新潟記念予想|過去の傾向とデータ分析

G3
無断転載禁止
新潟記念【GⅢ】
2022/9/4(日)
新潟競馬場・芝2000m(外)

過去8年分の新潟記念のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

新潟記念 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 ヒートオンビート
2番人気 サンレイポケット
3番人気 イクスプロージョン
4番人気 カイザーバローズ
5番人気 カラテ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは七夕賞2着など中距離重賞では安定した成績を残しているヒートオンビートが1番人気。2番人気は7歳馬ですがこちらも鳴尾記念3着など安定しているサンレイポケット、3番人気には3勝クラス、オープン特別と連勝中のイクスプロージョンが推されています。

4番手以下は同コースの新潟大賞典で2着だったカイザーバローズ、久々の2000mとなるカラテ、ラジオNIKKEI賞を制した3歳馬フェーングロッテン、七夕賞を制したエヒトあたりが続きます。

新潟記念 コース&血統分析

新潟芝2000m(外)の特徴

新潟芝2000m(外回り)は新馬・未勝利戦で使用される内回りコースとは異なり、主に1勝クラス以上や古馬のレースで使用されます。

ワンターンでスタートから3コーナーまでの距離は948mと長く、直線距離は659m。力不足の馬は苦しく地力のある馬や瞬発力のある馬が優勢です。内回りとは距離は同じでも全く異なっており、東京芝1800m~2000mに近いイメージです。

重賞ナビ

新潟競馬場・芝2000m(外回り)の予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データ…

新潟記念 父系統別データ

  • ディープインパクト系【3-4-2-36】
  • キングカメハメハ系【2-0-0-7】
  • サンデーサイレンス系【1-2-0-16】
  • ステイゴールド系【1-1-1-11】
  • ダンジグ系(欧)【1-0-0-4】

ディープインパクトは(3-4-2-33)と出走数は多いもののキャリア20戦以下が(3-3-2-15)、21戦以上が(0-1-0-18)で好走馬の大半が5歳以下。またキャリア20戦以下+前走2000mで縛ると(3-3-2-5)複勝率61.5%。カイザーバローズ、レッドジェネシスがこれに該当します。

ステイゴールド産駒は好走した3頭がいずれも10番人気前後。夏競馬での好走実績のあるステイゴールド産駒には注意が必要です。

新潟記念 母父系統別データ

  • キングカメハメハ系【1-2-1-3】
  • サンデーサイレンス系【1-1-2-22】
  • ミスタープロスペクター系【1-1-1-18】
  • ヌレイエフ系【1-1-0-3】
  • プリンスリーギフト系【1-0-1-2】

キングカメハメハは父としてもブラヴァス、ユーキャンスマイルが優勝していますが、母父としてもクラヴェル、ジナンボー、ブラストワンピースと毎年のように好走馬を輩出しています。

またステイゴールド産駒以外に人気薄で好走した馬を見るとサドラーズウェルズやニジンスキー、リファールなど欧州型ノーザンダンサー系の血を3代目までに持つ馬の好走が比較的目立ちます。

新潟記念 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠2-0-0-1313.3%13.3%
2枠1-0-1-136.7%13.3%
3枠0-3-1-110.0%26.7%
4枠1-1-2-126.3%25.0%
5枠0-0-0-160.0%0.0%
6枠0-1-1-140.0%12.5%
7枠1-1-2-174.8%19.0%
8枠3-2-1-1713.0%26.1%

当日5番人気以内+7~8枠が(3-3-3-7)複勝率56.3%と成績が良く、当日6番人気以下は内寄りに好走馬が多いのが特徴。

馬番データ

  • 偶数馬番【1-3-5-58】
  • 奇数馬番【7-5-3-55】

当日5番人気以内は偶数馬番が(0-2-1-15)に対して奇数馬番は(5-3-2-12)と奇数馬番の成績が良く、当日6番人気以下は偶数・奇数馬番での差はありません。

当日6番人気以下

  • 1~7番【2-3-4-36】
  • 8~18番【1-0-1-50】

当日6番人気以下は馬番1~7番に好走馬が固まっています。昨年は福島の代替開催の影響で内が荒れていたため1~6着までが2桁馬番でしたが、人気薄+外寄りは割引き。

前走時の馬番(当日5番人気以内)

  • 1~7番【0-1-0-16】
  • 8~18番【5-4-3-11】

人気馬は前走時の馬番が8番以降なら○、7番より内なら×。予想オッズ上位ではヒートオンビート、カラテ、フェーングロッテンが前走時の馬番が1~7番。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-1-0-70.0%12.5%
先行2-3-1-236.9%20.7%
差し3-2-2-535.0%11.7%
追込3-2-5-307.5%25.0%

