2022/9/18(日)
中京競馬場・芝2000m
過去8年分のローズSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
ローズS 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 サリエラ
3番人気 パーソナルハイ
4番人気 セントカメリア
5番人気 メモリーレゾン
参考:netkeiba.com
オークスでは2番人気に推され7着だったアートハウスが予想オッズ1番人気。2番人気はキャリア2戦ですがサラキアの全妹サリエラ、3番人気にはフローラSで2着に粘ったパーソナルハイが推されています。
4番手以下は月岡温泉特別2着のセントカメリア、北海Sを勝ったメモリーレゾン、フローラS4着のマイシンフォニー、新潟の1勝クラスを勝ったルージュリナージュなど夏場を使ってきた馬が続きます。
ローズS コース&血統分析
中京芝2000mの特徴
中京芝2000mはスタンド前の直線の坂の中間からスタートします。上り坂からのスタートで1コーナーまでの距離が短いため、やや内寄りの枠が有利なコースです。最後の直線は高低差2.0mの急坂があり、坂を上ったラスト200m強はほぼ平坦となっています。
道中のペースが緩みやすいため、差し馬が強い中京芝コースの中では比較的先行馬も健闘しています。
ローズS 父系統別データ
- ディープインパクト系【8-10-8-68】
- キングカメハメハ系【7-4-8-41】
- ステイゴールド系【5-2-1-25】
- サンデーサイレンス系【3-2-4-44】
- ダンジグ系(欧)【2-3-1-25】
- ロベルト系【1-5-2-17】
ディープインパクト、キングカメハメハ産駒の成績が抜けており、昨年1、3着のアンドヴァラナウト、アールドヴィーブルは共に父キンカメ×母父ディープ。2着エイシンヒテンは父父がディープとこの2頭の血を持つ馬が活躍しています。
牝馬のみで見るとエピファネイアやハービンジャーも悪くありません。やや相性が悪いのはハーツクライ、キズナ。
ローズS 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【7-5-6-60】
- ロベルト系【6-3-3-29】
- ミスタープロスペクター系【5-3-2-33】
- デピュティミニスター系【2-5-1-18】
- ディープインパクト系【1-4-3-15】
母系は様々ですがサンデーサイレンス、スペシャルウィーク、ディープインパクト、シンボリクリスエスあたりが好成績。
特に母父ディープは上に挙げた2頭以外にもジェラルディーナ、マリアエレーナ、ムジカと父系問わず牝馬が好調、シンボリクリスエスもマジックキャッスル、ランブリングアレーと父ディープ系との配合で結果を残しています。
ローズS 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 5-2-3-31 | 12.2% | 24.4% |
2枠 | 5-1-1-36 | 11.6% | 16.3% |
3枠 | 3-5-3-34 | 6.7% | 24.4% |
4枠 | 2-4-7-36 | 4.1% | 26.5% |
5枠 | 5-4-5-37 | 9.8% | 27.5% |
6枠 | 5-5-4-39 | 9.4% | 26.4% |
7枠 | 3-6-4-48 | 4.9% | 21.3% |
8枠 | 3-4-4-48 | 5.1% | 18.6% |
昨年は⑫-⑩-⑭と外寄りの馬が上位を占め、一昨年は1着が①リアアメリアですが2着以降は⑬⑧⑮⑨と真ん中から外寄りの馬が上位。
牝馬のみで見ると馬番15~18番が(1-0-0-21)と苦戦していますが、それ以外はどこからでも馬券になっています。
脚質データ(牝馬)
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-1-1-7 | 0.0% | 22.2% |
先行 | 5-3-1-25 | 14.7% | 26.5% |
差し | 3-7-7-48 | 4.6% | 26.2% |
追込 | 2-1-1-44 | 4.2% | 8.3% |
過去2年は前半61秒-後半59秒くらいのペース。極端な追い込みは届きませんが先行・差しどちらでも問題ありません。
前走4角位置(牝馬のみ)
- 4番手以内【2-5-5-36】
- 5番手以下【8-5-5-88】
当日6番人気以下+前走4角4番手以内は(0-3-2-26)、4角5番手以下は(4-3-3-65)。複勝率は変わりませんが勝ち切っているのは前走4角5番手以下だった馬。
馬体重データ(牝馬)
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-3-2-14 | 5.0% | 30.0% |
