クイーンステークス予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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クイーンステークス【GⅢ】
2022/7/31(日)
札幌競馬場・芝1800m

過去8年分のクイーンSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

※函館で開催された2021年、2013年は除く過去8年分のデータになります。

クイーンS 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 ウォーターナビレラ
2番人気 テルツェット
3番人気 マジックキャッスル
4番人気 ウインエクレール
5番人気 ルビーカサブランカ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは今年の桜花賞2着馬ウォーターナビレラが断トツの支持を集め1番人気に推されています。2番人気は昨年の優勝馬テルツェット、3番人気には昨年の2着馬マジックキャッスルが続きます。

4番手以下は今年のスイートピーSを勝った3歳馬ウインエクレール、今年の愛知杯を勝ったルビーカサブランカ、五稜郭Sを勝ったフィオリキアリ、巴賞を勝ったホウオウピースフルあたりが人気を集めています。

クイーンS コース&血統分析

札幌芝1800mの特徴

スタンド前からのスタートで1コーナーまでの距離は200m弱と短く、先行争いは激しくなりますがコーナーに入るとペースは落ち着きます。コーナー4つの短い直線のため内枠からスムーズに位置を取れる先行馬が有利ですが、直線が短い割にコーナーの角度は緩く、小回り適性はそれほど求められません。

また洋芝で行われるため時計がかかり、欧州血統やパワーのある馬が活躍する傾向がありますが、水はけが良いコースで函館より雨の影響を受けづらいのも特徴です。

重賞ナビ

札幌競馬場・芝1800mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、札幌芝…

クイーンS 父系統別データ

  • ディープインパクト系【2-0-1-7】
  • ミスタープロスペクター系【2-0-0-6】
  • サンデーサイレンス系【1-3-4-20】
  • デピュティミニスター系【1-1-0-1】
  • ダンジグ系【1-0-0-2】

ディープインパクト、ヴィクトワールピサ、クロフネの成績が良く、ハービンジャーやメイショウサムソンなどの欧州型ノーザンダンサー系は人気馬で堅実。

穴馬の好走が多いのはミスプロ系で7番人気メイショウスザンナ、9番人気マコトブリジャールが優勝、キングカメハメハ系のアロマティコ、トーセンビクトリーが共に6番人気で2着に好走しています。

クイーンS 母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【3-4-0-20】
  • グレイソヴリン系【1-1-2-3】
  • キングマンボ系【1-1-1-1】
  • ダンジグ系(欧)【1-0-1-3】
  • プリンスリーギフト系【1-0-1-1】

グレイソヴリン系やキングマンボ系、ダンジグ系(欧)など米国型より欧州型の母父を持つ馬が強く、デピュティミニスター系などの米国型ノーザンダンサー系は不振。またサドラーズウェルズ系も人気薄が多かったものの過去8年では(0-0-0-7)。

また人気薄で好走している馬はノーザンダンサーのクロスかミスプロ、ノーザンテースト、リボー系を持つ馬が比較的目立ちます。

クイーンS 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠1-1-1-512.5%37.5%
2枠3-1-2-237.5%75.0%
3枠0-0-0-120.0%0.0%
4枠0-1-2-110.0%21.4%
5枠1-2-0-117.1%21.4%
6枠0-1-2-120.0%20.0%
7枠1-1-0-146.3%12.5%
8枠2-1-1-1212.5%25.0%

2枠は好走した6頭中5頭が当日2番人気以内だったこともありますが、人気馬なら信頼できます。1~2枠、8枠と内外離れた枠の回収値が高いのが特徴です。

馬番データ

  • 偶数馬番【5-4-7-34】
  • 奇数馬番【3-4-1-45】

フルゲート14頭立てなので2枠=2番が(3-1-2-2)。優勝馬は内か外寄りから出ることが多く馬番3~7番は(0-2-3-35)。

関東馬

  • 偶数馬番【2-0-3-9】
  • 奇数馬番【0-1-0-21】

関西馬は偶数、奇数馬番での偏りはありませんが関東馬は偶数馬番優勢。奇数馬番は2020年3番人気のコントラチェック、2019年2番人気のフロンテアクイーンなどの人気馬も4着以下に敗れています。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-0-0-712.5%12.5%
先行4-2-2-2213.3%26.7%
差し2-4-5-285.1%28.2%
追込1-2-1-223.8%15.4%

