2022/7/10(日)
小倉競馬場・ダート1700m
過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
京都改修の影響で昨年から中京ダート1400mではなく小倉ダート1700mでの開催と全く別物のレースになります。そのため今回はほぼ小倉ダート1700mのデータを元に分析を行っています。
プロキオンS 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 サンライズウルス
3番人気 サンライズノヴァ
4番人気 ユニコーンライオン
5番人気 アルドーレ
参考:netkeiba.com
予想オッズではダート2戦目の吾妻小富士Sで1着のラーゴムが1番人気。2番人気は立夏Sを0.5秒差で快勝したサンライズウルス、3番人気には2020年武蔵野S以来のGⅢ出走となるサンライズノヴァが推されています。
4番手以下は昨年の宝塚記念以来1年振りの実戦となるユニコーンライオン、同コースの阿蘇S勝ちの実績があるアルドーレ、好走か大敗か極端なタイプのアメリカンシード、オープンクラスでは安定しているニューモニュメントなどが続きます。
プロキオンS コース&血統分析
小倉ダート1700mの特徴
小倉ダート1700mはスタンド前の直線入り口からスタート。1コーナーまでの距離が十分あることから先行争いが激しくなるため、前半のペースが速くなり上がりがかかりやすいのが特徴です。
小倉競馬場・ダート1700mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、小…
プロキオンS 父系統別データ
- サンデーサイレンス系【5-3-9-76】
- ミスタープロスペクター系【4-2-2-25】
- ボールドルーラー系【3-2-2-20】
- ステイゴールド系【2-4-1-11】
- ストームキャット系【1-5-2-13】
- キングマンボ系【0-3-2-9】
過去5年ではオルフェーヴル産駒が(2-4-0-3)、ヘニーヒューズ産駒が(1-3-2-9)、エイシンフラッシュ産駒が(0-2-2-3)。他にはパイロ、ネオユニヴァースも好相性。出走数の割に振るわないのはキングカメハメハで(0-1-1-20)。
また昨年のプロキオンSでは1着メイショウカズサ、2着トップウィナーがナスルーラ系でした。良馬場では系統による差はありませんが、稍重以上になるとボールドルーラー系やストームキャット系、ステイゴールド系あたりが好調です。
プロキオンS 母父系統別データ
- ミスタープロスペクター系【7-3-1-38】
- サンデーサイレンス系【6-7-6-73】
- デピュティミニスター系【2-4-2-14】
- ヘイロー系【2-0-1-8】
- ロベルト系【1-5-2-22】
- ネイティヴダンサー系【0-0-4-2】
勝率が高いのはミスプロ系やヘイロー系など米国型の母父を持つ馬。母父サンデー系は良馬場の方が複勝率が高く稍重以上では若干苦戦しています。
また今回集計した期間中のリピーターはミスプロ(レイズアネイティヴ)のクロスを持つ馬が多く、加えてリボー系を持つ馬にも注意。昨年のメイショウカズサはどちらも持っていました。
プロキオンS 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-5-1-29 | 0.0% | 17.1% |
2枠 | 4-3-4-29 | 10.0% | 27.5% |
3枠 | 2-1-1-38 | 4.8% | 9.5% |
4枠 | 2-1-5-34 | 4.8% | 19.0% |
5枠 | 6-4-3-30 | 14.0% | 30.2% |
6枠 | 3-3-3-36 | 6.7% | 20.0% |
7枠 | 4-5-3-35 | 8.5% | 25.5% |
8枠 | 3-2-4-38 | 6.4% | 19.1% |
1枠のみ過去5年では1着が無く内寄りの枠はやや不安定。5枠の成績がトップですが、昨年は馬番で③-⑥-⑯と内外どちらからも好走しているのでそれほど気にする必要は無さそうです。
また馬場状態で分けると良馬場では外寄り、稍重以上では真ん中から内寄りの複勝率が高めです。
馬番データ
- 偶数馬番【13-13-14-127】
- 奇数馬番【11-11-10-142】
良馬場では2番、4番、6番、8番と内寄りの偶数馬番の成績が良く、稍重以上では馬番不問。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 4-3-2-19 | 14.3% | 32.1% |
先行 | 11-19-7-47 | 13.1% | 44.0% |
差し | 6-2-11-106 | 4.8% | 15.2% |
追込 | 2-0-4-95 | 2.0% | 5.9% |
マクリ | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% |
逃げ・先行馬が有利なコースですが、逃げ馬は1~4枠が(0-0-0-10)、5~8枠が(4-3-2-9)と外枠からの好走が目立ちます。先行馬は枠による差は無く、差し馬になると今度は内寄りがやや優勢になります。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-0-0-5 | 16.7% | 16.7% |
440-459 | 0-2-1-30 | 0.0% | 9.1% |
460-479 | 4-8-4-52 | 5.9% | 23.5% |
480-499 | 8-4-9-80 | 7.9% | 20.8% |
500-519 | 4-6-6-65 | 4.9% | 19.8% |
520- | 7-4-4-37 | 13.5% | 28.8% |
良馬場では馬格がある馬が強く、480kg未満が1勝に対して480kgが10勝。稍重以上になると比較的小柄な馬でも好走していますが、それでも460kg未満はやや割引きです。
プロキオンS 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-1-3-17 | 12.5% | 29.2% |
