2022/4/10(日)
阪神競馬場・芝1600m
過去8年分の桜花賞のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
2週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
桜花賞 登録馬
登録馬
予想人気(2週前)
2番人気 サークルオブライフ
3番人気 プレサージュリフト
4番人気 ウォーターナビレラ
5番人気 ラブリイユアアイズ
参考:netkeiba.com
予想オッズ1番人気はチューリップ賞を1番人気で快勝したハービンジャー産駒のナミュール。2番人気にはチューリップ賞では3着に敗れましたが阪神JFの優勝馬サークルオブライフ。この2頭に人気が集中しています。
3番人気以下はキャリア1戦でクイーンCを制したプレサージュリフト、阪神JF3着のウォーターナビレラ、同じく阪神JF2着のラブリイユアアイズ、フェアリーS優勝馬ライラック、紅梅S優勝馬フォラブリューテなどが続きます。
桜花賞 コース&血統分析
阪神芝1600mの特徴
阪神芝1600mは外回りコースを使用。コーナーが内回りに比べてゆったりしているため直線で横一線になりやすく、直線の長さが474mと長く坂もあるため差しや追い込みが決まりやすいコースです。
速い上がりを使える馬が強いためディープインパクトなどのサンデーサイレンス系種牡馬が得意としています。
桜花賞 父系統別データ
- ディープインパクト系【2-3-3-31】
- サンデーサイレンス系【2-2-0-28】
- キングカメハメハ系【2-0-2-10】
- デピュティミニスター系【1-0-0-5】
- ロベルト系【1-0-0-6】
ディープインパクト系で連対した5頭はいずれもノーザンF生産馬。良馬場だとディープインパクト産駒かキングカメハメハ系の成績が良く、ダイワメジャーはどちらかと言えば道悪の方が好成績。
桜花賞 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【2-0-1-20】
- キングカメハメハ系【2-0-0-5】
- ボールドルーラー系【1-0-1-3】
- フェアリーキング系【1-0-0-2】
- ヘイロー系【1-0-0-1】
- サドラーズウェルズ系【0-2-0-5】
母系は様々ですがデピュティミニスター系などの米国型ノーザンダンサー系は過去8年では(0-0-3-21)と3着止まり。キングマンボ系やフォーティナイナー系を除くミスプロ系は人気薄が多かったものの(0-0-0-18)と馬券に絡んでいません。
アネゴハダ、スターズオンアース、パーソナルハイ、ベルクレスタが母父ミスプロ系。
桜花賞 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-1-2-12 | 0.0% | 20.0% |
2枠 | 1-0-2-12 | 6.7% | 20.0% |
3枠 | 1-1-0-14 | 6.3% | 12.5% |
4枠 | 1-1-0-14 | 6.3% | 12.5% |
5枠 | 2-0-3-11 | 12.5% | 31.3% |
6枠 | 0-2-0-14 | 0.0% | 12.5% |
7枠 | 2-0-1-21 | 8.3% | 12.5% |
8枠 | 1-3-0-20 | 4.2% | 16.7% |
数年前までは外枠優勢なレースでしたが近年は内寄りからの好走も増えており、人気薄は真ん中から内寄り狙い。
昨年は勝ちタイムが1.31.1という超高速馬場で2着のサトノレイナス以外は10番から内に入った馬が上位を占めました。昨年ほどの馬場は例外かもしれませんが、昨年と今年は桜花賞の週からBコースに替わるため高速馬場になるほど外を回すロスが大きくなります。
馬番データ
- 偶数馬番【5-5-5-56】
- 奇数馬番【3-3-3-62】
当日5番人気以内は偶数馬番が(4-4-3-8)複勝率57.9%、奇数馬番が(3-2-1-15)複勝率28.6%と偶数馬番優勢。
当日4番人気以下
- 1~10番【2-1-5-58】
- 11~18番【0-1-0-51】
当日4番人気以下+馬番11番以降は割引き。唯一2着に入ったのは2019年のシゲルピンクダイヤ。
前走時の馬番(当日4番人気以下)
- 偶数馬番【0-0-1-50】
- 奇数馬番【2-2-4-59】
また当日4番人気以下は前走で奇数馬番だった馬の成績が良く、偶数馬番で好走したのは2020年のスマイルカナで過去8年では唯一の重馬場でした。
