鳴尾記念予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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鳴尾記念【GⅢ】
2023/6/3(土)
阪神競馬場・芝2000m

過去8年分の鳴尾記念のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

※血統・枠順などのコースデータは阪神開催時のデータ(2013~2020年)を集計しています。

鳴尾記念 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 ソーヴァリアント
2番人気 カラテ
3番人気 ボッケリーニ
4番人気 マリアエレーナ
5番人気 フェーングロッテン

参考:netkeiba.com

予想オッズでは前走中山記念は大敗したものの阪神芝2000mのチャレンジCを連覇しているソーヴァリアントが1番人気。2番人気は新潟大賞典で59kgを背負いながら重賞3勝目を挙げたカラテ、3番人気は目黒記念を回避しこちらにスライドしたボッケリーニが推されています。

4番手人気以下は大阪杯で5着に健闘したマリアエレーナ、金鯱賞2着のフェーングロッテン、新潟大賞典で4着に入ったモズベッロ、ダービー卿CTで重賞初制覇のインダストリアなどが続きます。

鳴尾記念 コース&血統分析

阪神芝2000mの特徴

阪神芝2000mは内回りコースを使用。スタート後すぐに直線の上り坂を迎えることとコーナー4つのためあまりペースは速くなりません。

直線も357mと短めなため先行力やコーナリング力、またパワーを要する馬場状態になることが多いのが特徴です。阪神芝1600m~1800mは外回りで行われるので傾向の違いには注意が必要です。

重賞ナビ

阪神競馬場・芝2000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、阪神芝…

父系統別データ

  • ステイゴールド系【2-1-2-2】
  • キングカメハメハ系【2-0-1-6】
  • ディープインパクト系【1-3-1-13】
  • サンデーサイレンス系【1-0-4-21】
  • グレイソヴリン系【1-0-0-5】

ステイゴールド産駒は2020年10番人気1着のパフォーマプロミスなど人気以上の好走が多く相性◎。ディープインパクト産駒はラヴズオンリーユー、スマートレイアーなど人気馬は押さえられますがやや勝ち切れません。

母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-1-1-15】
  • ロベルト系【1-0-2-9】
  • グレイソヴリン系【1-0-1-7】
  • ネヴァーベンド系【1-0-0-3】
  • ミスタープロスペクター系【0-2-1-6】

母父ストームキャットのラヴズオンリーユー、母父ピヴォタルのトリコロールブルーなど母父米国型ノーザンダンサー系の人気馬は堅実です。

母父ロベルト系は好走した3頭がいずれも7番人気以下、2020年は16番人気のサイモンラムセスが4着に入るなど穴狙いでお勧め。母父ナスルーラ系もフラガラッハ、マジェスティハーツなど人気薄の好走が目立ちます。今年はインプレス、ソーヴァリアントが母父ロベルト系。

鳴尾記念 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-0-0-910.0%10.0%
2枠0-1-2-70.0%30.0%
3枠1-0-1-99.1%18.2%
4枠0-1-3-70.0%36.4%
5枠1-1-1-98.3%25.0%
6枠0-1-1-120.0%14.3%
7枠2-3-0-914.3%35.7%
8枠3-1-0-1218.8%25.0%

外の7~8枠からの連対馬が多く見えますが、比較的小頭数になることが多いレースなので馬番で見ると7~11番くらいに好走馬が固まっています。当日5番人気以内は馬番1~6番が(1-1-3-13)、7~11番が(5-3-2-5)、12番以降は(0-1-0-5)。

馬番データ

  • 偶数馬番【3-5-5-35】
  • 奇数馬番【5-3-3-39】

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ2-1-0-720.0%30.0%
先行2-2-2-198.0%24.0%
差し3-4-4-229.1%33.3%
追込1-1-2-263.3%13.3%

人気馬は差し・中団組の成績が最も安定していますが、全体的には脚質での差はなくどこからでも好走可。

前走4角位置

  • 5番手以内【6-4-2-39】
  • 6番手以下【2-3-6-35】

人気馬は前走での位置取りは不問、当日6番人気以下は前走4角5番手以内が(2-1-2-23)、6番手以下は(0-2-1-27)と複勝率では4角5番手以内がやや優勢。有力馬ではソーヴァリアント、カラテ、ボッケリーニあたりが前走4角5番手以内。