直線は266mと短いもののフルゲート14頭に加えコーナーの角度は緩いので差しも届きます。

前走4角位置

  • 4番手以内【6-3-0-42】
  • 5番手以下【1-5-8-36】

優勝馬は前走4角4番手以内だった馬が多く、特に前走東京マイルで4角4番手以内だと(3-2-0-4)ローザノワールが該当します。

また複勝率では前走4角5番手以下だった馬の方が高く、前走4角5番手以下+偶数馬番は(1-3-7-16)複勝率40%、奇数馬番だと(0-2-1-20)複勝率13.0%と大きな差があります。

前走上がり3F

  • 1~2位【0-1-0-13】
  • 3~5位【2-2-5-19】
  • 6位以下【5-5-3-45】

前走上がり6位以下だった馬は前走GⅠだと(3-3-3-15)、GⅢだと(2-2-0-17)、オープン特別以下だと(0-0-0-13)。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4391-1-0-810.0%20.0%
440-4591-0-2-165.3%15.8%
460-4794-7-3-348.3%29.2%
480-4992-0-3-1013.3%33.3%
500-0-0-0-110.0%0.0%

500kgまでは馬格がある方が優勢ですが、500kgを超えると人気より着順を落としやすいのが特徴。

前走との馬体重差

  • +体重【4-1-2-38】
  • 増減無【1-3-0-13】
  • -体重【2-4-6-27】

プラス体重の馬は当日2番人気以内だと(4-1-2-4)ですが3番人気以下では(0-0-0-34)と不振。人気薄は当日マイナス体重の馬が狙い目です。

クイーンS 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気3-2-2-137.5%87.5%
2番人気2-0-1-525.0%37.5%
3番人気0-0-0-80.0%0.0%
4-6番人気0-5-2-170.0%29.2%
7-9番人気2-0-2-208.3%16.7%
10番人気-1-1-1-283.2%9.7%

過去8年では1番人気馬は複勝率87.5%と堅実で単勝オッズ4.9倍以内は(4-2-3-4)。2番人気以下または単勝オッズ5.0倍以上は混戦です。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦2-1-3-305.6%16.7%
栗東6-7-5-499.0%26.9%

全体的に関西馬の成績が良く、関東馬は好走した6頭中3頭が3歳馬。また6頭中5頭が当日4番人気以内だったので人気薄を狙うなら関西馬。

馬齢データ

馬齢着度数勝率複勝率
3歳2-0-1-818.2%27.3%
4歳3-4-2-239.4%28.1%
5歳1-4-5-292.6%25.6%
6歳2-0-0-1810.0%10.0%
7歳-0-0-0-10.0%0.0%

3歳馬で好走しているのはいずれも関東馬で関西馬は4~5歳の成績が良いのが特徴。また当日6番人気以下では3~4歳馬が(1-0-0-16)、5歳以上が(2-3-3-38)と高齢馬優勢。

騎手データ

  • 継続騎乗【4-5-1-31】
  • 乗り替わり【4-3-7-48】

生産者データ

  • ノーザンF【3-3-0-18】
  • 社台F【1-1-1-9】

クイーンS 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ4-3-4-1614.8%40.7%
GⅡ0-0-0-00.0%0.0%
GⅢ3-3-2-307.9%21.1%
リステッド0-0-0-10.0%0.0%
オープン0-1-1-50.0%28.6%
3勝0-1-1-160.0%11.1%
2勝0-0-0-100.0%0.0%

ヴィクトリアマイルやマーメイドSなど前走が牝馬限定戦だった馬が(6-6-6-45)。前走オープン特別以下だった馬は苦戦しており、好走した4頭中3頭は札幌芝で1着の経験がありました。

主な前走

  • ヴィクトリアマイル【2-3-3-8】
  • マーメイドS【2-2-2-14】
  • オークス【1-0-1-5】
  • 福島牝馬S【1-0-0-7】
  • NHKマイルC【1-0-0-0】