レースの上がり5位以内が(7-5-8-24)、6位以下が(1-3-0-89)と位置取りはあまり関係なく末脚勝負。

前走4角位置

  • 3番手以内【1-5-1-26】
  • 4~9番手【7-1-4-44】
  • 10番手以下【0-2-3-43】

前走4角4~9番手だった馬の勝率が高く、当日2番人気以内だと(5-1-0-4)。予想オッズ上位ではヒートオンビート、イクスプロージョン、カイザーバローズあたりが該当します。

前走上がり3F(4歳)

  • 3位以内【0-2-1-12】
  • 4位以下【2-1-2-3】

カイザーバローズ、カナリキケン、レッドジェネシスが前走上がり4位以下の4歳馬。

前走上がり3F(5歳)

  • 3位以内【3-1-2-11】
  • 4位以下【0-3-0-19】

エヒト、ディアマンミノル、ヒートオンビートが前走上がり3位以内の5歳馬。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-0-60.0%0.0%
440-4591-0-1-155.9%11.8%
460-4791-3-3-302.7%18.9%
480-4993-5-3-415.8%21.2%
500-5191-0-0-156.3%6.3%
520-2-0-1-622.2%33.3%

ある程度の馬格は必要で470kg未満は人気馬なら。

前走との馬体重差

  • +体重【3-5-3-51】
  • 増減無【2-2-2-21】
  • -体重【3-1-3-41】

新潟記念 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-2-0-425.0%50.0%
2番人気3-0-1-437.5%0.0%
3番人気0-2-1-50.0%37.5%
4-6番人気2-3-1-188.3%25.0%
7-9番人気0-1-2-210.0%12.5%
10番人気-1-0-3-611.5%6.2%

過去8年中7年で1~2番人気のどちらかは馬券に絡んでいますが、ハンデ戦ということもあり人気馬同士の決着は少ないレース。

当日7番人気以下は同斤量か斤量増で(1-1-4-41)、斤量減で(0-0-1-41)と人気薄+斤量減になる馬は苦戦しています。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦3-6-2-564.5%16.4%
栗東5-2-6-577.1%18.6%

所属では差はありませんが、騎手は関東騎手が(1-4-5-87)複勝率10.3%、関西騎手が(6-4-3-25)複勝率34.2%と関西騎手の成績が良いのが特徴です。当日6番人気以内+関西騎手は(5-4-2-11)

予想オッズ上位ではヒートオンビート(池添騎手)、サンレイポケット(鮫島駿騎手)、フェーングロッテン(松若騎手)あたりが関西騎手想定。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳1-0-0-614.3%14.3%
4歳2-3-3-158.7%21.7%
5歳3-4-2-307.7%23.1%
6歳1-1-1-322.9%8.6%
7歳-1-0-2-303.0%9.1%

6歳以上になると複勝率は落ちますが、昨年のマイネルファンロン・トーセンスーリヤは6歳馬。軸にはしづらいものの馬券次第では抑えられます。

騎手データ

  • 継続騎乗【4-3-3-34】
  • 乗り替わり【4-5-5-79】

4歳馬は継続騎乗が(2-2-3-4)、乗り替わりが(0-1-0-11)と継続騎乗組の成績が良いのが特徴。またデムーロ騎手は昨年12番人気のマイネルファンロンで優勝するなど(2-3-0-1)と相性抜群。

生産者データ

  • ノーザンF【5-4-3-34】
  • 社台白老F【1-1-1-9】
  • 社台F【0-1-1-14】

ノーザンF生産馬は偶数馬番が(0-0-1-22)、奇数馬番が(5-4-2-12)。奇数馬番の方が人気馬が多かったものの、偶数馬番も当日5番人気以内が8頭いてこの成績です。イクスプロージョン、ココロノトウダイ、ユーキャンスマイル、レッドジェネシスがノーザンF生産馬。

斤量データ

斤量着度数勝率複勝率
-53.00-0-3-250.0%10.7%
54.01-2-2-253.3%16.7%
55.03-0-1-2211.5%15.4%
56.0-56.53-3-0-1812.5%25.0%
57.0-57.51-2-2-213.8%19.2%
58.0-0-1-0-30.0%25.0%

当日5番人気以内は55kg以下が(2-1-2-16)、56kg以上が(3-4-1-11)とある程度斤量を背負っている馬が若干優勢。

前走との斤量差

  • +斤量【2-3-1-12】
  • 増減無【3-3-5-46】
  • -斤量【3-2-2-55】

人気データで触れましたが、当日7番人気以下+斤量減は(0-0-1-41)。

新潟記念 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ2-1-0-1411.8%17.6%
GⅡ0-0-0-70.0%0.0%
GⅢ5-5-5-636.4%19.2%
リステッド0-0-0-20.0%0.0%
オープン0-0-2-100.0%16.7%
3勝1-2-1-174.8%19.0%

