2022/10/16(日)
阪神競馬場・芝2000m
過去8年分の秋華賞のデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
2週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
秋華賞 登録馬
登録馬
予想人気(2週前)
2番人気 アートハウス
3番人気 スタニングローズ
4番人気 ナミュール
5番人気 ピンハイ
参考:netkeiba.com
予想オッズでは春の2冠馬で骨折明けとなるスターズオンアースが1番人気。2番人気は同コースの忘れな草賞やローズS優勝の実績があるアートハウス、3番人気はオークス2着、紫苑S優勝のスタニングローズとトライアルの勝ち馬が続きます。
4番手以下はオークス3着馬ナミュール、桜花賞・オークスで掲示板に載ったピンハイ、桜花賞2着馬ウォーターナビレラと春の実績馬が並び、春のクラシック未出走組では紫苑S2着のサウンドビバーチェ、未勝利から3連勝中のストーリアなどが支持を集めています。
秋華賞 コース&血統分析
阪神芝2000mの特徴
阪神芝2000mは内回りコースを使用。スタート後すぐに直線の上り坂を迎えることとコーナー4つのためあまりペースは速くなりません。
直線も357mと短めなため先行力やコーナリング力、またパワーを要する馬場状態になることが多いのが特徴です。阪神芝1600m~1800mは外回りで行われるので傾向の違いには注意が必要です。
秋華賞 父系統別データ
- ディープインパクト系【7-8-4-47】
- キングカメハメハ系【5-3-5-32】
- ステイゴールド系【4-3-2-23】
- ハーツクライ系【3-2-2-23】
- ダンジグ系(欧)【2-2-1-16】
- ロベルト系【2-2-1-11】
ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライなどリーディング上位種牡馬が安定しています。
良馬場だとサンデー系優勢ですが、道悪になるとキングカメハメハ系の成績が良くサンデー系は全体的に成績を落としています。唯一成績を保っているのはステイゴールド系。
秋華賞 母父系統別データ
- サンデーサイレンス系【8-5-3-45】
- デピュティミニスター系【3-0-0-12】
- ミスタープロスペクター系【2-3-4-28】
- キングカメハメハ系【2-2-2-9】
- グレイソヴリン系【1-4-1-5】
- ストームキャット系【1-2-1-4】
複勝率が高いのはグレイソヴリン系やストームキャット系。個別ではキングカメハメハが昨年のアカイトリノムスメなど成績が良く、ディープインパクトもアンドヴァラナウト、マリアエレーナなど重賞でも好調。
また昨年は1~7着馬が父系か母系にディープインパクトを持っていました。エイシンヒテン、スライリー、ステラリアと人気薄だった馬も入っており、今年もディープ持ちには注意。
秋華賞 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 5-5-4-15 | 17.2% | 48.3% |
2枠 | 3-2-3-22 | 10.0% | 26.7% |
3枠 | 4-2-2-24 | 12.5% | 25.0% |
4枠 | 2-4-4-22 | 6.3% | 31.3% |
5枠 | 2-0-3-28 | 6.1% | 15.2% |
6枠 | 2-3-1-29 | 5.7% | 17.1% |
7枠 | 5-6-3-25 | 12.8% | 35.9% |
8枠 | 1-2-4-36 | 2.3% | 16.3% |
今回集計したレースは小頭数のレースも多いですが、牝馬戦で目につくのが1枠の複勝率の高さ。マーメイドSでは昨年10番人気で優勝したシャムロックヒル以外にもワンブレスアウェイ、シャトーブランシュなど人気薄での好走が多く、特に1枠1番に入った馬は注意。
昨年は1~3着馬は外寄りでしたが4~6着は内寄りの人気薄。人気馬は枠の影響は無さそうですが開催前半の内回りコースということで人気薄は内寄りから見た方が良さそうです。
馬番データ
- 偶数馬番【5-14-9-105】
- 奇数馬番【19-10-15-96】
馬番では1番が(5-5-4-10)複勝率58.3%、3番が(6-1-2-15)。人気薄は奇数馬番の成績が非常に良く、当日6番人気以下+偶数馬番は(0-1-3-67)。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 3-3-3-15 | 12.5% | 37.5% |
先行 | 10-7-10-57 | 11.9% | 32.1% |
差し | 4-11-8-66 | 4.5% | 25.8% |
追込 | 6-3-3-62 | 8.1% | 16.2% |
マクリ | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% |
脚質はどこからでも問題ありません。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 2-4-4-51 | 3.3% | 16.4% |
