2022/4/3(日)
阪神競馬場・芝2000m
過去8年分の大阪杯のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
大阪杯 登録馬
登録馬
予想人気(2週前)
2番人気 ジャックドール
3番人気 レイパパレ
4番人気 アカイイト
5番人気 アリーヴォ
参考:netkeiba.com
予想オッズでは昨年有馬記念などGⅠ3勝を挙げ年度代表馬に選ばれたエフフォーリアが1番人気。2番人気には5連勝で前走金鯱賞をレコード勝ちしたジャックドールが推されており、この2頭が人気を集めています。
3番手以下は大きく離れますが昨年このレースを4馬身差で逃げ切ったレイパパレ、昨年のエリザベス女王杯優勝馬アカイイト、小倉大賞典を制したアリーヴォ、昨年重賞2勝のウインマリリン、香港C2着のヒシイグアスなどが続きます。
大阪杯 コース&血統分析
阪神芝2000mの特徴
阪神芝2000mは内回りコースを使用。スタート後すぐに直線の上り坂を迎えることとコーナー4つのためあまりペースは速くなりません。
直線も357mと短めなため先行力やコーナリング力、またパワーを要する馬場状態になることが多いのが特徴です。阪神芝1600m~1800mは外回りで行われるので傾向の違いには注意が必要です。
大阪杯 父系統別データ
- ディープインパクト系【5-3-5-22】
- サンデーサイレンス系【1-2-0-11】
- ハーツクライ系【1-0-0-5】
- ステイゴールド系【1-0-0-7】
- キングカメハメハ系【0-1-1-15】
ディープインパクト系はGⅠ昇格後も成績が良く昨年は1~4着まで独占。年齢が若いほど複勝率も上がり4~5歳だと(5-2-5-13)。アカイイト、ステラリア、ポタジェ、レイパパレ、レッドジェネシスが4~5歳の父ディープ系。
またサンデー系をまとめると過去8年で(8-5-5-45)。サンデー系とキングカメハメハ系以外は出走自体少ないレースですが、コースデータからはドゥラメンテ、エピファネイア、モーリス産駒の成績は悪くありません。
大阪杯 母父系統別データ
- ストームキャット系【2-2-1-2】
- デピュティミニスター系【1-2-1-8】
- プリンスリーギフト系【1-1-0-0】
- ボールドルーラー系【1-0-1-3】
- ミスタープロスペクター系【1-0-1-7】
父ディープインパクト系×母父ストームキャット系、デピュティミニスター、ボールドルーラー系の成績が良く、全体的に米国型やスピード型の母父を持つ馬の好走が目立ちます。
父サンデー系が強いレースなので母父サンデー系は不振ですが、GⅠ昇格後好走したのはキセキとペルシアンナイトでいずれもGⅠ馬でした。
大阪杯 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
2枠 | 0-0-1-8 | 0.0% | 11.1% |
3枠 | 2-3-1-6 | 16.7% | 50.0% |
4枠 | 1-1-2-9 | 7.7% | 30.8% |
5枠 | 1-1-1-11 | 7.1% | 21.4% |
6枠 | 1-1-1-12 | 6.7% | 20.0% |
7枠 | 2-0-1-12 | 13.3% | 20.0% |
8枠 | 1-1-1-12 | 6.7% | 20.0% |
GⅠ昇格後は真ん中から内寄りの複勝率がやや高く馬番9番以降に入ると割引き。また昨年は馬番8番のレイパパレが優勝しましたがそれ以前は奇数馬番の優勝が続いていました。
馬番データ
- 偶数馬番【1-3-6-40】
- 奇数馬番【7-5-2-38】
GⅠ昇格後は5番が(2-1-0-2)、8番が(1-0-2-2)。また馬番9番以降は(1-1-1-26)で好走した3頭はいずれも当日4番人気以内でした。
当日6番人気以下
- 1~3枠【1-4-1-14】
- 4~8枠【0-0-0-42】
人気薄の好走は3枠(馬番3~5番)に集中しており、昨年1枠から2着に入ったモズベッロ以外の5頭が3枠でした。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-1-1-5 | 12.5% | 37.5% |
先行 | 3-4-2-17 | 11.5% | 34.6% |
差し | 1-2-4-34 | 2..4% | 17.1% |
追込 | 2-1-0-20 | 8.7% | 13.0% |
マクリ | 1-0-1-2 | 25.0% | 50.0% |
GⅠ昇格後は4角5番手以内が(5-4-3-18)、6番手以下は(0-1-2-36)と先行馬優勢。3コーナー付近のラスト800mくらいからペースが上がることが多いのが特徴です。
前走4角位置(GⅠ昇格後)
- 4番手以内【5-2-2-23】
- 5番手以下【0-3-3-29】
有力馬ではジャックドール、レイパパレ、ウインマリリンが前走4角4番手以内。