小倉記念や七夕賞などサマー2000シリーズからの出走馬が多いものの、前走GⅠでも3勝クラスでも複勝率は変わりません。

主な前走

  • 小倉記念【3-0-3-16】
  • 七夕賞【1-2-0-11】
  • 函館記念【1-2-0-9】
  • 日本ダービー【1-0-0-3】
  • 天皇賞・春【1-0-0-2】

前走距離

  • ~1600m【0-0-0-10】
  • 1800m【0-1-3-27】
  • 2000m【6-7-4-57】
  • 2200m【0-0-0-4】
  • 2400m【1-0-1-4】
  • 2500m【0-0-0-7】
  • 2600m~【1-0-0-3】

前走場所

  • 東京【1-2-2-32】
  • 中山【1-0-0-1】
  • 京都【1-0-0-2】
  • 阪神【0-1-0-7】
  • 中京【0-1-0-3】
  • 札幌【0-0-0-2】
  • 函館【1-2-0-10】
  • 福島【1-2-1-20】
  • 新潟【0-0-1-18】
  • 小倉【3-0-4-18】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気1-3-1-87.7%38.5%
2番人気1-2-0-611.1%33.3%
3番人気1-2-1-88.3%33.3%
4番人気2-0-0-918.2%18.2%
5番人気0-0-1-120.0%7.7%
6-9番人気3-0-4-416.3%14.6%
10番人気-0-1-1-290.0%6.5%

前走3番人気以内の複勝率が安定しています。前走6番人気以下で優勝した3頭はいずれも前走がサマー2000シリーズでした。

前走2000m

  • 4番人気以内【3-6-1-18】
  • 5番人気以下【3-1-3-39】

カイザーバローズ、ココロノトウダイ、サンレイポケット、スカーフェイス、ヒートオンビートが前走2000mで4番人気以内。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着2-4-1-246.5%22.6%
2着2-1-1-1113.3%26.7%
3着0-0-1-70.0%12.5%
4着0-0-0-80.0%0.0%
5着2-0-1-622.2%33.3%
6-9着1-2-3-282.9%17.6%
10着-1-1-1-293.1%9.4%

GⅢ組は前走2着以内か6~9着だった馬の好走が多いのが特徴。また前走6着以下で今回斤量減になる馬は苦戦しています。

前走GⅢ

  • 2着以内【3-3-1-14】
  • 3~5着【0-0-1-15】
  • 6~9着【1-2-2-17】
  • 10着以下【1-0-0-17】

エヒト、ヒートオンビートが前走2着以内。カイザーバローズが6~9着。

前走6着以下

  • +斤量【0-0-0-1】
  • 増減無【2-3-3-27】
  • -斤量【0-0-1-29】

新潟記念 データまとめ

買いデータ

キャリア20戦以下+前走2000mのディープインパクト産駒
父or母父キングカメハメハ
当日5番人気以内+7~8枠または奇数馬番
当日6番人気以内+関西騎手
継続騎乗の4歳馬

消しデータ

キャリア21戦以上のディープインパクト産駒
当日6番人気以下+馬番8~18番
当日5番人気以内+前走時馬番1~7番
当日7番人気以下+斤量減
ノーザンF生産馬+偶数馬番
前走6着以下+今回斤量減

新潟記念 予想

1週前の登録時点での予想です
◎ヒートオンビート
○カイザーバローズ
▲エヒト
△サンレイポケット
△スカーフェイス
△イクスプロージョン

ヒートオンビートは七夕賞からのローテで前走1番人気2着、関西所属の池添騎手を想定しているなど好走条件は一通りクリア。恐らく当日5番人気以内+斤量56kg以上の好データにも該当します。新潟は初めてですが似た配合のブラヴァスが2年前に優勝しており、血統的にも問題無さそうです。

カイザーバローズは馬格に欠ける点と乗り替わりになる4歳馬という点が割引きですが、キャリア9戦のディープインパクト産駒で前走2000mと過去好走したディープ産駒に近い特徴を持っています。新潟大賞典でのコース実績や夏場の好走実績もあり、巻き返しは十分期待できます。

エヒトはこれまで長めの距離やタフなコースで結果を残してきましたが、七夕賞では1.57.8の好タイムで優勝。直線の長いコースでの実績に乏しい部分はありますが、母父ディープはコース成績も良く、斤量減になることは無さそうなので人気薄でも狙えます。

サンレイポケットは2年前の新潟記念で3着、昨年の新潟大賞典優勝とコース実績豊富。7歳という年齢は割引きですが、枠次第で2~3着には十分抑えられます。

それ以外では大阪杯6着など2000mでは近走大きく崩れていないスカーフェイス、4歳での乗り替わり想定ですが母父シンボリクリスエスはコース相性が良いイクスプロージョン

テキストのコピーはできません。