当日4番人気以下は前走奇数馬番+今回馬番1~10番に入った馬が狙い目です。予想オッズからはウォーターナビレラ、ラブリイユアアイズ、フォラブリューテ、スターズオンアース、ピンハイ、クロスマジェスティ、グランスラムアスク、アリシアン、カランセが前走時奇数馬番。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
先行 | 3-2-0-25 | 10.0% | 16.7% |
差し | 1-3-7-53 | 1.6% | 17.2% |
追込 | 3-3-0-34 | 7.5% | 15.0% |
逃げ切ったのは800m通過が50.0秒と超スローだった2015年のレッツゴードンキ。レースの上がり6位以下は(0-2-1-92)なので、基本的には上がりの速さが着順に結び付きやすいレースです。
近年はソダシ、レシステンシア、グランアレグリア、ラッキーライラックと人気の先行馬は安定しています。
前走4角位置
- 4番手以内【3-2-1-52】
- 5番手以下【5-6-7-66】
前走4角4番手以内+2着以内は(1-1-0-34)で優勝したソダシ、2着に入ったラッキーライラックはいずれも当日2番人気以内+阪神JFの優勝馬。アルーリングウェイ、カランセ、クロスマジェスティ、スターズオンアースが前走4角4番手以内+2着以内。
また4角5番手以下+2着以内は(5-4-5-31)、3着以下は(0-2-2-35)とこちらは前走好走馬優勢。
前走上がり3F
- 1位【4-3-1-26】
- 2~3位【1-2-4-23】
- 4~5位【0-1-0-28】
- 6位以下【3-2-3-41】
前走4角4番手以内+上がり5位以内は(0-1-0-28)、前走4角5番手以下+前走上がり4位以下は(0-2-2-33)。前走好位組は上がり6位以下だった馬、前走中団組は上がり3位以内だった馬が狙い目です。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-419 | 0-1-1-12 | 0.0% | 14.3% |
420-439 | 0-2-3-25 | 0.0% | 16.7% |
440-459 | 0-1-1-38 | 0.0% | 5.0% |
460-479 | 7-1-1-30 | 17.9% | 23.1% |
480-499 | 1-3-2-7 | 7.7% | 46.2% |
500- | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
2000年代は450kg前後の優勝が多かったものの、2012年のジェンティルドンナ(456kg)以降優勝馬は全て460kg以上。
また当日馬体が増えていれば良いという訳でもなく、前走時460kg未満は(0-4-5-66)。有力馬ではナミュール、ラブリイユアアイズ、ライラック、フォラブリューテあたりが前走時460kg未満。
前走との馬体重差
- +体重【1-2-0-33】
- 増減無【2-2-3-11】
- -体重【5-4-5-74】
当日5番人気以内+増減無しだと(2-2-2-0)複勝率100%。
桜花賞 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-3-1-3 | 12.5% | 62.5% |
2番人気 | 4-2-0-2 | 50.0% | 75.0% |
3番人気 | 1-1-2-4 | 12.5% | 50.0% |
4-6番人気 | 1-0-2-21 | 4.2% | 12.5% |
7-9番人気 | 1-2-3-18 | 4.2% | 25.0% |
10番人気- | 0-0-0-70 | 0.0% | 0.0% |
2番人気馬が4年連続で優勝。3番人気以内の複勝率は高く、紐には7~9番人気が入ることが多いのが特徴。4~6番人気馬は近年特にクイーンC、チューリップ賞組の成績が悪く、逆に7~9番人気馬はチューリップ賞組の成績が良いのが特徴です。
また単勝オッズ2.9倍以内が(1-1-1-3)、3.0~4.9倍だと(4-3-0-0)と上位人気馬は当日のオッズ別でも特徴があります。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-1-4-43 | 4.0% | 14.0% |
栗東 | 6-7-4-75 | 6.5% | 18.5% |
近年関東馬で好走しているのは当日2番人気以内かマイル重賞勝ち馬。ファインルージュ、スマイルカナとフェアリーS優勝馬が2年連続で3着に入っています。