前走上がり3F

  • 5位以内【2-2-4-23】
  • 6位以下【6-5-4-51】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4590-1-1-50.0%28.6%
460-4792-3-1-1111.8%35.3%
480-4994-2-5-2511.1%30.6%
500-5191-1-1-243.7%11.1%
520-1-1-0-99.1%18.2%

暑くなってくる季節ということもあり500kg以上の大型馬はやや不振。ストロングタイタン(7月中京のマレーシアC勝ち)、サトノノブレス(8月の小倉記念勝ち)のように当日気温が高ければ夏場の実績を確認するのもアリかと思います。

前走との馬体重差

  • +体重【1-5-4-29】
  • 増減無【0-0-2-13】
  • -体重【7-3-2-32】

当日5番人気以内はマイナス体重が(6-1-2-7)、±0kg以上が(0-4-3-17)。

鳴尾記念 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-3-0-412.5%50.0%
2番人気2-1-1-425.0%50.0%
3番人気2-0-1-525.0%37.5%
4-6番人気1-2-4-174.2%29.2%
7-9番人気1-2-1-104.2%16.7%
10番人気-1-0-1-204.5%9.1%

1~2番人気の複勝率は50%と信頼度は高くありませんが、当日5番人気以内は(6-6-6-22)。阪神開催では5番人気以内から2頭以上馬券に絡んでいます。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦0-0-2-80.0%20.0%
栗東8-8-6-629.5%26.2%

関東馬の出走は多くありません。また池江厩舎は2015~2018年まで4年連続優勝、昨年は中京開催ですがヴェルトライゼンデが優勝しており過去8年で5勝を挙げています。

今年はインダストリア、グラティアス、ソーヴァリアント、マイネルファンロンが関東馬。サトノルークス、ボッケリーニが池江厩舎の管理馬。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳0-0-0-10.0%0.0%
4歳1-3-4-67.1%57.1%
5歳4-3-0-1518.2%31.8%
6歳2-1-3-276.1%18.2%
7歳-1-1-1-214.2%12.5%

4歳馬は人気に推されることが多いため回収値が高い訳ではありませんが複勝率は60%弱と堅実です。今年はインダストリア、インプレス、フェーングロッテンが4歳馬。

騎手データ

  • 継続騎乗【1-4-5-26】
  • 乗り替わり【7-4-3-44】

複勝率では変わりませんが乗り替わりの優勝が多いレースです。

生産者データ

  • ノーザンF【5-4-2-19】

ノーザンF生産馬は当日5番人気以内だと(4-4-2-7)、6番人気以下は(1-0-0-12)と人気薄はあまり期待できません。アドマイヤハダル、インダストリア、グラティアス、サトノルークス、ヒンドゥタイムズ、フェーングロッテン、ボッケリーニ、ワンダフルタウンがノーザンF生産馬。

鳴尾記念 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ3-2-3-917.6%47.1%
GⅡ1-1-1-117.1%21.4%
GⅢ1-2-2-243.4%17.2%
リステッド0-1-0-140.0%6.7%
オープン2-1-2-914.3%35.7%
3勝1-0-0-233.3%33.3%

有馬記念以来のブラストワンピース、前年の天皇賞・春以来1年2か月振りのパフォーマプロミスなど久々でもGⅠ組は複勝率50%弱と優秀。京都や新潟の外回りなど、直線の長いコースを使ってきた馬の好走が目立ちます。

今年はヒンドゥタイムズ、マリアエレーナ、ワンダフルタウンが前走GⅠ(いずれも大阪杯)。

主な前走

  • 天皇賞・春【3-0-0-2】
  • 新潟大賞典【1-2-2-14】
  • 都大路S【1-2-1-13】
  • 弥彦S【1-0-0-0】
  • 福島民報杯【1-0-0-0】
  • ヴィクトリアマイル【0-2-0-0】
  • 大阪杯【0-0-2-5】

前走距離

  • 1600m【0-3-0-5】
  • 1800m【2-1-2-16】
  • 2000m【2-4-5-34】
  • 2200m【1-0-0-4】
  • 2400m【0-0-0-3】
  • 2500m~【3-0-1-5】

