2022/2/13(日)
阪神競馬場・芝2200m
過去8年分の京都記念のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
京都記念 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 レッドジェネシス
3番人気 サンレイポケット
4番人気 マリアエレーナ
5番人気 ジェラルディーナ
参考:netkeiba.com
予想オッズでは昨年のオークス馬でジャパンC6着以来となるユーバーレーベンが1番人気。2番人気は昨年の菊花賞で1番人気だったレッドジェネシス、3番人気は天皇賞・秋、ジャパンCと共に人気薄で4着に好走しているサンレイポケットが推されています。
4番手以下はクロフネ産駒ながら中距離で好走続きのマリアエレーナ、チャレンジCで2番人気4着だったジェラルディーナ、昨年のきさらぎ賞優勝馬ラーゴム、昨年久々に重賞を勝ったマカヒキなどが続きます。
京都記念 コース&血統分析
阪神芝2200mの特徴
阪神芝2200mは内回りコースを使用。2000mスタート地点のさらに後方からスタートします。
スタート直後が下り坂になっているため前半のペースが速くなりやすいのが特徴ですが、2コーナー辺りで一旦落ち着きます。直線が短いため3~4コーナーから徐々に進出でき直線も伸びる脚が必要になります
京都記念 父系統別データ
- ディープインパクト系【7-7-6-57】
- キングカメハメハ系【6-6-5-42】
- サンデーサイレンス系【4-2-3-23】
- ステイゴールド系【3-1-3-16】
- レッドゴッド系【2-0-0-0】
- ハーツクライ系【1-2-3-19】
牡馬はキングカメハメハ産駒の成績・回収値が高くディープインパクト、ステイゴールド、ルーラーシップあたりが続きます。ハーツクライ産駒はやや勝ち切れません。
牝馬はディープインパクト産駒の成績が抜けており昨年もラヴズオンリーユーが優勝。キズナ産駒のアカイイト、ステラリアやディープブリランテ産駒のモズベッロなどディープインパクト系は相性が良いコースです。
京都記念 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【5-2-2-42】
- ニジンスキー系【3-1-0-7】
- ロベルト系【2-2-3-15】
- デピュティミニスター系【2-0-3-19】
- ミスタープロスペクター系【1-2-5-24】
- キングカメハメハ系【1-2-2-10】
- ディープインパクト系【0-5-1-4】
母系は様々ですが2.12.0を切る速い決着になると米国型ノーザンダンサー系かミスプロ系が勝ち切っておりサンデー系やロベルト系は2~3着まで。逆に時計がかかるとサンデー系や欧州型ノーザンダンサー系、ロベルト系の成績が上がります。
京都記念 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 2-3-5-21 | 6.5% | 32.3% |
2枠 | 5-5-3-17 | 16.7% | 43.3% |
3枠 | 0-4-4-23 | 0.0% | 25.8% |
4枠 | 3-2-1-26 | 9.4% | 18.8% |
5枠 | 2-7-1-26 | 5.6% | 27.8% |
6枠 | 3-0-6-29 | 7.9% | 23.7% |
7枠 | 1-3-3-33 | 2.5% | 17.5% |
8枠 | 9-1-2-27 | 23.1% | 30.8% |
8枠の勝率が高いのは梅雨時で内が荒れやすい宝塚記念の影響が大きく、その時期を除くと全体的に内寄り(馬番1~6番)の成績が良いコースです。馬場が荒れていなければ内枠から。
昨年の京都記念は馬番で④-②-⑨、エリザベス女王杯は⑯-⑤-②での決着でした。
馬番データ
- 偶数馬番【17-11-12-93】
- 奇数馬番【8-14-13-109】
馬番では2番が(4-5-4-11)複勝率54.2%と抜けた成績。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 3-4-3-15 | 12.0% | 40.0% |
先行 | 14-10-9-59 | 15.2% | 35.9% |
差し | 6-5-8-59 | 7.7% | 24.4% |
追込 | 2-5-5-66 | 2.6% | 15.4% |
マクリ | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% |
内回りコースで直線は356mと短く、序盤からある程度の位置取りを取った馬の成績が安定しています。
前走4角位置
- 5番手以内【17-16-15-95】
- 6番手以下【6-7-9-94】
