2022/4/9(土)
中山競馬場・芝1600m
過去8年分のニュージーランドTのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
ニュージーランドT 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 リューベック
3番人気 ジャングロ
4番人気 デュガ
5番人気 ティーガーデン
参考:netkeiba.com
予想オッズではシンザン記念で優勝したマテンロウオリオンが1番人気。2番人気には若駒S優勝馬で初のマイルとなるリューベック、3番人気には中京2歳S、マーガレットSとオープン特別を連勝しているジャングロが推されています。
4番手以下は同コースのひいらぎ賞勝ちの実績があるティーガーデン、1勝クラスを勝ち上がったアバンチュリエやサーマルウインドなどが続きます。
ニュージーランドT コース&血統分析
中山芝1600mの特徴
中山芝1600mは外回りコースを使用。1200m同様直線部分が少ないため内枠が有利なコースで、序盤は緩やかな下り坂が続くためペースも速くなりがちです。
最後の直線は310mで残り200mからは急坂が待ち構えています。パワーや小回り適性が必要なコースですが、路盤改修やエアレーション作業の影響で9月開催などは高速馬場になりやすい傾向があります。
ニュージーランドT 父系統別データ
- サンデーサイレンス系【2-1-3-37】
- ディープインパクト系【2-1-0-6】
- ロベルト系【1-1-2-5】
- キングカメハメハ系【1-1-1-14】
- プリンスリーギフト系【1-1-0-1】
- ストームキャット系【1-0-1-3】
近年は前半800mが47秒を切った2022年、2020年、2016年はロベルト系が好走、47秒台以上でややスロー気味の年はサンデー系やストームキャット系が好走しています。
ニュージーランドT 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【3-2-2-18】
- リファール系【2-0-1-0】
- ロベルト系【1-1-0-7】
- キングカメハメハ系【1-1-0-3】
- サドラーズウェルズ系【1-0-0-1】
- ダンジグ系(米)【0-0-2-0】
母父リファール系は2016年、2017年共に12番人気馬が好走するなど相性抜群。ディープインパクト産駒もリファールを持ちますが、ルフトシュトロームやメイソンジュニアなど血統表にリファールを持つ馬には注意。他にはノーザンテースト持ちも好調です。
開催が近いダービー卿CTでは母父デインヒル系が好調でしたがこのレースでは(0-0-0-9)。人気のオーロラフラッシュやカシアスなども敗れています。
ニュージーランドT 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-1-11 | 7.7% | 15.4% |
2枠 | 0-2-2-12 | 0.0% | 25.0% |
3枠 | 4-0-1-11 | 25.0% | 31.3% |
4枠 | 1-1-0-14 | 6.3% | 12.5% |
5枠 | 0-2-0-13 | 0.0% | 13.3% |
6枠 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
7枠 | 1-1-0-14 | 6.3% | 12.5% |
8枠 | 0-2-3-11 | 0.0% | 31.3% |
近年は真ん中から内寄りからの好走馬が多く、7~8枠から好走しているのはタイムトゥヘヴン、シーズンズギフト、ウイングレイテストなど距離問わず重賞で3着以内の実績がある馬ばかりです。
馬番データ
- 偶数馬番【4-4-7-46】
- 奇数馬番【4-4-1-54】
馬番では3枠になることが多い5番、6番が2勝ずつを挙げています。
当日5番人気以下(2015年以降)
- 偶数馬番【2-3-5-29】
- 奇数馬番【0-0-0-42】
中山改修以降は当日5番人気以下で馬券に絡んだのは全て偶数馬番。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 2-1-0-6 | 22.2% | 33.3% |
先行 | 2-1-3-25 | 6.5% | 19.4% |
差し | 4-4-4-41 | 7.5% | 22.6% |
追込 | 0-2-1-27 | 0.0% | 10.0% |
マクリ | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
ハイペースになる年もあればスローになる年もあり、極端な追い込みは届きませんが展開次第で脚質はどこからでも可能。