関東馬ではサークルオブライフ、プレサージュリフト、ライラックがマイル重賞勝ちの実績あり。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
2戦 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% |
3戦 | 3-5-2-16 | 11.5% | 38.5% |
4戦 | 2-2-5-29 | 5.3% | 23.7% |
5戦 | 1-1-1-34 | 2.7% | 8.1% |
6戦- | 1-0-0-35 | 2.8% | 2.8% |
2017年のレーヌミノルを除くと過去8年の好走馬は全てキャリア5戦以内。
ノーザンF生産馬でキャリア3~4戦、当日5番人気以内だと(4-4-2-8)とまずまずの成績。また関東馬で連対した馬は3頭いますが3頭全てがキャリア3戦+当日2番人気以内でした。
騎手データ
- 継続騎乗【6-7-5-78】
- 乗り替わり【2-1-3-40】
乗り替わりで好走した6頭中5頭は重賞勝ち馬。騎手別ではルメール騎手が(2-1-2-2)、池添騎手が(1-2-0-3)。関東騎手は(1-2-1-35)で連対した3頭は当日2番人気以内。
生産者データ
- ノーザンF【4-6-3-40】
- 社台F【1-1-4-15】
ノーザンF生産馬は当日3番人気以内で(4-5-2-6)、4番人気以下で(0-1-1-34)。4番人気以下で好走したファインルージュ、クルミナルは馬体重480kg台の父ディープインパクト系とここ10年ほどの桜花賞の好走傾向に合致していました。
サブライムアンセム、ナミュール、フォラブリューテ、プレサージュリフト、ベルクレスタ、ラズベリームースがノーザンF生産馬。
桜花賞 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 2-2-0-3 | 28.6% | 57.1% |
GⅡ | 1-3-3-49 | 1.8% | 12.5% |
GⅢ | 4-3-5-39 | 7.8% | 23.5% |
オープン | 1-0-0-25 | 3.8% | 3.8% |
1勝 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
GⅢ組の成績が良く見えますがチューリップ賞が2017年までGⅢだったため。
チューリップ賞が重要ローテであることには変わりはありませんが、GⅡ昇格後は2~3着止まり。2歳GⅠから直行のグランアレグリアやソダシ、シンザン記念からのアーモンドアイ、エルフィンSからのデアリングタクトとここ数年は2カ月以上間隔を空けたローテでの優勝馬が増えています。
主な前走
- チューリップ賞【3-6-5-24】
- 阪神JF【1-2-0-2】
- フィリーズレビュー【1-0-1-37】
- 朝日杯FS【1-0-0-1】
- シンザン記念【1-0-0-1】
- エルフィンS【1-0-0-1】
- クイーンC【0-0-1-14】
- フェアリーS【0-0-1-7】
前走距離
- 1400m【1-0-1-42】
- 1600m【7-8-7-66】
- 1800m【0-0-0-9】
前走場所
- 東京【0-0-1-15】
- 中山【0-0-1-28】
- 京都【2-0-0-5】
- 阪神【6-8-6-68】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 6-3-3-21 | 18.2% | 36.4% |
2番人気 | 1-3-1-23 | 3.6% | 17.9% |
3番人気 | 1-0-1-16 | 5.6% | 11.1% |
4番人気 | 0-1-2-7 | 0.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-1-1-15 | 0.0% | 11.8% |
6-9番人気 | 0-0-0-23 | 0.0% | 0.0% |
10番人気- | 0-0-0-13 | 0.0% | 0.0% |
前走でも人気に推されていた馬の成績が良く、前走4番人気以下で好走しているのはほぼチューリップ賞組。
前走4番人気以下
- チューリップ賞【0-1-3-15】
- それ以外のレース【0-1-0-43】
チューリップ賞以外で2着に入ったのは2014年のレッドリヴェール。前走阪神JFを5番人気で優勝、当日2番人気に推されていました。
アネゴハダ、アリシアン、アルーリングウェイ、クロスマジェスティ、グランスラムアスク、ライラック、ラブリイユアアイズが前走チューリップ賞以外で4番人気以下。
