2022/5/29(日)
東京競馬場・芝2500m
過去8年分の目黒記念のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
目黒記念 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 アリストテレス
3番人気 マカオンドール
4番人気 ボッケリーニ
5番人気 ウインキートス
参考:netkeiba.com
予想オッズでは天皇賞・春では競走中止するも阪神大賞典3着など長距離実績豊富なシルヴァーソニック。2番人気は有馬記念6着以来となるアリストテレス、3番人気には天皇賞・春では11着だったマカオンドールが推されています。
以下日経賞3着のボッケリーニ、昨年の優勝馬ウインキートス、メトロポリタンS2着のフライライクバード、日経賞4着のアサマノイタズラなどが続きます。
目黒記念 コース&血統分析
東京芝2500mの特徴
東京芝2500mは目黒記念とアルゼンチン共和国杯でのみ使用されるコースです。直線坂の手前からスタートし、直線の坂を2回上ることになるのが大きな特徴。
坂を登り切った位置がスタートの東京芝2400mとは100mの違いですが求められる能力は異なり、瞬発力以上にスタミナが問われるコースです。
目黒記念 父系統別データ
- キングカメハメハ系【3-1-1-17】
- ステイゴールド系【3-0-2-10】
- ハーツクライ系【1-1-1-13】
- グレイソヴリン系【1-1-0-5】
- ディープインパクト系【0-3-3-15】
- サンデーサイレンス系【0-2-1-24】
キングカメハメハ系、ステイゴールド系の勝率が高く続くのがハーツクライ系。その他のサンデー系はディープインパクト産駒が(0-3-3-14)など2~3着までが多いのが特徴です。
目黒記念 母父系統別データ
- ノーザンダンサー系【1-1-0-5】
- ミスタープロスペクター系【1-1-0-11】
- グレイソヴリン系【1-0-2-3】
- キングカメハメハ系【0-2-1-3】
- キングマンボ系【0-1-0-4】
グレイソヴリン系は父系でも母系でも相性が良く、血統表内でも特にトニービンを持つ馬は注意。キングカメハメハも父系・母系問わず好相性です。他にもリボー系やロベルト、サドラーズウェルズ、ノーザンテーストとスタミナ寄りの血を持つ馬の好走が目立ちます。
母父サンデー系は(1-1-0-28)と不振で好走したヒートオンビート、クリプトグラムはいずれもキングカメハメハ産駒で当日3番人気以内でした。
目黒記念 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-2-1-11 | 6.7% | 26.7% |
2枠 | 1-2-2-10 | 6.7% | 33.3% |
3枠 | 2-1-1-11 | 13.3% | 26.7% |
4枠 | 0-2-1-13 | 0.0% | 18.8% |
5枠 | 0-1-2-13 | 0.0% | 18.8% |
6枠 | 1-0-1-13 | 6.7% | 13.3% |
7枠 | 3-0-0-17 | 15.0% | 15.0% |
8枠 | 0-0-0-20 | 0.0% | 0.0% |
Cコース替わりということもあり複勝率では内枠優勢。当日5番人気以内は1~4枠が(1-5-3-13)に対して5~8枠は(2-0-0-16)と複勝率ではかなり差があります。また馬番1~5番に入った関西馬が(3-5-1-16)と成績が良く、まずは内寄りの馬から。
馬番データ
- 偶数馬番【3-6-2-55】
- 奇数馬番【5-2-6-53】
父ステイゴールド系、ハーツクライ系
- 1~5枠【1-1-2-14】
- 6~8枠【2-0-1-9】
父がその他のサンデーサイレンス系
- 1~5枠【0-5-4-24】
- 6~8枠【0-0-0-15】
また父サンデー系で外枠から好走しているのはステイゴールド系かハーツクライ系。ディープインパクトなど他のサンデー系は内枠なら買えますが外枠だと割引きです。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
先行 | 1-1-3-24 | 3.4% | 17.2% |
差し | 5-6-5-41 | 8.8% | 28.1% |
追込 | 2-1-0-34 | 0.0% | 8.1% |
マクリ | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
レースの上がり5位以内が(8-7-4-27)、6位以下が(0-1-4-81)と末脚勝負。昨年は超スローで先行したウインキートス、アドマイヤアルバが残りましたが差し決着になることが多いレースです。
前走4角位置(関東馬)
- 4番手以内【0-0-0-16】
- 5番手以下【3-1-3-30】
関西馬は前走での位置取り不問、関東馬は前走4角5番手以下が好成績。バジオウ、パラダイスリーフが前走4角4番手以内の関東馬。
前走上がり3F
- 1~2位【4-4-2-32】
- 4~5位【2-2-2-27】
- 6位以下【2-2-4-46】
前走上がり1位は右回りだと(1-1-1-4)、左回りだと(0-0-0-14)。特に前走東京で上がり1位だった馬は人気になりやすい傾向がありますが、昨年のグロンディオーズなど過去8年では全て4着以下に敗れています。