前走場所

  • 東京【0-2-0-3】
  • 中山【1-0-1-5】
  • 京都【4-1-1-19】
  • 阪神【0-1-3-13】
  • 中京【0-1-1-7】
  • 福島【1-0-0-1】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気0-1-0-30.0%25.0%
2番人気1-0-0-420.0%20.0%
3番人気2-3-1-814.3%42.9%
4番人気0-1-1-50.0%28.6%
5番人気1-0-0-712.5%12.5%
6-9番人気3-2-2-1911.5%26.9%
10番人気-1-0-4-243.4%17.2%

前走下位人気で好走しているのはGⅠ組に多く、また人気薄が多かった影響もありますが前走2000m未満で下位人気だった馬は不振。

前走6番人気以下

  • 前走2000m以上【4-1-5-29】
  • 前走2000m未満【0-1-1-14】

グラティアス、スカーフェイスが前走2000m未満で6番人気以下。

6歳馬

  • 5番人気以内【1-0-0-14】
  • 6番人気以下【1-1-3-13】

4~5歳馬は前走上位人気・下位人気どちらも走っていますが6歳馬だけは前走で下位人気だった馬の好走が多いのが特徴です。今年の6歳馬はディアマンミノルのみで前走11番人気。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着2-0-1-720.0%30.0%
2着1-0-1-416.7%33.3%
3着1-1-0-810.0%20.0%
4着0-3-0-10.0%75.0%
5着0-1-0-50.0%16.7%
6-9着3-2-3-1911.1%29.6%
10着-1-1-2-263.3%13.3%

こちらも前走下位着順からの巻き返しはGⅠ組に多いものの、ストロングタイタンやプランスペスカのようにオープン特別で下位着順から巻き返す例もあります。

鳴尾記念 データまとめ

買いデータ

ステイゴールド産駒
母父米国型ノーザンダンサー系の人気馬、母父ロベルト系・ナスルーラ系の穴馬
当日5番人気以内+馬番7~11番
池江厩舎の管理馬
4歳馬(2~3着が多め)
前走GⅠ

消しデータ

当日気温が高い場合の馬体重500kg以上(夏場の好走実績がない大型馬)
当日6番人気以下のノーザンF生産馬
当日6番人気以下+前走4角6番手以下
前走2000m未満で6番人気以下
前走5番人気以内の6歳馬

鳴尾記念 予想

1週前の登録時点での予想です
◎ソーヴァリアント
○マリアエレーナ
▲ボッケリーニ
△フェーングロッテン
△カラテ
△インダストリア

ソーヴァリアントは成績の良い5歳馬で阪神芝2000mではチャレンジCを連覇、しかも着差をつける完勝。前走は大敗しましたが4角好位など位置取り的には問題無く連候補としては有力。馬格はあるものの今週は雨予報が続くこともあり気温はそれほど上がらなそうなのは好材料。母父ロベルト系はこのコースでは道悪の方が成績が良く、大きな割引き要素はありません。

マリアエレーナは大阪杯5着やマーメイドS2着などコース適性は問題ありません。高速馬場でも道悪でも対応できるので馬場状態不問で狙いやすい1頭。また人気馬優勢なレースですが、上位人気が予想される中では前走GⅠからのローテという点も強調できます。

ボッケリーニはやや複勝率の低い7歳馬ですが右回りのGⅡ~GⅢでは成績が安定しています。前走4角5番手以内など前走内容としても悪くなく馬格も比較的小柄なのは○、またコース実績のあるキングカメハメハ産駒に加え鳴尾記念では圧倒的な実績を残している池江厩舎の管理馬という店はプラス要素。

フェーングロッテンの父ブラックタイドはこの時期の阪神を得意とする産駒が多く、鳴尾記念でもマイネルフロスト、プランスペスカ、サイモンラムセスと穴馬の好走もあるので仮に人気薄でも面白そうです。

他ではカラテは阪神芝2000mの適性は未知ですが、母父デピュティミニスター系はコース成績は良く、特に道悪時の成績は鬼です。今週は雨予報ということもあり道悪ならプラス評価。最後に近走マイルを使われていますが阪神での回収値が高く、また牡馬は道悪巧者が多いリオンディーズ産駒のインダストリア

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