440-459 | 9-8-9-45 | 12.7% | 36.6% |
460-479 | 9-7-6-55 | 11.7% | 28.6% |
480-499 | 3-3-3-29 | 7.9% | 23.7% |
500-519 | 0-2-1-16 | 0.0% | 15.8% |
520- | 1-0-1-5 | 14.3% | 28.6% |
やや小柄な440~459kgの複勝率が高く、昨年も2着ファインルージュは494kgでしたが他の掲示板4頭は432~452kgと比較的小柄でした。
また昨年は前走から馬体減になる3頭が1~3着を占めています。
秋華賞 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 3-1-0-4 | 37.5% | 50.0% |
2番人気 | 0-2-0-6 | 0.0% | 25.0% |
3番人気 | 3-0-2-3 | 37.5% | 62.5% |
4-6番人気 | 2-4-2-16 | 8.3% | 33.3% |
7-9番人気 | 0-0-3-21 | 0.0% | 12.5% |
10番人気- | 0-1-1-65 | 0.0% | 3.0% |
過去8年で当日4番人気以内は(8-5-3-16)。阪神開催の昨年も1番人気ソダシは飛びましたが2~4番人気馬での決着でした。
また1番人気馬で連対した4頭はいずれもオークス馬。5番人気以内で好走した馬を見ると桜花賞かオークスで連対またはどちらも出走していなかった上がり馬の成績が良く、桜花賞・オークスで共に馬券に絡んでいない人気馬は危険。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 2-4-0-48 | 3.7% | 11.1% |
栗東 | 6-4-8-67 | 7.1% | 21.2% |
関東馬で連対した6頭中4頭はオークス連対馬、同じく6頭中4頭は国枝厩舎の管理馬です。今年はスターズオンアースがオークス馬、エリカヴィータが国枝厩舎の管理馬。
キャリアデータ
キャリア | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-3戦 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% |
4戦 | 1-0-1-4 | 16.7% | 33.3% |
5戦 | 1-1-0-16 | 5.6% | 11.1% |
6戦 | 4-3-3-17 | 14.8% | 37.0% |
7戦 | 0-3-1-24 | 0.0% | 14.3% |
8戦 | 1-1-2-15 | 5.3% | 21.1% |
9戦- | 1-0-1-36 | 2.6% | 5.3% |
2017年のディアドラはキャリア13戦でしたが、キャリア9戦を超えると複勝率は大きく落ちます。またキャリア5戦以下で優勝した2頭はアーモンドアイ、デアリングタクトと春の2冠馬。昨年はキャリア6戦馬が1~3着を占めました。
有力馬ではアートハウス、ピンハイがキャリア5戦以下。
騎手データ
- 継続騎乗【5-5-5-74】
- 乗り替わり【3-3-3-41】
継続騎乗組が多いものの率としては乗り替わり組も変わりません。乗り替わりは前走2番人気以内だと(3-2-2-9)、3番人気以下だと(0-1-1-32)と前走人気馬なら問題無し。
生産者データ
- ノーザンF【6-2-1-40】
- 社台F【0-5-2-19】
昨年は1~3着がノーザンF生産馬でした。ノーザンF生産馬は当日4番人気以内が(6-2-1-10)、5番人気以下は(0-0-0-30)と買えるのは人気馬。今年はエリカヴィータ、スタニングローズ、ナミュール、プレサージュリフト、ルージュラテールがノーザンF生産馬。
社台F生産馬は2020年10番人気2着のマジックキャッスル、2016年8番人気3着のカイザーバルなど人気薄の好走も目立ちます。社台F生産馬はスターズオンアースのみ。
秋華賞 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 4-0-0-12 | 25.0% | 25.0% |
GⅡ | 1-3-6-43 | 1.9% | 18.9% |
GⅢ | 2-4-0-30 | 5.6% | 16.7% |
オープン | 1-0-0-10 | 9.1% | 9.1% |
3勝 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
2勝 | 0-1-1-11 | 0.0% | 15.4% |
1勝 | 0-0-1-7 | 0.0% | 12.5% |
オークス、ローズS、紫苑Sの3レースが主要ローテ。オークス直行組で優勝したのは2冠馬アーモンドアイ、デアリングタクトとオークスで3着以内だったアカイトリノムスメ、クロノジェネシス。
また前走オープン特別以下で好走したのは過去8年で4頭いますが、2015年のマキシマムドパリ以外の3頭はディープ産駒でした。
主な前走
- オークス【4-0-0-12】
- 紫苑S【3-4-0-33】
- ローズS【1-3-6-42】
- 藻岩山特別【0-1-0-0】
