2022/10/10(月)
阪神競馬場・芝2400m
過去8年分の京都大賞典のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
京都大賞典 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 アリストテレス
3番人気 アイアンバローズ
4番人気 ユニコーンライオン
5番人気 ディアスティマ
参考:netkeiba.com
予想オッズでは前走目黒記念優勝を含め今年はGⅡで3戦連続3着以内のボッケリーニが1番人気。2番人気は昨年の2着馬アリストテレス、3番人気は天皇賞・春では5着だったアイアンバローズが推されています。
4番手以下は昨年の宝塚記念2着馬ユニコーンライオン、昨年の札幌日経OP以来1年2か月振りの実戦となるディアスティマ。天皇賞・春6着、宝塚記念5着のマイネルファンロンあたりが続きます。
京都大賞典 コース&血統分析
阪神芝2400mの特徴
阪神芝2400mは外回りコースを使用。スタート位置は芝2000mと同じですが3コーナーから外回りコースに進み、直線は474mと長いのが特徴です。
直線で2回、向こう正面で1回の計3回の上り坂があり非常にタフなコースです。そのためペースはスローになりやすく、直線が長いこともあり最後の瞬発力勝負となる事が多いです。
京都大賞典 父系統別データ
- キングカメハメハ系【6-1-4-28】
- ステイゴールド系【3-3-4-27】
- ディープインパクト系【3-1-4-18】
- サンデーサイレンス系【3-0-1-16】
- ハーツクライ系【2-2-3-15】
リーディング上位が順当に強いコースで重賞ではディープインパクトかキングカメハメハ系が好調。サドラーズウェルズ系などの欧州型ノーザンダンサー系は条件戦では2着が多いものの重賞では人気薄が多いこともあり不振。
京都大賞典 母父系統別データ
- デピュティミニスター系【5-3-2-7】
- サンデーサイレンス系【3-5-3-33】
- ロベルト系【3-0-2-15】
- ダンジグ系(欧)【1-2-1-1】
- サドラーズウェルズ系【1-1-1-4】
デピュティミニスター系は昨年マカヒキが9番人気で優勝。欧州型ノーザンダンサー系は御堂筋Sのダンディズム、ヒシゲッコウが人気薄で好走しており、母父ノーザンダンサー系は成績・回収値共に非常に優秀。
個別では他にシンボリクリスエス、スペシャルウィーク、マンハッタンカフェ、ディープインパクトが好調。またキングマンボ系を除くミスプロ系は(1-0-0-23)と不振。
京都大賞典 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-3-1-14 | 5.3% | 26.3% |
2枠 | 1-4-1-12 | 5.6% | 33.3% |
3枠 | 4-2-0-16 | 18.2% | 27.3% |
4枠 | 2-3-4-14 | 8.7% | 39.1% |
5枠 | 3-3-2-16 | 12.5% | 33.3% |
6枠 | 1-2-4-21 | 3.6% | 25.0% |
7枠 | 0-1-4-24 | 0.0% | 17.2% |
8枠 | 6-0-2-22 | 20.0% | 20.0% |
真ん中から内寄りの成績が良く、8枠が6勝を挙げていますが小頭数のレースが多いため馬番で見ると8~11番。馬番12番以降は(0-0-0-17)ですが、昨年は上位6頭までが外の5~8枠だったので参考程度に。
またサンデー系は真ん中から内寄りに好走馬が固まっていますが、キングカメハメハ系は外枠に好走馬が多いのが特徴。昨年の尼崎Sではテーオーロイヤルが8枠11番から完勝しています。
馬番データ
- 偶数馬番【10-6-10-66】
- 奇数馬番【8-12-8-73】
馬番では11番が(3-0-3-4)、4番が(2-2-4-10)、3番が(4-3-0-11)、8番が(4-0-2-11)。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 2-1-2-13 | 11.1% | 27.8% |
先行 | 8-10-4-40 | 12.9% | 35.5% |
差し | 7-5-9-47 | 10.3% | 30.9% |
追込 | 1-2-2-38 | 2.3% | 11.6% |
マクリ | 0-0-1-1 | 0.0% | 50.0% |
直線の長いコースなので位置取りでの有利不利はありませんが、レースの上がり6位以下は(0-3-2-96)。
昨年は中盤から息の入らない流れになり前で粘ったのはアリストテレス、キセキと菊花賞好走馬。この2頭以外はマカヒキやディアマンミノルと差し馬が上位に入りました。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-1-0-15 | 0.0% | 6.3% |
