紫苑ステークス予想|過去の傾向とデータ分析

G3
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紫苑ステークス【GⅢ】
2022/9/10(土)
中山競馬場・芝2000m

過去8年分の紫苑Sのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース適性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。(OP特別時を含む、中山で行われた過去8年分)

1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。

紫苑S 登録馬

登録馬

予想人気(1週前)

1番人気 サークルオブライフ
2番人気 スタニングローズ
3番人気 ライラック
4番人気 サウンドビバーチェ
5番人気 サンカルバ

参考:netkeiba.com

予想オッズでは昨年の阪神JF優勝など重賞2勝を挙げているサークルオブライフ、オークスでは10番人気ながら2着に入ったスタニングローズの2頭に人気が集まっています。

離れた3番手以下はフェアリーS優勝馬ライラック、チューリップ賞4着のサウンドビバーチェ、福島の2勝クラスで2着だったサンカルバ、オークス8着のニシノラブウインクなどが続きます。

紫苑S コース&血統分析

中山芝2000mの特徴

中山芝2000mは内回りコースを使用し、直線入り口あたりからのスタート。コーナーまでの距離が十分にあることから1800mよりも位置争いが激しくなりますが、道中のペースは落ち着く傾向にあります。

最後の直線は310mと短く、残り180mから70mにかけては中山名物の急坂が待ち構えています。急坂を上るパワーや小回り適性・持続力が必要なコースですが、路盤改修の影響や野芝メインで行われることもあり9月開催は高速馬場になりやすいのが特徴。

重賞ナビ

中山競馬場・芝2000mの予想に役立つデータや特徴をピックアップ。人気・脚質・枠順・馬番・馬体重別の成績データや、中山芝…

紫苑S 父系統別データ

  • ディープインパクト系【3-2-2-24】
  • ダンジグ系(欧)【2-0-0-8】
  • キングカメハメハ系【1-2-0-16】
  • サンデーサイレンス系【1-0-2-21】
  • ロベルト系【1-0-2-6】

ディープインパクト系は昨年、一昨年とキズナ産駒が優勝するなど後継も順調。ハービンジャー産駒は近年有力馬が少ないもののコース成績は安定しています。ルーラーシップ産駒は2020年10番人気2着のパラスアテナなど人気を上回る好走が目立ちます。

紫苑S 母父系統別データ

  • サンデーサイレンス系【2-4-2-20】
  • デピュティミニスター系【2-1-0-9】
  • ミスタープロスペクター系【1-1-0-17】
  • ボールドルーラー系【1-0-2-3】
  • グレイソヴリン系【1-0-1-2】
  • ストームキャット系【0-1-1-3】

過去8年で2頭以上好走馬を輩出しているのはクロフネ、サンデーサイレンス、スペシャルウィークの3頭。グレイソヴリン系、ボールドルーラー系などのナスルーラ系は中穴の好走が多く、ストームキャット系は2頭好走していますがカレンブーケドール、マウレアといずれも1番人気で敗れる形。

紫苑S 傾向データ①

枠順データ

枠順着度数勝率複勝率
1枠0-2-1-110.0%21.4%
2枠0-0-1-150.0%6.3%
3枠0-1-1-140.0%12.5%
4枠0-1-2-130.0%18.8%
5枠2-1-0-1312.5%18.8%
6枠1-1-1-136.3%18.8%
7枠2-1-0-189.5%14.3%
8枠3-1-2-1514.3%28.6%

開幕週ですが内有利という訳でもなく、過去8年の優勝馬はいずれも5枠以降でした。内枠でも複勝率はそれほど変わりませんが、頭を狙うなら外寄りから。

馬番データ

  • 偶数馬番【5-2-5-55】
  • 奇数馬番【3-6-3-57】

過去8年では馬番1~9番が(0-5-5-62)、10~18番が(8-3-3-50)。

前走での枠順(前走東京)

  • 1~6枠【0-2-3-27】
  • 7~8枠【4-1-1-10】

大半がオークス組ですがファインルージュ、マルターズディオサなどオークスで外枠だった馬の勝率が高いのが特徴。カヨウネンカ、シーグラス、ニシノラブウインクが前走東京で7~8枠。

