日経賞予想|過去の傾向とデータ分析

G2
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日経賞【GⅡ】
2023/3/25(土)
中山競馬場・芝2500m

過去8年分の日経賞のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

日経賞 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 アスクビクターモア
2番人気 タイトルホルダー
3番人気 ライラック
4番人気 マカオンドール
5番人気 ボッケリーニ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは昨年の菊花賞馬アスクビクターモア、一昨年の菊花賞馬で昨年天皇賞・春、宝塚記念とGⅠ3勝を挙げているタイトルホルダーの2頭に人気が集中しています。

3番人気以下は大きく離れ昨年のエリザベス女王杯2着馬ライラック、ゴールドシップ産駒で長距離実績のあるマカオンドール、昨年2着、目黒記念優勝と2500m実績のあるボッケリーニ、昨年の3着馬で天皇賞・春でも4着に健闘したヒートオンビートなどが続きます。

日経賞 コース&血統分析

中山芝2500mの特徴

中山芝2500mは有馬記念が行われる舞台で外回りの3コーナーからスタート。スタート後すぐに4コーナーのカーブに入り、コーナーの数も6つと多いため内枠が有利なコースで器用さも重要。

前半はスローで残り1000m前後からペースアップすることが多く、ロングスパートやマクリ気味の差しが決まることも多いです。

重賞ナビ

中山競馬場・芝2500mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中山芝…

父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【2-1-1-25】
  • ロベルト系【2-0-0-3】
  • ディープインパクト系【1-2-2-11】
  • ステイゴールド系【1-2-1-15】
  • キングカメハメハ系【1-1-3-7】

過去8年ではマンハッタンカフェ、スクリーンヒーロー産駒が2勝、他にはナカヤマフェスタやトーセンホマレボシなど非根幹距離が得意な種牡馬、またはリボー系やセントサイモン系、ネヴァーベンド系などスタミナ型の血統を持つ種牡馬の産駒が好調です。

キングカメハメハ産駒は勝ち切れないものの(0-1-3-2)と複勝率は高く、ディープ産駒はマリアライト、ワールドプレミア、カレンブーケドールと非根幹距離での重賞実績がある馬なら。ロベルト系は(0-0-0-9)と不振です。

母父系統別データ

  • サドラーズウェルズ系【3-0-0-3】
  • サンデーサイレンス系【1-1-3-10】
  • キングマンボ系【1-0-1-2】
  • グレイソヴリン系【1-0-0-6】
  • ストームキャット系【0-3-0-5】

欧州型ノーザンダンサー系は母父サドラーズウェルズ系が3勝を挙げており、米国型ノーザンダンサー系は(0-5-0-13)と2着が多いのが特徴。ミスプロ系やキングマンボ系も悪くなく、サンデー系は3着止まりが目立ちます。

日経賞 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-0-0-811.1%11.1%
2枠0-1-2-90.0%25.0%
3枠1-1-0-117.7%15.4%
4枠0-3-3-70.0%46.2%
5枠1-0-1-136.7%13.3%
6枠1-3-1-106.7%33.3%
7枠2-0-1-1213.3%20.0%
8枠2-0-0-1412.5%12.5%

4枠の複勝率が40%台ですが人気馬が多かった影響もあります。人気馬は外寄り10~14番くらいから優勝馬が多く出ていますが複勝率は内外でそれほど変わりません。

馬番データ

  • 偶数馬番【4-3-6-39】
  • 奇数馬番【4-5-2-45】

馬番では4番が(1-1-2-4)、11番が(1-1-1-4)。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ2-0-0-722.2%22.2%
先行3-5-4-1411.5%46.2%
差し3-3-4-386.3%20.8%
追込0-0-0-240.0%0.0%
マクリ0-0-0-10.0%0.0%

前半はスローで流れることが多く残り1000mからペースが上がることが多いため、前半である程度位置を取れている方が有利になりやすく先行馬の成績が安定しています。

前走4角位置

  • 5番手以内【7-2-4-31】
  • 6番手以下【1-6-4-50】

前走4角5番手以内+当日4番人気以内は(7-1-1-5)と高勝率。特に前走が有馬記念・AJCC・日経新春杯だった馬が狙い目です。有力馬ではアスクビクターモア、タイトルホルダーが前走4角5番手以内。