440-459 | 3-1-2-23 | 10.3% | 20.7% |
460-479 | 4-5-3-31 | 9.1% | 27.9% |
480-499 | 6-5-6-36 | 11.3% | 32.1% |
500-519 | 4-5-5-25 | 10.3% | 35.9% |
520- | 1-1-2-9 | 7.7% | 30.8% |
馬格に連れて複勝率が上がり480kg以上は成績・回収値共に安定しています。人気馬はそれほど馬格の影響はありませんが、当日6番人気以下は480kg未満が(2-0-0-46)、480kg以上が(3-2-3-48)。
京都大賞典 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-2-2 | 25.0% | 75.0% |
2番人気 | 1-1-2-4 | 12.5% | 50.0% |
3番人気 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
4-6番人気 | 1-5-3-15 | 4.2% | 37.5% |
7-9番人気 | 1-0-0-23 | 4.2% | 4.2% |
10番人気- | 1-0-0-32 | 3.0% | 3.0% |
昨年は9番人気のマカヒキが優勝しましたが、GⅠ馬の秋初戦になることも多く全体的には人気馬優勢。
またマカヒキは大阪杯4着、4着ディアマンミノルは同コースの御堂筋S勝ち、5着ロードマイウェイはチャレンジC勝ちと人気薄狙いなら阪神コースの実績馬。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-1-1-11 | 7.1% | 21.4% |
栗東 | 7-7-7-69 | 7.8% | 23.3% |
地方 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
関東馬の出走は多くありませんが成績は変わりません。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
3歳 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
4歳 | 2-4-2-15 | 8.7% | 34.8% |
5歳 | 3-3-1-22 | 10.3% | 24.1% |
6歳 | 1-1-2-20 | 4.2% | 16.7% |
7歳- | 2-0-3-23 | 7.1% | 17.9% |
4歳馬の複勝率が高めですが、昨年は8歳のマカヒキ、7歳のキセキが馬券に絡んでいるので年齢で割り引く必要は無さそうです。
騎手データ
- 継続騎乗【4-4-4-28】
- 乗り替わり【4-4-4-53】
川田騎手は過去8年で4勝(いずれも京都開催時)を挙げています。
生産者データ
- ノーザンF【4-3-5-30】
- 社台F【0-2-1-9】
ノーザンF生産馬は当日6番人気以内で(2-3-5-8)。アイアンバローズ、アリストテレス、ディアスティマ、ヒンドゥタイムズ、ボッケリーニがノーザンF生産馬。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
53.0 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
54.0 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% |
55.0 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
56.0 | 2-4-2-58 | 3.0% | 12.1% |
57.0 | 2-3-4-10 | 10.5% | 47.4% |
58.0 | 3-0-2-1 | 50.0% | 83.3% |
斤量を背負った馬の成績が良く、昨年も1~3着馬は斤量57kgでした。当日3番人気以内+斤量57kg以上は(4-2-5-3)複勝率80%弱ですが、56kg以下だと(1-1-0-8)複勝率20%。
今年はアフリカンゴールド、ディバインフォース、ボッケリーニが57kg。
前走との斤量差
- +斤量【0-1-2-21】
- 増減無【5-2-2-20】
- -斤量【3-5-4-40】
京都大賞典 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 5-5-6-20 | 13.9% | 44.4% |
GⅡ | 0-0-1-19 | 0.0% | 5.0% |
GⅢ | 2-1-0-20 | 8.7% | 13.0% |
リステッド | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
