2022/3/26(土)
阪神競馬場・芝1800m
過去8年分の毎日杯のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
毎日杯 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 コマンドライン
3番人気 リアド
4番人気 テンダンス
5番人気 ホウオウプレミア
参考:netkeiba.com
予想オッズでは新馬戦、セントポーリア賞と連勝しているドゥラドーレスが1番人気。2番人気にはホープフルSは1番人気で大敗したもののサウジアラビアRC勝ちの実績を持つコマンドライン、3番人気には若駒S2着のリアドが推されています。
4番人気以下はつばき賞を勝ったテンダンス、京成杯で6着のホウオウプレミア、若駒S優勝のリューベック、新馬戦、アルメリア賞と連勝しているピースオブエイトなどが続きます。
毎日杯 コース&血統分析
阪神芝1800mの特徴
阪神芝1800mは外回りコースを使用。スタート後の直線距離が長くコーナーを2つしか回らないため逃げ粘るのは難しく、決め手のある差し馬が好成績を挙げています。
スピードや瞬発力を必要とするコースでリーディング上位種牡馬の成績が良いのが特徴です。
毎日杯 父系統別データ
- ディープインパクト系【3-5-5-13】
- サンデーサイレンス系【2-0-1-14】
- ロベルト系【1-0-0-6】
- ダンジグ系(欧)【1-0-0-3】
- サドラーズウェルズ系(欧)【1-0-0-2】
ディープインパクト産駒の成績が圧倒的で当日2番人気以内で(3-5-2-1)。それ以外の種牡馬は混戦ですが勝ち切っているのはサンデー系か欧州型ノーザンダンサー系が多くミスプロ系は2~3着まで。
毎日杯 母父系統別データ
- ボールドルーラー系【2-0-0-1】
- ミスタープロスペクター系【1-0-1-9】
- キングマンボ系【1-0-1-2】
- キングカメハメハ系【1-0-1-2】
- デピュティミニスター系【0-2-1-4】
- サドラーズウェルズ系【0-1-1-1】
ボールドルーラー系、ミスプロ系、ノーザンダンサー系の成績が良くサンデー系やロベルト系は割引き。
毎日杯 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 3-1-1-3 | 37.5% | 62.5% |
2枠 | 0-4-0-5 | 0.0% | 44.4% |
3枠 | 1-0-1-8 | 10.0% | 20.0% |
4枠 | 0-0-0-11 | 0.0% | 0.0% |
5枠 | 1-2-2-6 | 9.1% | 45.5% |
6枠 | 1-0-1-9 | 9.1% | 18.2% |
7枠 | 1-1-0-12 | 7.1% | 14.3% |
8枠 | 1-0-3-11 | 6.7% | 26.7% |
近年は10頭立て以下になる年が多いため、枠はそれほど意識しなくても良さそうです。
馬番データ
- 偶数馬番【3-5-2-33】
- 奇数馬番【5-3-6-32】
馬番では1番が(3-1-1-3)、2番が(0-4-0-4)。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
先行 | 4-2-3-20 | 13.8% | 31.0% |
差し | 1-3-1-16 | 4.8% | 23.8% |
追込 | 2-2-4-22 | 6.7% | 26.7% |
マクリ | 0-1-0-0 | 0.0% | 100.0% |
直線部分が長く紛れの少ないコースなので脚質は不問。決め手勝負になりやすいコースなので上がりの速さが着順に直結します。
前走上がり3F
- 1~3位【5-6-6-37】
- 4~5位【1-1-0-15】
- 6位以下【2-1-2-11】
前走が東京なら上がり順位は不問。前走が西開催だと上がり3位以内が(2-4-6-30)、4位以下が(1-2-0-22)と上がり上位馬優勢です。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 1-2-0-18 | 4.8% | 14.3% |
460-479 | 2-3-5-16 | 7.7% | 38.5% |
480-499 | 3-1-3-18 | 12.0% | 28.0% |
500-519 | 0-2-0-6 | 0.0% | 25.0% |
520- | 2-0-0-2 | 50.0% | 50.0% |
馬格のある馬の成績が良く460kg未満は割引き。好走した3頭はいずれも当日3番人気以内の人気馬で当日4番人気以下+460kg未満は(0-0-0-21)。
前走との馬体重差