前走4角4番手以内
- 前走3番人気以内【4-3-2-22】
- 前走4番人気以下【0-2-1-27】
前走4番人気以下+4角4番手以内だった馬は割引き。前走4番人気以下で2着に入った2頭はいずれも前走重賞でした。マテンロウオリオン、リューベックが前走4角4番手以下+前走4番人気以下。
前走上がり3F
- 1~3位【5-3-2-38】
- 4~5位【1-1-2-16】
- 6位以下【2-4-4-45】
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-1-8 | 0.0% | 11.1% |
440-459 | 0-1-1-21 | 0.0% | 8.7% |
460-479 | 2-5-4-32 | 4.7% | 25.6% |
480-499 | 5-1-1-17 | 20.8% | 29.2% |
500-519 | 1-0-1-14 | 6.3% | 12.5% |
520- | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
460kg未満の馬は割引き。中山改修後460kg未満で3着以内に入ったのは母父リファール系のエクラミレネールと当日1番人気だったケイアイノーテック。
前走との馬体重差
- +体重【1-1-4-43】
- 増減無【1-2-1-16】
- -体重【6-5-3-41】
ニュージーランドT 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-2-0-5 | 12.5% | 37.5% |
2番人気 | 4-0-2-2 | 50.0% | 75.0% |
3番人気 | 0-2-0-6 | 0.0% | 25.0% |
4-6番人気 | 1-2-1-20 | 4.2% | 16.7% |
7-9番人気 | 1-1-3-19 | 4.2% | 20.8% |
10番人気- | 1-1-2-48 | 1.9% | 7.7% |
2番人気馬の成績が良く、1番人気馬は3年連続で4着以下に敗れています。単勝オッズ3.0~4.9倍は(4-2-2-4)。
当日3番人気以内+前走重賞だと(3-2-1-3)と安定していますがが前走1勝クラスは(2-2-1-10)と信頼度は低め。マテンロウオリオン、リューベックが予想3番人気以内+前走重賞。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-5-4-66 | 2.6% | 14.3% |
栗東 | 6-3-4-34 | 12.8% | 27.7% |
全体的に関西馬の成績・回収値が高く関東馬で優勝した2頭は当日2番人気以内。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
2戦 | 1-0-1-3 | 20.0% | 40.0% |
3戦 | 2-1-0-8 | 18.2% | 27.3% |
4戦 | 0-2-1-19 | 0.0% | 13.6% |
5戦 | 0-3-1-17 | 0.0% | 19.0% |
6戦 | 3-2-3-21 | 10.3% | 27.6% |
7戦- | 2-0-2-31 | 5.7% | 11.4% |
近年はキャリア6戦以下の好走馬が多く、キャリア7戦以上で好走した4頭中3頭は父か母父がロベルト系、もう1頭は母父リファール系のエクラミレネール。
エイシンシュトルム、ジャングロがキャリア7戦以上。
騎手データ
- 継続騎乗【3-4-3-34】
- 乗り替わり【5-4-5-66】
継続騎乗組は前走がGⅢだと(3-2-3-12)、それ以外だと(0-2-0-22)。
生産者データ
- ノーザンF【1-3-1-21】
- 三嶋牧場【1-1-1-1】
- 岡田スタツド【1-0-1-2】
今年は登録馬がいませんが、三嶋牧場はバスラットレオン、シティレインボー、メイショウショウブ、ゴールドギアと出走した4頭が人気を上回る好走。
ニュージーランドT 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
GⅡ | 0-2-0-11 | 0.0% | 15.4% |
GⅢ | 5-3-5-30 | 11.6% | 30.2% |
オープン | 0-0-1-14 | 0.0% | 6.7% |
1勝 | 2-3-2-41 | 4.2% | 14.6% |
未勝利 | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% |
ファルコンS組の相性が良く、前走GⅢ組は安定しています。前走が1勝クラス以下だった馬は当日4番人気以内で(3-2-1-11)、5番人気以下で(0-1-1-32)と人気馬優勢。
