2022/10/8(土)
東京競馬場・芝1600m
過去8年分のサウジアラビアRC(2014年はいちょうS)のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
サウジアラビアRC 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ドルチェモア
3番人気 シルヴァーデューク
4番人気 ミシェラドラーラ
5番人気 グラニット
参考:netkeiba.com
今年も登録10頭と小頭数になりましたが、東京マイルの新馬戦を楽勝したノッキングポイントが予想オッズでは抜けた1番人気。2番人気は桜花賞馬アユサンを母に持つドルチェモア、3番人気には新潟の未勝利戦を勝ち上がったシルヴァーデュークが推されています。
以下新潟2歳S6着のグラニット、ダリア賞3着のブーケファロス、福島の新馬戦を勝ったフロムナウオンなどが続きます。
サウジアラビアRC コース&血統分析
東京芝1600mの特徴
東京芝1600mはスタート後直線が続くため、枠順による有利不利は小さいコースです。他の競馬場ならペースが落ち着く3ハロン目辺りから下り坂になってコーナーに入るため、息が入らない流れになりがちです。
サウジアラビアRC 父系統別データ
- ディープインパクト系【3-0-1-6】
- サンデーサイレンス系【1-3-4-19】
- ハーツクライ系【1-1-0-3】
- ミスタープロスペクター系【1-0-0-0】
- キングカメハメハ系【0-3-2-4】
過去8年で非サンデー系が優勝したのは道悪の年。良馬場ならディープインパクトなどサンデー系が強く、キングカメハメハ系は2~3着まで。
個別ではディープインパクト産駒が(3-0-1-1)、ハーツクライ産駒が(1-1-0-1)、ダイワメジャー産駒が(0-0-3-3)。
サウジアラビアRC 母父系統別データ
- ロベルト系【2-1-1-5】
- サンデーサイレンス系【1-1-1-18】
- ニジンスキー系【1-0-0-3】
- ミスタープロスペクター系【0-2-2-4】
- フェアリーキング系【0-2-0-0】
ロベルト系はダノンプレミアムやブレスジャーニーなど当日3番人気以内だと堅実です。牡馬はロベルト系やミスプロ系、牝馬はボールドルーラー系やデピュティミニスター系など米国型の血統が好相性。
サウジアラビアRC 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 1-0-1-7 | 11.1% | 22.2% |
2枠 | 0-0-2-7 | 0.0% | 22.2% |
3枠 | 1-1-1-6 | 11.1% | 33.3% |
4枠 | 1-0-0-8 | 11.1% | 11.1% |
5枠 | 2-2-0-7 | 18.2% | 36.4% |
6枠 | 2-1-1-7 | 18.2% | 36.4% |
7枠 | 0-2-1-10 | 0.0% | 23.1% |
8枠 | 1-2-2-9 | 7.1% | 35.7% |
小頭数になる年もありますが、キャリア1戦の馬は枠順不問。キャリア2戦以上は枠によって成績に差があります。
馬番データ
- 偶数馬番【6-4-4-27】
- 奇数馬番【2-4-4-34】
馬番では6番が(4-1-1-2)と抜けた成績。
キャリア2戦以上
- 1~4枠【0-0-2-25】
- 5~8枠【3-1-4-26】
キャリア2戦以上の馬は5~8枠に好走馬が多いのが特徴。内枠から3着に入った2頭はスタニングローズ、ミッキーユニバースでいずれも当日3番人気。
また馬番では偶数馬番が(3-1-3-21)、奇数馬番が(0-0-3-30)なので外寄りの偶数馬番が狙い目。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 0-0-1-7 | 0.0% | 12.5% |
先行 | 5-2-3-15 | 20.0% | 40.0% |
差し | 1-4-2-17 | 4.2% | 29.2% |
追込 | 2-2-1-22 | 7.4% | 18.5% |
マクリ | 0-0-1-0 | 0.0% | 100.0% |
レースの上がり最速馬は(3-3-2-1)と堅実ですが、上がり2~3位が(1-4-0-12)なので上がり勝負という訳ではなく、前残りにも警戒が必要です。
前走上がり3F
- 1位【6-6-4-24】
- 2~3位【2-2-2-17】
- 4位以下【0-0-2-20】
前走左回りで上がり1位だった馬は(4-5-3-8)複勝率60%。シルヴァーデューク、ノッキングポイント、ブーケファロス、マイネルケレリウスが該当します。