前走4角5番手以下で好走した馬は昨年のモズベッロや2019年のワグネリアンやなど内枠に入った馬が多めです。
前走上がり3F
- 1~3位【4-5-6-30】
- 4~5位【0-0-1-20】
- 6位以下【3-3-1-24】
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% |
440-459 | 0-1-2-5 | 0.0% | 37.5% |
460-479 | 2-0-2-25 | 6.9% | 13.8% |
480-499 | 1-3-2-28 | 2.9% | 17.6% |
500-519 | 1-3-2-12 | 5.6% | 33.3% |
520- | 3-1-0-7 | 27.3% | 36.4% |
良馬場だとある程度馬格がある馬の成績が良く、道悪だと昨年422kgのレイパパレが勝ったように小柄な馬でも問題ありません。
また馬場状態問わず当日5番人気以下は480kg未満だと(0-0-0-28)、480kg以上が(1-5-1-35)。
前走との馬体重差
- +体重【4-3-3-21】
- 増減無【0-1-0-14】
- -体重【3-4-5-43】
大阪杯 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-1-3-2 | 25.0% | 75.0% |
2番人気 | 3-1-1-3 | 37.5% | 62.5% |
3番人気 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
4-6番人気 | 2-5-4-13 | 8.3% | 45.8% |
7-9番人気 | 1-1-0-21 | 4.3% | 8.7% |
10番人気- | 0-0-0-31 | 0.0% | 0.0% |
1~2番人気馬は堅実で4番人気馬も(2-1-3-2)複勝率75%ですが、3番人気馬だけが不振。GⅡ時代を含め8頭全てがGⅠ馬でしたが一度も馬券に絡んでいません。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 0-0-1-24 | 0.0% | 4.0% |
栗東 | 8-8-7-54 | 10.4% | 29.9% |
関東馬で唯一3着に入ったのは2020年1番人気のダノンキングリー。近年はグランアレグリア、サリオス、ブラストワンピース、サトノクラウンが人気に推されていますが4着以下に敗れています。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 4-3-5-20 | 12.5% | 37.5% |
5歳 | 4-3-2-24 | 12.1% | 27.3% |
6歳 | 0-1-1-18 | 0.0% | 10.0% |
7歳- | 0-1-0-16 | 0.0% | 5.9% |
4~5歳が強く6歳以下は紐まで。また5歳馬は前年GⅠからの直行でも問題ありませんが、4歳馬は前走GⅠだと(0-1-2-4)。昨年もコントレイルが3着に敗れておりエフフォーリアには嫌なデータ。
キャリアデータ
- 15戦以下【8-5-5-35】
- 16戦以上【0-3-3-43】
有力馬ではアカイイトがキャリア16戦以上。
騎手データ
- 継続騎乗【5-5-6-37】
- 乗り替わり【3-3-2-41】
当日5番人気以内+継続騎乗は(5-3-6-10)、乗り替わりは(2-1-1-12)と人気馬は継続騎乗優勢。
生産者データ
- ノーザンF【5-2-3-31】
GⅠ昇格後の5年中4年でノーザンF生産馬が優勝。有力馬ではアリーヴォ、エフフォーリア、レイパパレがノーザンF生産馬。
前走との斤量差(GⅠ昇格後)
- +斤量【1-3-3-30】
- 増減無【4-2-2-20】
- -斤量【0-0-0-4】
大阪杯 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 2-2-3-11 | 11.1% | 38.9% |
GⅡ | 4-5-5-46 | 6.7% | 23.3% |
GⅢ | 1-1-0-14 | 6.3% | 12.5% |
オープン | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
海外 | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% |
近年は有馬記念か金鯱賞、中山記念、京都記念からのローテが中心。また好走馬の大半は休み明け2戦目でジャックドールやアリーヴォは間隔的にはやや気になります。
主な前走
- 有馬記念【2-2-0-4】
- 中山記念【2-1-1-12】
- 金鯱賞【2-1-1-14】
- 凱旋門賞【1-0-0-0】
- 京都記念【0-3-1-11】
- ジャパンC【0-0-2-3】
前走距離
- 1600m【0-0-0-4】
