2022/9/3(土)
札幌競馬場・芝1800m
過去8年分の札幌2歳Sのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
札幌2歳S 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ダイヤモンドハンズ
3番人気 シャンドゥレール
4番人気 ドゥーラ
5番人気 ドゥアイズ
参考:netkeiba.com
予想オッズではブラストワンピースの全弟ブラストウェーブが1番人気。2番人気にはサトノダイヤモンドの初年度産駒となるダイヤモンドハンズ、3番人気にはエピファネイア産駒のシャンドゥレールが推されています。
4番手以下は札幌の未勝利戦を勝ち上がったドゥーラ、コスモス賞組のドゥアイズやアンテロース、福島の新馬戦を勝ったゴールドシップ産駒のフェアエールングなどが続きます。
札幌2歳S コース&血統分析
札幌芝1800mの特徴
スタンド前からのスタートで1コーナーまでの距離は200m弱と短く、先行争いは激しくなりますがコーナーに入るとペースは落ち着きます。コーナー4つの短い直線のため内枠からスムーズに位置を取れる先行馬が有利ですが、直線が短い割にコーナーの角度は緩く、小回り適性はそれほど求められません。
また洋芝で行われるため時計がかかり、欧州血統やパワーのある馬が活躍する傾向がありますが、水はけが良いコースで函館より雨の影響を受けづらいのも特徴です。
札幌2歳S 父系統別データ
- ステイゴールド系【2-2-1-8】
- ダンジグ系(欧)【1-1-1-8】
- サンデーサイレンス系【1-1-0-22】
- ロベルト系【1-0-0-5】
- ディープインパクト系【0-2-2-6】
- サドラーズウェルズ系【0-1-1-0】
サンデー系、ノーザンダンサー系が安定しておりミスプロ系は勝ち切れません。ステイゴールド系は性別問わず相性が良く人気以上の好走が目立ちます。
札幌2歳S 母父系統別データ
- キングカメハメハ系【3-0-0-3】
- サンデーサイレンス系【2-2-3-17】
- ミスタープロスペクター系【1-1-0-10】
- ストームキャット系【1-0-0-2】
- デピュティミニスター系【1-0-0-2】
ブラックホール、ソダシ、ジオグリフと母父キングカメハメハが3年連続優勝。全体的に米国型の母父を持つ馬の成績が良く、欧州型ノーザンダンサー系はバスラットレオンが1番人気3着、ゴルコンダが1番人気6着など人気より着順を落としがちです。
今年はブラストウェーブが母父キングカメハメハ。
札幌2歳S 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 0-0-2-6 | 0.0% | 25.0% |
2枠 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
3枠 | 1-0-1-10 | 8.3% | 16.7% |
4枠 | 1-0-1-12 | 7.1% | 14.3% |
5枠 | 1-1-1-12 | 6.7% | 20.0% |
6枠 | 0-1-0-14 | 0.0% | 6.7% |
7枠 | 2-2-0-12 | 12.5% | 25.0% |
8枠 | 2-4-3-7 | 12.5% | 56.3% |
開催最終日となるため内側が荒れていることが多く、8枠の成績が良いのが特徴。関東馬は内寄りでもそれほど問題ありませんが、関西馬や牝馬は外優勢です。
馬番データ
- 偶数馬番【2-4-4-42】
- 奇数馬番【6-4-4-38】
馬番では11番が(2-2-0-3)、13番が(1-1-1-3)。また関西馬は馬番1~9番が(0-1-3-28)、10~14番が(2-2-2-10)。馬番1~9番から好走した4頭はクラージュゲリエ、クロコスミア、バスラットレオン、アスクワイルドモアと4頭全てがその後重賞を勝っています。
当日4番人気以下
- 1~5枠【4-1-2-37】
- 6~8枠【0-5-3-28】
外寄りの方が複勝率が高いレースですが、外枠の人気薄は頭では狙いづらく2~3着まで。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
先行 | 3-4-2-17 | 11.5% | 34.6% |
差し | 2-1-5-32 | 5.0% | 20.0% |
追込 | 0-2-0-24 | 0.0% | 7.7% |
マクリ | 2-1-1-0 | 50.0% | 100.0% |
緩む所がないワンペースになりやすく、前半から前に行くタイプよりは差しタイプが狙い目。昨年の1~3着馬は1角では後方にいた3頭でした。
前走3角位置(当日5番人気以内)
- 4番手以内【3-4-3-20】
- 5番手以下【4-2-1-3】