前走上がり2位以下で優勝したのは2017年のダノンプレミアム、2020年のステラヴェローチェで当日はいずれも道悪でした。当日が良馬場だと前走上がり1位が(5-4-3-14)、2位以下が(0-1-2-19)と前走上がり1位馬が圧倒的です。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 0-0-0-11 | 0.0% | 0.0% |
440-459 | 1-4-2-23 | 3.3% | 23.3% |
460-479 | 3-2-2-19 | 11.5% | 26.9% |
480-499 | 1-1-3-6 | 9.1% | 45.5% |
500-519 | 1-1-0-2 | 25.0% | 50.0% |
520- | 2-0-1-0 | 66.7% | 100.0% |
馬格に連れて複勝率が上がり、当日3番人気以内は480kg未満だと(2-5-1-5)、480kg以上だと(4-2-4-1)。480kg以上で唯一4着以下に敗れたのは2020年のキングストンボーイでこの年は不良馬場でした。
前走との馬体重差
- +体重【6-1-1-36】
- 増減無【1-2-0-7】
- -体重【1-5-7-18】
前走より馬体重が±0kg以下になる馬の複勝率が高いものの、6年連続で前走からプラス体重になる馬が優勝しています。特にコマンドライン、ステラヴェローチェ、サリオスなど6~7月の新馬戦を勝ったノーザンF生産馬がこのパターンで勝っています。
サウジアラビアRC 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-3-1-1 | 37.5% | 87.5% |
2番人気 | 1-4-1-2 | 12.5% | 75.0% |
3番人気 | 2-0-3-3 | 25.0% | 62.5% |
4-6番人気 | 2-0-2-20 | 8.3% | 16.7% |
7-9番人気 | 0-1-1-19 | 0.0% | 9.5% |
10番人気- | 0-0-0-16 | 0.0% | 0.0% |
過去8年間で1~4番人気が(8-7-6-11)、5番人気以下が(0-1-2-50)と非常に固いレースです。単勝オッズが4.0倍を切ると(4-5-2-1)と堅実。昨年は1~7着が人気順通りに決まっています。
また当日5番人気以下で好走した3頭の前走は様々ですが、いずれも0.4秒差で初勝利を挙げていました。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 5-4-6-39 | 9.3% | 27.8% |
栗東 | 3-4-2-21 | 10.0% | 30.0% |
地方 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
関東・関西で差はありません。当日4番人気以下を狙うなら関東馬。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1戦 | 5-7-2-10 | 20.8% | 58.3% |
2戦 | 1-1-4-28 | 2.9% | 17.6% |
3戦 | 1-0-2-16 | 5.3% | 15.8% |
4戦 | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% |
5戦- | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
キャリア1戦のノーザンF生産馬は(4-5-1-1)、当日4番人気以内に絞ると(4-5-1-0)複勝率100%。また枠順データと重複しますがキャリア1戦馬は枠不問、2戦以上は外枠かつ偶数馬番が狙い目です。ノッキングポイント、フロムナウオンがキャリア1戦のノーザンF生産馬。
また1月生まれの馬は(2-4-3-2)複勝率81.8%。今年はノッキングポイントが1月生まれです。
騎手データ
- 継続騎乗【5-6-5-34】
- 乗り替わり【3-2-3-27】
乗り替わりはノーザンF生産馬だと(2-2-3-3)、他生産馬は(1-0-0-24)。唯一非ノーザンF生産馬で優勝したのはいちょうS時のクラリティスカイ。
生産者データ
- ノーザンF【4-6-4-6】
ノッキングポイント、フロムナウオンがノーザンF生産馬。
サウジアラビアRC 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅢ | 0-0-3-12 | 0.0% | 20.0% |