ダンディズム、ディアマンミノル、ベスビアナイト、ボッケリーニが前走右回りで上がり1位。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-1-0-1 | 0.0% | 50.0% |
440-459 | 2-4-1-12 | 10.5% | 36.8% |
460-479 | 2-1-2-26 | 6.5% | 16.1% |
480-499 | 2-2-3-40 | 4.3% | 14.9% |
500-519 | 2-0-2-18 | 9.1% | 18.2% |
520- | 0-0-0-11 | 0.0% | 0.0% |
長距離レースとあって小柄な馬の好走が目立ちますが、馬格に左右されやすいのは人気薄よりも人気馬。当日5番人気以内は460kg未満が(1-3-1-2)、460kg以上が(2-2-2-27)。特に500kg以上の人気馬は不振です。
前走との馬体重差
- +体重【3-3-2-38】
- 増減無【3-1-2-16】
- -体重【2-4-4-53】
目黒記念 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-2-2-3 | 12.5% | 62.5% |
2番人気 | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% |
3番人気 | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% |
4-6番人気 | 0-3-1-20 | 0.0% | 16.7% |
7-9番人気 | 4-0-3-17 | 16.7% | 29.2% |
10番人気- | 1-2-2-55 | 1.7% | 8.3% |
1番人気馬は複勝率62.5%とまずまず安定していますが2番人気以下は混戦。昨年のウインキートス、一昨年のステイフーリッシュなど7~9番人気馬が6年連続で馬券に絡んでいます。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 3-1-3-47 | 5.6% | 13.0% |
栗東 | 5-7-5-61 | 6.4% | 21.8% |
関東馬は中穴以下の好走が多く、当日5番人気以内だと(0-1-1-14)。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 3-2-1-19 | 12.0% | 24.0% |
5歳 | 1-5-1-29 | 2.8% | 19.4% |
6歳 | 2-1-2-26 | 6.5% | 16.1% |
7歳- | 2-0-4-34 | 5.0% | 15.0% |
年齢による偏りはありませんが、若い馬の方が人気になりやすいため回収値は高齢馬の方が高めです。4歳馬は前走2着以内で(2-2-1-5)、3着以下で(1-0-0-14)。
騎手データ
- 継続騎乗【4-4-4-46】
- 乗り替わり【4-4-4-62】
生産者データ
- ノーザンF【2-4-3-34】
- 社台白老F【1-0-1-6】
- 社台F【0-2-1-12】
ノーザンF生産馬+馬体重460kg未満は(1-3-1-1)。また継続騎乗が(0-1-1-17)、乗り替わりが(2-3-2-17)と乗り替わりの成績が良く、継続騎乗は人気馬が多いものの不振。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-52.0 | 1-0-0-10 | 9.1% | 9.1% |
53.0 | 0-0-1-5 | 0.0% | 16.7% |
54.0 | 4-1-3-30 | 10.5% | 21.1% |
55.0 | 1-4-0-27 | 3.1% | 15.6% |
56.0-56.5 | 0-3-2-21 | 0.0% | 19.2% |
57.0-57.5 | 1-0-1-11 | 7.7% | 15.4% |
58.0- | 1-0-1-4 | 16.7% | 33.3% |
近年は斤量55kg以下の優勝が続いており56kg以上を背負った馬は不振。昨年はスローでしたがレースの上がりが32.8秒、その前の3年間は2分30秒を切る決着で2019年は59kgのブラストワンピースが8着。高速馬場なら比較的斤量の軽い馬が狙い目です。
前走との斤量差
- +斤量【1-3-3-17】
- 増減無【5-2-2-30】
- -斤量【2-3-3-61】
目黒記念 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-2-12 | 0.0% | 14.3% |
GⅡ | 1-1-2-21 | 4.0% | 16.0% |
GⅢ | 3-0-1-10 | 21.4% | 28.6% |
リステッド | 0-1-1-13 | 0.0% | 0.0% |
オープン | 2-5-2-30 | 5.1% | 23.1% |
3勝 | 2-1-0-19 | 9.1% | 13.6% |
2勝 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
