2000m【4-2-5-24】
前走場所
- 東京【1-2-0-11】
- 中山【0-0-0-3】
- 京都【4-3-6-24】
- 阪神【2-2-0-6】
- 中京【0-0-0-1】
- 札幌【1-1-1-1】
- 福島【0-0-0-4】
- 新潟【0-0-0-2】
- 小倉【0-0-1-0】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 6-3-3-13 | 24.0% | 48.0% |
2番人気 | 0-1-1-6 | 0.0% | 25.0% |
3番人気 | 1-1-1-3 | 16.7% | 50.0% |
4番人気 | 0-0-1-10 | 0.0% | 9.1% |
5番人気 | 1-2-0-5 | 12.5% | 37.5% |
6-9番人気 | 0-0-1-15 | 0.0% | 6.3% |
10番人気- | 0-0-1-1 | 0.0% | 50.0% |
前走がオープンクラスだった馬は2番人気以内だった馬が好成績。また1800m組は前走1番人気馬の成績が良く、前走2番人気以下で好走しているのは2000m組が多いのが特徴。
前走オープンクラス
- 2番人気以内【3-3-1-2】
- 3番人気以下【0-1-0-13】
今年のオープンクラス組はトップナイフ、ナイトキャッスルの2頭ですがいずれも前走は3番人気以下。
前走芝1800m
- 1番人気【4-3-2-7】
- 2番人気以下【0-1-1-11】
前走2番人気以下で好走したのは札幌2歳Sで2番人気1着だったアドマイヤエイカン、アイビーSで5番人気2着だったラーゴム。アイルシャイン、グリューネグリーン、シュタールヴィント、ヴェルテンベルクが前走芝1800mで1番人気。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 5-5-6-30 | 10.9% | 34.8% |
2着 | 1-2-1-2 | 16.7% | 66.7% |
3着 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
4着- | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
1勝クラス組は2着以内、オープンクラス組は3着以内が目安。また前走が1勝クラス以下だった馬は着差をつけて勝っているよりも0.2秒差以内で勝っている方が成績が良いのが特徴です。
前走タイム差(1勝クラス以下・1着)
- 0.3秒差以上【0-2-0-7】
- 0.2秒差以内【4-1-5-20】
グリューネグリーン、シュタールヴィントが前走1勝クラス以下を0.3秒差以上で勝っています。
京都2歳S データまとめ
買いデータ
★母父米国型ノーザンダンサー系
★当日2番人気以内
★ノーザンF生産馬
★前走オープンクラスで2番人気以内
消しデータ
★1~2枠(馬番1~2番)
★キャリア1戦馬
★ノーザンF生産馬以外で乗り替わり
★前走4着以下
京都2歳S 予想
○トップナイフ
▲シュタールヴィント
△ヴェルテンベルク
△ナイトキャッスル
△グリューネグリーン
グランヴィノスは今年唯一のノーザンF生産馬。川田騎手・友道調教師は共に過去5年のコース成績はトップで複勝率は60%台と抜群の成績。新馬戦は前半スローですがラスト2Fは11.2-11.2と内容は優秀でした。阪神開催でキャリア1戦馬が軒並み成績を落としている点が気がかりですが、昨年のフィデルも3着には入っているので複軸としては期待できます。
トップナイフはこの時期としては珍しいキャリア5戦がレース傾向としては割引きですが、前走が阪神外回りであることや母父が米国型のヌレイエフ系と阪神芝2000mの傾向からは買えます。萩Sもダノンスコーピオンやサートゥルナーリアなどを輩出している出世レースなので、新馬・未勝利組が多い今年は相対的に上位評価。
シュタールヴィントは未勝利戦では2番手から抜け出しラスト3Fは11.2-11.2-11.4という内容。父キングカメハメハ系に母父にコース複勝率の高いディープインパクトと血統も○。ただしやや馬格に欠ける点は割引きです。
ヴェルテンベルクは過去2戦が共に小倉なので適性には不安もありますが、レイパパレ、ポタジェなど阪神芝2000mを非常に得意とする母父デピュティミニスター系。特に道悪に強い血統なので馬場状態次第では抑えておきたいです。
他にはルメール騎手の継続騎乗想定でアカイトリノムスメ、ステイフーリッシュなどコース成績が良いキングカメハメハを母父に持つナイトキャッスル、産駒は少ないながら芝では2000mの成績が最も良いラブリーデイ産駒のグリューネグリーン。