前走上がり3F

  • 1位【2-2-0-12】
  • 2~3位【2-2-1-11】
  • 4~5位【1-1-4-12】
  • 6位以下【3-3-3-45】

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4390-0-1-00.0%100.0%
440-4591-1-1-107.7%23.1%
460-4793-4-0-269.1%21.2%
480-4991-0-6-243.2%22.6%
500-5193-2-0-1515.0%25.0%
520-0-1-0-90.0%10.0%

複勝率ではほぼ差はありません。480~499kgは3着が多いのが特徴です。

前走との馬体重差

  • +体重【1-4-2-26】
  • 増減無【2-1-2-19】
  • -体重【5-3-4-38】

当日5番人気以内は馬体重が±0kg以下だと(7-4-2-11)、+2kg以上だと(1-2-2-11)とプラス体重になる馬は勝ち切れません。

日経賞 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-3-0-325.0%62.5%
2番人気1-1-2-412.5%50.0%
3番人気2-0-0-625.0%25.0%
4-6番人気3-2-5-1412.5%41.7%
7-9番人気0-2-1-210.0%12.5%
10番人気-0-0-0-360.0%0.0%

古くはネコパンチやテンジンショウグンが大穴をあけることもありましたが、過去8年の優勝馬はいずれも当日4番人気以内。2~3着に5番人気以下が入ることは多いものの、10番人気以下は基本的に軽視。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦4-2-4-467.1%17.9%
栗東4-6-4-377.8%27.5%

人気サイドは関西馬の方が信頼度が高く、前走がGⅢ以下だった関東馬は(0-0-0-17)。コトブキテティス、シュプリームが該当します。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
4歳5-4-0-1125.0%45.0%
5歳2-2-3-226.9%24.1%
6歳1-1-2-253.4%13.8%
7歳-0-1-3-260.0%13.3%

4歳は5歳以上に対して1kg減がベースになり、前走がGⅠかGⅡだと(5-3-0-6)と堅実です。こちらはアスクビクターモア、ライラックが該当。

騎手データ

  • 継続騎乗【7-3-3-30】
  • 乗り替わり【1-5-5-54】

継続騎乗組の成績が良く、唯一乗り替わりで優勝したのは2017年のシャケトラ。

当日3番人気以内+継続騎乗の関西馬は(2-2-0-0)複勝率100%ですが、乗り替わりだと(0-1-2-6)。また乗り替わり+前走6着以下は(0-1-1-37)

生産者データ

  • ノーザンF【2-3-2-22】
  • 社台F【0-2-2-7】

アリストテレス、カントル、ディアスティマ、ボッケリーニ、マカオンドールがノーザンF生産馬、アスクビクターモア、キングオブドラゴン、ヒートオンビートが社台F生産馬。

日経賞 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ2-4-3-1010.5%47.4%
GⅡ5-3-4-3810.0%24.0%
GⅢ0-0-1-170.0%5.6%
オープン0-0-0-80.0%0.0%
3勝1-1-0-711.1%22.2%
海外0-0-0-30.0%0.0%

国内GⅠ組か年明けの日経新春杯・AJCCを使ってきた馬が中心。基本的には前走の格・距離が重要で2018年は前走3勝クラスのワンツーでしたが2頭とも前走2400mでした。ただし3000m超からの距離短縮はイマイチです。

また前走が日経新春杯だった4歳馬が(3-1-0-0)、いずれも人気以上の着順に入っています。

主な前走

  • 日経新春杯【3-1-0-6】
  • 有馬記念【2-3-3-7】
  • AJCC【2-2-2-13】
  • 松籟S【1-0-0-1】
  • 菊花賞【0-1-0-1】
  • 早春S【0-1-0-1】

前走距離

  • 1800m【0-0-1-12】
  • 2000m【0-0-1-7
  • 2200m【2-2-2-25】
  • 2400m【4-2-0-11】
  • 2500m【2-3-3-10】
  • 3000m~【0-1-1-16】

前走場所

  • 東京【0-1-0-16】
  • 中山【4-5-8-33】
  • 京都【4-2-0-15】
  • 阪神【0-0-0-6】
  • 中京【0-0-0-8】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気0-0-1-50.0%16.7%
2番人気3-2-1-527.3%54.5%
3番人気0-3-1-60.0%40.0%
4番人気1-1-2-79.1%36.4%
5番人気1-1-1-512.5%37.5%
6-9番人気3-0-1-289.4%12.5%
10番人気-0-1-1-250.0%7.4%