440-459 | 4-5-1-28 | 10.5% | 26.3% |
460-479 | 2-3-3-43 | 3.9% | 15.7% |
480-499 | 3-1-1-18 | 13.0% | 21.7% |
500- | 0-0-3-21 | 0.0% | 12.5% |
牝馬同士なので小柄な馬でも問題なく、逆に500kgを超える馬は苦戦しています。
ローズS 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-1-1-4 | 25.0% | 50.0% |
2番人気 | 1-1-2-4 | 12.5% | 50.0% |
3番人気 | 1-0-1-6 | 12.5% | 25.0% |
4-6番人気 | 2-2-1-19 | 8.3% | 20.8% |
7-9番人気 | 2-0-1-21 | 8.3% | 12.5% |
10番人気- | 0-4-2-44 | 0.0% | 12.0% |
1~2番人気は前走オークスで5着以内だと(3-1-2-2)、6着以下または別のレースだと(0-1-1-6)とオークスで好走している人気馬は堅実です。
ただし昨年は12番人気エイシンヒテンが2着、一昨年は14番人気ムジカが2着、11番人気オーマイダーリンが3着と中京開催に替わっても穴馬の好走が多いレースです。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 1-0-1-9 | 9.1% | 18.2% |
栗東 | 7-8-7-95 | 6.0% | 18.8% |
地方 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
関東馬の出走は多くありませんが、関東馬で好走しているのは2019年のウィクトーリア、2014年のヌーヴォレコルトとオークスで好走した人気馬。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-4戦 | 1-1-1-17 | 5.0% | 15.0% |
5戦 | 5-2-0-11 | 27.8% | 38.9% |
6戦 | 1-2-1-21 | 4.0% | 16.0% |
7戦 | 1-0-3-20 | 4.2% | 16.7% |
8戦- | 0-3-3-37 | 0.0% | 14.0% |
キャリア5戦のノーザンF生産馬が(4-2-0-4)ですが今年は該当馬無し。キャリア4戦以下で連対した2頭はいずれも人気薄で、当日5番人気以内+キャリア4戦以下は(0-0-1-7)。予想オッズからはアートハウス、サリエラが該当します。
騎手データ
- 継続騎乗【6-3-6-56】
- 乗り替わり【2-5-2-50】
生産者データ
- ノーザンF【5-3-5-28】
- 社台F【1-0-2-17】
ノーザンF生産馬は継続騎乗が(4-2-4-10)複勝率50%、更に当日3番人気以内に絞ると(3-1-4-1)と非常に堅実です。サリエラ、セントカメリア、マイシンフォニー、ロマンシングブルー、ヴァンルーラーがノーザンF生産馬。
ローズS 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 5-2-3-39 | 10.2% | 20.4% |
GⅡ | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% |
GⅢ | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
オープン | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
3勝 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
2勝 | 0-2-4-20 | 0.0% | 23.1% |
1勝 | 3-2-1-30 | 8.3% | 16.7% |
未勝利 | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% |
オークス組の出走数が断トツですが複勝率としては1~2勝クラス組も変わらず、中京開催の2年間もGⅠ組1頭+条件戦組2頭でした。
主な前走
- オークス【5-2-3-30】
- 出雲崎特別【1-0-0-7】
- 三面側特別【0-1-0-1】
- フローラS【0-1-0-2】
- 藻岩山特別【0-1-0-1】
前走距離
- ~1500m【0-0-1-6】
- 1600m【1-0-1-15】
- 1700m【0-1-0-1】
- 1800m【0-2-2-30】
- 2000m【2-3-1-20】
- 2400m【5-2-3-31】
前走場所
- 東京【5-3-3-40】
- 中山【0-0-0-2】
- 京都【0-0-0-1】
- 阪神【0-0-0-7】
- 中京【1-0-1-5】