- +体重【1-1-0-9】
- 増減無【5-0-2-8】
- -体重【2-7-6-47】
毎日杯 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-3-2-1 | 25.0% | 87.5% |
2番人気 | 3-2-1-2 | 37.5% | 75.0% |
3番人気 | 1-2-1-4 | 12.5% | 50.0% |
4-6番人気 | 1-1-3-19 | 4.2% | 20.8% |
7-9番人気 | 1-0-1-21 | 4.3% | 8.7% |
10番人気- | 0-0-0-18 | 0.0% | 0.0% |
過去8年では8番人気以下は(0-0-0-33)と3着以内が無く、当日3番人気以内に押された馬は非常に堅実です。単勝オッズ2.9倍以内だと(4-3-0-0)と連対率100%。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 3-2-0-5 | 30.0% | 50.0% |
栗東 | 5-6-8-59 | 6.4% | 24.4% |
地方 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
関東馬は出走数は少ないものの成績が良く、優勝した3頭はいずれも前走東京でした。アケルナルスター、コマンドライン、ディープレイヤー、ブルーグロット、ベジャール、ホウオウプレミアが関東馬。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 0-1-1-4 | 0.0% | 33.3% |
2戦 | 3-2-1-4 | 30.0% | 60.0% |
3戦 | 1-2-2-12 | 5.9% | 29.4% |
4戦 | 1-3-2-12 | 5.6% | 33.3% |
5戦 | 3-0-1-12 | 18.8% | 25.0% |
6戦- | 0-0-1-21 | 0.0% | 4.5% |
キャリア2戦以下で好走したのは全て社台系の生産馬で(3-3-2-4)。デリカダ、ドゥラドーレス、ピースオブエイト、リアドが該当します。
騎手データ
- 継続騎乗【2-3-1-27】
- 乗り替わり【6-5-7-38】
日経賞やドバイミーティングの影響で乗り替わりが多いものの、乗り替わりの方が成績が良いレースです。継続騎乗は当日4番人気以下だと(0-0-0-23)。
川田騎手や松山騎手、武豊騎手など関西リーディング上位騎手が安定しています。
生産者データ
- ノーザンF【3-6-2-18】
- 社台F【2-1-3-5】
ノーザンF生産馬は2着が多いのが特徴ですが、優勝したブラストワンピース、アルアイン、シャフリヤールはいずれも同年GⅠを制しています。ただし2~3着だったノーザンF生産馬は同年の成績はイマイチです。
コマンドライン、ドゥラドーレス、ピースオブエイト、ホウオウプレミア、リアド、リューベックがノーザンF生産馬、デリカダが社台F生産馬。
毎日杯 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
GⅡ | 0-0-1-2 | 0.0% | 33.3% |
GⅢ | 5-4-2-15 | 19.2% | 42.3% |
オープン | 0-0-1-6 | 0.0% | 14.3% |
1勝 | 3-3-3-22 | 9.7% | 29.0% |
未勝利 | 0-0-1-14 | 0.0% | 6.7% |
新馬 | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% |
年明けの重賞を使ってきた馬が中心ですが、近年は1勝クラス組の成績が良く2018~2020年は1勝クラス組が優勝しています。
前走コースでは東京や京都・阪神の外回りなどワンターンで直線の長いコースを使ってきた馬が優勢。特に共同通信杯組の勝率が高く、ミュゼエイリアンやマイネルフロストと人気薄でも優勝しています。
主な前走
- 共同通信杯【4-0-1-2】
- ゆりかもめ賞【1-0-0-1】
- シンザン記念【1-0-0-5】
- アルメリア賞【1-0-0-3】
- きさらぎ賞【0-2-1-5】
前走距離
- 1200m【0-0-0-1】
- 1400m【0-0-0-3】
- 1600m【2-2-1-18】
- 1800m【5-5-4-26】
- 2000m【0-1-2-11】
- 2200m【0-0-1-2】
- 2400m【1-0-0-2】
前走場所
- 東京【5-2-1-7】
- 中山【0-0-1-4】
- 京都【2-4-3-20】
- 阪神【1-2-3-24】
- 中京【0-0-0-5】