今回集計対象にしたレースでは前走4角5番手以内だった馬が好成績。前走での上がり順位による差はそれほどありませんでした。
ただし今年は前走4角5番手以内がアフリカンゴールド、マリアエレーナの2頭のみで登録馬は全体的に差し馬が多くなっています。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
440-459 | 1-8-5-33 | 2.1% | 29.8% |
460-479 | 9-6-4-50 | 13.0% | 27.5% |
480-499 | 10-6-7-69 | 10.9% | 25.0% |
500-519 | 3-4-3-28 | 7.9% | 26.3% |
520- | 1-1-5-14 | 4.8% | 33.3% |
性別問わず小柄な馬でも複勝率は落ちませんが、勝ち切っているのは460kg以上。
京都記念 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-1-2-3 | 25.0% | 62.5% |
2番人気 | 0-2-2-4 | 0.0% | 50.0% |
3番人気 | 2-3-1-2 | 25.0% | 75.0% |
4-6番人気 | 4-2-3-15 | 16.7% | 37.5% |
7番人気- | 0-0-0-42 | 0.0% | 0.0% |
人気馬が堅実なレースで当日7番人気以下は割引き。阪神開催になってもその傾向は変わりません。
また当日3番人気以内で優勝した馬はラヴズオンリーユー、クロノジェネシス、サトノクラウン、ラブリーデイと過去8年で4頭いますが、4頭全てが同年にGⅠを制しています。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-1-1-17 | 9.5% | 19.0% |
栗東 | 6-7-7-49 | 8.7% | 29.0% |
関東馬の出走は多くありませんが、それほど意識しなくて良さそうです。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 3-5-2-11 | 14.3% | 47.6% |
5歳 | 4-0-4-14 | 18.2% | 36.4% |
6歳 | 1-2-1-21 | 4.0% | 16.0% |
7歳- | 0-1-1-20 | 0.0% | 9.1% |
4~5歳、またはキャリア20戦以下の成績が良くキャリア豊富な馬は割引き。またキャリア10戦以下の4歳馬は(3-4-2-5)と安定しています。ジェラルディーナ、ユーバーレーベン、ラーゴム、レッドジェネシスがキャリア10戦以下の4歳馬。
キャリアデータ
- 20戦以下【7-6-7-31】
- 21戦以上【1-2-1-35】
アフリカンゴールド、サンレイポケット、ディアマンミノル、マカヒキ、レッドガランがキャリア21戦以上。
騎手データ
- 継続騎乗【3-4-5-18】
- 乗り替わり【5-4-3-48】
乗り替わりはノーザンF生産馬だと(5-2-2-18)、他生産馬は(0-2-1-30)。
生産者データ
- ノーザンF【6-2-4-23】
- 社台F【0-4-1-5】
ノーザンF生産馬が過去8年で6勝を挙げていますが、社台F生産馬も複勝率は50%と相性が良いレースです。ノーザンF生産馬はジェラルディーナ、ダノンマジェスティ、マカヒキ、ラーゴム、レッドジェネシス。社台F生産馬はレッドガラン。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
53.0 | 0-2-0-1 | 0.0% | 66.7% |
54.0 | 2-1-0-8 | 18.2% | 27.3% |
55.0 | 1-1-0-3 | 20.0% | 40.0% |
56.0 | 3-2-3-49 | 5.3% | 14.0% |
57.0 | 1-1-5-5 | 8.3% | 58.3% |
58.0 | 1-1-0-0 | 50.0% | 100.0% |
57kg以上を背負った馬は複勝率は抜群ですが、57kgだと3着が多いのが特徴。今年はマカヒキのみが57kg。
前走との斤量差
- +斤量【1-2-2-19】
- 増減無【3-4-4-30】
- -斤量【4-2-2-17】
京都記念 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 5-4-5-14 | 17.9% | 50.0% |
GⅡ | 1-2-2-32 | 2.7% | 13.5% |
GⅢ | 1-1-0-10 | 8.3% | 16.7% |
オープン | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
