京都新聞杯予想|過去の傾向とデータ分析

G2
無断転載禁止
京都新聞杯【GⅡ】
2023/5/6(土)
京都競馬場・芝2200m

過去8年分の京都新聞杯のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

※血統・枠順などのコースデータは京都開催時のデータ(2013~2020年)を集計しています。

京都新聞杯 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 サトノグランツ
2番人気 マイネルラウレア
3番人気 ダノントルネード
4番人気 オメガリッチマン
5番人気 ドットクルー

参考:netkeiba.com

予想オッズではサトノダイヤモンド産駒でゆきやなぎ賞でサヴォーナを破っているサトノグランツが1番人気。2番人気は皐月賞では大敗したものの若駒Sを勝っているマイネルラウレア、3番人気は新馬戦でシャザーンを破っているダノントルネードが推されています。

4番人気以下は京成杯2着のオメガリッチマン、未勝利・1勝クラスと連勝中のリビアングラス、フリージア賞3着のマキシ、毎日杯3着のドットクルーなどが続きます。

京都新聞杯 コース&血統分析

京都芝2200mの特徴

京都芝2200mは外回りコースを使用、正面スタンド前からのスタートでコースを1周します。

1コーナーまでに大体隊列が決まり、道中はスローペースで流れることが多め。残り800mを切った坂の下りからペースアップすることが多く、エリザベス女王杯もラスト4F戦になりやすいのが特徴です。

直線入り口では横に広がりやすいため、道中折り合いをつけられロスなく脚を溜められる内枠が有利です。

重賞ナビ

京都競馬場・芝2200mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、京都芝…

父系統別データ

  • ディープインパクト系【3-2-5-13】
  • サンデーサイレンス系【2-2-1-26】
  • キングカメハメハ系【1-1-1-10】
  • ステイゴールド系【1-0-1-4】
  • ロベルト系【1-0-0-6】
  • ハーツクライ系【0-2-0-9】

ディープインパクト産駒は複勝率50%以上と相性が良く、改修前はキズナ産駒のディープボンドも優勝しています。

コースデータからだとオルフェーヴルやドリームジャーニーなどのステイゴールド系は割とどの種牡馬でも相性が良く、他にはルーラーシップやハービンジャーもまずまず。

母父系統別データ

  • リファール系【3-0-0-0】
  • ストームキャット系【1-1-1-5】
  • サンデーサイレンス系【1-1-0-18】
  • デピュティミニスター系【0-2-1-3】
  • ミスタープロスペクター系【0-0-4-10】

キングヘイローやホワイトマズルなど母父リファール系が3勝を挙げていますが他の欧州型ノーザンダンサー系は不振。複勝率では米国型ノーザンダンサー系が(1-4-3-12)複勝率40%と安定しています。母父ミスプロ系は3着までが多いのが特徴。

またここからダービーで好走した馬を見るとロジャーバローズ、サトノラーゼン、キズナといずれも母父は米国産。

京都新聞杯 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-1-0-110.0%8.3%
2枠3-0-1-825.0%33.3%
3枠1-2-1-107.1%28.6%
4枠0-2-1-120.0%20.0%
5枠1-0-0-156.3%6.3%
6枠0-1-2-130.0%18.8%
7枠2-2-1-1211.8%29.4%
8枠1-0-2-145.9%17.6%

2枠が3勝を挙げていますが全体的に見ると1~3枠はやや人気を下回る着順になりやすく、外の6~8枠はレッドジェニアル、ステイフーリッシュなど人気を上回る好走が多く見られます。

馬番データ

  • 偶数馬番【4-3-4-47】
  • 奇数馬番【4-5-4-48】

馬番では11番が(1-3-0-4)ですがそれ以外はあまり差はありません。

当日4番人気以下

  • 1~4枠【0-2-3-32】
  • 5~8枠【3-2-4-49】

人気薄は5枠以降、馬番では8番以降から好走することが多いのが特徴です。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-1-0-70.0%12.5%
先行1-3-2-243.3%20.0%
差し5-4-5-3310.6%29.8%
追込2-0-1-315.9%8.8%

年によって前傾、後傾、中緩みとペースは様々ですが上がりを使える差し馬が中心です。

前走4角位置

  • 3番手以内【1-0-4-33】
  • 4~9番手以下【5-8-4-42】
  • 10番手以下【2-0-0-19】

前走前過ぎても後ろ過ぎても複勝率は低く、5~9番手が好成績。11番人気で連対したレッドジェニアルやアドマイヤアルバも含まれており回収値も優秀です。

前走4角4~9番手だったのはアスクドゥポルテ、オメガリッチマン、シェイクユアハート、ダノントルネード、ドットクルー、ローレルキャニオン

前走上がり3F

  • 3位以内【6-7-4-51】
  • 4位以下【2-1-4-43】

前走上がり4位以下は複勝率が落ちますが、2018年以降は前走上がり下位だった馬の好走が増えておりディープボンド、ロジャーバローズ、ステイフーリッシュなどが挙げられます。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-1-0-50.0%16.7%
440-4593-1-3-1215.8%36.8%
460-4790-3-1-310.0%11.4%
480-4995-3-2-3211.9%23.8%
500-0-0-2-150.0%11.8%