- 1800m【2-1-1-23】
- 2000m【3-2-1-20】
- 2200m【0-3-2-18】
- 2400m【1-0-3-5】
- 2500m【2-2-0-5】
前走場所
- 東京【0-0-2-5】
- 中山【4-3-2-21】
- 京都【0-2-2-13】
- 阪神【1-1-1-9】
- 中京【2-2-1-18】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-3-10 | 11.8% | 41.2% |
2番人気 | 2-2-3-16 | 8.7% | 30.4% |
3番人気 | 1-1-1-12 | 6.7% | 20.0% |
4番人気 | 1-1-1-7 | 10.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
6-9番人気 | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
10番人気- | 1-1-0-9 | 9.1% | 18.2% |
GⅠ昇格後は前走3番人気以内が(5-4-5-30)、4番人気以下が(0-1-0-22)。唯一前走4番人気以下で2着に入ったのは昨年のモズベッロ。
アカイイト、アフリカンゴールド、ショウナンバルディ、ジェラルディーナ、スカーフェイス、ステラリア、ヒュミドール、ポタジェ、マカヒキが前走4番人気以下。
4歳馬(GⅠ昇格後)
- 1番人気【2-2-1-6】
- 2番人気以下【0-0-3-9】
4歳馬で連対した4頭はいずれも前走1番人気でした。アリーヴォ、エフフォーリア、ジャックドールが前走1番人気の4歳馬。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 2-1-5-13 | 9.5% | 38.1% |
2着 | 3-0-2-11 | 18.8% | 31.3% |
3着 | 0-2-1-12 | 0.0% | 20.0% |
4着 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
5着 | 1-3-0-7 | 9.1% | 36.4% |
6-9着 | 1-2-0-16 | 5.3% | 15.8% |
10着- | 0-0-0-12 | 0.0% | 0.0% |
前走人気さえクリアしていれば前哨戦で敗れていても問題なく、2019年のアルアインや2018年のペルシアンナイト、2017年のステファノスはいずれも前走3番人気以内+5~6着という内容でした。
大阪杯 データまとめ
買いデータ
★母父ストームキャット、デピュティミニスター、ボールドルーラー系
★当日6番人気以下+馬番3~5番
★前走4角4番手以内
★当日5番人気以内+継続騎乗
★ノーザンF生産馬
消しデータ
★当日6番人気以下+4~8枠
★当日5番人気以下+馬体重480kg未満
★当日3番人気、当日10番人気以下
★関東馬
★前走4番人気以下
大阪杯 予想
○エフフォーリア
▲レイパパレ
△ヒシイグアス
△アカイイト
△ポタジェ
ジャックドールは昨秋からコンスタントに使われているローテと久々の右回りが気になりますが、前走金鯱賞で4角先頭から優勝。当日2番人気以内が予想される関西の4歳馬とデータ的な割引き要素は少なめです。父系はレース実績は無いものの過去の戦績からスピードの持続力はあり、コントレイルやスワーヴリチャードと同じ母父アンブライドルズソングと母系は○。
エフフォーリアは好走馬がリンクしやすい皐月賞勝ちなどGⅠ3勝の実績は断トツ。ただ当日1番人気が濃厚とは言え関東馬で初の関西遠征、前走GⅠからの直行となる4歳馬、母父サンデー系と嫌なデータもあります。能力的には杞憂かもしれませんが脚質的に前走中団からの競馬だった点も気になります。エピファネイア産駒全体の傾向からは道悪よりも良馬場の方が合いそうです。
レイパパレは休み明けの前走ではジャックドールと同じ56kgで10番枠から2着なら内容は上々、また小柄な馬なので1年振りに55kgで出走できる点は好材料です。ディープ×米国型の母父はコース実績があり、さらにデピュティミニスター系は道悪でのコース成績が抜群なので天候次第ではさらにプラス評価。
ヒシイグアスは6歳の関東馬は大きく割引きですがこちらも父サンデー系×母父が米国型のストームキャット系。キャリア13戦と馬は若く、休み明けの天皇賞・秋で5着・香港Cでは見せ場十分の2着と馬は充実期を迎えており2~3着狙いなら。
アカイイトは前走5番人気は割引きですが阪神重賞で成績の良いキズナ産駒。またキズナ産駒の牝馬は芝だと馬場が悪くなるほど成績も上がるので重馬場なら一発も期待できます。
ポタジェは前走内容や馬格は足りませんがレイパパレと同じディープ×母父デピュティミニスター系。天皇賞・秋や岸和田Sのように高速決着にもある程度対応できますが、道悪の方が魅力がありそうです。