脚質データ

脚質着度数勝率複勝率
逃げ1-0-1-711.1%22.2%
先行2-3-2-188.0%28.0%
差し4-5-5-466.7%23.3%
追込0-0-0-400.0%0.0%
マクリ1-0-0-150.0%50.0%

小回りの中山コースですが高速になりやすい時期ということもあり、速い上がりを使える差し馬の成績が良いのが特徴です。

前走4角位置

  • 4番手以内【3-2-3-49】
  • 5番手以下【5-6-5-62】

前走4角4番手以内だった馬は前走3着以内が(3-2-2-32)、4着以下は(0-0-1-17)と前走好走馬優勢。ニシノラブウインクが前走4角4番手以内で4着以下。

馬体重データ

馬体重着度数勝率複勝率
-4392-2-1-345.1%12.8%
440-4592-4-3-344.7%20.9%
460-4792-1-1-276.5%12.9%
480-4992-1-1-915.4%30.8%
500-0-0-2-80.0%20.0%

牝馬同士なので馬格による差はそれほどありませんが、人気関係なく前走から馬体を減らしていると勝ち切れません。

前走との馬体重差

  • +体重【7-4-6-61】
  • 増減無【1-2-0-15】
  • -体重【0-2-2-35】

紫苑S 傾向データ②

人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-1-1-425.0%50.0%
2番人気3-1-0-437.5%50.0%
3番人気0-1-1-60.0%25.0%
4-6番人気2-4-3-158.3%37.5%
7-9番人気1-0-2-214.2%12.5%
10番人気-0-1-1-620.0%3.1%

当日6番人気以内が(7-7-5-29)、7番人気以下が(1-1-3-83)。また単勝オッズ20倍以上は(0-1-1-75)なのである程度人気に推された馬から。

所属データ

所属着度数勝率複勝率
美浦7-6-6-886.5%17.8%
栗東1-2-2-233.6%17.9%
地方0-0-0-10.0%0.0%

出走数では差がありますが複勝率は変わりません。

キャリアデータ

キャリア着度数勝率複勝率
-3戦0-0-0-130.0%0.0%
4-5戦4-4-3-319.5%26.2%
6-7戦1-2-3-362.4%14.3%
8-9戦1-1-2-194.3%17.4%
10戦-2-1-0-1312.5%18.8%

ノーザンF生産馬はキャリア4~5戦が(4-3-2-12)、3戦以下または6戦以上だと(1-0-2-21)とキャリア4~5戦に集中しています。唯一キャリア4~5戦以外で優勝したのは2017年のディアドラで当日1番人気。

また近年乗り替わりで好走したのはノーザンF生産馬が大半です。今年のノーザンF生産馬ではロジレットがキャリア5戦、サンカルパ、スタニングローズはキャリア6戦以上。

騎手データ

  • 継続騎乗【5-5-3-50】
  • 乗り替わり【3-3-5-62】

当日5番人気以内は継続騎乗が(4-4-2-10)複勝率50%、乗り替わりが(2-1-2-15)複勝率25%。

また関西騎手の複勝率が高く、過去8年では福永騎手、ルメール騎手、武豊騎手が2回ずつ馬券に絡んでいます。

生産者データ

  • ノーザンF【5-3-4-33】

ノーザンF生産馬は前走1800m以下だと(0-0-3-17)、2000m以上だと(5-3-1-16)。スタニングローズが前走2400mでした。

紫苑S 前走データ

前走クラスデータ

クラス着度数勝率複勝率
GⅠ3-3-3-229.7%29.0%
GⅡ1-0-1-711.1%22.2%
GⅢ0-1-0-60.0%14.3%
オープン0-0-0-70.0%0.0%
3勝0-0-0-10.0%0.0%
2勝2-2-1-169.5%23.8%
1勝2-2-3-453.8%13.5%
未勝利0-0-0-60.0%0.0%

中心はオークス組ですが次いで好走馬が多いのは1~2勝クラス組。阪神など前走が西開催だった馬は苦戦しています。

主な前走

  • オークス【3-3-3-18】
  • フローラS【1-0-0-7】
  • 大倉山特別【1-0-0-0】
  • 村上特別【1-0-0-0】
  • HTB賞【1-0-0-0】

前走距離

  • 1200m【0-0-0-2】
  • 1400m【0-0-0-1】
  • 1600m【1-0-1-8】
  • 1800m【1-3-2-45】
  • 2000m【3-1-2-24】
  • 2200m【0-0-0-2】
  • 2400m【3-3-3-19】

