オークス予想|過去の傾向とデータ分析

G1
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優駿牝馬(オークス)【GⅠ】
2023/5/21(日)
東京競馬場・芝2400m

過去8年分のオークスのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

2週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

オークス 登録馬

登録馬

予想人気(2週前)

1番人気 リバティアイランド
2番人気 ハーパー
3番人気 コナコースト
4番人気 ペリファーニア
5番人気 ソーダズリング

参考:netkeiba.com

2週前の登録時点での予想オッズでは阪神JF・桜花賞優勝馬リバティアイランドが1番人気。2~4番人気は桜花賞上位組のハーパー、コナコースト、ペリファーニアが支持されていますがオッズ的にはかなり離れています。

5番人気以下はフローラSで2着だったソーダズリング、2戦2勝のミッキーゴージャス、桜花賞5着のドゥアイズ、フローラS優勝のゴールデンハインドなどが続きます。

オークス コース&血統分析

東京芝2400mの特徴

東京芝2400mはダービーやジャパンCなど日本を代表するGⅠが行われる舞台。直線の坂を上りきった地点からスタートし、前半1000mは平坦~下り坂となっています。

スピード、スタミナ、底力など総合力が問われるコースでレースレベルが上がるほど人気馬が好走しやすい特徴があります。

重賞ナビ

東京競馬場・芝2400mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、東京芝…

父系統別データ

  • ディープインパクト系【3-2-3-35】
  • キングカメハメハ系【2-3-0-16】
  • ロベルト系【1-1-0-7】
  • ステイゴールド系【1-0-2-10】
  • サドラーズウェルズ系【1-0-0-2】
  • ダンジグ系(欧)【0-1-1-6】

ディープインパクト産駒は母父ノーザンダンサー系が(3-1-0-9)、他系統だと(0-1-2-18)。またディープインパクト系は2021年2~3着でキズナ産駒のハギノピリナが16番人気で好走。2019年はラヴズオンリーユー、カレンブーケドールが1~2着。

他系統ではキングカメハメハ系は昨年1~2着で2018年も1~2着。ロベルト系は2020年1~2着と、近年は同じ系統の産駒が固まることが多いのが特徴です。

ハーツクライ産駒は人気薄が多かったものの(0-0-1-14)と不振。クラヴァシュドールやリスグラシューも人気サイドで敗れています。

母父系統別データ

  • キングカメハメハ系【1-2-0-7】
  • サンデーサイレンス系【1-1-1-20】
  • ミスタープロスペクター系【1-1-0-15】
  • ストームキャット系【1-1-0-7】
  • デピュティミニスター系【0-3-2-5】

当日5番人気以内+母父ノーザンダンサー系は(3-2-2-7)。特にヌレイエフ系やデピュティミニスター系など米国型ノーザンダンサー系の好走馬が多めです。

母父サンデー系で好走したのはアーモンドアイ、チェッキーノ、ナミュールでいずれも当日4番人気以内でした。

また近年は勝ちタイムが2分24秒を切ることも増えましたが、速い時計での決着になるとヌレイエフ、ダンジグ、デピュティミニスター、ストームキャットを持つ馬の好走が目立ちます。

オークス 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-3-2-106.3%37.5%
2枠2-0-0-1214.3%14.3%
3枠0-0-0-150.0%0.0%
4枠0-1-3-120.0%25.0%
5枠2-1-0-1312.5%18.8%
6枠0-0-0-160.0%0.0%
7枠2-2-1-198.3%20.8%
8枠1-1-2-204.2%16.7%

過去8年はいずれも良馬場で開催されていますが昨年は18番のスターズオンアースが1着、2番のスタニングローズが2着。枠毎にバラつきはありますが内外どちらかに偏ることはありません。