人気馬は440~459kg、480~499kgの成績が安定しており人気薄は馬格による差はありません。

前走との馬体重差

  • +体重【4-2-2-35】
  • 増減無【1-2-0-18】
  • -体重【3-4-6-41】

前走時の馬体重差

  • +体重【1-1-3-26】
  • 増減無【1-2-2-16】
  • -体重【6-5-3-49】

当日4番人気以下は前走時マイナス体重が(3-3-3-41)、±0kg以上が(0-1-4-37)と連で狙うなら前走時マイナス体重だった馬。

京都新聞杯 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-3-0-412.5%50.0%
2番人気2-1-2-325.0%62.5%
3番人気1-1-0-612.5%25.0%
4-6番人気1-0-5-184.2%25.0%
7-9番人気2-2-1-198.3%20.8%
10番人気-1-1-0-352.7%5.4%

1番人気馬は過去5年では(0-1-0-4)と成績が悪く、2番人気馬の方が安定しています。昨年は中京開催で8-7-5番人気での決着でしたが京都開催時も2018、2019年は3連単20万超えの配当が出るなど穴馬も狙えるレースです。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦0-0-0-60.0%0.0%
栗東8-8-8-797.8%23.3%

青葉賞やプリンシパルSがあるため関東馬の出走はほぼありません。ただし過去8年の出走馬6頭中ブレークアップ、グローリーヴェイズ、ミッキースワローの3頭が後に重賞を勝っています。

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
-2戦0-0-1-140.0%6.7%
3-4戦2-4-1-275.9%20.6%
5-6戦5-2-5-2513.5%32.4%
7-8戦1-2-1-126.3%25.0%
9戦-0-0-0-70.0%0.0%

複勝率ではキャリア5~6戦が高く、当日5番人気以内だとキャリア3~4戦が(0-4-1-7)、5~6戦が(4-1-3-7)。有力馬ではオメガリッチマン、ドットクルーがキャリア5~6戦、サトノグランツ、ダノントルネード、マイネルラウレアがキャリア3~4戦。

またキャリア4戦以下は前走3着以内が(0-2-1-29)、4着以下が(2-2-1-12)。近年だとルペルカーリアやロジャーバローズのように重賞で4着以下に敗れていた馬が狙い目です。これに近いのはマイネルラウレア

騎手データ

  • 継続騎乗【5-4-3-35】
  • 乗り替わり【3-4-5-50】

当日3番人気以内は継続騎乗が(4-2-0-9)、乗り替わりが(0-3-2-9)。

また継続騎乗は1勝クラスだと(4-1-1-15)と勝率が高く、乗り替わり組は前走重賞だと(3-1-3-7)ですが前走がオープン特別以下だと(0-3-2-42)と2着まで。

生産者データ

  • 社台F【3-0-2-7】
  • ノーザンF【2-5-4-21】

社台F生産馬は昨年8番人気1着のアスクワイルドモア以外にもレッドジェニアル、ステイフーリッシュと穴馬の好走が目立ちます。ノーザンF生産馬は人気馬優勢。

オメガリッチマン、シェイクユアハートが社台F生産馬。サトノグランツ、ダノントルネード、マキシ、ローレルキャニオンがノーザンF生産馬。

京都新聞杯 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ1-0-0-712.5%12.5%
GⅡ0-1-1-20.0%50.0%
GⅢ3-1-3-623.1%53.8%
オープン0-2-1-130.0%18.8%
1勝4-4-3-339.1%25.0%
未勝利0-0-0-230.0%0.0%

複勝率ではGⅡ・GⅢ組ですが1勝クラス組の優勝も多く、1勝クラス組は前走が阪神だと(4-2-1-16)、他のコースだと(0-2-2-17)。アスクドゥポルテ、サトノグランツ、リビアングラスが前走阪神の1勝クラス。

また1勝クラス組で好走しているのはほぼ前走2000m以上で1800m以下は毎日杯やスプリングSなど重賞組が大半です。

主な前走

  • はなみずき賞【2-1-0-6】
  • 毎日杯【1-1-2-4】
  • きさらぎ賞【1-0-1-1】
  • ゆきやなぎ賞【1-0-1-0】
  • 皐月賞【1-0-0-7】
  • アザレア賞【1-0-0-7】
  • スプリングS【0-1-1-1】
  • 若葉S【0-2-0-8】