前走場所

  • 東京【4-3-4-37】
  • 中山【0-0-1-5】
  • 京都【0-0-0-4】
  • 阪神【0-0-0-9】
  • 中京【0-1-0-0】
  • 札幌【1-1-0-5】
  • 函館【1-1-1-5】
  • 福島【1-1-0-15】
  • 新潟【1-1-2-26】
  • 小倉【0-0-0-4】

前走人気データ

人気着度数勝率複勝率
1番人気2-1-1-208.3%16.7%
2番人気1-0-1-108.3%16.7%
3番人気0-4-1-130.0%27.8%
4番人気2-0-0-1115.4%15.4%
5番人気2-0-2-620.0%40.0%
6-9番人気0-2-0-250.0%7.4%
10番人気-1-1-3-263.2%16.1%

前走条件戦だった馬は人気馬優勢、重賞組は人気不問です。

前走条件戦

  • 4番人気以内【4-4-3-42】
  • 5番人気以下【0-0-1-26】

エコルフリューゲルが前走条件戦で5番人気以下。

前走1800m以下

  • 4番人気以内【2-3-2-34】
  • 5番人気以下【0-0-1-28】

こちらもエコルフリューゲルが前走5番人気以下に該当。

前走着順データ

着順着度数勝率複勝率
1着3-3-2-386.5%17.4%
2着0-1-2-50.0%37.5%
3着2-0-0-625.0%25.0%
4着0-1-1-80.0%20.0%
5着0-1-1-50.0%28.6%
6-9着1-1-1-224.0%12.0%
10着-2-1-1-276.5%12.9%

条件戦組は1着馬優勢。前走条件戦2着以下から好走した馬は4頭いますが、そのうち3頭は春に重賞出走経験がありました。

前走重賞

  • 4着以内【2-1-2-4】
  • 5着以下【2-3-2-30】

スタニングローズが前走重賞で4着以内。

前走タイム差(条件戦・1着)

  • 0.3秒差以上【1-1-0-8】
  • 0.1~0.2秒差【0-0-1-19】
  • タイム差無し【2-2-1-10】

特に2勝クラス組は前走タイム差無しで勝っている馬が好調です。

紫苑S データまとめ

買いデータ

父ディープインパクト系、母父ナスルーラ系
前走東京で7~8枠だった馬
当日6番人気以内
キャリア4~5戦、前走2000m以上のノーザンF生産馬
前走重賞で4着以内

消しデータ

前走4角4番手以内+4着以下
前走から馬体減になる馬
単勝オッズ20倍以上
ノーザンF生産馬以外で乗り替わり
前走条件戦または1800m以下で5番人気以下

紫苑S 予想

1週前の登録時点での予想です
◎スタニングローズ
○サークルオブライフ
▲シーグラス
△ニシノラブウインク
△サンカルパ

スタニングローズは今年の登録馬の中では唯一の前走重賞で4着以内。キャリアの多さは気になりますが関西馬ながら東京・中山では重賞3戦で全て3着以内。母父クロフネもスルーセブンシーズ、パッシングスルー、ノームコアと近年相性が非常に良く、大きな割引き要素はありません。

サークルオブライフはオークスでは大敗しましたが発走が遅れた影響も大きく度外視。距離が長い可能性もありますが、紫苑Sは後のマイラーでも好走しているので問題ありません。国枝厩舎も過去5年のコース成績はトップですが、チューリップ賞で先行策を試したようにここもあくまでトライアルという使い方が大きそうです。

シーグラスはあすなろ賞や未勝利戦では前半スローから後半ペースが上がる内容を勝ち切っておりレース適性はありそうです。この時期の3歳牝馬としては距離経験豊富で、オークスで外枠だった馬の勝率が高い点も好材料。

ニシノラブウインクはフラワーCでスタニングローズと半馬身差の2着。1勝馬が苦戦していることや近年は差し優勢なレースなので脚質的には不安もありますが、血統的には悪くありません。

サンカルパはドゥラメンテ産駒の牝馬のコース成績がイマイチですが、中山でのレース内容が良くコース勝率40%台のルメール騎手を想定しているのは大きな強調要素。

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