2023/2/18(土)
阪神競馬場・芝1400m
過去7年分の京都牝馬Sのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
京都牝馬S 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ロータスランド
3番人気 ウインシャーロット
4番人気 スカイグルーヴ
5番人気 ミスニューヨーク
参考:netkeiba.com
予想オッズでは昨年の桜花賞2着馬ウォーターナビレラが1番人気。2番人気は昨年の優勝馬ロータスランド、3番人気はデビュー2戦目から13戦連続3着以内で前走ターコイズSも2着に好走したウインシャーロットが推されています。
4番人気以下は昨年の2着馬で恐らくここが引退レースとなるスカイグルーヴ、ターコイズS連覇のミスニューヨーク、睦月S4着のディヴィーナ、新春S1着のヒメノカリスと続きます。
京都牝馬S コース&血統分析
阪神芝1400mの特徴
阪神芝1400mは内回りコースを使用。スタート位置は1200mから200m分直線で後ろに下がります。コーナーまでの距離が長くなることで内枠が揉まれる可能性が低くなるため、内枠が有利なコースです。
2歳戦では先行有利ですが3歳以上になるとクラスが低くても差し馬の成績が比較的良いコースです。
父系統別データ
- ディープインパクト系【4-4-2-27】
- キングカメハメハ系【4-2-5-33】
- サンデーサイレンス系【2-0-3-37】
- リファール系【2-0-0-1】
- サドラーズウェルズ系【1-2-1-2】
ディープインパクト系は過去2年の京都牝馬Sでは馬券に絡んでいませんが、昨年スワンS2着のララクリスティーヌ、スワンSや阪神Cを制したダノンファンタジーなど牝馬の活躍馬が多いのが特徴。
過去2年阪神で行われた京都牝馬Sではタンタラス、イベリス、ブランノワールと父キングカメハメハ系が好調です。
母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-2-6-40】
- グレイソヴリン系【2-1-2-9】
- ロベルト系【2-1-0-15】
- ボールドルーラー系【2-0-1-5】
- ストームキャット系【1-3-0-6】
グレイソヴリン系やボールドルーラー系など母父ナスルーラ系が好調。また昨年は母父キングカメハメハのスカイグルーヴが2着に入っており、父か母父にキングカメハメハ系を持つ馬が過去2年の3着以内6頭中4頭を占めています。
京都牝馬S 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-5-0-22 | 0.0% | 18.5% |
2枠 | 3-2-3-19 | 11.1% | 29.6% |
3枠 | 2-2-4-20 | 7.1% | 28.6% |
4枠 | 2-0-1-24 | 7.4% | 11.1% |
5枠 | 1-1-1-25 | 3.6% | 10.7% |
6枠 | 2-0-2-23 | 7.4% | 14.8% |
7枠 | 3-0-3-31 | 8.1% | 16.2% |
8枠 | 1-4-0-33 | 2.6% | 13.2% |
牝馬は内寄りからの優勝馬が多く、昨年のロータスランドは4枠・一昨年のイベリスは2枠でした。ただし2年連続で15番に入ったタンタラス、ギルデットミラーが馬券に絡んでいるので外枠でもそれほど割り引く必要はなさそうです。
また道悪になると内有利な傾向が強まります。2018年の阪神Cは③-②-⑤、今回世代戦は集計していませんが2020年のフィリーズレビューは⑤-⑦-⑥、2019年のフィリーズレビューは①-⑥-⑮での決着。
馬番データ
- 偶数馬番【8-8-6-96】
- 奇数馬番【6-6-8-101】
馬番では3番、6番が(1-2-3-8)複勝率42.9%。他の馬番はあまり差はありませんが、今回集計した14レースでは1~18番全てが1回以上は馬券に絡んでいました。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 4-0-1-9 | 28.6% | 35.7% |
先行 | 4-5-5-40 | 7.4% | 25.9% |
差し | 5-8-2-84 | 5.1% | 15.2% |
追込 | 1-1-6-64 | 1.4% | 11.1% |
牡馬は脚質による成績の差はあまりありませんが、牝馬は前に行ける馬ほど複勝率・回収値が上がります。
前走4角位置(牝馬のみ)
- 4番手以内【5-2-2-18】
- 5番手以下【3-4-1-40】
牝馬のみで見ると前走4角4番手以内の勝率がやや高く、前走4角5番手以下で優勝したロータスランド、ダノンファンタジー、グランアレグリアはいずれも前走がマイルGⅠでした。
馬体重データ(牝馬のみ)
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 0-2-0-7 | 0.0% | 22.2% |