ただし関東馬は外寄り、関西馬は内寄りからの好走馬が目立ちます。

馬番データ

  • 偶数馬番【4-4-6-57】
  • 奇数馬番【4-4-2-60】

馬番では2番が(1-1-2-4)、13番が(2-1-0-5)。

関東馬

  • 1~4枠【1-1-0-20】
  • 5~8枠【3-4-1-30】

1~4枠から好走した2頭は当日2番人気以内。

関西馬

  • 1~4枠【2-3-5-29】
  • 5~8枠【2-0-2-38】

5~8枠から好走した4頭中3頭は当日3番人気以内。

前走での枠順

  • 1~4枠【2-5-6-54】
  • 5~8枠【6-3-2-63】

出走馬の大半は桜花賞かフローラSからですが、前走時に外寄りの枠だった馬の勝率が高いのが特徴。桜花賞組は前走の馬番が1~7番だった馬が(0-1-3-21)、8~18番が(5-2-2-31)。ライトクオンタム、リバティアイランド、ドゥアイズ、ハーパーが前走桜花賞で馬番1~7番。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ0-0-0-80.0%0.0%
先行1-5-1-223.4%24.1%
差し5-2-7-517.7%21.5%
追込2-1-0-365.1%7.7%

桜花賞組が多いことからテンはやや速くなりがちで、近年は1000mが1分を切るくらいの流れになります。そこから一旦息が入り最後の上がり勝負という年が多いのが特徴。基本的には折り合いをつけての末脚勝負です。

前走4角位置

  • 4番手以内【1-2-2-48】
  • 5番手以下【7-6-6-69】

前走4角4番手以内で好走している馬は近年だとスタニングローズ、ハギノピリナ、ラヴズオンリーユー、カレンブーケドールといずれも前走が桜花賞以外。過去8年で前走桜花賞で4角4番手以内から3着以内に入ったのはラッキーライラックのみです。

コナコースト、ペリファーニアが前走桜花賞で4角4番手以内。別路線組ではウェイビー、キミノナハマリア、ゴールデンハインド、ソーダズリング、ミッキーゴージャスが前走4角4番手以内。

前走上がり3F

  • 1位【4-2-2-17】
  • 2~3位【3-3-3-24】
  • 4~5位【1-3-0-25】
  • 6位以下【0-0-3-51】

前走桜花賞で上がり3位以内だと(4-1-2-13)。リバティアイランド、キタウイング、シンリョクカが該当します。

前走上がり下位でも好走しているのは桜花賞組に多く、前走フローラSは上がり2位以内だと(1-3-1-5)ですが上がり3位以下は(0-0-0-24)。フローラS組ではイングランドアイズが上がり2位以内でした。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4190-0-1-100.0%9.1%
420-4392-0-2-247.1%14.3%
440-4591-3-1-372.4%11.9%
460-4795-4-3-2912.5%29.3%
480-4990-1-1-100.0%16.7%
500-0-0-0-70.0%0.0%

成績が良いのは460~479kg。当日4番人気以下だと460kg未満が(0-1-3-67)、460kg以上が(0-4-2-40)と馬格がある馬がやや優勢です。また460kg未満で好走した4頭中3頭は前走が2000m以上のレースでした。

前走との馬体重差

  • +体重【3-3-4-52】
  • 増減無【3-2-2-17】
  • -体重【2-3-2-48】

前走時の馬体重差

  • +体重【2-1-2-38】
  • 増減無【1-2-0-13】
  • -体重【5-5-6-66】

前走時プラス体重で優勝したのはラヴズオンリーユー、ミッキークイーンといずれも前走は忘れな草賞。桜花賞・フローラSでプラス体重だった馬は(0-1-1-25)と割引き。昨年はサークルオブライフが敗れています。

イングランドアイズ、エミュー、キミノナハマリア、ゴールデンハインド、ドゥアイズ、ハーパー、ミッキーゴージャス、リバティアイランドが前走時プラス体重。

オークス 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気5-1-0-262.5%75.0%
2番人気0-2-3-30.0%62.5%
3番人気3-0-0-537.5%37.5%
4-6番人気0-2-3-190.0%20.8%
7-9番人気0-1-0-230.0%4.2%
10番人気-0-2-2-650.0%5.8%

当日2番人気以内の複勝率は高めですが、2~3着には人気薄が入ることも多く紐荒れが狙えます。単勝オッズでは4.9倍以下が(5-3-3-2)と堅実ですが、前走桜花賞で当日5番人気以下は(0-0-1-41)。唯一3着に入ったのは2015年クルミナルで桜花賞2着馬。