- 札幌【1-1-2-12】
- 新潟【1-1-0-8】
- 小倉【0-3-2-24】
オークスを除くと前走札幌芝2000mだった馬が(1-1-1-3)でエイシンヒテン、ラテュロス、タッチングスピーチと人気薄の好走が目立ちます。今年はマイシンフォニー、ヒヅルジョウが前走札幌芝2000m。他では中京芝1600m、小倉芝1800mもまずまず。
前走頭数(前走条件戦)
- 15頭以下【0-3-5-40】
- 16頭以上【3-2-0-14】
また条件戦組で優勝した3頭はいずれも前走16頭立て以上のレースでした。今年の条件戦組ではメモリーレゾン、ミナモトフェイスが前走16頭立て以上。
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-2-4-28 | 5.6% | 22.2% |
2番人気 | 1-2-0-14 | 0.0% | 17.6% |
3番人気 | 0-2-2-9 | 0.0% | 30.8% |
4番人気 | 3-0-0-8 | 27.3% | 27.3% |
5番人気 | 0-0-0-8 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 2-2-2-22 | 7.1% | 21.4% |
10番人気- | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
条件戦組は前走4番人気以内が必須、距離延長になる馬は2番人気以内が好成績です。
前走条件戦
- 4番人気以内【3-5-5-41】
- 5番人気以下【0-0-0-13】
ブルトンクール、ベリーヴィーナスが前走5番人気以下。
今回距離延長
- 2番人気以内【0-2-2-15】
- 3番人気以下【1-0-0-17】
阪神では1800m、中京では2000mで行われますが距離延長+前走3番人気以下は割引き。唯一前走3番人気以下で優勝したのは2017年のラビットランで前走が初の芝でした。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 5-3-2-36 | 10.9% | 21.7% |
2着 | 0-2-0-6 | 0.0% | 25.0% |
3着 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
4着 | 1-1-3-5 | 10.0% | 50.0% |
5着 | 1-0-2-5 | 12.5% | 37.5% |
6-9着 | 0-0-1-24 | 0.0% | 4.0% |
10着- | 1-2-0-25 | 3.6% | 10.7% |
1勝クラス組はほぼ1着馬、2勝クラス組以上になると下位からの巻き返しもみられますが基本的には前走好走馬が優勢です。また前走オークスなどの重賞でも6着以下に敗れていた馬は大きく割り引き。
当日5番人気以内
- 5着以内【5-2-4-10】
- 6着以下【1-0-0-18】
当日人気馬でも前走6着以下だった馬は複勝率が大きく落ちます。予想オッズからはアートハウス、パーソナルハイが前走6着以下。
前走オークス
- 5着以内【4-1-3-4】
- 6着以下【1-1-0-25】
同じくアートハウス、パーソナルハイが前走6着以下。
ローズS データまとめ
買いデータ
★当日2番人気以内+前走オークスで5着以内
★ノーザンF生産馬(特に当日3番人気以内、継続騎乗、キャリア5戦)
★当日5番人気以内+前走5着以内
消しデータ
★馬体重500kg以上
★前走条件戦で5番人気以下
★今回距離延長+前走3番人気以下
★前走6着以下
ローズS 予想
○アートハウス
▲ヒヅルジョウ
△ラリュエル
△サリエラ
△メモリーレゾン
セントカメリアは距離を2000mに伸ばして3戦連続で2着以内。中京芝2000mでの実績もあり、またノーザンF生産馬でもあるので当日人気に推されるほど買いやすくなります。持ち時計もありますが、血統や戦績からは高速すぎるよりは多少時計がかかる馬場、または道悪の方が良さそうです。
アートハウスはオークスで2番人気に推された実績などから1番人気は濃厚ですが、オークスで6着以下に敗れた人気馬、キャリア4戦と強調しづらい面もあります。エリカ賞と忘れな草賞を見ると前半スローの後半勝負の方が合っていそうで、血統は異なりますが2年前のリアアメリアと近い部分を感じます。
ヒヅルジョウは好走馬の多い札幌芝2000m組。前走は札幌記念同日で時計のかかる馬場でしたが、札幌記念と比較しても良い内容でした。速い馬場では結果を残せていないので、前週のような高速馬場だと厳しいか。
他ではレース実績のあるディープ産駒で前走2000mを勝っているラリュエル、キャリア2戦に初輸送というハードルはありますがノーザンF生産馬+ディープ産駒のサリエラ、前走2勝クラス・1800m組なので頭よりは2~3着狙いでメモリーレゾン。