2023/1/29(日)
中京競馬場・芝1200m
過去8年分のシルクロードSのデータを軸に、過去の好走馬の血統傾向や今年の登録馬のコース相性などを踏まえて注目馬をピックアップしています。
1週前予想なので回避馬・除外馬が含まれる場合があり、また枠順や馬体重など記事公開時には予想に反映できない要素もありますのでご了承ください。
シルクロードS 登録馬
登録馬
予想人気(1週前)
2番人気 ナムラクレア
3番人気 トウシンマカオ
4番人気 マッドクール
5番人気 キルロード
参考:netkeiba.com
予想オッズでは昨年の葵S優勝、スプリンターズSでは2着に入ったウインマーベルが1番人気。2番人気は昨年の桜花賞3着、函館SS優勝のナムラクレア、3番人気はオパールS、京阪杯と古馬相手に連勝したトウシンマカオと4歳馬が上位人気を占めています。
4番人気以下は未勝利戦から3勝クラスまで4連勝でオープン入りを果たしたマッドクール、昨年の高松宮記念で2着に入ったキルロード、タンザナイトSで久々の勝利を挙げたグルーヴィットなどが続きます。
シルクロードS コース&血統分析
中京芝1200mの特徴
中京芝1200mは向こう正面の中間点半ばからのスタートになります。最初の100m程が上り坂でその後ラスト300mまではスパイラルカーブの下り坂になっています。最後の直線は高低差2.0mの急坂があり、坂を上ったラスト200m強はほぼ平坦となっています。
父系統別データ
- キングカメハメハ系【4-3-4-27】
- ディープインパクト系【3-4-3-31】
- サンデーサイレンス系【3-3-3-47】
- ストームキャット系【2-1-1-10】
- ステイゴールド系【1-1-1-8】
ロードカナロア産駒は昨年高松宮記念で17番人気のキルロードが3着に入るなど人気問わず相性が良いコースです。
また過去2年代替で行われたシルクロードSで3着以内に入った6頭中ストームキャット系、ディープインパクト系が2頭ずつ、オルフェーヴル産駒、ゴールドアリュール産駒が1頭ずつでした。
母父系統別データ
- ロベルト系【3-1-2-14】
- ダンジグ系(欧)【2-2-1-24】
- グレイソヴリン系【2-0-0-18】
- ダンジグ系(米)【2-0-0-9】
- デピュティミニスター系【1-3-2-16】
- プリンスリーギフト系【1-1-2-6】
ミスプロ系は2~3着止まりが多く他の系統は大きな差はありませんが、重賞ではダンジグ系かナスルーラ系の成績が良いのが特徴。
個別ではナランフレグ、タイセイアベニールの母父ブライアンズタイム、キルロードやスギノヴォルケーノの母父サクラバクシンオー、他にはネオユニヴァースやフレンチデピュティも2頭以上好走馬を輩出しています。
シルクロードS 傾向データ①
枠順データ
枠順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1枠 | 2-2-1-28 | 6.1% | 15.2% |
2枠 | 3-3-1-26 | 9.1% | 21.2% |
3枠 | 2-2-1-28 | 6.1% | 15.2% |
4枠 | 2-4-2-25 | 6.1% | 24.2% |
5枠 | 2-1-6-24 | 6.1% | 27.3% |
6枠 | 0-0-3-31 | 0.0% | 8.8% |
7枠 | 3-3-1-38 | 6.7% | 15.6% |
8枠 | 3-2-2-40 | 6.4% | 14.9% |
コースデータ通り真ん中から内寄りの成績がやや良く外枠は複勝率を落としています。
ただし昨年は馬番で③-⑯-⑩、一昨年は⑬-②-⑫と2桁馬番からの好走も目立っているので、馬場状態次第ですが枠順はそれほど気にしなくても良さそうです。
脚質データ
脚質 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
逃げ | 5-1-0-11 | 29.4% | 35.3% |
先行 | 5-4-5-47 | 8.2% | 23.0% |
差し | 5-9-9-102 | 4.0% | 18.4% |
追込 | 2-3-3-80 | 2.3% | 9.1% |
前で競馬が出来る馬の成績が良く、人気馬は脚質での偏りはありませんが人気薄は逃げ・先行馬優勢。
前走4角位置(前走1400m)
- 4番手以内【3-5-3-25】
- 5番手以下【1-4-2-31】
また1400mからの距離短縮になる馬は前走4角4番手以内だった馬の複勝率が高めですが、今年は該当馬無し。
馬体重データ
馬体重 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-439 | 1-0-0-13 | 7.1% | 7.1% |
440-459 | 0-1-2-30 | 0.0% | 9.1% |