460-479 | 5-3-1-22 | 16.1% | 29.0% |
480-499 | 2-0-3-21 | 7.7% | 19.2% |
500- | 1-1-0-3 | 20.0% | 40.0% |
短距離戦なので460kg未満の出走は多くありませんがある程度の馬格は必要です。昨年優勝のロータスランド、一昨年優勝のイベリスはいずれも馬体重が484kgでした。
京都牝馬S 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 4-1-0-2 | 57.1% | 71.4% |
2番人気 | 0-0-1-6 | 0.0% | 14.3% |
3番人気 | 1-0-1-5 | 14.3% | 28.6% |
4-6番人気 | 1-4-2-14 | 4.8% | 33.3% |
7-9番人気 | 1-2-1-17 | 4.8% | 19.0% |
10番人気- | 0-0-2-50 | 0.0% | 3.8% |
2016年に1400mに変更となってからは1番人気馬は堅実です。次いで複勝率が高いのは5番人気馬で(1-1-2-3)。
人気が割れやすいこともあり昨年優勝のロータスランドは5番人気ですが単勝6.9倍、一昨年3着のブランノワールは9番人気ですが単勝16.1倍でした。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-4-0-24 | 3.4% | 17.2% |
栗東 | 6-3-7-70 | 7.0% | 18.6% |
関東馬は2着までが多く、昨年スカイグルーヴが1番人気2着。代替開催の2年間を見るとシャインガーネットが2番人気5着、リリーバレロが1番人気11着と人気馬でも信頼度は低めです。ウインシャーロット、コムストックロード、スカイグルーヴ、フェルミスフィアが関東馬。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 2-4-1-29 | 5.6% | 19.4% |
5歳 | 5-3-2-30 | 12.5% | 25.0% |
6歳 | 0-0-4-29 | 0.0% | 12.1% |
7歳- | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
過去7年では6歳以上は3着止まり。6歳で3着に入った4頭は近2走以内に1着がありました。これに該当する6歳馬はミスニューヨーク、ヒメノカリス、ボンボヤージ。
キャリアデータ
- 20戦以下【7-7-5-65】
- 21戦以上【0-0-2-23】
ほぼ年齢と同じになりますが5歳馬でもキャリア21戦以上は割引き。ボンボヤージ、ミスニューヨーク、メイショウミモザ、ラルナブリラーレがキャリア21戦以上。
騎手データ
- 継続騎乗【4-4-2-27】
- 乗り替わり【3-3-5-67】
継続騎乗は当日3番人気以内で(4-1-1-6)、4番人気以下で(0-3-1-21)と継続騎乗優勢。
生産者データ
- 社台F【2-1-1-19】
- ノーザンF【1-5-2-21】
ノーザンF生産馬は2着が多く、サブライムアンセム、スカイグルーヴ、スティクス、ディヴィーナ、ヒメノカリス、フェルミスフィアがノーザンF生産馬。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
53.0 | 0-0-2-3 | 0.0% | 40.0% |
54.0 | 2-6-4-68 | 2.5% | 15.0% |
55.0 | 3-1-1-15 | 15.0% | 25.0% |
56.0 | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% |
57.0 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
昨年は56kgを背負ったロータスランドが優勝しています。
前走との斤量差
- +斤量【4-3-2-46】
- 増減無【1-3-1-34】
- -斤量【2-1-4-14】
京都牝馬S 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 2-0-0-3 | 40.0% | 40.0% |
GⅡ | 2-0-0-7 | 22.2% | 22.2% |
GⅢ | 2-1-2-36 | 4.9% | 12.2% |
リステッド | 0-2-1-11 | 0.0% | 21.4% |
オープン | 1-0-0-24 | 4.0% | 4.0% |
3勝 | 0-4-4-10 | 0.0% | 44.4% |
2勝 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
重賞組の優勝が多いものの3勝クラス組の2~3着率が高く、阪神開催の昨年もスカイグルーヴ、タンタラスが2~3着に入っています。また1200m組は人気薄が大半ですが穴でも狙えません。