昨年のスタニングローズからハギノピリナ、ウインマイティー、カレンブーケドールと4年連続で10番人気以下が馬券に絡んでいますが、いずれも桜花賞には出走していない別路線組です。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦4-5-1-506.7%16.7%
栗東4-3-7-674.9%17.3%

当日3番人気以内に絞ると関東馬が(4-3-0-2)、関西馬が(4-0-3-8)と関東馬が安定しています。有力馬ではペリファーニアが関東馬。

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
2戦0-0-0-40.0%0.0%
3戦2-0-1-1213.3%20.0%
4戦3-3-2-239.7%25.8%
5戦1-4-4-213.3%30.0%
6戦2-0-1-306.1%9.1%
7戦-0-1-0-270.0%3.6%

桜花賞組はキャリア5戦以下が(4-3-5-26)、6戦以上が(1-0-0-26)で唯一キャリア6戦以上で優勝したのは昨年のスターズオンアースで桜花賞優勝馬。

キャリア6戦以上は他にスタニングローズ、ユーバーレーベン、ウインマイティーと近年は好走馬が増えていますがスターズオンアースとスタニングローズは前走で重賞勝ち、ユーバーレーベンとウインマイティーはゴールドシップ産駒と他に強調材料が必要です。

今年はウェイビー、エミュー、キタウイング、キミノナハマリア、ゴールデンハインド、ドゥーラ、ドゥアイズがキャリア6戦以上。

騎手データ

  • 継続騎乗【7-4-6-72】
  • 乗り替わり【1-4-2-45】

乗り替わりで優勝したのは昨年のスターズオンアースでルメール騎手。ルメール騎手は他にもアカイトリノムスメで2着に入っていますが、それ以外に乗り替わりで好走した5頭はいずれも前走が桜花賞以外でした。

また関東騎手は(0-4-2-55)と勝ち切れないのが特徴。

生産者データ

  • ノーザンF【4-5-6-35】

ノーザンF生産馬+当日2番人気以内は(3-3-3-1)で唯一4着以下に敗れたのは2021年のソダシ。有力馬ではコナコースト、ペリファーニア、ハーパー、リバティアイランドがノーザンF生産馬。

オークス 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ5-3-5-527.7%20.0%
GⅡ1-3-1-302.9%14.3%
GⅢ0-1-0-60.0%14.3%
オープン2-1-1-1610.0%20.0%
1勝0-0-1-130.0%7.1%

桜花賞組が中心ですがフローラSや忘れな草賞など別ローテ組の好走も増えており、過去8年で桜花賞組が1~3着を独占したのは2018年1回のみ。

主な前走

  • 桜花賞【5-3-5-52】
  • 忘れな草賞【2-0-1-7】
  • フローラS【1-3-1-29】
  • スイートピーS【0-1-0-9】
  • フラワーC【0-1-0-5】
  • 矢車賞【0-0-1-5】

前走距離

  • 1600m【5-3-5-54】
  • 1800m【0-2-0-20】
  • 2000m【3-3-2-39】
  • 2200m【0-0-1-4】

前走場所

  • 東京【1-4-1-40】
  • 中山【0-1-0-11】
  • 京都【0-0-0-5】
  • 阪神【7-3-7-60】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-1-3-1414.3%33.3%
2番人気4-2-1-1320.0%35.0%
3番人気0-2-3-140.0%26.3%
4番人気0-2-0-130.0%13.3%
5番人気0-0-0-70.0%0.0%
6-9番人気1-0-1-313.0%6.1%
10番人気-0-1-0-250.0%3.8%

前走上位人気馬が優勢です。前走5番人気以下で好走した3頭はスターズオンアース(桜花賞7番人気1着)、クルミナル(桜花賞7番人気2着)、モズカッチャン(フローラS12番人気1着)。