前走距離

  • 1200m【0-0-0-1】
  • 1400m【0-0-1-3】
  • 1600m【3-3-3-13】
  • 1800m【2-2-0-29】
  • 2000m【2-3-3-26】
  • 2400m【1-0-1-5】

前走場所

  • 東京【4-3-4-17】
  • 中山【0-1-0-2】
  • 京都【0-0-1-5】
  • 阪神【2-2-2-21】
  • 函館【0-2-1-18】
  • 福島【1-0-0-13】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気0-1-2-60.0%33.3%
2番人気1-2-1-79.1%36.4%
3番人気0-2-1-100.0%23.1%
4番人気1-0-1-99.1%18.2%
5番人気0-1-1-50.0%28.6%
6-9番人気2-2-1-208.0%20.0%
10番人気-3-0-1-2112.0%16.0%

関東馬は前走人気だった馬の成績が良く、関西馬は前走5番人気以内は2~3着が多く、前走6番人気以下だった馬の優勝が多いのが特徴。

関西馬

  • 5番人気以内【0-5-3-25】
  • 6番人気以下【5-2-2-23】

ルビーカサブランカが前走5番人気以内の関西馬。

関東馬

  • 5番人気以内【2-1-3-12】
  • 6番人気以下【0-0-0-18】

ウインアグライア、ゴルトベルク、テルツェット、マジックキャッスルが前走6番人気以下の関東馬。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着2-1-0-228.0%12.0%
2着0-1-3-30.0%57.1%
3着1-1-0-612.5%25.0%
4着1-1-0-320.0%40.0%
5着1-0-0-325.0%25.0%
6-9着2-3-3-168.3%33.3%
10着-1-1-2-253.4%13.8%

前走敗れていても巻き返し可能ですが、前走での着差は1秒以内が目安になります。

前走タイム差(2着以下)

  • 0.9秒差以内【5-5-6-28】
  • 1.0秒差以上【0-2-2-28】

1秒以上敗れていて巻き返した4頭はいずれも前走GⅠ。前走ヴィクトリアマイルが3頭、前走オークスが1頭でした。ウォーターナビレラ、ゴルトベルク、フェアリーポルカ、マジックキャッスル、メイショウミモザ、ラヴユーライヴ、ルビーカサブランカが前走1秒以上負けています。

クイーンS データまとめ

買いデータ

母父グレイソヴリン系、キングマンボ系
2枠(特に当日2番人気以内)
前走東京マイルで4角4番手以内
当日1番人気または単勝オッズ4.9倍以内
当日2番人気以内+プラス体重

消しデータ

当日3番人気以下+プラス体重
当日5番人気以下の関東馬
前走オープン特別以下+北海道での勝利経験無し
前走6番人気以下の関東馬
前走GⅠ以外で1.0秒差以上負け

クイーンS 予想

1週前の登録時点での予想です
◎ウォーターナビレラ
○ウインエクレール
▲ローザノワール
△テルツェット
△ルビーカサブランカ

ウォーターナビレラは桜花賞2着・阪神JF3着など実績は抜けており、関西馬ですが52kgで出走でき1番人気が濃厚という点は大きなプラス。武豊騎手もコース複勝率は高く特に逆らう理由はありませんが、前走4角位置や武豊騎手のコース成績など頭よりは2~3着に該当するデータが多めです。

ウインエクレールは前走オープン特別で札幌経験が無い点は割引きですが、予想オッズ3~4番人気に3歳牝馬で斤量51kgの関東馬となる点は強調できます。母父グレイソヴリン系にミスプロ、ノーザンテースト持ちと血統も良く、初の札幌芝ですが適性はありそうです。

ローザノワールはヴィクトリアマイルでは最低18番人気から2着馬と同タイムの4着と大健闘の内容。東京マイルで4角好位という好データにも該当し、マンハッタンカフェ産駒も非根幹距離の重賞での実績豊富。関西馬なので人気薄でも妙味があり抑えておきたいです。

他ではテルツェットは昨年函館開催のクイーンSを優勝。池添騎手はコース成績上位ですが札幌開催だと前走4角後方組は2~3着までが多いのでここでは相手まで。最後に前走1.1秒負けているのはマイナスですが、コース実績豊富な須貝厩舎で血統的にも中穴での2~3着が期待できるルビーカサブランカ

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