460-479 | 4-3-5-67 | 5.1% | 15.2% |
480-499 | 8-7-5-67 | 9.2% | 23.0% |
500-519 | 2-6-4-51 | 3.2% | 19.0% |
520- | 2-0-1-12 | 13.3% | 20.0% |
性別問わずある程度の馬格は必要で小柄な馬は苦戦しています。重賞では470kgがギリギリのラインですが、一方で500kg以上も(0-4-3-41)と2~3着が多いのが特徴。優勝馬は470~499kgの間から多く出ています。
シルクロードS 傾向データ②
人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% |
2番人気 | 3-0-1-4 | 37.5% | 50.0% |
3番人気 | 2-2-1-3 | 25.0% | 62.5% |
4-6番人気 | 2-4-0-18 | 8.3% | 25.0% |
7-9番人気 | 0-1-2-21 | 0.0% | 12.5% |
10番人気- | 0-1-4-51 | 0.0% | 8.9% |
当日5番人気以内が(8-5-2-25)ですが1番人気馬は不振。ハンデ戦ということもあり京都開催時は毎年のように10番人気前後の穴馬が馬券に絡んでいましたが、中京開催の2年間はある程度固めの決着。
所属データ
所属 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
美浦 | 0-3-3-28 | 0.0% | 17.6% |
栗東 | 8-5-5-84 | 7.8% | 17.6% |
過去8年の優勝馬は関西馬ですが関東馬も2~3着には入っており複勝率は変わりません。昨年は2~4着が関東馬でした。ウインマーベル、カイザーメランジェ、キルロード、シャインガーネット、ショウナンバニラ、トウシンマカオ、マリアズハート、レイハリアが関東馬。
馬齢データ
馬齢 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
4歳 | 3-2-2-16 | 13.0% | 30.4% |
5歳 | 1-3-1-24 | 3.4% | 17.2% |
6歳 | 3-3-3-32 | 7.3% | 22.0% |
7歳- | 1-0-2-40 | 2.3% | 7.0% |
7歳以上になると成績は落ちますが、4~6歳であれば年齢は意識しなくても良さそうです。
騎手データ
- 継続騎乗【5-5-2-37】
- 乗り替わり【3-3-6-75】
継続騎乗は当日5番人気以内だと(5-4-1-8)、6番人気以下では(0-1-1-29)と人気馬優勢。
斤量データ
斤量 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
-52.0 | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% |
53.0 | 0-2-0-9 | 0.0% | 18.2% |
54.0 | 0-1-1-30 | 0.0% | 6.3% |
55.0-55.5 | 3-1-2-18 | 12.5% | 25.0% |
56.0-56.5 | 2-2-2-27 | 6.1% | 18.2% |
57.0-57.5 | 3-1-3-17 | 12.5% | 29.2% |
58.0 | 0-1-0-5 | 0.0% | 16.7% |
昨年は牝馬で55kgを背負ったメイケイエールが優勝、一昨年は57.5kgのライトオンキューが2着、57kgのラウダシオンが3着。今年から負担重量が変わりますが中京での2年間では軽ハンデの馬は苦戦しています。
前走との斤量差
- +斤量【4-2-2-26】
- 増減無【3-3-2-38】
- -斤量【1-3-4-48】
シルクロードS 前走データ
前走クラスデータ
クラス | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
GⅠ | 2-1-1-13 | 11.8% | 23.5% |
GⅡ | 2-0-1-9 | 16.7% | 25.0% |
GⅢ | 3-2-0-19 | 12.5% | 20.8% |
リステッド | 0-1-1-21 | 0.0% | 8.7% |
オープン | 1-3-4-43 | 2.0% | 15.7% |
3勝 | 0-1-1-5 | 0.0% | 28.6% |
前走クラスは不問ですが、当日6番人気以下は重賞組が(0-1-1-26)、オープン特別以下が(0-2-5-60)と人気薄を抑えるなら3勝クラス・オープン特別組。また前走がハンデ戦だった馬は(0-1-1-25)と不振。
主な前走
- 京阪杯【3-2-0-11】