GⅠ組は前走人気不問、GⅡ組や6歳以上は5番人気以内の複勝率が高くGⅢ以下は前走3番人気以内が目安です。

前走GⅡ

  • 5番人気以内【3-3-4-10】
  • 6番人気以下【2-0-0-28】

前走5番人気以下で優勝したのは2019年のメイショウテッコンと2015年のアドマイヤデウス。いずれも前走日経新春杯だった4歳馬で、当日4番人気以内でした。ディアスティマ、マカオンドールが前走GⅡで4番人気以内。

6歳以上

  • 5番人気以内【1-1-4-11】
  • 6番人気以下【0-1-1-39】

6歳以上+前走6番人気以下で好走したアドマイヤデウス、ウインバリアシオンはいずれも日経賞を勝っていたリピーターでした。カントル、ディアスティマ、ヒートオンビートが6歳以上で前走5番人気以内。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着3-2-0-921.4%35.7%
2着1-2-0-611.1%33.3%
3着0-2-1-70.0%30.0%
4着1-0-2-611.1%33.3%
5着1-1-3-411.1%55.6%
6-9着2-0-1-306.1%9.1%
10着-0-1-1-220.0%8.3%

前走がGⅠでも6着以下からの巻き返しは多くありません。ただし近年はウインマリリン(AJCC6着)やメイショウテッコン(日経新春杯9着)のようにGⅡで6着以下だった馬の方が馬券に絡んでいます。

前走GⅠ

  • 5着以内【1-3-2-2】
  • 6着以下【0-1-1-8】

アスクビクターモア、ライラックが前走GⅠで5着以内。

前走GⅡ

  • 5着以内【3-3-3-14】
  • 6着以下【2-0-1-24】

キングオブドラゴン、ヒートオンビートが前走GⅡで5着以内。

日経賞 データまとめ

買いデータ

キングカメハメハ産駒、母父ノーザンダンサー系
リボー系、セントサイモン系、ネヴァーベンド系持ち
前走4角5番手以内+当日4番人気以内
前走がGⅠ・GⅡだった4歳馬
前走有馬記念、AJCC、日経新春杯で5着以内

消しデータ

母父ロベルト系
追い込み馬・前走4角6番手以下(2~3着狙い)
当日10番人気以下
前走がGⅢ以下だった関東馬
乗り替わり+前走6着以下
前走6番人気以下の関西馬

日経賞 予想

1週前の登録時点での予想です
◎アスクビクターモア
○タイトルホルダー
▲ヒートオンビート
△ライラック
△ボッケリーニ

アスクビクターモアはディープ産駒ですが非根幹距離の菊花賞勝ちの実績があるため問題なく、中山では弥生賞優勝・セントライト記念2着など内回り外回り問わず実績があります。前で競馬が出来る点や前走がGⅠだった4歳馬、またGⅠで5着以内などの好データなどに該当し、特に減点要素はありません。

タイトルホルダーは昨年優勝の実績があり母父サドラーズウェルズ系など血統的な裏付けもありますが、傾向としては凱旋門賞帰りで前走有馬記念とは言え。9着に敗れていることは割引き。馬格や脚質はアスクビクターモアと変わらないので枠の並びも重要になりそうです。あとは両馬とも斤量を背負うだけに仕上げ度合い次第か。

ヒートオンビートは昨年の3着馬でその後も天皇賞・春、アルゼンチン共和国杯など長丁場でも大崩れしない安定性は魅力。差しタイプで乗り替わりなので2~3着候補ですが、複勝率の高いキングカメハメハ産駒で前走5着以内とある程度好走データはクリアしています。

ライラックは前走GⅠで好走の4歳馬で中山実績があるという部分ではアスクビクターモアに近い部分もあります。前の2頭が菊花賞馬なので展開が向いてもどうかという部分はありますが、相手候補としては問題ありません。

ボッケリーニはGⅠでは荷が重いものの昨年はAJCC、日経賞、目黒記念、京都大賞典と2200~2500mの重賞で4戦連続3着以内。7歳馬と58kgという点では3着ならといった所です。あとは人気馬は馬体の増減でも傾向が分かれるのでその辺りも注意しておくべきかと思います。

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