前走桜花賞

  • 4番人気以内【4-3-4-15】
  • 5番人気以下【1-0-1-37】

ドゥアイズ、ハーパー、ライトクオンタム、リバティアイランドが桜花賞で4番人気以内。コナコーストが6番人気2着。

前走フローラS

  • 4番人気以内【1-2-1-15】
  • 5番人気以下【0-1-0-14】

イングランドアイズ、ソーダズリングがフローラSで4番人気以内。ゴールデンハインドが7番人気1着。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着5-5-2-3311.1%26.7%
2着1-0-2-145.9%17.6%
3着2-1-1-915.4%30.8%
4着0-1-0-70.0%12.5%
5着0-0-1-110.0%8.3%
6-9着0-1-0-230.0%4.2%
10着-0-0-2-200.0%9.1%

前走4着以下は割引き。前走4着以下から巻き返した5頭はアドマイヤミヤビ、ルージュバック、アカイトリノムスメ、ナミュール(桜花賞4番人気以内)、ビッシュ(フローラS1番人気)と基本的には前走で支持を集めていた馬。

前走桜花賞

  • 3着以内【5-1-3-10】
  • 4着以下【0-2-2-42】

リバティアイランド、コナコースト、ペリファーニアが桜花賞で3着以内。

前走フローラS

  • 1着【0-3-0-5】
  • 2~5着【1-0-1-16】
  • 6着以下【0-0-0-8】

フローラSの優勝馬は2着止まりが多く、2着以下から好走したビッシュ、ユーバーレーベンはフローラSで2番人気以内でした。ゴールデンハインドがフローラS1着、ソーダズリングが1番人気2着。

オークス データまとめ

買いデータ

母父ノーザンダンサー系(特に米国型)
前走桜花賞で上がり3位以内、フローラSで上がり2位以内
単勝オッズ4.9倍以下、前走桜花賞で当日4番人気以内
当日3番人気以内の関東馬
当日2番人気以内のノーザンF生産馬
前走桜花賞で4番人気+3着以内

消しデータ

1~4枠の関東馬、5~8枠の関西馬(人気馬を除く)
前走桜花賞で馬番1~7番(2~3着まで)
前走フローラSで上がり3位以下
当日4番人気以下+460kg未満(前走2000m以上を除く)
前走桜花賞でキャリア6戦以上
前走5番人気以下(前走桜花賞・フローラS連対馬を除く)

オークス 予想

2週前の登録時点での予想です
◎リバティアイランド
○ゴールデンハインド
▲コナコースト
△ライトクオンタム
△ハーパー
△ソーダズリング

リバティアイランドは桜花賞で1番人気に推され上がり1位で1着。桜花賞で内枠に加え前走時プラス体重など細かい懸念はありますが、ノーザンF生産馬で当日抜けた人気が予想される点などデータ的には問題ありません。不安要素は中内田厩舎が2200m以上の重賞で未勝利・GⅠ6勝は全てマイルという点。またドゥラメンテ産駒も重賞勝ちは右回りに多く牝馬の距離延長もプラスではありません。

ゴールデンハインドはキャリア7戦・フローラSで上がり下位など割引き要素もありますがコース適性の高いゴールドシップ産駒に母父が米国型ノーザンダンサー系と血統面は◎。逃げ馬は近年不振ですがフローラSでは後半1000mを58.1秒で逃げ切っており、桜花賞組も差し馬が多いので展開面でも面白そうです。

コナコーストは桜花賞では6番人気でしたが2着に入ったので好走条件はクリア。桜花賞で4角好位組の成績が悪い点や桜花賞組で乗り替わりといった割引き要素もありますが、桜花賞で9番枠だったことや前走時マイナス体重など一発を狙える要素もあります。

ライトクオンタムは桜花賞で2番人気に推されましたが8着。桜花賞のディープ産駒は馬格が重要なので結果は頷ける所ですが、オークスではミッキークイーンやシンハライトのように小柄な馬の好走も多く、予想オッズでは8~10番人気と旨味がありそうです。

他ではハーパーはルメール騎手の継続騎乗想定や前走時マイナス体重など桜花賞組の中では比較的上位評価ですが、桜花賞で3番人気4着という結果からは2~3着候補。ソーダズリングも桜花賞未出走の別路線組という点では魅力はありますが、前走内容は同じくあと一歩足りません。

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