主な前走
- ターコイズS【2-1-1-20】
- 京都金杯【1-0-1-3】
- 阪神C【1-0-0-6】
- スワンS【1-0-0-1】
- マイルCS【1-0-0-0】
- エリザベス女王杯【1-0-0-0】
- リゲルS【0-1-1-1】
前走距離
- 1200m【0-1-0-36】
- 1400m【2-2-4-16】
- 1600m【4-4-3-34】
- 1800m【0-0-0-1】
- 2000m【0-0-0-5】
- 2200m【1-0-0-0】
前走場所
- 東京【0-3-0-4】
- 中山【2-3-1-34】
- 京都【3-0-3-22】
- 阪神【2-1-3-14】
- 中京【0-0-0-12】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-3-0-10 | 0.0% | 23.1% |
2番人気 | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% |
3番人気 | 1-2-3-4 | 10.0% | 60.0% |
4番人気 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
5番人気 | 3-1-1-6 | 27.3% | 45.5% |
6-9番人気 | 3-1-3-22 | 10.3% | 24.1% |
10番人気- | 0-0-0-35 | 0.0% | 0.0% |
3勝クラス組は前走1番人気馬が大半です。重賞組は前走5~9番人気だった馬の勝率が高く、また4歳馬は前走5番人気以内なら買えますが6番人気以下は割引き。
4歳馬
- 5番人気以内【2-4-1-11】
- 6番人気以下【0-0-0-18】
ウォーターナビレラ、テイエムスパーダが前走6番人気以下の4歳馬。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 2-4-3-11 | 10.0% | 45.0% |
2着 | 1-1-1-3 | 16.7% | 50.0% |
3着 | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% |
4着 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
5着 | 0-0-2-13 | 0.0% | 13.3% |
6-9着 | 3-1-1-23 | 10.7% | 17.9% |
10着- | 1-1-0-32 | 2.9% | 5.9% |
前走2着以内だった馬の複勝率が高く、前走下位から巻き返しているのは重賞組が多めです。ただし前走で1秒以上負けていると3着以内がありません。
前走タイム差(2着以下)
- 0.9秒差以内【5-3-4-54】
- 1.0秒差以上【0-0-0-28】
シゲルピンクルビー、テイエムスパーダ、ボンボヤージ、メイショウミモザが前走1秒以上負けています。
京都牝馬S データまとめ
買いデータ
★父or母父キングカメハメハ系
★2~3枠(特に道悪時の内枠)
★当日1番人気馬
★前走3勝クラス(2~3着狙い)
消しデータ
★当日10番人気以下
★6歳以上またはキャリア21戦以上(3着まで)
★前走1200m
★前走6番人気以下の4歳馬
★前走1.0秒以上負け
京都牝馬S 予想
○サブライムアンセム
▲ララクリスティーヌ
△ウォーターナビレラ
△ロータスランド
△ヒメノカリス
ウインシャーロットは重賞初挑戦のターコイズSでも2着に好走、13戦連続3着以内という安定感は魅力です。初の関西輸送になる点は気になりますが、馬格がある点や前で競馬が出来る点などレース傾向には合っています。逃げることもありますが対応できるペースの幅が広い点も○。
サブライムアンセムは昨年同コースで行われたフィリーズレビューの優勝馬。この時は1.19.9という好タイムで血統的にも高速馬場の方が向いていそうなので、開幕2週目の条件は合いそうです。直近2年でキングカメハメハを父か母父に持つ馬が好走しているのも好材料。
ララクリスティーヌは昨年スワンSで2着に好走。近年コース成績を伸ばしているミッキーアイル産駒で菅原騎手とも手が合っています。割引き要素としてはやや小柄な馬体。コース傾向的にはどちらかと言えば2~3着候補です。
ウォーターナビレラは2000mからの距離短縮、前走下位人気が傾向からは外れますがシルバーステート産駒の牝馬は距離短縮時の成績は良く、近年1番人気馬は堅実なので予想オッズ通り1番人気なら特に問題なく買えます。ロータスランドも近2走で1着のない6歳馬と傾向には合いませんが昨年56kgを背負って1.19.7で優勝。牝馬相手ならやはり実績からも外せません。
最後にヒメノカリスはシャフリヤール、アルアインの全妹という血統で父ディープ×母父ボールドルーラー系はコース成績の良い配合。恐らくここで引退の6歳馬なので3着候補なら。