またファルコンSを除く距離延長組は(0-1-0-27)と不振です。
主な前走
- ファルコンS【3-1-3-18】
- きさらぎ賞【1-0-0-2】
- 弥生賞【0-1-0-2】
- 共同通信杯【0-1-0-2】
- チューリップ賞【0-1-0-1】
前走距離
- 1200m【0-1-0-4】
- 1400m【3-1-3-41】
- 1600m【4-3-4-41】
- 1800m【1-2-0-9】
- 2000m【0-1-1-5】
前走場所
- 東京【0-1-1-16】
- 中山【1-4-2-33】
- 京都【1-0-0-4】
- 阪神【2-2-1-20】
- 中京【4-1-4-26】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-2-1-15 | 14.3% | 28.6% |
2番人気 | 1-1-1-12 | 6.7% | 20.0% |
3番人気 | 1-1-1-9 | 8.3% | 25.0% |
4番人気 | 1-0-1-20 | 4.5% | 9.1% |
5番人気 | 1-2-1-8 | 8.3% | 33.3% |
6-9番人気 | 1-2-3-17 | 4.3% | 26.1% |
10番人気- | 0-0-0-19 | 0.0% | 0.0% |
クラス関係なく前走10番人気以下は過去8年で3着以内がありません。前走2番人気以下で好走しているのは重賞組が多く、前走1勝クラス以下だった馬は1番人気だった馬が優勢。
前走1勝クラス以下
- 1番人気【3-1-1-12】
- 2番人気以下【0-2-1-31】
前走2番人気以下で好走した3頭中2頭は当日2番人気以内でした。エンペザー、サーマルウインドが前走1勝クラス以下で2番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-2-1-40 | 6.5% | 13.0% |
2着 | 1-1-2-3 | 14.3% | 57.1% |
3着 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% |
4着 | 0-0-2-6 | 0.0% | 25.0% |
5着 | 1-0-1-5 | 14.3% | 28.6% |
6-9着 | 2-3-1-17 | 8.7% | 26.1% |
10着- | 0-0-1-22 | 0.0% | 4.3% |
前走1勝クラス組は1着馬が殆どですが、0.1秒差以上で勝っていた馬が優勢。重賞組は下位からの巻き返しもありますが敗れている場合は0.9秒差以内が目安です。
前走タイム差(1勝クラス・1着)
- 0.1秒差以上【2-2-0-17】
- タイム差無し【0-0-1-15】
アバンチュリエ、サーマルウインド、エンペザーはいずれも前走を0.1秒差以上で勝っています。
前走タイム差(重賞・2着以下)
- 0.9秒差以内【5-4-4-17】
- 1.0秒差以上【0-1-1-23】
デュガ、ベルウッドブラボー、モチベーションが前走重賞で1.0秒差以上敗れています。
ニュージーランドT データまとめ
買いデータ
★当日3番人気以内+前走重賞
★前走重賞+継続騎乗
★前走重賞で0.9秒差以内(9着以内)
消しデータ
★当日5番人気以下+奇数馬番
★前走4角4番手以内+前走4番人気以下
★馬体重460kg未満
★距離延長(ファルコンSを除く)
★前走1勝クラス以下+当日5番人気以下
ニュージーランドT 予想
○アバンチュリエ
▲サーマルウインド
△ティーガーデン
△リューベック
マテンロウオリオンは今年唯一の重賞馬で当日3番人気以内はほぼ確実。1番人気馬が勝ち切れないレースでダイワメジャー産駒は出走数が多い割に2~3着が多いものの、母父キングカメハメハもレース実績がある血統。1着固定にはやや足りませんが複軸としてはトップ評価。
アバンチュリエは1勝クラス組なので予想オッズ6番人気前後は割引きですが、平均以上のペースになれば好走馬の多い父ロベルト系。血統的にもリファールとノーザンテーストを併せ持ち、1200m組のジャングロやファルコンSで先行したデュガあたりが引っ張れば流れは向きそうです。
サーマルウインドも同じく1勝クラス組。こちらはストームキャット系なので過去の好走馬に照らし合わせるとスローの上がり勝負の方が合いそうですが、前走では前半46.3秒の流れを直線馬群を割って勝利。今年は母父サンデー系が少ないこともあり相対的に上位評価。
ティーガーデンは好走馬の多いファルコンSからのローテで今年の登録馬の中では最先着。ひいらぎ賞勝ちのコース実績もありデータ的にはまずまず。リューベックは初マイルで位置取りは下げそうですが、今年は小頭数ということと全姉ディアドラも3歳時にアネモネSで2着に入っていることから抑え。