前走距離

  • 1600m【0-1-0-4】
  • 1800m【2-3-4-20】
  • 2000m【4-3-0-41】
  • 2200m【0-1-3-10】
  • 2400m【2-0-1-7】

前走場所

  • 東京【1-0-0-2】
  • 中山【1-2-1-16】
  • 京都【0-1-1-14】
  • 阪神【5-5-4-43】
  • 中京【1-0-2-3】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-3-2-197.7%26.9%
2番人気1-2-3-174.3%26.1%
3番人気2-1-1-1212.5%25.0%
4番人気0-1-1-30.0%40.0%
5番人気1-1-0-612.5%25.0%
6-9番人気1-0-1-175.3%10.5%
10番人気-1-0-0-109.1%9.1%

前走クラス問わず上位人気だった馬の複勝率が高く、前走下位人気で拾えるのはオープンクラス組です。

前走1勝クラス

  • 5番人気以内【4-4-3-24】
  • 6番人気以下【0-0-0-9】

特に前走人気が高いほど成績が上がる訳ではなく、前走5番人気以内なら問題ありません。トーホウレーゲンが前走1勝クラスで6番人気以下。

前走オープンクラス

  • 4番人気以内【2-4-4-10】
  • 5番人気以下【2-0-1-18】

前走5番人気以内で3着以内に入ったのはアスクワイルドモア(きさらぎ賞6番人気4着)、アルバートドック(毎日杯6番人気4着)、ディープボンド(皐月賞18番人気10着)といずれも人気以上に好走していました。

今年は前走オープンクラスだったオメガリッチマン、ドットクルー、マイネルラウレアはいずれも前走5番人気以下。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着4-2-2-408.3%16.7%
2着0-2-0-20.0%50.0%
3着0-0-1-80.0%11.1%
4着2-2-2-518.2%54.5%
5着0-0-1-110.0%8.3%
6-9着0-2-2-120.0%25.0%
10着-2-0-0-722.2%22.2%

前走がオープンクラスだった馬は着順不問ですが重賞で4着以内だった馬は堅実です。1勝クラス組は前走2着以内の複勝率が高く、3着以下は割引き。

前走1勝クラス

  • 2着以内【3-3-2-15】
  • 3着以下【1-1-1-18】

サトノグランツ、ダノントルネード、リビアングラス、ローレルキャニオンが前走1勝クラスで2番人気以内。

前走重賞

  • 4着以内【2-1-3-1】
  • 5着以下【2-1-1-14】

ドットクルーが前走重賞で4着以内。

京都新聞杯 データまとめ

買いデータ

父ディープインパクト系、ステイゴールド系
母父米国型ノーザンダンサー系
前走4角4~9番手
前走1勝クラスで継続騎乗、前走重賞で乗り替わり
社台F生産馬
前走重賞で4着以内

消しデータ

当日4番人気以下+1~4枠(2~3着まで)
キャリア2戦以下または7戦以上
前走未勝利戦
前走1勝クラスで6番人気+3着以下
前走1勝クラスで1800m以下

京都新聞杯 予想

1週前の登録時点での予想です
◎ドットクルー
○オメガリッチマン
▲サトノグランツ
△マイネルラウレア
△リビアングラス
△マキシ

ドットクルーは今年の登録馬の中では唯一前走重賞で4着以内に入っています。1週前の予想オッズでは7~8番人気ですが実際はある程度人気すると思われます。その場合当日5番人気以内ならキャリア5戦という点は○。また前走での位置取りや父ディープインパクト系という血統など強調点が多めです。

オメガリッチマンはレース相性抜群の社台F生産馬。母父ディープインパクトは数が少ないものの鳴滝特別のヒートオンビートなど複勝率が高く、こちらもキャリア6戦と複勝率の高い所に入っています。比較的小柄な馬体も京都なら問題なく、コース替わりが楽しみな1頭。

サトノグランツはキャリア4戦で当日人気が予想されるので傾向としては2着候補ですが、父ディープインパクト系に前走が阪神の1勝クラスという点では1着候補としても狙える傾向に該当します。ただ友道厩舎はコース成績上位ですが重賞でやや勝ち切れないのが気になります。

マイネルラウレアはキャリア4戦以下・前走重賞で敗れているというのは巻き返しが期待できるパターン。父もステイゴールド系のゴールドシップと血統的にも楽しみです。

他ではリビアングラスはサトノグランツと同じく前走が阪神の1勝クラス。矢作厩舎はリスグラシュー、ステイフーリッシュと重賞実績も豊富。最後にマキシは後半のラップが優秀だったフリージア賞を経験し、エピファネイア産駒に母父ディープと距離が伸びて楽しみな1頭。

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