新馬組が多く4角位置ではあまりアテにならないため、前走3角位置での成績になります。前走4角5番手以下だった人気馬の成績が良いのが特徴。
今年はアスクメークシェア、アンテロース、ウェイビーが前走3角5番手以下。
前走上がり3F
- 1位【6-3-5-39】
- 2位【2-4-3-21】
- 3位以下【0-1-0-20】
前走がオープンクラスでも上がり3位以下だった馬は割引き。また前走上がり1位馬が人気になりやすい傾向がありますが、前走上がり2位+4~7番人気が(2-4-3-8)。昨年も2着アスクワイルドモア、3着トーセンヴァンノがこれに該当。
前走上がり3位以下はアースビート、アスクメークシェア、アンテロース、ジョウショーホープ、ドゥアイズ、レッドソリッド。前走上がり2位だったのはトーセンウォルト、ビキニボーイ、ブラストウェーブ。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-1-1-9 | 8.3% | 25.0% |
440-459 | 1-3-1-20 | 4.0% | 20.0% |
460-479 | 3-3-4-28 | 7.9% | 26.3% |
480-499 | 3-0-1-12 | 18.8% | 25.0% |
500-519 | 0-0-1-7 | 0.0% | 12.5% |
520- | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% |
勝ち切っているのは460kg以上が多いものの複勝率では差はなく、また前走からの増減でも偏りはありません。
前走との馬体重差
- +体重【3-6-2-37】
- 増減無【2-1-3-18】
- -体重【3-1-3-25】
札幌2歳S 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 2-1-2-3 | 25.0% | 62.5% |
2番人気 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
3番人気 | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% |
4-6番人気 | 4-4-1-15 | 16.7% | 37.5% |
7-9番人気 | 0-0-4-20 | 0.0% | 16.7% |
10番人気- | 0-2-0-30 | 0.0% | 6.3% |
1番人気、5番人気馬が複勝率62.5%。中穴の好走が多く人気馬同士で決まることは少ないレースです。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 5-4-2-39 | 10.0% | 22.0% |
栗東 | 2-3-5-38 | 4.2% | 20.8% |
地方 | 1-1-1-3 | 16.7% | 50.0% |
当日4番人気以下は関東馬が(3-4-1-34)、関西馬が(0-1-3-28)と連で狙うなら関東馬。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 5-4-5-44 | 8.6% | 24.1% |
2戦 | 2-1-0-22 | 8.0% | 12.0% |
3戦 | 1-2-0-6 | 11.1% | 33.3% |
4戦 | 0-0-3-6 | 0.0% | 50.0% |
5戦- | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
キャリア2戦以上の馬は前走1番人気で(3-1-0-8)、2番人気以下だと(0-3-3-28)と優勝した3頭はいずれも前走1番人気。今年のキャリア2戦以上の馬はいずれも前走2番人気以下でした。
騎手データ
- 継続騎乗【8-6-5-49】
- 乗り替わり【0-2-3-31】
夏競馬では最もクラシックに繋がりやすいレースのため、継続騎乗組が圧倒的な成績。近年乗り替わりで好走しているのは当日人気馬かノーザンF生産馬。
生産者データ
- ノーザンF【4-2-2-10】
ノーザンF生産馬は前走上がり1位で(4-1-1-5)、2位以下で(0-1-1-5)。ダイヤモンドハンズが前走上がり1位、ドゥアイズ、ブラストウェーブが前走上がり2位以下。
札幌2歳S 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅢ | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
オープン | 1-2-3-14 | 5.0% | 30.0% |
未勝利 | 2-2-0-19 | 8.7% | 17.4% |
新馬 | 5-4-5-44 | 8.6% | 24.1% |