オープン | 0-1-0-8 | 0.0% | 11.1% |
1勝 | 0-0-0-12 | 0.0% | 0.0% |
未勝利 | 3-0-3-19 | 12.0% | 24.0% |
新馬 | 5-7-2-10 | 20.8% | 58.3% |
新馬・未勝利組が優勢で1勝クラス以上を使ってきた馬は不振。この時点でのオープン・重賞実績は不要です。
また東京芝1600m、阪神芝外回りの1600~1800mと直線の長いコースを使ってきた馬の勝率が高く、新潟組は2~3着が多いのが特徴です。
前走距離
- 1200m【0-0-0-7】
- 1400m【0-1-0-3】
- 1500m【1-0-1-4】
- 1600m【5-5-6-36】
- 1800m【2-2-1-10】
- 2000m【0-0-0-1】
前走場所
- 東京【4-0-0-1】
- 中山【0-0-0-20】
- 京都【0-0-0-0】
- 阪神【3-1-0-8】
- 中京【0-1-1-4】
- 札幌【1-1-2-10】
- 新潟【0-5-5-12】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 4-6-5-8 | 17.4% | 65.2% |
2番人気 | 4-0-0-12 | 25.0% | 25.0% |
3番人気 | 0-1-1-10 | 0.0% | 16.7% |
4番人気 | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
5番人気 | 0-0-1-4 | 0.0% | 20.0% |
6-9番人気 | 0-0-1-17 | 0.0% | 5.6% |
10番人気- | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% |
前走で1番人気だった馬は安定しており、前走3番人気以下になると1着がありません。また前走3番人気以下で好走した4頭はいずれも前走が中京か新潟でした。
前走右回り
- 1番人気【2-2-2-6】
- 2番人気【2-0-0-9】
- 3番人気以下【0-0-0-29】
ドルチェモア、フロムナウオンが前走右回りで1番人気。
前走着差データ
着差 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
0.6秒~ | 2-2-1-3 | 25.0% | 62.5% |
0.3~0.5秒 | 5-3-1-6 | 33.3% | 60.0% |
0.1~0.2秒 | 0-1-2-10 | 0.0% | 23.1% |
0.0秒 | 1-2-1-11 | 6.7% | 26.7% |
2着以下 | 0-0-3-31 | 0.0% | 8.8% |
前走2着以下で3着に入った3頭はいずれも前走重賞。また当日が良馬場だと前走0.3秒差以上で1着だった馬が(5-3-1-5)、0.2秒差以内で1着だった馬が(0-2-2-14)なので良馬場なら前走0.3秒差以上で1着だった馬が優勝候補。
シルヴァーデューク、ドルチェモア、ノッキングポイントが前走0.3秒差以上で1着。
サウジアラビアRC データまとめ
買いデータ
★馬番6番
★前走左回りで上がり1位
★当日3番人気以内+馬体重480kg以上
★当日4番人気以内または単勝4.0倍以内(特にノーザンF生産馬)
消しデータ
★前走上がり4位以下
★当日7番人気以下
★非ノーザンF生産馬で乗り替わり
★前走右回りで3番人気以下
サウジアラビアRC 予想
○ドルチェモア
▲フロムナウオン
△シルヴァーデューク
ノッキングポイントはノーザンF生産馬で1月生まれ。6月の東京マイルの新馬戦からのローテという点ではコマンドラインやグランアレグリアなど過去の優勝馬と近く、素直に信頼。非サンデー系ですが1週前時点では週末は雨予報なので特に問題なさそうです。
ドルチェモアは前走右回りで1番人気1着、内容も0.5秒差と好走条件はクリア。父キングカメハメハ系なので2~3着狙いが妥当ですが、母父ディープも近年成績を伸ばしており、また須貝厩舎はソダシなど東京マイルでは複勝率50%前後と強調できる点は多めです。
フロムナウオンは前走タイム差無しでの1着ですが当日道悪なら問題無し。前走福島で予想オッズも下位ですが、キャリア1戦のノーザンF生産馬という点では買い。また530kg台と馬格もあり血統構成もノッキングポイントと似ています。
他ではシルヴァーデュークは非ノーザンFで乗り替わりとやや割引き要素もあり、また前走新潟組ということで2~3着候補。あとはキャリア2戦以上の馬は外寄りに入った馬から、また当日の天候にも注意が必要です。