2番人気 | 4-7-4-9 | 16.7% | 62.5% |
3番人気 | 3-1-5-15 | 12.5% | 37.5% |
4-6番人気 | 7-5-3-57 | 9.7% | 20.8% |
7-9番人気 | 4-4-3-60 | 5.6% | 15.5% |
10番人気- | 3-6-6-111 | 2.4% | 11.9% |
小倉ダート1700m・3勝クラス以上のデータですが、1番人気馬の信頼度は低く2番人気馬の成績が安定しています。昨年のプロキオンSは9-14-12番人気の決着と大荒れになりました。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-0-1-24 | 3.8% | 7.7% |
栗東 | 23-24-23-245 | 7.3% | 22.2% |
元々関東馬が使うことの少ない条件で、昨年も出走は1頭のみでした。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 10-10-6-50 | 13.2% | 34.2% |
5歳 | 8-9-9-97 | 6.5% | 21.1% |
6歳 | 4-3-5-64 | 5.3% | 15.8% |
7歳- | 2-2-3-57 | 3.1% | 10.9% |
オープンクラスの条件が少ないため若い馬の成績が良く見えますが、昨年は4歳馬メイショウカズサが優勝、2~5着は5歳馬でした。
騎手データ
- 継続騎乗【10-13-11-95】
- 乗り替わり【14-11-13-174】
複勝率では継続騎乗組が優勢。今回の集計期間で成績上位の騎手は松山騎手、幸騎手、浜中騎手、藤岡康騎手、吉田隼騎手あたり。
プロキオンS 前走データ
前走距離データ
距離 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1400m | 2-3-0-38 | 4.7% | 11.6% |
1600m | 2-2-2-21 | 7.4% | 22.2% |
1700m | 6-10-5-57 | 7.7% | 26.9% |
1800m | 11-7-13-118 | 7.4% | 25.0% |
1900m | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
2000m | 1-1-1-10 | 7.7% | 23.1% |
前走が1600~2000mなら複勝率は変わりません。前走コースでは同じ小倉か阪神を使ってきた馬の成績が安定しており、福島組も悪くありません。
前走場所
- 東京【2-3-4-32】
- 中山【2-2-2-19】
- 京都【1-2-2-33】
- 阪神【7-6-6-54】
- 中京【5-1-3-52】
- 札幌【0-0-0-4】
- 函館【1-2-0-9】
- 福島【2-3-2-13】
- 新潟【0-0-2-14】
- 小倉【4-5-3-34】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-3-1-11 | 6.3% | 31.3% |
2番人気 | 2-2-2-16 | 9.1% | 27.3% |
3番人気 | 5-1-3-11 | 25.0% | 45.0% |
4番人気 | 4-3-2-10 | 21.1% | 47.4% |
5番人気 | 1-2-2-16 | 4.8% | 23.8% |
6-9番人気 | 5-8-7-89 | 4.6% | 18.3% |
10番人気- | 6-5-7-114 | 4.5% | 13.6% |
普段は重賞が行われないレースなので前走条件戦で上位人気だった馬の好走が目立ちますが、昨年の1~3着馬はいずれも前走10番人気以下でした。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 4-6-4-28 | 9.5% | 33.3% |
2着 | 5-0-2-8 | 33.3% | 46.7% |
3着 | 3-1-5-9 | 16.7% | 50.0% |
4着 | 1-3-4-19 | 3.7% | 29.6% |
5着 | 2-1-1-18 | 9.1% | 18.2% |
6-9着 | 5-8-6-85 | 4.8% | 18.3% |
10着- | 4-5-2-100 | 3.6% | 9.9% |
昨年は1~2着馬が前走10着以下だったので、こちらも参考程度に。
プロキオンS データまとめ
買いデータ
★ミスプロ(レイズアネイティヴ)のクロス、リボー系持ち
★良馬場+内寄りの偶数馬番
★5~8枠の逃げ馬
消しデータ
★1枠(2着まで)
★1~4枠の逃げ馬
★良馬場+馬体重480kg未満(2着まで)
★前走1400m以下
プロキオンS 予想
○アメリカンシード
▲ニューモニュメント
△メイショウウズマサ
△ゲンパチルシファー
△サンライズノヴァ
ラーゴムは前走吾妻小富士Sでは58kgを背負って1着。着差はクビでしたが2~4着に差し馬が入った事からも内容の濃いレースでした。血統的にもコース成績の良いオルフェーヴルに母父ミスプロ系と問題無く、前走は重馬場でしたが馬格があるので良でもやれそうです。
アメリカンシードは父系、母系共に米国血統で脚質的にも向きそうですが、揉まれたり砂をかぶるとやる気を無くすのが厄介。今回は同型も多く単騎逃げが叶うかは微妙ですが、コースデータからは逃げ馬は内枠×、外枠○なので少なくとも外枠を引くことが前提。
ニューモニュメントは同コースの門司Sを含め5戦連続で3着以内。ヘニーヒューズ産駒にレイズアネイティヴのクロス、リボー系持ちとコース適性は高そうですが脚質的には軸には向かないか。
他では昨年の3着馬で近走は1400~1700mで逃げている点は好感が持てるメイショウウズマサ、前走2100mからの距離短縮は不安材料ですがこのコースでは(1-1-2-0)のゲンパチルシファー、父ゴールドアリュールに母父ミスプロ系と血統的には悪くないサンライズノヴァ。