函館・札幌の芝1800m組が中心ですが、札幌芝1800m組は近年勝ち切れません。前走函館芝1800mだった牡馬は(3-2-2-7)複勝率50%。ブラストウェーブが該当します。
主な前走コース
- 函館芝1800m【4-2-2-14】
- 札幌芝1500m【1-2-1-10】
- 東京芝1800m【1-1-0-1】
- 東京芝1600m【1-0-0-1】
- 新潟芝1800m【1-0-0-4】
- 札幌芝1800m【0-2-5-28】
前走距離
- 1200m【0-0-0-4】
- 1500m【1-2-1-10】
- 1700m【1-0-0-5】
- 1800m【6-6-7-57】
- 2000m【0-0-0-1】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 5-4-3-22 | 14.7% | 35.3% |
2番人気 | 0-1-1-8 | 0.0% | 20.0% |
3番人気 | 3-2-2-16 | 13.0% | 30.4% |
4番人気 | 0-1-1-8 | 0.0% | 20.0% |
5番人気 | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
6-9番人気 | 0-0-1-16 | 0.0% | 5.9% |
10番人気- | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% |
クラス問わず前走1番人気馬の成績が良く、未勝利組で好走しているのは前走2番人気以内。また前走5番人気以下で3着に入ったのは地方所属のダブルシャープ。
前走未勝利戦
- 1番人気【2-1-0-6】
- 2番人気【0-1-0-2】
- 3番人気以下【0-0-0-11】
ドゥーラ、ビキニボーイが前走未勝利戦で3番人気以下。
前走着差データ
着差 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
0.6秒- | 0-1-0-9 | 0.0% | 10.0% |
0.3-0.5秒 | 2-1-3-17 | 8.7% | 26.1% |
0.1-0.2秒 | 5-5-4-23 | 13.5% | 37.7% |
0.0秒 | 0-1-0-14 | 0.0% | 6.7% |
2着以下 | 1-0-1-17 | 5.3% | 10.5% |
大半が前走1着馬になるため前走での着差データになります。前走0.6秒差以上で勝っていた馬は人気になりやすいものの成績は振るわず、タイム差無しで勝っていた馬も割引き。
また関東馬は前走0.1~0.2秒差で勝っていた馬の成績が良く、関西馬は0.3~0.5秒差で勝っていた馬の成績が良いのが特徴。
関東馬(前走1着)
- 0.3~0.5秒差【0-0-0-11】
- 0.1~0.2秒差【5-2-2-12】
今年の関東馬はいずれも前走0.3秒以上かタイム差無しでの1着。
関西馬(前走1着)
- 0.3~0.5秒差【2-1-3-6】
- 0.1~0.2秒差【0-2-1-11】
ドゥーラ、ビキニボーイが前走0.3秒差以上で1着。
札幌2歳S データまとめ
買いデータ
★8枠、2桁馬番の関西馬
★当日5番人気以内+前走3角5番手以下
★当日4~7番人気+前走上がり2位
★前走函館芝1800mだった牡馬
★前走0.1~0.2秒差で1着だった関東馬、0.3~0.5秒差で1着だった関西馬
消しデータ
★前走上がり3位以下
★当日4番人気以下の関西馬(2~3着まで)
★前走5番人気以下
★前走未勝利戦で3番人気以下
札幌2歳S 予想
○ダイヤモンドハンズ
▲ドゥーラ
△シャンドゥレール
△ドゥアイズ
△フェアエールング
ブラストウェーブは父ハービンジャー×母父キングカメハメハとコース実績豊富な配合に加えノーザンF生産馬、前走函館芝1800mの新馬戦と過去の好走傾向に近い部分が多数。前走の上がりや着差は強調できませんが、予想オッズ通り1番人気なら特に問題ありません。
ダイヤモンドハンズはノーザンF生産馬で前走上がり1位と有力なデータにも該当しますが、前走中京マイルというローテはあまり例がありません。ただサトノダイヤモンド産駒なので距離延長は問題なさそうで、池江厩舎も2歳戦の成績は抜群なので気にするほどでは無いかもしれません。
ドゥーラは前走未勝利戦の時計が優秀。前走3番人気や母父欧州ノーザンダンサー系は割引きですが、前走0.3秒差で1着の関西馬という点が強調できます。頭狙いよりは2~3着の有力候補。
シャンドゥレールは昨年のジオグリフ、一昨年のユーバーレーベンと出走数は少ないながら近年好走率の高い東京組。エピファネイア産駒は2歳のコース成績も悪くなく、大きな割引き要素はありません。
それ以外ではコスモス賞で2着、コース成績の良いディープインパクトを母父に持つドゥアイズ、父ステイゴールド系のフェアエールング。