3勝 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
海外 | 1-1-1-0 | 33.3% | 100.0% |
GⅠ馬の年明け初戦になることが多く前走GⅠ組は複勝率50%。GⅡ以下は過去8年では苦戦していますが昨年のステイフーリッシュ、ダンビュライトなど近年はまずまず好走しており、中山重賞組が狙い目。
また昨年は出走馬がいませんでしたが、京都開催時の日経新春杯組は(0-0-0-16)。
主な前走
- 有馬記念【2-0-2-3】
- AJCC【1-1-1-10】
- エリザベス女王杯【1-1-0-4】
- 中山金杯【1-1-0-5】
- 香港ヴァーズ【1-1-0-0】
- 菊花賞【1-1-0-0】
- ジャパンC【0-1-2-3】
前走距離
- 1600m【0-1-0-3】
- 1800m【0-0-0-5】
- 2000m【2-1-0-12】
- 2200m【2-2-1-18】
- 2400m【1-2-4-20】
- 2500m【2-0-2-5】
- 3000m~【1-2-1-3】
前走場所
- 東京【1-1-2-7】
- 中山【4-3-3-25】
- 京都【2-3-2-28】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-0-1-2 | 0.0% | 33.3% |
2番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 40.0% |
3番人気 | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% |
4番人気 | 1-2-0-3 | 16.7% | 50.0% |
5番人気 | 0-1-3-7 | 0.0% | 36.4% |
6-9番人気 | 3-2-0-22 | 11.1% | 18.5% |
10番人気- | 1-0-2-23 | 3.8% | 11.5% |
4歳馬は前走人気不問。5歳以上になると前走上位人気馬が優勢です。
5歳以上
- 5番人気以内【2-2-4-13】
- 6番人気以下【2-0-2-42】
ディアマンミノル、レッドガランが5歳以上で前走5番人気以内。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 2-1-0-7 | 20.0% | 30.0% |
2着 | 1-2-2-5 | 10.0% | 50.0% |
3着 | 0-1-0-1 | 0.0% | 50.0% |
4着 | 0-2-1-6 | 0.0% | 33.3% |
5着 | 1-1-0-5 | 14.3% | 28.6% |
6-9着 | 2-1-3-19 | 8.0% | 24.0% |
10着- | 2-0-2-23 | 7.4% | 14.8% |
前走GⅠ組が多いため前走下位着順だった馬でも問題ありませんが、前走で1秒以上離されていると複勝率は下がります。
前走タイム差(2着以下)
- 0.9秒差以内【4-6-7-37】
- 1.0秒差以上【2-1-0-22】
ダノンマジェスティ、マカヒキ、レッドジェネシスが前走1秒以上負けています。
京都記念 データまとめ
買いデータ
★馬番1~6番
★先行馬(前走4角5番手以内)
★キャリア10戦以下の4歳馬
★ノーザンF、社台F生産馬
消しデータ
★6歳以上またはキャリア21戦以上
★ノーザンF生産馬以外で乗り替わり
★前走日経新春杯
★前走1秒以上負け
京都記念 予想
○レッドジェネシス
▲サンレイポケット
△マリアエレーナ
△レッドガラン
△エヒト
ユーバーレーベンはレース成績の良いキャリア10戦以下の4歳馬。ゴールドシップ産駒の牝馬は2200mから成績を上げる傾向があり、デムーロ騎手もコース複勝率は50%前後と相性の良いコース。人気馬が強いレースという事もあり特に割引き要素はありません。
レッドジェネシスは菊花賞では大敗しましたが2200mでの重賞実績豊富。ただしディープ産駒はこのコースだと3番人気以内なら安定していますが4番人気以下では割引き。また友道厩舎の管理馬はこのコースでは2~3着が多い点も気になります。
サンレイポケットは天皇賞・秋、ジャパンCでは共に10番人気ながら4着に好走。GⅠ組の成績が良い点やこの2戦のラップ・内容からは文句無しに有力候補ですが、7歳という年齢だけに状態をキープできているかが鍵。
マリアエレーナはクロフネ産駒だけに距離不安説はありますが母父ディープはコース複勝率が抜群。今年は逃げ・先行馬が少ないのでスローで流れればチャンスはあります。レッドガランも母父ロベルト系なのでどちらかと言えばスローの上がり勝負なら。
穴は母父ディープで父もコース成績の良いルーラーシップのエヒト。昨年は阪神芝2200mの2勝クラスを2.11.3の好タイムで勝っています。