- スプリンターズS【2-1-0-12】
- 阪神C【2-0-0-4】
- 淀短距離S【1-3-3-27】
- ファイナルS【0-1-0-1】
- オーロC【0-1-0-0】
前走距離
- 1200m【6-7-6-95】
- 1400m【2-1-1-12】
- 1600m【0-0-1-5】
前走場所
- 東京【0-1-0-0】
- 中山【2-1-1-36】
- 京都【3-5-4-39】
- 阪神【3-1-2-20】
- 中京【0-0-1-14】
前走人気データ
人気 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1番人気 | 1-2-0-10 | 7.7% | 23.1% |
2番人気 | 0-2-3-11 | 0.0% | 31.3% |
3番人気 | 1-0-1-12 | 7.1% | 14.3% |
4番人気 | 0-0-1-12 | 0.0% | 7.7% |
5番人気 | 2-2-0-4 | 25.0% | 50.0% |
6-9番人気 | 4-2-2-31 | 10.3% | 20.5% |
10番人気- | 0-0-1-32 | 0.0% | 3.0% |
クラス関係なく前走10番人気以下は割引き、前走6番人気以下の好走馬はほぼ重賞組で、前走オープン特別以下だった馬は5番人気以内が目安です。
前走重賞
- 1~4番人気【1-0-0-12】
- 5~9番人気【6-3-1-15】
- 10番人気以下【0-0-1-14】
ウインマーベル、エイティーンガールが前走重賞で5~9番人気。
前走オープン特別以下
- 5番人気以内【1-5-5-34】
- 6番人気以下【0-0-1-35】
前走6番人気以下で好走したのは2019年のティーハーフ(淀短距離S9番人気3着)。カイザーメランジェ、カフジテトラゴン、クリノマジン、グルーヴィットが前走オープン特別以下で6番人気以下。
前走着順データ
着順 | 着度数 | 勝率 | 複勝率 |
1着 | 1-3-2-18 | 4.2% | 25.0% |
2着 | 2-0-1-5 | 25.0% | 37.5% |
3着 | 0-1-2-9 | 0.0% | 25.0% |
4着 | 3-0-0-6 | 33.3% | 33.3% |
5着 | 1-2-0-9 | 8.3% | 25.0% |
6-9着 | 0-2-1-34 | 0.0% | 8.1% |
10着- | 1-0-2-31 | 2.9% | 8.8% |
前走が重賞で5着以内だった馬の勝率が高く、オープン特別組は3着以内が目安になります。
前走重賞
- 5着以内【6-1-0-11】
- 6着以下【1-2-2-30】
ウインマーベル、キルロード、トウシンマカオ、ナムラクレア、マリアズハートが前走重賞で5着以内。
前走オープン特別
- 3着以内【1-3-4-19】
- 4着以下【0-1-1-45】
グルーヴィット、シャインガーネットが前走オープン特別で3着以内。
シルクロードS データまとめ
買いデータ
★母父ダンジグ系、ナスルーラ系
★当日2~5番人気
★当日5番人気以内+継続騎乗
★前走重賞で5~9番人気
消しデータ
★当日6番人気以下+継続騎乗
★当日6番人気以下+前走重賞
★前走ハンデ戦
★前走オープン特別以下で6番人気+5着以下
シルクロードS 予想
○マッドクール
▲シャインガーネット
△ナムラクレア
△トウシンマカオ
△キルロード
ウインマーベルは前走重賞で5~9番人気、松山騎手の継続騎乗想定、470kg前後の馬体とレース傾向・コース傾向にはまずまず当てはまります。勝ち切れない関東馬やコース成績の悪い母父フジキセキは不安要素ですが葵Sなど中京実績はあるのでそれほど気にならず、あとはハンデ次第。
マッドクールは知多特別、知立Sと中京芝1200mを連勝。特に知立Sはタイムも優秀で前で競馬が出来る点も○。母系にデインヒルを持つので血統的な裏付けもあり、重賞初挑戦になりますがここでも引き続き期待できます。
シャインガーネットは昨年大外16番枠から2着。ファルコンSや高松宮記念を見ても時計がかかる馬場の方が合っており、今の中京芝の状態なら今年も注目。ただしミスプロ系は勝ち切れないので、今年もどちらかと言えば2~3着候補。
ナムラクレアは実績文句無しでキャリアで掲示板を外したことがない安定感は魅力。ただミッキーアイル産駒はあまり相性が良くないコースで、このコースで重賞を勝っている母父ダンジグ系のメイケイエールと比較すると1枚落ち感はあります。1200mでは初の左回りになる点も気になります。
トウシンマカオは京阪杯からのローテは問題ありませんがビッグアーサー産駒が右回り巧者が多いこと、関東馬で馬格に欠ける点と上位馬の中ではやや不安材料が多く抑えまで。最後に血統はロードカナロア産駒、母父サクラバクシンオーと血統は文句無しで福永騎手の継続騎乗想定のキルロード。