- 夕月特別【0-0-1-5】
前走距離
- 1600m【0-0-0-4】
- 1800m【1-4-5-48】
- 2000m【3-4-2-49】
- 2200m【0-0-1-0】
- 2400m【4-0-0-12】
前走場所
- 東京【4-0-0-13】
- 中山【2-4-0-35】
- 京都【0-0-0-0】
- 阪神【1-3-6-41】
- 中京【0-0-2-12】
- 札幌【0-1-0-3】
- 新潟【1-0-0-7】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 5-2-2-17 | 19.2% | 34.6% |
2番人気 | 2-3-1-12 | 11.1% | 33.3% |
3番人気 | 1-1-0-9 | 9.1% | 18.2% |
4番人気 | 0-0-2-15 | 0.0% | 11.8% |
5番人気 | 0-1-1-9 | 0.0% | 18.2% |
6-9番人気 | 0-1-1-28 | 0.0% | 6.7% |
10番人気- | 0-0-1-25 | 0.0% | 3.8% |
クラス関係なく前走1番人気馬が好成績。前走人気が高いほど好走率も上がります。ローズS組は5番人気以内、紫苑S組は3番人気以内が目安になり、オープン特別以下だった馬は1番人気だった馬のみ抑え。
前走紫苑S(重賞昇格後)
- 3番人気以内【2-3-0-3】
- 4番人気以下【0-1-0-21】
サウンドビバーチェ、スタニングローズが紫苑Sで3番人気以内。
前走ローズS
- 5番人気以内【1-3-4-18】
- 6番人気以下【0-0-2-24】
アートハウス、パーソナルハイが前走ローズSで5番人気以内。
前走オープン特別以下
- 1番人気【1-1-2-10】
- 2番人気以下【0-0-0-20】
エリオトローピオ、タガノフィナーレ、ビジン、ブライトオンベイス、モチベーションが前走オープン特別以下で2番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 3-3-4-30 | 7.5% | 25.0% |
2着 | 4-0-1-14 | 21.1% | 26.3% |
3着 | 1-2-1-12 | 6.3% | 25.0% |
4着 | 0-1-1-10 | 0.0% | 16.7% |
5着 | 0-2-0-6 | 0.0% | 25.0% |
6-9着 | 0-0-1-20 | 0.0% | 4.8% |
10着- | 0-0-0-23 | 0.0% | 0.0% |
過去8年の連対馬は全て前走5着以内。前走6着以下、または前走で0.6秒差以上負けている馬は割引きです。
前走紫苑S(重賞昇格後)
- 5着以内【2-4-0-16】
- 6着以下【0-0-0-8】
サウンドビバーチェ、スタニングローズ、ライラックが紫苑Sで5着以内。
前走ローズS
- 5着以内【1-3-5-22】
- 6着以下【0-0-1-20】
アートハウス、エグランタイン、メモリーレゾンがローズSで5着以内。
前走タイム差(2着以下)
- 0.5秒差以内【5-3-3-38】
- 0.6秒差以上【0-2-1-47】
ウォーターナビレラ、エリカヴィータ、パーソナルハイ、ビジン、プレサージュリフト、ラブパイローが前走0.6秒差以上負け。
秋華賞 データまとめ
買いデータ
★当日4番人気以内(特にノーザンF生産馬)
★当日1番人気+オークスで1着だった馬
★前走紫苑Sで3番人気+5着以内
★前走ローズSで5番人気+5着以内
消しデータ
★桜花賞・オークスに出走し4着以下だった人気馬
★オークス3着以下、または国枝厩舎以外の関東馬
★キャリア9戦以上
★当日5番人気以下のノーザンF生産馬
★前走オープン特別以下で2番人気以下
★前走6着以下または前走0.6秒差以上負け
秋華賞 予想
○スターズオンアース
▲アートハウス
△エグランタイン
△ウインエクレール
△メモリーレゾン
スタニングローズはキャリア9戦が気になりますが人気が予想されるノーザンF生産馬、オークス2着に前走紫苑Sも1番人気で1着とローテも文句無し。また母父デピュティミニスター系は大阪杯のレイパパレなど道悪時の成績・回収値が抜群なので道悪なら更に強調できます。
スターズオンアースは骨折明けの影響が気になる所ですが、オークス優勝の実績があるため関東馬であることは問題無し。また当日1番人気に推された場合は過去の傾向からは買いやすくなります。ただし社台F生産馬やキャリア7戦などやや勝ち切れないデータにも該当します。
アートハウスは上2頭に比べキャリアの少なさがネックですが、同コースの忘れな草賞では3馬身差の完勝。ローズSの内容も問題ありませんが、中内田厩舎は2000mのGⅠだと(0-4-0-7)と2着が多く、また父ロベルト系もこのコースではクラスが上がると勝ち切れないのが不安要素。
他では父ディープインパクト系でローズSでは僅差の3着に健闘したエグランタイン、春のクラシック未出走の関東馬ですが父ディープ×母父グレイソヴリン系と血統は面白いウインエクレール。
最後に道悪だった場合、父ステイゴールド系×母父デピュティミニスター系と血統だけなら申し分ないメモリーレゾン。