- 小倉【0-0-0-4】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 0-6-3-13 | 0.0% | 40.9% |
2番人気 | 6-2-2-7 | 35.3% | 58.8% |
3番人気 | 0-0-1-7 | 0.0% | 12.5% |
4番人気 | 0-0-2-6 | 0.0% | 25.0% |
5番人気 | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 2-0-0-20 | 9.1% | 9.1% |
10番人気- | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
2着が多い前走1番人気、1着が多い前走2番人気とやや特殊な偏りですが、基本的には前走人気馬優勢。
前走4番人気以下で馬券に絡んだのは全て前走重賞組で4頭全てが4着以内に入っていました。
前走重賞
- 4番人気以内【3-4-3-7】
- 5番人気以下【2-0-0-11】
前走5番人気以下で好走したミュゼエイリアン、マイネルフロストは前走が共同通信杯で4着でした。コマンドライン、ホウオウプレミアが前走重賞で4番人気以内。
前走1勝クラス以下
- 1番人気【0-3-1-10】
- 2番人気【3-1-2-7】
- 3番人気以下【0-0-1-23】
テンダンスが前走1勝クラス以下で1番人気。デリカダ、ドゥラドーレス、ピースオブエイト、ブルーグロット、ベジャールが前走2番人気です。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-3-3-30 | 7.7% | 23.1% |
2着 | 0-2-1-8 | 0.0% | 27.3% |
3着 | 1-1-2-5 | 11.1% | 44.4% |
4着 | 2-0-2-6 | 20.0% | 40.0% |
5着 | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% |
6-9着 | 2-1-0-7 | 20.0% | 30.0% |
10着- | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
重賞組は着順不問。1勝クラス組で優勝しているのは1着馬ですが、2着だった馬も2~3着狙いとしては問題ありません。
前走1勝クラス
- 1着【3-2-2-10】
- 2着以内【0-1-1-3】
- 3着以下【0-0-0-9】
テンダンス、デリカダ、ドゥラドーレス、ピースオブエイトが前走1勝クラスで1着、セイウンハーデス、ブルーグロットが2着。
前走タイム差(重賞・2着以下)
- 0.2秒差以内【0-2-0-6】
- 0.3~0.5秒差【3-1-2-3】
- 0.6秒差以上【2-1-0-6】
重賞組は僅差で負けているより0.3秒差以上負けていた方が巻き返しています。今年の重賞組はいずれも前走0.6秒差以上負けています。
毎日杯 データまとめ
買いデータ
★当日馬体重±0kg
★当日2番人気以内、または単勝オッズ2.9倍以内
★キャリア2戦以下+社台系生産馬
★前走重賞で4番人気以内
消しデータ
★当日8番人気以下
★当日4番人気以下+460kg未満
★当日4番人気以下+継続騎乗
★前走1勝クラス以下で3番人気以下
毎日杯 予想
○ドゥラドーレス
▲コマンドライン
△ピースオブエイト
△テンダンス
リアドはコース相性抜群のディープ産駒。前走2000mは割引きで予想オッズでは3番手なので当日2番人気以内の方が強調できますが、ノーザンF生産で共にコース成績トップクラスの福永騎手・友道調教師のコンビが最大の魅力。ストロングタイタンの下という血統なので時計勝負にも対応できそうです。
ドゥラドーレスはセントポーリア賞が強い勝ち方でしたが、前走は前傾ラップで毎日杯はどちらかと言えば上がり3F勝負になることが多いレース。瞬発力勝負になった時はやはりディープ産駒などサンデー系には一歩劣る可能性があり、この相手だと道悪の方が期待。
コマンドラインは前走は大敗しましたが阪神外回りなら見直し可能。血統的にはリアドに近く、リアド同様前走2000mはデータ的には割引きですが全兄アルジャンナということを考えてもコースは合いそうです。ただ岩田望騎手はこのコースでは3着が多いのが気になります。
ピースオブエイトは新馬戦でヴェローナシチーやグランディアを破り、休み明けのアルメリア賞も時計的には優秀。ノーザンF生産馬なのでキャリアの浅さもマイナスにはならず、特に割引き要素はありません。
テンダンスは戦績からも内回りより外回りが合っており母父デピュティミニスター系もレース実績のある血統。大きな割引き要素はありませんが、非社台系ということで相手まで。