阪神外回りや新潟外回り、東京コースなど広く直線の長いコースを使ってきた馬の勝率が高く、内回りや小回りコースを使ってきた馬は2~3着までが多いのが特徴です。
また前走もハンデ戦だった馬が過去8年で7勝を挙げています。
主な前走
- 大阪-ハンブルクC【2-2-0-6】
- 新潟大賞典【2-0-0-7】
- 日経賞【1-1-0-4】
- ダイヤモンドS【1-0-1-3】
- メトロポリタンS【0-3-2-18】
前走距離
- 2000m【2-1-1-21】
- 2200m【1-0-0-7】
- 2400m【3-5-4-46】
- 2500m【1-1-1-8】
- 2600m【0-1-0-1】
- 3000m【0-0-1-7】
- 3200m【1-0-1-3】
前走場所
- 東京【2-4-4-44】
- 中山【2-1-1-11】
- 京都【0-0-1-16】
- 阪神【2-2-2-21】
- 福島【0-1-0-3】
- 新潟【2-0-0-8】
前走頭数
- 12頭以下【0-5-5-51】
- 13頭以上【8-3-3-57】
過去8年では前走12頭立て以下のレースだった馬は2~3着が多いのが特徴。前走13頭立て以上のレースだった馬の勝率が高く、特に前走15頭立て以上が狙い目。
ウインマイティー、ゴールドギア、サンアップルトン、ダンディズム、ディアマンミノル、フライライクバード、ベスビアナイト、ホウオウエクレールが前走12頭立て以下。
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-1-11 | 12.5% | 31.3% |
2番人気 | 1-2-1-7 | 9.1% | 36.4% |
3番人気 | 1-1-0-14 | 6.3% | 12.5% |
4番人気 | 1-1-1-12 | 6.7% | 20.0% |
5番人気 | 0-0-1-11 | 0.0% | 8.3% |
6-9番人気 | 3-2-2-20 | 11.1% | 25.9% |
10番人気- | 0-0-2-32 | 0.0% | 5.9% |
前走2番人気以内の成績が良く、特に前走2番人気以内の関西馬は(3-4-2-10)複勝率50%弱と好調。クラス関係なく前走10番人気以下は割引きです。フライライクバードが前走2番人気以内の関西馬です。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-2-1-25 | 9.7% | 19.4% |
2着 | 0-3-2-5 | 0.0% | 50.0% |
3着 | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
4着 | 2-0-1-6 | 22.2% | 33.3% |
5着 | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
6-9着 | 1-1-3-35 | 2.5% | 12.5% |
10着- | 2-0-1-23 | 7.7% | 11.5% |
3勝クラス組はほぼ1着馬。オープン特別組は5着以内だった馬の複勝率が高く、また前走がハンデ戦だった馬は4着以内が好成績。
前走オープン特別
- 5着以内【2-5-1-20】
- 6着以下【0-1-2-21】
ウインマイティー、ディアマンミノル、フライライクバード、ホウオウエクレールが前走オープン特別で5着以内。
前走ハンデ戦
- 4着以内【5-3-3-26】
- 5着以下【2-0-0-20】
前走5着以下で優勝したのは前走が新潟大賞典だったヒットザターゲットと前走がダイヤモンドSだったフェイムゲーム。ディアマンミノル、モズナガレボシ、ヤシャマルが前走ハンデ戦で4着以内。
目黒記念 データまとめ
買いデータ
★馬番1~5番の関西馬
★当日5番人気以内+460kg未満
★前走2着以内の4歳馬
★前走2番人気以内の関西馬
★前走ハンデ戦で4着以内
消しデータ
★前走4角4番手以内の関東馬
★前走左回りで上がり1位
★前走10番人気以下
★前走オープン特別で6着以下
目黒記念 予想
○フライライクバード
▲バジオウ
△ウインキートス
△ボッケリーニ
△ゴールドギア
ディアマンミノルはオルフェーヴル産駒で前走は大阪-ハンブルクCを上がり最速で1着。前走10頭立てという点からは2~3着候補ですが、前走ハンデ戦や右回りで上がり1位など1着候補に該当するデータも多く想定10番人気前後なら馬券的にも妙味があります。
フライライクバードも前走10頭立て、メトロポリタンS組などデータ的に2~3着候補に該当する項目が多め。福永騎手に友道厩舎はコース成績の良いコンビでアルゼンチン共和国杯3着の実績もありますが、高速馬場になりすぎるとやや足りない印象も。
バジオウは半年の休み明けだった府中Sで1着。前走4角位置は割引きですが連対している4歳馬など好データにも該当するなどデータ的には一長一短。ルーラーシップ産駒で血統的には面白そうです。昨年のダービーでも2.23.3で9着と人気を考えれば健闘しています。
ウインキートスは昨年は軽ハンデや展開がハマった感もありますがGⅡ2鞍しか行われない条件なのでコース実績を持つ点は評価。他では母父サンデー系なので当日3番人気なら買えるボッケリーニ、2年連続このレース5着で東京巧者のゴールドギア。