前走フィリーズレビュー
- 1番人気【1-0-1-3】
- 2番人気以下【0-0-0-34】
フィリーズレビュー組で好走しているのは前走1番人気馬のみ。また好走したアットザシーサイド、レーヌミノルは阪神JFでも掲示板に載っていました。
今年はナムラクレアが前走フィリーズレビューで1番人気。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 4-3-3-39 | 8.2% | 20.4% |
2着 | 2-2-2-26 | 6.3% | 18.8% |
3着 | 2-2-1-12 | 11.8% | 29.4% |
4着 | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% |
5着 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
6-9着 | 0-0-2-16 | 0.0% | 11.1% |
10着- | 0-1-0-13 | 0.0% | 7.1% |
前走好走馬の成績が良く、前走4着以下で好走したのはクルミナル、コンテッサトゥーレ、スマイルカナの3頭。いずれもディープインパクト産駒+前走チューリップ賞。
当日3番人気以内
- 前走1着【4-3-2-9】
- 前走2~3着【2-3-1-0】
各トライアルの優勝馬が人気に推されやすいこともありますが当日3番人気以内+前走1着馬は複勝率50%、2~3着馬は複勝率100%。このデータからはサークルオブライフが複勝率100%のデータに該当します。
前走タイム差(1着)
- 0.6秒差以上【1-0-0-1】
- 0.3~0.5秒差【2-1-2-4】
- 0.1~0.2秒差【0-0-0-22】
- タイム差無し【1-2-1-12】
前走を0.1~0.2秒差で勝っていて4着以下に敗れた馬の中にはダノンファンタジー、アドマイヤミヤビ、ココロノアイなど当日5番人気以内は6頭いましたがいずれも4着以下。
前走タイム差(2着以下)
- 0.5秒差以内【4-4-4-50】
- 0.6秒差以上【0-1-1-29】
桜花賞 データまとめ
買いデータ
★単勝オッズ3.0~4.9倍
★当日3番人気以内のノーザンF生産馬
★馬体重460kg以上(1着狙い)
★当日5番人気以内+馬体重の増減無し
★当日3番人気以内+前走2~3着
消しデータ
★当日3番人気以下+前走4角4番手以内で2着以内
★当日10番人気以下
★キャリア6戦以上
★乗り替わり+重賞未勝利
★前走チューリップ賞以外で4番人気以下
★前走フィリーズレビューで2番人気以下
桜花賞 予想
○ナミュール
▲ナムラクレア
△ライラック
△プレサージュリフト
△ピンハイ
サークルオブライフは前走チューリップ賞では3着に敗れましたが、先行策を試したことなど今回に向けての収穫はあったと考えられます。恐らく1番人気に推されるナミュールと比べて馬格がある点、2番人気馬の優勝が続いている点、コース実績のあるエピファネイア産駒などが強調でき、関東馬ですが国枝厩舎の管理馬ということも安心できる材料。
ナミュールは430kgの前後の馬体がネックですが、今年はディープ産駒が予想オッズ下位の2頭と傾向が変わる可能性は十分あります。前走内容は問題なくノーザンF生産の人気馬であることはプラス。チューリップ賞はGⅡ昇格後では最も前半が速く本番にも繋がる内容だったと思いますが、同日の未勝利戦と勝ちタイムがほぼ同じなのが若干気になります。
ナムラクレアはキャリア6戦にフィリーズレビュー組ということで予想オッズでも10番人気以下ですが、牝馬のコース成績が良いミッキーアイルを父に持ち阪神JFでも5着と過去のFR組の好走馬に近い部分があります。前走は時計も優秀ですが、休み明けで馬体を増やしていたのも好印象。
ライラックは近年穴馬の多いフェアリーS組。関東馬で馬格に欠けるのは割引きですが福永騎手を確保できたのは◎。母父キングカメハメハはソダシ、インディチャンプなど時計が速くなっても対応できる産駒が多いのが特徴。
プレサージュリフトはローテとしては微妙なクイーンC組ですが、クイーンCを2桁馬番で好走した馬はアエロリットやミッキークイーンなどその後GⅠで好走している馬が多いのが特徴。ただキャリアの浅さや初輸送は割引きです。
最後にチューリップ賞では出遅れながら2着に好走したピンハイ。キャリア2戦で判断が難しい所ですがミッキーアイル産駒という血統や下位人気ということを考えると紐荒れ狙いなら。あとは当日4番人気以下は内寄り優勢なので枠順次第です。