オープン | 1-1-0-15 | 5.9% | 11.8% |
3勝 | 0-1-1-3 | 0.0% | 40.0% |
GⅠ組・特に宝塚記念組の成績が良く、前走阪神組は複勝率50%。オープン特別以下から好走した4頭中3頭は4歳馬で、5歳馬は前走GⅠだと(3-2-1-5)と安定しています。アイアンバローズが前走GⅠの5歳馬。
主な前走
- 宝塚記念【4-2-5-10】
- 天皇賞・春【1-2-0-8】
- 丹頂S【1-1-0-7】
- 新潟記念【1-1-0-5】
- 鳴尾記念【1-0-0-2】
前走距離
- ~1800m【0-0-1-9】
- 2000m【2-3-0-5】
- 2200m【4-2-5-14】
- 2400m【0-0-1-3】
- 2500m【0-0-1-8】
- 2600m【1-1-0-9】
- 3000m~【1-2-0-13】
前走場所
- 東京【0-0-2-11】
- 中山【0-0-0-8】
- 京都【0-2-0-8】
- 阪神【6-3-6-15】
- 中京【0-0-0-0】
- 札幌【1-2-0-17】
- 新潟【1-1-0-8】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-2-5 | 18.2% | 54.5% |
2番人気 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% |
3番人気 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
4番人気 | 0-2-1-9 | 0.0% | 25.0% |
5番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 30.0% |
6-9番人気 | 1-1-2-26 | 3.3% | 13.3% |
10番人気- | 2-2-1-20 | 8.0% | 20.0% |
GⅠ組は人気不問。前走がGⅡ以下だった馬は3番人気以内が目安です。
前走4番人気以下
- 前走GⅠ【3-5-6-19】
- 前走GⅡ以下【1-0-0-42】
アリストテレス、ウインマイティー、キングオブドラゴン、ディアマンミノル、ディバインフォース、ヒンドゥタイムズ、ユニコーンライオン、レッドガランが前走GⅡ以下で4番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 1-2-2-8 | 7.7% | 38.5% |
2着 | 1-1-0-9 | 9.1% | 18.2% |
3着 | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% |
4着 | 0-0-1-4 | 0.0% | 20.0% |
5着 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
6-9着 | 2-5-1-20 | 7.1% | 28.6% |
10着- | 1-0-3-24 | 3.6% | 14.3% |
前走6着以下から巻き返しているのはほぼGⅠ組。ただし4歳馬は前走3着以内で(2-2-2-6)、4着以下で(0-2-0-8)と好走馬優勢です。4着以下から巻き返した2頭はいずれも当日2番人気以内でした。
京都大賞典 データまとめ
買いデータ
★母父デピュティミニスター系
★当日6番人気以内のノーザンF生産馬
★当日3番人気以内+斤量57kg以上
★前走阪神(特に宝塚記念)
消しデータ
★馬番12番以降
★当日6番人気以下+480kg未満
★当日7番人気以下
★前走GⅡ以下で4番人気+6着以下
京都大賞典 予想
○アイアンバローズ
▲マイネルファンロン
△ウインマイティー
△ディアマンミノル
△アリストテレス
ボッケリーニはノーザンF生産馬で斤量57kg。日経賞・目黒記念と2500mのGⅡで連対しておりキングカメハメハ系もこのコースでは勝率が高いのが特徴。池江厩舎、浜中騎手共にコース成績は悪くなく、大きな割引き要素はありません。
アイアンバローズは前走宝塚記念や昨年の京都大賞典では大敗していますがコース経験は豊富で、岩田望騎手とのコンビで勝った白鷺特別は内容も優秀。今年も代替開催ですが前走GⅠだった5歳馬など京都開催時の傾向からは相対的に上位評価。
マイネルファンロンは天皇賞・春、宝塚記念と共に人気薄ながら6、5着に健闘。特に宝塚記念ではレコード決着の中エフフォーリアを抑えて掲示板を確保。上がり勝負では分が悪そうですが、持続力勝負になれば面白そうです。
それ以外では長い距離で成績の良いゴールドシップ産駒の牝馬ウインマイティー、ローテは割引きですがコース実績があり母父デピュティミニスター系のディアマンミノル、コース成績が良いエピファネイア産駒で昨年も2着に好走しているアリストテレス。